決断力

今回は決断力について書いていきます。

決断と似たような言葉で判断という言葉もあります。
まず判断とは物事の真偽、善悪を見極めそれについて自分の考えを定めることになります。
つまり判断とは過去からの情報などを基に客観的に分析し整理し自分の考えを定めるということです。
イメージからすると公務員の仕事は判断が中心で過去の規定や前例などから客観的に是非を決めることです。
過去を基にしますので良い意味でも悪い意味でも大きな変化を迎えることは難しい一面があります。

それに対し決断とは意思をはっきりと決定することになります。
決断は判断とは異なり未来に対し主観的に行われるということです。
未来に対して行われることですから判断と比べ裏付けがないぶんその人の価値観や直観力に頼ってしまうようになります。
そのため判断と比べ共感を得ることが難しくなります。

ビジネス面で考えれば色々とあるのでしょうが、今回は個人のことで判断と決断について考えてみたいと思います。
カウンセリングをしていると決断に迷いが生じている人が結構います。
これは日常生活で誰もが経験している人が多いでしょう。
決断に迷う人の特徴としては過去にうまくいかなかったことに縛られ、自分に対し自信がない人が多いように感じます。
つまり自分のうまくいかなかった過去の経験により客観的に判断する情報を意識しにくくなり正しい判断力が持てず、自分の望まない結果になってしまい後悔し、自信を失うといった悪循環になってしまいます。
決断力には主観的に行い裏付けのない未来への決定が必要になります。
つまり自分に自信を失ってしまえば未来への決定ができないのです。
そのため主観的に行うべき決定が自分では決定できず人に頼ってしまうのです。
人に頼ることが悪いこととは私は思いませんが、その決断した未来にうまくいく保証はどこにもなく、もし仮に望まない結果だったとしても人のせいにしたり、自分の中で後悔を作りまた自分への自信を無くしたりすることはやめて欲しいと考えています。
その後悔や自信を無くしたことが更に決断力が持てない人につながるのですから・・・。

みなさんも周りの人で根拠のない自信を持っている人がいますよね?
はたしてその人は本当に失敗のない人生なのでしょうか?
誰でも一様に失敗を経験しているはずです。
しかしその失敗に縛られず明るい未来を描いているのです。
だからといって明るい未来ばかり描きすぎて能天気になり過ぎるのはリスク管理面では問題になります。
うまくいかない未来を描くことでうまくいかなかったときの準備ができるわけです。
どちらの面も大事ですのでバランスをとりながら、自分に対する自信はしっかりと持ちあなたにとって正しい決断ができると私は信じています。

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