催眠誘導
今回は催眠誘導について書いていきます。
私はカウンセリング時に催眠誘導を行うことがあります。
催眠誘導と言えば催眠術をイメージする人も多いでしょう。
実際カウンセリングで行う催眠誘導も実はほぼ同じものになります。
その催眠誘導をする際に私が考えていることや注意していることを書いていきたいと思います。
まず催眠誘導を行うということは、クライアントは私の誘導に心を任せることになります。
そのため事前の信頼関係構築が通常のカウンセリングよりもっと重要になります。
(クライアントの協力がなければ催眠誘導が失敗に終わります。)
カウンセリングは1対1で行いますので初めて来られる方はかなり緊張をしていることでしょう。
そのためにはカウンセリングだからといって堅いイメージを持ってもらえば余計に緊張します。
そのためにはできる限り笑顔を出し、冗談を言いながら場の雰囲気を作ります。
そして特に体臭や口臭なども気を遣います。
(匂いから飲食をせずに臨む場合もあります。)
カウンセリングを始める前から当たり前のように準備が始まっています。
カウンセリングが始まってからもカウンセリングで話しやすい状況を作るために傾聴に努めつつ、悩みに対する考え方や催眠誘導に関する説明など誤解を持たぬよう正しく伝えていきます。
そこにはやはり自分の価値観や考え方が、自分でも気が付かないうちにねじ曲がっていることも多いのです。
(当所では自己暗示と言います。)
ですので、クライアントの話を理解することはあっても全部が正しいというようなことは当所では言いません。
信頼関係のない人に「おかしい」と言われれば、怒ったり、嫌気がさしたりします。
つまり「おかしいことはおかしい」と言える関係性を目指していきます。
それにはやはり信頼関係があってのこと。
この人だったら「おかしい」言われても「なるほど」と思ってもらえるような関係です。
そこまでの信頼関係が築けることができれば催眠誘導を行うのも楽になります。
催眠誘導が始まっても、クライアントの変化を見逃さないように細かく観察をしていきます。
その観察は瞼の痙攣や、顔の筋肉の緩和具合、口の開き方、呼吸の速度、腕や足の力の抜け具合、指先の一瞬の変化まで全身に至ります。
そして、時にはその変化に合わせながら誘導分を変えていきながら催眠誘導を行っていきます。
その変化を観察することにより催眠状態を知ることもできます。
その細かなサインを見逃さないように全身全霊を向けます。
おおまかな流れだけですが書き出してみました。
あなたは目の前にいる人をどれほど観察していますか?