時間
以前テレビで“出来る”バーテンダーかどうかを見抜く方法として腕時計をしているかどうかで見抜くことができるということを紹介していました。
腕時計をしていると、お客様に知らず知らずに時間を思い出させてしまうということが理由だそうです。
確かにそう言われてみれば、時計などどこにあるのかわからないお店もよくありますよね。
そういったお店では現実の世界から離れ、ちょっとした異空間への仕掛けがあるのでしょう。 そこには時間を忘れて、その場を楽しんでもらいたいという心遣いが感じられます。
そう言えばこれに似た考えですが、私のカウンセリングルームでもワザとクライアントから時計は見えない位置に置いています。
私の所はカウンセリングルームですから時間を忘れて楽しんでもらうことを意図してそうしているのではありません。
どちらかと言えば、自分と対話をしてもらう時間を余計なことを気にせず、ゆっくりと取ってもらうことを行ってもらいたいという考えです。
最近では、セミナー行う時でも2時間程度であれば、集中してもらうためにあえて時計は見えないように目隠しをし、更に参加者の方にはすべて時計を見ることができない様に片付けてもらうことも行っています。
その変わりといっては何ですが、カウンセリングでもセミナーでもクライアントや参加者の集中力が途切れないように、また飽きさせないように、できる限り興味を持ってもらえるな話をするように心がけています。
そして終了時間近くになりと、ワザと話の途中で切り上げ「今時間がどのぐらい経ったと思いますか?」という質問を入れるのです。
これが飽きる内容だったら、苦痛を感じますから時間が長く感じられるので緊張の一瞬でもありますが・・・。
しかし、有難いことに時間を短く感じてもらえていることがほとんどです。
その質問を挟む事で現実の世界へ引き戻し、良い意味での自分の世界へ入る集中力を理解してもらうことを行っています。
今回はテレビで見た時間というキーワードで、そこまで意識して行っていなかった自分の行動を再認識し整理することができたように思えます。
楽しいときや面白いときは時間が短く感じますよね。
そういった時間をコントロールするような空間作りや演出というのもやはり心遣いという視点からも必要なことだということをもう一度意識してみてはいかがでしょうか?