思い込み
今回は思い込みについてお話していきます。
まず思い込みとは何かと言えば、「深く信じ込むこと」と辞書にはあります。
誰かに言われたことなのか、事実かもしれないし、事実ではないかもしれないことを自分の中で深く信じ込むことこそが思い込みなのです。
では、悩んでいる人はどういった状態なのでしょうか。
実は今この瞬間に悩む必要がある人はほとんどいないと言ってもいいのではないでしょうか。
こんなことを書くと「私は今現実に悩んでいる」という人もいるかもしれません。
しかしよく考えてみてください。
もし仮に今借金があって今後借金をどう払えばいいのか悩んでいるとします。
この悩みは実は未来のことを悩んでいるのです。
他にも例えば過去に失敗した経験をいつまでも忘れることなく、悩み続けている人がいます。
この人も先ほどの例と同じで、この人はこの瞬間に悩んでいるのではなく、過去のことを悩んでいるのです。
つまり、現実に起きていることで悩んでいるのではなくて、過去のことや未来のことを現実に起きているかのように想像し、過去のことを「忘れることができない」と信じ込んでいたり、まだ起きていない出来事に対して、「こうなるに違いない」と信じ込んでいるのです。
私は悩みがないことが良いこととは思っていません。
悩みがあるからこそ、自分を変えようと考えたり、成長できるよう努力をするきっかけを作ってくれるものだと信じています。
しかし、その自分で作り上げた想像の世界にて、勝手に悩みを大きくして、しかもその悩みが大きくなりすぎストレスを増大し、心身に異常をきたすまで悩み続けている人が現実にいるのです。
ではその悩みはどこからくるのでしょうか?
もうお気付きの方もいるかもしれませんが、悩みを作っているのは自分自身です。
自分の中で必要のない思い込みで苦しむのであれば、必要のない思い込みは自分で解く必要があるのです。
まず自分の中にある必要のない思い込みとはどんなものがあるのでしょう。
「良いことをしないといけない」「みんなと仲良くしないといけない」「自分が決めたことは守らないといけない」などなど・・。
良いことをしないといけないと決めたのは誰ですか?
みんなと仲良くしないといけないと決めたのは誰ですか?
自分が決めたことは守らないといけないと決めたのは誰ですか?
どれも自分の中で決めているのです。
少し極端に書いていますが、自分で決めたことは自分でしか変えることができません。
要はバランスの問題です。
自分のことや周りのことを考えながら必要のない思い込みを自分自身で解いたり、また周りの人の思い込みを解いてあげることも大事だと考えています。