自死

今回の内容は自死について書いていきます。

自死とはあまり聞きなれない言葉かもしれません。
今回は自殺と一般的に言われている言葉を私はあえて『自死』(自らの死を決断)という言葉で表現させていただきます。

皆さんは日本で1年間に自死する方は何人ぐらいいるかご存知ですか?
ニュースなどで出ているので聞いたことがある人もいると思います。
日本全国で1年間に約3万人の人が亡くなっているのです。

では交通事故死者数は1年間にどのくらいの人数か聞いたことがありますか?
毎日のようにニュースなどで流れているのでかなりの人数ではないかと感じますが、年間約5千人くらいなのです。

ではもう一つ質問です。
香川県で1年間に自死する方はどのくらいいるか聞いたことがありますか?
香川県では約200人ちょっとの人が自死しています。

もっとデータを調べてみると平成23年の県ごとにひと月ごとの自死者数がありました。
どの月が一番多いのか傾向を調べてみると、5月に一番多い月のところが非常に多いのです。
新年度が始まることで環境の変化があったりするのも影響しているのかもしれません。

ここでもし自死を決断しようとしている人がいるのであればカウンセラーである私からお願いがあります。
もう色々なことをやったという人もいるかもしれません。
もうそんな力が残っていないというかもしれません。
しかしもう一度可能性を広げる努力をして欲しいのです。
「もう自分の力ではどうしようもない」と言うのであれば、そんな時は自分の力だけでなく、どうぞ遠慮せず他人の力をあてにしてください。

もちろん誰もが応援してくれるとは限らないかもしれません。
しかし、あなたの力になってくれる人、そしてあなたを心から応援してくれる人は必ずいます。
それがあなたの大事な家族なのか、恋人なのか、友人なのか、それともネットで知り合った顔も知らない人なのか、まだ相談もしたことがないカウンセラーなのか・・・。

それが誰なのかはわかりませんが、あなたの存在を受け入れ、応援してくれる人は必ずいます。
その力を思う存分借りて、「自分にはできない」と思っていることを「ひょっとしたらできるかもしれない」ということを一つでも増やし、可能性を広げてください。

またこのコラムを読んでいる皆さんにもお願いです。
あなたの大切な方だけでも構いませんので、もっと感心を持って観てください。
そこには、自死を考えなくても、悩みを持っていたり、ストレスを感じていたり、また不安を抱いている方があなたのすぐ側にいるかもしれません。

あなたが悩みを解決したり、特別な何かをすることが大事なのではなく、あなたが心から応援してあげることが大事なのです。
あなたも悩んだとき、味方や仲間がいるだけで心強かったことを経験しているでしょう?そんな難しいことではありませんよね。
自死ということをこのコラムで少しでも意識して頂ければと思い、あえてこの話題をこのコラムで書かせていただきました。

Follow me!