嫌われる勇気
今回は主観的な世界について書いていきます。
主観的な世界は現在「嫌われる勇気亅というドラマの中で出てきました。
「嫌われる勇気」は2013年アルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」を解説した書籍で話題になりました。
その「嫌われる勇気」が原案の刑事ドラマが今年の1月から始まりました。
内容は他人からの評価や詳判を一切気にせず、自己中心的だと言われてもひるまない一匹狼タイプ、対人関係の悩みから解き放たれると説くアドラー心理学を地でいく、孤高の女性刑事の活躍を描いています。
その中でアドラー心理学の内容を少しずつ解説していくのですが、そこで紹介されていた話がまず井戸水の温度の話です。
井戸水の温度は年間を通してほぼ18度で一定しています。
その井戸水を冬に飲む時は温かく感じるし、夏に飲む時は冷たく感じます。
同じ18度の水であるにも拘らず温かく感じたり、冷たく感じたりするのには体感温度が違うことで起きます。
つまり自分がどう感じるかは主観的な世界で決めているということです。
主観的な世界とは自分の中にある価値観や考え方を通して感じる世界のことです。
この主観的な世界からは誰も逃れることができませんし、またその主観的な世界は一人ひとり違うのです。
しかし対人関係で悩む多くの人は、他者の評価が気になったり、他者からの承認を求めてやまなかったりと本来他者の課題であるにもかかわらず自分の課題だと思い込み、悩みをつくったり悩みを大きくしたりしているのです。
つまり自らが意味付けした主観や考え方で物事を勝手に複雑にしてしまっているのです。
ここで大切なことは、「私たち一人ひとりの人生はそれぞれである」ということです。
先ほどから書いていますが主観的な世界は人によって違うということです。
どんなことでも肯定的な価値観もあれば否定的な価値観が存在するのです。
「絶対にこの価値観しかないという世界は存在しない」ということを知るということです。
そう考えれば、他者からの評価は違っていて当たり前ですし、他者から承認をされようがされまいがそれにいちいち反応して一喜一憂しても仕方ないことだと理解できます。
他者からの反応に振り回されている状態というのは、自分の人生ではなく他者の人生を生きることになります。
あなたは誰の人生を生きたいのですか?
もちろん選択肢は一つではありません。
そういった状態が心地良いと感じる人もいるでしょう。
自分の考え方や価値観を無理やり変えることはストレスを増大させることにつながることも考えられます。
自分自身が変わらないという決断をすることも大事かもしれません。
変化をするというのは嬉しい変化もストレスになりますからね。
大事なのは自分の意志で決断をしていることに気付くことです。
このドラマは主人公が極端な空気の読めない刑事で表現されています。
その方が視聴者に伝わりやすいからでしょう。
現実にそういった人がいれば、本人は幸せでも周りは大変です。
大事なことを理解してもらうために敢えて誇張した表現をしているのだと思います。
アドラー心理学に興味がある人は詳しくドラマを見たり本を読んだリインターネットで調べたりしてみてくださいね。