受容と共感と同感

今回は受容と共感と同感について書いていきたいと思います。
何回か前の心遣いアンテナの中で共感であるエンパシーとシンパシーについて書いています。
その時にシンパシーとはクライアントの感情に共感、共鳴をしながらあくまでも第3者としての視点を持つことで、エンパシーとはクライアントの細かな背景やその時の心理状態など理解したうえで自分が体験したかのようにイメージしクライアントの立場での視点を持つことと書いています。
共感に関してはその回をもう一度読み返していただければと思います。
https://jams-h.com/online/antenna195/(参考URL)

まず受容と共感の違いですが辞書で調べると受容とは「受け入れて取り込むこと」で共感とは「他人の意見や感情などにそのとおりだと感じること。また、その気持ち」とあります。

カウンセリングでいう受容とは、クライアント存在そのものを受け止めることで自分の価値観で批判したり評価をしたりせず、またアドバイスもせずありのまま受け止めることです。
受容は相手の全てに同意をするわけではない状態で中立な立場であることが重要になります。
また共感とは相手の気持ちに焦点をあてた言葉で相手が抱いている感情を感じ取り、同じような感情を自分も体験することで、本来自分のものではない相手の感情体験することです。
例えば、「ずっと欲しかった指輪を突然彼からプレゼントしてもらって嬉しかった。」「ずっと欲しかった指輪のこと覚えていてくれてプレゼントされたら嬉しさは倍増だよね。」と相手の立場で、「もしその状況になったらどう感じるか」を相手の気持ちに寄り添い相手に伝えることです。

そして共感と似た言葉に同感という言葉もあります。
同感とは辞書で調べてみると「同じように感じること。その意見や考えに賛成であること。また、そのような意見や考え。」とあります。
同感は自分の気持ちに焦点をあてた言葉になります。
相手の意見に対して自分も同じ考えを持っているということです。
例えば、「あの俳優さん演技が凄く上手だよね。」「わかる!私も同じことを思っていた。」という感じです。

もう一度おさらいすると、受容は相手を良いや悪いといった評価はせず相手をありのまま受け入れることで、共感とは相手の気持ちに焦点をあて相手の気持ちに寄り添うことで、同感は自分の気持ちに焦点をあてることになります。
これはどれが一番いいとかではなく、目的は状況によってその場にあった選択をしていくことで相手の気持ちが軽くなったり、楽しくなったりしてもらい良いコミュニケーションを取ることだと私は思います。
皆さんも色々な人と日頃からコミュニケーションを取っているとは思いますが、今相手に対して何が必要なのかを考え、それにあった受容や共感や同感を意識して使ってみるとまた違った関係を築くことができるのではないかと考えています。

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