声かけとことばかけ

今回は声かけとことばかけについて書いていきたいと思います。

声かけとことばかけと聞けばどちらも同じように感じますがその違いを意識していますか?
声かけとは「おはよう」「ねぇねぇ」「「あの~」など文字通り声をかけることです。
ただ単に声をかけることですから、声をかけられた相手は自分の存在を意識してもらっていることしか感じられません。
それに対してことばかけは言葉をかけることになりますから、「○○さん、今日の体調はいかがですか?」「ありがとう、すごく助かったよ。」「○○さんがこの前お勧めしてくれた映画観たよ。」と言ったように相手がどう受け取るかなどを考えた言葉になります。
声かけは誰にでも同じになりますが、ことばかけは相手によって言葉が変わってきます。

心理カウンセリングでは特にクライアントが重要に考えている価値観や言葉など聞き逃さないように意識を集中し、またその価値観や言葉をクライアントに返すようにしています。

ことばかけは相手のことを考えた言葉になるため肯定し理解することに繋がります。
人はコミュニケーションで一番嫌なのは無関心にされることです。
それを考えれば声かけをしてもらうことで自分のことを認識してくれるだけまだマシなのですが、そこに愛情を感じるまでは到達ができません。
ことばかけをしてもらうことは相手に寄り添う自分だけのことばを考えて発してくれるのですから特別感を得られ愛情を感じやすくなります。
ことばかけしてもらった方も周囲からの愛情が少しずつ貯まっていくことで、その方の自己肯定感へと繋がっていくと私は考えます。

またことばかけをもらった相手も返す言葉にそのまま内容の返答だけではなく言葉のちょい足しをすることもお勧めです。
ちょい足しとはどういったものかと言えば、「○○さん、この後一緒にご飯に行かない?」と聞かれたときに「今日は予定があってごめんなさい。」というよりも「今日は予定があってごめんなさい。でも誘ってくれてとても嬉しかったです。」と言われるだけで「嬉しかったんであればまた今度誘ってみよう」という気持ちになってもらえます。
こういった自分のポジティブな感情をちょい足しするだけで相手の印象も変わります。

またこのちょい足しは自分のことだけでなく、今回のテーマであることばかけを返してあげることです。
「○○さんがこの前お勧めしてくれた映画観たよ。」と言われたとき「観てくれたんだ。ありがとう。」で終わるよりも「観てくれたんだ。ありがとう。××さんのお勧めも教えてよ。」とちょい足しするだけで会話も盛り上がり、お互いに知らなかった一面を知ることに繋がり、関係が深まりやすくなります。

ことばかけをする方は相手がどう受け取るかを考えことばをかけ、そして言葉を受け取った方もことばのちょい足しをすることで2人のコミュニケーションは全然変わってきます。
お互いが相手を思いやり良いコミュニケーションが取れるように工夫してみてくださいね。

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