手の動き
今回の内容は手の動きについて書いていきます。
手の動きを意識している人はいますか?
仕事であれば、手だけではなく体全体を使った動きや、言動など細かいところまで気を遣い、相手が不快な感情を持たぬよう気を付けている人も多いのではないでしょうか。
しかしそうはいっても、全てのことを意識することは難しく、人の考えていることなどは無意識を通じて表に出てきます。
例えばよくいわれるのが腕を組んでいる人などは、無意識に自分の腕をバリケード代わりにして自分との壁を確保し、安心感を得るということがいわれています。
またそれだけではなく、他の情報を遮断し、自分の考えをまとめたいときなどにも腕を組む場合もあるといわれます。
腕を組むにもどちらの理由で腕を組むのかを知るためには、その人の状況などを観察すれば推測もできるはずです。
また手を隠して話をする人(後ろに手を回していたり、ポケットに手を入れているなど)は、相手に警戒心を抱いており、自分の心理状態を相手に悟られたくない状態です。
他にも手をしきりに動かして話をする人(私ですね)は、頭をフル回転させてその想像に手が付いている状態になります。
どのイメージ力を使うかによって変ってくるのだと思います。
手で鼻を擦りながら話をする人もいます。
これは自分の表情を相手に見られたくないので鼻を擦りながら口元を隠すという心理が働きます。
これを考えると、最近では喫煙する人は少なくなりましたが、煙草を吸う動作をすることで自然と口元を隠すことができる便利な道具だったということです。
これらの話は自分の心理を相手に対し無意識に出しているということを知ることで、自分の心理を相手にどういった情報を伝えるかを意識するきっかけになります。
できれば、ネガティブなメッセージを相手に伝えるよりは、ポジティブなメッセージを相手に伝えたいですよね。
そのときに意識することが、手の平なのです。
例えば仕事で、相手に説明をするときに、指を指しながら説明をすると失礼に感じたりしますよね。
丁寧な説明では、手の平を上に向けながらポイントを指し説明を行います。
他にも相手を出迎えるとき、「ようこそお越しくださいました。」と手の平を上に向けて差し出しますよね。
実は手の平は、「心を開いていますよ。」というメッセージを与えているのです。
動物など敵意がないことを示すために、お腹を見せますよね。その行動と同じことです。
その逆、手の甲は攻撃の意味を示します。ですので、外国では中指を立て手の甲を見せて挑発に使われたりしていますよね。
そこで手の平で思い出してもらいたいのは良くアイドルが振り付けをしながら歌っていますが、手を振ったり、手を差し出したりという振り付けが多いことを思い出しませんか?
あれは、相手(ファン)に対して、「心を開いていますよ。」という無意識のメッセージを何度も出すことで好感を持ってもらうように考えられた行動なんですね。
こういった無意識の行動を意識し動することができれば、相手に良いメッセージを伝えることができると思いますよ。