アンカー

今回の内容はアンカーについて書いていきます。
ちょっと今回は他人に対しての心遣いというよりは自分自身に対しての心遣いの内容になります。

心理学で使われるアンカーとは、五感を通して体験(特定の刺激)をすることにより、そのときの感情を無意識に思い出すということです。
この特定の刺激こそが『アンカー』と言われるのです。
そう日本語に訳すると船が停泊するときに船が動かないように錘をするその錨のことです。

逆に言えば、意図的に特定の刺激を受けることにより、自然とそのときに体験した感情を思い出すことができるということになります。
例えば落ち込んでいるときなど元気になろうとするのであれば、その時に受けた刺激と同じことをもう一度受けるのです。
そうすれば自然とその時の情景が思い出され、自分を元気付けたり、癒したりしてくれるのです。

私であれば、この時期はそのアンカーがホタルなのです。
ある出来事があるまではそんなにホタルに対して思い入れはありませんでした。
しかし、私にとって大切なある経験をすることにより、そこから毎年に様にホタルを見に行くようになりました。
人からは「何でそこまでホタルを探しに行くの?」と言われますが、ホタルは1年に約1ヶ月ほどしか見られません。
その期間限定で1年に数回しかないチャンスを得ることでその大切な思い出に浸り、また1年の活力を得ているのです。

他にも最近あったことですが、高校生の頃よく聴いていた音楽をたまたま耳にすることでその時に体験した様々な記憶が鮮明に蘇って懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

きっとあなたもそんなアンカーがいくつかあるはずです。
先ほど紹介した音楽は聴覚ですが、他にも五感ですからホタルの様な視覚的な刺激もあれば、触れた感覚、お母さんが作ってくれた料理の味、また大好きな人の匂いの刺激なんてものもあるかもしれません。
そのアンカーはあなたの経験に基づき出来るものですので、あなたしか見つけることはできません。
そのアンカーに気付き、自分で自分を癒すことをしてみてはいかがでしょうか?

また最初に自分自身に対しての内容と書きましたが、実はこのことを応用すれば他人に対して良いアンカーをあなたが作れれば良いコミュニケーションも取ることが可能になります。

その話はまたの機会に・・・。

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