親の真心

今回は親の真心について書いていきたいと思います。

親の真心を書こうと思ったのはドラマでのワンシーンからそのままもらいました。
そのドラマの中で主人公が久しぶりに実家に帰り、自分の家に戻ろうとしたときに母親からタッパーに詰めた料理や手芸教室で作ったコースターなど「持って帰って」と言われた時、主人公と母親の会話です。
主「実家から帰るとき荷物が増える現象、そろそろ名前欲しいわ。」
母「親の真心。言葉じゃ伝えきれないからモノに託すの。」
主「持って帰んなきゃじゃん。」

今現在私の母は亡くなっていますが、私も実家に帰るたびに料理を持って帰ってきていました。
「もういらない」と言っても「食べないなら捨てたらいいから」と半ば強引でしたが。
その時は当たり前になっていた会話でしたが、その中には言葉じゃ伝えきれない愛情がたくさん詰まっていました。
本当は色々と言葉にして伝えたいけど日常の会話が中心になりいきなりそんな話をするのも照れくさいし中々できませんよね。
真心を辞書で調べてみると、真実の心。偽りや飾りのない心。誠意。とあります。
高価な品物でなくても相手が喜んでもらえるような、少しでもHAPPYな気持ちになれるようなモノで伝えることができればいいですよね。

またモノに託すだけが真心ではないと思います。
母親とは対照的に私の父親はそういったことを全くしない、あまり会話も入ってこないタイプでした。
しかし実家に帰ったときは必ず「おう、元気か」、実家から帰るときは「ありがとな」という言葉を言っていました。
この程度の会話でも十分に愛情を感じることができたのを懐かしく思い出します。
こういったちょっとした会話でも十分親からの真心を伝えることができてると思います。

また全く別の話ですが、あるアナウンサーが実家に帰ると母親に必ずオムライスを作ってもらっているそうです。
何故いつも同じオムライスを作ってもらうかと言えば「中に入っている鶏肉の大きさがいつもと同じかどうかとか、味付けがいつも同じかなということを食べることで母親の体調確認をしに行っている」とのことらしいです。
更に好きなオムライスを食べることで自分も嬉しいし、母親も子どもが食べてくれて嬉しいという両方が幸せな気持ちになれるとのことです。
これも言葉にはしないけど子から親への真心が溢れる話ですよね。
これは子の真心と言ってもいいと思います。

ちょうどこのコラムは年末に読まれる方が多いでしょう。
今年はコロナでの行動制限も緩和され久しぶりに実家に帰省されるという方も多いと思います。
久しぶりに会った大切な人とお互いに色々な形をした真心を贈りあい、そして受け取る側も真心アンテナの感度を高めて年末・年始過ごしていただければと考えます。
そしてまた来年たくさんの愛情を充電しHAPPYな気持ちで迎えられようお祈り申し上げます。

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