ファジィ

今回の内容はファジィについて書いていきます。

ファジィという言葉を覚えていますか?ファジィとは人間の思考や行動にある曖昧さを取り入れた家電が登場し、1990年の流行語大賞にもなりました。
今はもう死語となっていますが・・・。
この曖昧さは人間の思考や行動でもう一度見直す必要があるのではないでしょうか?

人は成長するに従い様々な事を学び体験することで、自分の中に価値観や考え方が確立されていきます。
もちろん周りからの影響を受けたり、その地域や国の習慣や法律なども含めたりしてです。
正しいことや間違っていること、善悪の判断などは基本的には他人と共通の部分もありますが、その人にとって独自の価値観が誰にでも存在します。

例えばわかりやすいのは時間に正確な人と時間にルーズな人。
その人が何を重要視するかによって人の価値観は変わります。
時間を重要視する人であれば約束の時間を最優先し守ろうとしますが、時間にルーズな人は時間よりも自分のお洒落など重要視する人もいます。
そうなると時間を守ることよりも自分の納得いく身だしなみを優先しますので、時間に遅れることになりかねません。

その価値観は「自分はこうありたい」とか「自分はこうあるべきだ」といった期待として自分の中に存在します。
実はこの期待を持つことはとても大事なのです。
それは自分の理想像をイメージし自分を成長させたり高めたりするためには必要なものだからです。
しかしこれが同時に曲者でもあります。
自分の中での独自のルールを作ってしまい、そのルールにより自分を苦しめている人が案外多いのです。

例えば健康のために禁酒をしようと決め毎日大好きだったお酒を我慢し続けた結果、それがストレスとなり逆に体調を崩してしまえば、健康のために禁酒なのに本末転倒になってしまいます。
それよりはストレスがあまりかからないように健康を意識し適度な量を飲むようにする方が健康を考えればよっぽどいいのではないでしょうか?

自分でこうすべきだと考えても、白黒はっきりと決めないといけないことなのかどうかです。
この白黒はっきりとつけたがる癖のある人はすぐに結果を求めようとします。
しかしこの世の中にはすぐに結果が出ない場合や、その結果が正しいかどうかなんてわからないケースもたくさんあります。
それなのに結果をもとめ無理やり白黒をつけようとするのはそもそも無理がありますよね。

そこでファジィ(曖昧)な考えです。

本当に全てはっきりと白黒の結果を出さないといけないのでしょうか?
そうではありませんよね?
結果を先延ばしすることもできるでしょうし、グレーゾーンの結果を出すという方法もあります。
この世の中は全てバランスでできています。
どちらかに傾き過ぎればおかしなことになってしまします。
時には白や黒を選択しつつ、両方のバランスを見つつ、調整のためグレーゾーンのファジィ(曖昧さ)で絶妙なバランスを保つ必要があるのです。

これは自分のことだけではなく、相手に関しても同様のことが言えます。
自分の価値観を相手に求めすぎてしまうと相手とのバランスが崩れ、関係が悪化することにつながります。
相手との価値観の違いを知り、時にはどっちつかずなファジィ(曖昧)な選択をしてみるのもいいのではないでしょうか?
ファジィな選択を少し意識してみてくださいね。

Follow me!