待たす

今回は待たすことについて書いていきます。

私が日常でよく使われる嫌いな言葉があります。
「少々お待ちください。」
「少々お時間いただいてもよろしいでしょうか?」
の「少々」という言葉。ビジネスの場などでもよく使用されるとても丁寧な言葉ではあるのですが、この言葉は相手の立場に立ってみると非常に悩ましい言葉でしかありません。

何故かと言えば、「少々」の時間は人によって違うからです。
例えばお店で店員さんにわからないことがあって聞くと「調べますので少々お待ちください。」と言われ、聞いた手前いつ店員さんが戻ってくるかわからないのでその場から動けず、ずっと待たされるといったケースがあります。
その時に曖昧な言葉ではなく、「時間がどのくらいかかりそうだ」と伝えてくれれば「その場で待つのか」または「また出直してくるのか」など選択できるのです。これは自分から質問したことであれば仕方ありませんが、相手の都合で一方的に待たされたら、たまったものではありません。
それは相手に選択の余地を与えないということは相手の時間を奪っていることになります。
また待たされている時どうなっているのか進捗状況がわからない場合も不安になります。
例としてパソコンやスマホでもプログラムやアプリをダウンロードしたり、アップデートしたりしたときに大体どのくらいまで進んでいるのか見た目でわかるようになっていますよね。
もしそれらが全くわからなかったらいかがでしょうか?
5分で終わるのか、10時間かかるのか、どのくらい時間がかかるのか全く見当もつかない状態であれば「本当にこれでいいのかな?」「不具合とか起きていないのかな?」と不安になりませんか?
またコールセンターに電話すると「ただ今大変電話が混み合っています。
このままお待ちいただくか時間をおいてかけ直してください。」といったアナウンスが流れます。
時間をおいてかけ直してすぐにつながった経験はほとんどありませんから、仕方なくそのまま待っていると平気で1時間待たされることもあります。
せめておおよそ電話がどのくらいでつながるのか、せめて何番目で待っているのか教えてくれるといった工夫くらいはしてもらいたいものです。(コールセンターから希望の日時に電話をしてくれるといった工夫をしてくれている企業もあります。)

ですので、私は必ず「少々とはどのくらいのことですか?」と確認するようにしています。
そうすれば待たされる側は「おおよそどのくらい待てばいいのか」という意識を持つことができるため無駄に「どうなっているんだろう?」と余計なことで悩んだり、相手の時間を奪ったりせずに済むからです。
ビジネスの場などは特に相手の立場に立って考え、行動するということが大切になってきます。
相手の時間を自分の都合で奪うということは相手にとって不信感にもつながりますので是非工夫をしてみてくださいね。

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