バランス力
ポジティブシンキングといった言葉をよく耳にしますよね。
特に自己啓発の本を読んでいれば必ずといって出てきます。
本に書いているのはネガティブに物事を捉え、考えすぎているから、「悩まないようにしましょう!そのためには前向きに考えましょう!」って感じで書かれています。
確かに万人に向けて言うのはある程度極端に書かなければいけないのでしょう。
しかし私が思うのは、悩むことも大事だということです。
ポジティブシンキングを目指すことは「悩む=いけないこと」と捉えている人がいますが、決して「悩む≠いけないこと」ではないのです。
例えばあなたが仕事でミスをしたとします。
そのミスによりお客さんはもちろん上司の人にも迷惑をかけることになりました。
その時ポジティブシンキング過ぎる人は「失敗にくよくよしても仕方ないさ」とミスしたことを忘れようとします。
確かにいつまでもくよくよするよりは割り切って次に進んだ方が精神的に楽になれます。
しかし!
ネガティブな人は「何であんなミスをしたんだろう」繰り返し考え続け反省するのです。
そこで何故ミスをしたのか反省をしなければ、また同様のミスをし、今度はもっと大きなミスに繋がるかもしれません。
ということを考えるとポジティブシンキング過ぎるのも問題だということはわかります。
ではどちらがいいのかというと、白黒つける必要は無いということです。
この世の中は表裏一体の世界です。
表があれば裏があるし、光があれば陰があるのです。
どちらかを打ち消そうと思っても必ず存在するのです。
ということは無理矢理どちらかの方だけを選択するのは違います。
私がよく言うのは、「悩みすぎない程度に悩む」ということです。
つまり悩むことはしっかり悩み、しっかり悩んだ後は忘れるということです。
そもそも常日頃悩む習慣がある人にいきなり「悩んではいけない」ってことは簡単にできるはずがないのです。
そんな簡単にできるのであれば、誰も悩み過ぎたりしていません。
本を読んだだけで人生変わるくらい変われるのであれば皆がやっています。
何度も言いますが、悩み過ぎない程度に悩むことです。
つまり悩んでも良いので、悩む量を少し減らすということです。
それくらいだったら自分のペースで減らすことができるはずです。
そして最終的に目指す所は、ポジティブもネガティブも半々くらいになるくらいがちょうどいいのではないでしょうか?
それがバランス力です。このバランスを保つことに意識を集中し、ネガティブもポジティブもどちらも保てるよう考えてみると、また物事に対し違った視点で見ることができると思いますよ。