点つなぎ

正式名称がわかりませんが、皆さんも小さいころ番号の若い順から付いた点を辿っていくと絵になる遊びをしたことがありますよね?
正式名称ははっきりとわかりませんが、今回は便宜上「点つなぎ」として表現していきます。

私は心理カウンセラーとして初めてのお会いする方に、「なかなか人にも話したことがない」といった深い話を聴くことが多くあります。

話をする人(クライアント)も、人に話したこともない自分の状況をどう0から説明していいのかわからない人が非常に多いのです。
そんな時に、「どうぞ、何からでも構いませんのでお話しください」と相手に委ねると今一番気になっていることから話を始めます。
そして話が進んでいくにつれて、話ながら関連したことを過去のことや考えたこと、感じたことなど時間軸など関係なく自由
に話をします。

例えるなら、点つなぎの絵を描くための初めの段階です。
真っ白な紙に話の内容という点を至る所にプロット(点を打つ)していくような感じです。
私は話を聴きながら、そのプロットする点をどこに配置するのかを考えながら聴くことを行います。
もちろん一度「ここかな?」とプロットした点も話を聴くと話の関連性からこの場所ではなく、別のところにプロットし直す作業も同時に行います。
ここで話の内容というプロットが漏れてしまうと絵は完成しません。
ですので、プロットが漏れないように全神経を集中し、忘れないように聴きます。
(ここでは言葉で簡単に書いていますが、心理カウンセリング終了後は本当に神経が疲れ切っています。)

これはもちろん例え話ですので実際に紙に描いていくのではなく、頭の中で行う作業になります。
そして悩みと関係のなさそうな話も聴きながら、その人の価値観や趣向などを理解していき、プロットが完成できれば今度はどの順番で線を繋げていくのかと作業を行い、最終的に絵が完成すれば、話をしてくれた人(クライアント)に「こういうことが言いたかったり、望んでいたりすることなのですね?」と伝えることをします。

話をしてくれた人(クライアント)に私の頭の中で描いた絵を確認してもらうと「そうなんです。こういうことが言いたかったんです。」と言ってもらえるように話を聴いています。

もちろん一度で正解が描けるということはありません。
違ったところはもう一度プロットし直す所から修正し、何度も確認作業を行います。
そこまでできて初めて、自分を振り返り自分の悩みと向き合うスタートになります。
そこから自分の人生をどう描いていくのかを考えるきっかけになれるよう心理カウンセリングを行っています。

これは心理カウンセリングだけでなく、日常での会話でも相手にわかりやすく伝えるために順番を考えながら話をする人はそう多くなく、人とのコミュニケーションは同じようなことが言えると思います。
お互いが話を聴きながら、どこにどういうプロットをし、点と点を繋ぎ線にしていきながら、全体の絵を完成させるという作業を行うことがコミュニケーションではないでしょうか?

ぜひ話を聴きながら「この人の完成した絵はどんな絵になるんだろう?」と意識して聴いてみてくださいね。

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