後悔

今回は後悔について書いていきたいと思います。

心理カウンセリングをしていると過去のネガティブなことに捉われ、後悔がずっと残り前に進もうと思っても過去の失敗から前に進む勇気がもてなかったり、やる気がでなかったりという方が多くいます。
後悔とは辞書で調べてみると、自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったと悔やむこととあります。
後悔は理想と現実のギャップから納得できない感情が生まれてしまうことです。

人生で失敗をすることは誰にでもありますが、後悔に捉われやすい人と後悔をあまりしない人の違いは何があるのでしょうか?
後悔とは後になって悔やむということですから、まったく後悔がないという人はいないでしょう。
では後悔から抜け出せない人は、その出来事をいつまでも自分の中で繰り返し、またその時の感情を思い出し、そしてあたかも今体験しているように自分を苦しめてしまっているのです。

その原因の一つとして自己信頼感が関係していると私は考えます。
自己信頼感が低い人は一番大切な自分自身を信頼していないのですから、何か決断をしようとしたときに大きな迷いができます。
そうなると決断できないまま流れに任せてしまい、失敗したときに自己責任が取れず後悔につながるのです。

逆に自己信頼感が高い人は決断を迫れても「自分で責任を取るから何とかなる」という自信から決断がしやすくなります。
また失敗したときは後悔したとしても自分の中で2度と同じ感情にならないようにプラスに転化させることができます。
ずっと後悔から抜け出せない人は、日頃から一番大切な自分に対して嘘をつかないように、裏切らないようにしてあげることが大切です。

そして後悔を減らすためには後悔を変えることです。
やらない後悔よりも、やった後悔を増やしてみてください。
やらない後悔はずっと本当は自分がしたかったことなのです。
やらない後悔はその時に自分の中で自信がなくてできない理由を探したり、やりたかった自分を我慢させたりした結果、あの時にやっていたら今は違っていたかもしれないという妄想にずっと捉われてしまうことになるのです。
やった後悔は自分がしたかったことを自分のためにしてあげた結果ですから、自己責任を取ることができます。
またうまくいかなかったとしても、その後悔をしたお陰で同じ過ちを繰り返さないようにすることができます。

中国には「後悔は美徳の春」ということわざがあります。
これは「後悔するのは過去を反省し改善しようという気持ちがあるからで、つまり後悔する人はこれから美徳を積むことができる」という意味らしいです。

これまでの後悔をもう一度見つめ直し、あなたの納得できる未来につなげてみてくださいね。

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