リフレーミングⅡ
今回はリフレーミングについて書いていきます。
リフレーミングについては2013年に一度書いています。
リフレーミングとは心理学用語で、
「ある出来事に対して、違う枠組みや意味を与えることによって、その出来事の見方を変えること」
です。
今回と次回はリフレームの具体的な方法について紹介していきたいと思います。
1つ目は「証拠は何?」です。
よく心理カウンセリングをしていると「Aさんは自分のことをみて笑った。私は変なんだ。」と考える人がいます。
そこには事実かもしれませんし、事実ではないこともあります。
可能性として本当にクライアントのことを笑ったのかもしれませんし、Aさんは思い出し笑いをしただけかもしれませんし、誰かと話をしていてたまたまそのクライアントと目が合っただけかもしれません。
それなのに証拠もなく「自分のことを見て笑ったに違いない」と信じ込み傷ついていることがあります。
もう一度「本当に自分のことを笑っていたのか」をその状況を思い出してみたり、一番間違いないのはAさんに直接「何に笑ったか」を聞いてみたりして証拠を探してみましょう。
2つ目は「いつも・だけを疑う」です。
これは無意識に使っている人も多いかもしれません。
「いつも失敗ばかりする。」「私だけ○○できない。」といった言葉です。
これも心理カウンセリングではよく聞く言葉です。
その時私はすかさず「この事務所は3階なのですが、今日は何度転びましたか?他にも・・・。」と質問します。
同じように「私だけ・・・」も他の人の例外を探して質問します。
そうすると「いつも・だけ」と限定しているのは自分だと気付くことができます。
よく子どもが「ゲーム買って!友達のみんな持っているから!」と言うとお母さんが「じゃあ、誰が持っているの?」と具体的に聞くと数人しか持っていなかったということがよくありますよね?
「いつも・だけ」とよく使う人は「ない」部分ばかりを見るように習慣化しているのです。
しかしよく考えてみると「ある」ことにも気付くはずです。
これまでと違った部分に視点を向けられるように意識してみしょう。
3つ目は「平気な人はどう考える?」です。
きっとあなたの周りには物事をポジティブに捉える人がいるはずです。
もし今自分が傷ついたり、悩んだりしたときにその人だったらどう考えるのかを想像してみしょう。
また自分で想像できないのであれば、そのポジティブの考えをしている人に直接聞いてみましょう。
そこには自分の視点と違った視点があります。
どちらの視点が心地よいのか想像してみることを試してみましょう。
次回も引き続きリフレーミングの方法について書いていきますので、楽しみにしていてください。