代償行動

代償行動とは「本来の欲求・願望」が満たせない時、「代理の対象・方法」によってその欲求(願望)を代償的に満たそうとすることです。

皆さんは昨年の瀬戸内芸術祭には行かれましたか?その時粟島にて漂流郵便局なるものができたそうです。

届け先の分からない手紙を受け付ける郵便局であり、「漂流郵便局留め」という形で、いつか宛先不明の存在に届くまで漂流私書箱に手紙を漂わせてお預かりします。
過去/現在/未来/もの/こと/人何宛でも受け付けます。
~漂流郵便局HPより一部抜粋~

例えば亡くなってもう会えない人に、手紙を書き送ることもできます。
実際には本人は亡くなっているので本人に届くことはありませんが、その人を想い手紙を書くことで気持ちを整理し、また実際に漂流郵便局留めで郵便を送ればその手紙を預かってくれるのです。
勿論、未来の自分でもいいのです。
自分の中でどうしようもない感情を少しでも軽くするために、何か行動できるというのはとても良いと思います。

他にも代償行動でのアイディアだと感心したことは、自分の代わりにぬいぐるみで旅行に行ってもらうビジネスです。
詳細は忘れましたが、自分の持っているぬいぐるみを送るとそのぬいぐるみが代わりに観光をしたり、食事に行ってくれたりするのです。
(ぬいぐるみなので食事はできないでしょうが!)
これで面白いのが、実際に観光している所を写真に撮ってTwitterやFacebookでリアルタイムにアップしてくれるのです。
そして旅行が終われば、そのぬいぐるみが返ってくるのです。
実際に自分は旅行には行っていませんが、自分の想いの詰まったぬいぐるみが代わりに旅行に行ってくれたことで願望が代償的に満たされます。

人には2通りのタイプがいると言われています。
1つ「ない」ものばかり探し、何も行動せず悲観的に物事を考えているタイプと、もう1つは「ある」ものを探し「ある」ものを組み合わせたり、見つけて行動するタイプです。
「ない」ものばかり探しても自分には「ない」訳ですから、あるはずがありません。
旅行に行きたいけど、「お金がない」「暇がない」などなど・・・。
では「あるものは何か?」を探し、代償的に願望を満たす方法を探すというのは後者の考えになります。
思い残しは中々しぶとく忘れようと思えば思うほど、より鮮明になり心に残ってしまいます。
しかし実際にしたいことができなくても、少しでも満足することができれば思い残しが減ります。

あなたも自分に合った代償行動を考えてみてはいかがでしょうか?

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