寄り添うこと

今回は寄り添うことについて書いていきます。

寄り添うことを考えてみると身体的な寄り添いと心理的な寄り添いに分けることができると思います。
身体的な寄り添いとは辞書にも書いてある通り、もたれかかるようにそばに寄るということです。
心理的な寄り添いとは、相手の気持ちに共感して、自分の気持ちと相手の気持ちを同調させることです。

本来であればこの身体的な寄り添いと心理的な寄り添いが同時に行われることで、悩んだり落ち込んだりしている人はより安心を感じ、問題は解決していなくても落ち着いたり、冷静さを取り戻したりすることができます。

この寄り添いを誰がどこまで行うかということを意識し対応しなければ、悩んだり落ち込んだりしている人を将来的に余計に苦しめてしまう結果になることを考えておかなければなりません。

私はキャリアコンサルタントの資格を保有していますので職業相談も行っております。
そこでどこまで就労支援を行う必要があるか常に考えています。
もちろん転職活動を行っている人に対して就職をしてもらうことが目標だとは思います。
だからといって就職に繋げるために代わりに履歴書に書く志望動機を考えてあげたり、面接について行ったりするような支援を行う人もいますが、私は逆に相談者の成長のチャンスを奪っているようにしか思えません。
相談者が必要としているからと言って寄り添う距離感を間違ってしまうと相談者はカウンセラーに依存してしまうことになります。

これは心理カウンセリングでも同じことが言えます。
当然ながら身体的な寄り添いはできません。
心理的な寄り添いは相談時には全力で寄り添いますが、その場を離れてまでこちらから熱心にアプローチをすることを私はしません。
それは相談者が今躓いて転んで立てない状態の所に抱き上げて立たせてあげることをするよりは、相談者が自分で立ち上がるのを心理的に寄り添い、自信を取り戻し自分で立ち上がるようサポートを行うことだと考えています。

老子の言葉に「授人以魚 不如授人以」という言葉があります。
直訳すると人に魚を与える ことは、魚の取り方を教えるのに及ばないという意味です。
人に魚を与えても食べてしまえばまたすぐに食べるものが無くなり同じ困った状態になります。
しかし魚の釣り方を教えてあげればその後自分で魚を取って一生食べていくことができることになります。

相談を受ける側の人はいずれ自分の人生を自分で生きていけるように応援することが本来の目的なのではないでしょうか?
これは何もカウンセラーの資格を持っている、持っていないは全く関係ないと思います。
もし身近に人生に躓いて自信を失っている人がいれば、相手との関係を鑑みどういった距離感で寄り添うことが必要なのか考えてみてくださいね。

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