リフレーミング

リフレーミングという言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。
リフレーミングとは心理学用語で、「ある出来事に対して、違う枠組みや意味を与えることによって、その出来事の見方を変えることのこと」です。
例えば同じ出来事を体験したとしても、人によりその出来事と似た体験をする度にその出来事が蘇り、恐怖を感じてしまうという人もいれば、あっけらかんと「そんなことあったかな?」と忘れてしまっている人もいます。

そこにはその人の性格やこれまで経験などが影響し、自分の枠組みを作っているのです。
よく言われるのが、短所が長所に変わることがあるといいますよね?
あれはまさにリフレーミングのことです。
自分は短所だと感じていても、他の人からすると同じように短所と言う人もいれば長所と言う人もいるのです。
まさに同じ出来事でも自分の中でどう受け入れるかによって意味合いが全く異なるのです。
実際セミナーの中で、自分の短所を書いてもらいます。
そしてその短所を言ってもらうのです。
何故短所と思っているのか?その意味合いは何なのか?

短所と考えている本当の意味を探します。
その人の考え方など十分理解できれば、案外他の見方をしてみると良い意味が見つかるのです。
良い意味に気付けば後は自分でその意味を受け入れるだけでいいのです。

実際にセミナーで短所を聞くと「大人しい」と言う人がいます。
だけどよく聞いてみると相手の反応が気になるあまり、意見を抑えているということがあるのです。
相手の反応が気になるということは、相手がどう感じているのかなど相手の立場に立って考えている証拠です。
また意見を抑えるというのも、相手の意見を尊重するといったこともあるでしょう。
そう考えてみると、自分中心軸ではなく相手中心軸であるということになります。本当に短所なのでしょうか?

確かに自分の中で満足いっていないこともあるでしょう。
しかし相手からするとその反応は心地がいいかもしれません。
感じ方は人それぞれなのです。
その意味を受け入れるのか、また一部分の考えを受け入れどうしても変えたい部分を変える努力をするのか、そのまま短所だと思い続けるのかは自分次第ですよね。

また相談でもよく聞かれるのが「どうすればいいんでしょう?」(色々な意味で)と聞かれることが良くあります。
その時私は「何を決断しても正解ですし、間違いでもあります。
どっちの意味にするのはあなた次第です。」と答えます。
これは自分の枠組みだけでみれば、正解だったとか失敗だっとなるのでしょうが、その時に思い出して欲しいのが枠組みはいくつもあるということです。

もし今考えすぎてしまっているのであれば、リフレーミングしてみてくださいね。

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