頑固とこだわり

今回は頑固とこだわりについて書いていきたいと思います。

どちらの言葉も似た意味があるように感じますが、「頑固だね」と言われるのと「こだわりがあるね」と言われるのではちょっと感じ方が変わってきますよね。
これは人それぞれの感覚の違いもあるのでしょうが、頑固と言われる方が一般的にネガティブに受け取ってしまいます。
(もちろん頑固をうまくポジティブなイメージに活用しているケースもあります。)

辞書でそれぞれの意味を調べてみると、頑固の意味は「かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。」とあります。
そしてこだわるにはいくつか意味がありますが「物事に妥協せず、とことん追求する。」になります。

頑固な人は他の価値観を受け入れず自分だけの世界に固執してしまうのです。
そのため、自分の世界に固執しその世界から抜け出そうとしないため、周りからも「何を言っても無駄」と敬遠されやすく、完全に孤立した状態になることが多いのです。
しかも頑固な人はずっと変化せず来たのですから経験や視野が狭く、自分でも制限を作ることで不自由さを感じてしまいます。
もちろん周りはどうあれ本人が納得し選択したものであれば構わないのですが、これまで長年続けてきたことを理由に自分での「変えられない」という思い込みを作り、固執をより強固なものにして悩み苦しんでいる人も多いのです。
そういった意味でも、頑固という言葉はネガティブなイメージができても仕方ないことでしょう。

それに対しこだわりのある人は、自分の視野を広げとことん追求することによって、数ある選択肢の中から一つを自分で選択した状態になります。
時には周りのアドバイスを聞いたり、受け入れたりすることでもう一度自分の中で再考し選択を行うのです。
前回のコラムで「目的と目標の違い」を書きましたが、こだわりのある人は目的(最終的なゴール)を明確にすることで、目的(最終的なゴール)を手に入れることが最も重要であり、その過程にある方法や手段には執着しないのです。
頑固な人に比べると自分で視野を広げることができ、今後も自由に選択し直すことができます。

頑固やこだわりに関して私が思うのは、どちらにもメリットとデメリットがあるのでしょうからどちらを選択するのも自由ですが、もし今の自分が不自由さを感じているのであれば、方法や手段は自由にいつでも選択し直すことが可能であるということだけは忘れずにいてほしいと考えています。

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