ハイダセール

今回はテレビで見た話しについて書いていきます。

道路の横に側溝(排水のために道路の脇に設ける溝)がありますがこれまで一般的によく目にしていたのはU字溝(U字の形の溝)ではないでしょうか?
その溝に石の蓋をしていてよくその蓋の穴に見事に小銭や鍵を落としたりした経験はありますよね。
その石の蓋は重くて簡単に持ち上がらなかったりと落とし物をしたときは四苦八苦します。
その蓋が石の蓋ではなく金属製の蓋(グレーチング)もあります。
しかし金属製の蓋は変形してガタガタになったりして車が通る度にガタガタと音がしたりすることがあります。
そこで最近目にする溝は蓋が一体になっている溝です。
大事な排水はというと上に細いスリットが刻まれておりそこから流入できるようになっています。
そういった形状であれば物を落としたり蓋が外れたり変形したりすることはありませんね。
蓋が外れないということは仮に災害が起きた時、蓋が外れて怪我をする予防にもなります。

そして題名に「ハイダセール」としましたが、何のことだと思いましたか?
テレビを見ていて「これはいい工夫をされているな」と思い題名にさせていただきました。
この「ハイダセール」という名前が付いている側溝があります。
何のことか分かりづらいかもしれませんが、平仮名にしてみると意味がわかるかもしれません。
そう「はいだせる」→「這い出せる」なのです。
何が這い出せるかといえば、昆虫や小動物が側溝に落ちた場合、側溝外に脱出できるように配慮した側溝です。
U字溝であれば一度落ちてしまうとその高さを乗り越えることができない昆虫や小動物はそのままその溝から出ることができません。
たまにテレビでカルガモの雛が側溝に落ちて助けたというニュースを見たりしたことがありますよね。
そのハイダセールは側溝がU字型ではなく片方がスロープになっておりそこから出れる形状になっています。
昆虫や小動物が多い自然が多いところではいいのではないでしょうか?
確かに側溝に落ちた亀を見たことがあります。
人工の物が増え災害に強い街づくりもいいのですが、元々生存している昆虫や小動物との共生も大事なことではないでしょうか?
このハイダセールを制作している会社は他にもいきものに優しいコンクリートブロックがあるそうで水路にも使われていて魚巣ができるような工夫をしたりと環境にやさしい街づくりの工夫が色々されておりもっとそういった製品が使われることを期待しています。

最近はゲリラ的な集中豪などが増え、どこで災害が起きてもおかしくない時代になっています。
そんな災害に備えての公共工事も増えているとは思いますが、人間の立場だけで考えるのではなく後世にも良い環境が残せるような工夫が色々とできればいいですよね。
そのためには視点を広げて多方面から見ていく必要があるのではないでしょうか?

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