隙を作る

今回は隙についてお話していきます。
今回の内容はどちらかと言えばコミュニケーションのスキルについての話になります。

私はよくバラエティー番組も好きでよく観るのですが、メンタリストと呼ばれる方です。
態度や言葉で巧みに相手に暗示を与え、自分がして欲しいと考えていることを相手に行動してもらったり、また相手の心を読み取るようなことを行っています。
確かに手品的なトリックの要素が含まれているのかもしれませんが、元々手品でも相手の心理を誘導したりすることもあり、また相手の極僅かなサインを見逃さない注意力は簡単なことではありません。
ただテレビで「へぇーすごいな」と観ている分にはいいのですが、実際に目の前に自分のことを誘導したり、また自分の心理を読み取ったりする人がいたらきっと緊張してしまうでしょう。
私も心理を学び、たくさんの人の悩みを聴いてきたこともあり、それなりに観察力という点では何も学んでいない人と比べれば自信があります。

ただカウンセリングを行っているときに相手をじっくり観察し、相手の心理を読み取っているといったサインを送ってしまえば必ずと言っていいほど抵抗に合い、たちまちに相手の心は完全に閉ざされてしまうのです。
「あなたを観察しています。」
なんて言われると誰でもその場から逃げたくなりますよね?
実際心理学を学び始めた人など、「せっかく学んだ知識を実践で使いたい」また「もっと勉強したい」といった空気が強過ぎ逆に抵抗に合うということも体験したことがあるのではないでしょうか。

話が少し変わりますが、私は小学校の頃剣道をしていたのですが剣道の試合の時、竹刀を構えお互いがにらみ合った状態では、相手に入り込むのはすごい勇気が必要となります。
そこで小学生なりに考え実践していたことは、一瞬自分から隙を作ることです。
隙を作ることにより、相手がその隙を見逃さず打ち込んできます。
逆に動けば必ず相手に隙ができるのです。
私が作った隙を目掛け攻撃をしてくるので攻撃の予想は付きます。
その攻撃を避けながら、相手の隙を狙って攻撃するスタイルだったのです。
つまりこの隙を作ることで相手を懐に入れることができるのです。
しかしその逆に隙が無ければ、お互いに牽制されたままでは懐に入りたくても入ることができません。
自ら隙を作るということは、不利になるのではないかと無意識に抵抗を感じている人も多いでしょう。
なぜなら自己防衛本能から考えると隙を作ることはある意味『死』を意味することで難しいことかもしれません。

私がカウンセリングで行うスタイルはクライアントに自分のことを話したり、失敗談を語ったり、冗談を言ったりすることです。
その隙を感じ取ってもらい和んだ空気にしていくのです。
そうなれば、相手も心を開きやすくなります。
そうなれば信頼関係が深まった状態に一歩近づくのです。

ある意味隙を作れる人ほど強い人はいないかもしれません。
身の回りの人をもう一度見回して見てください。
小物ほど攻撃に弱いので隙がなく、大物になれば隙を見せて攻撃されてもビクともしないのです。
あなたは隙を見せていますか?

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