捨てる

今年も残り数日となりましたね。この時期は大掃除をして新しい年を迎えようとしている人も多いと思います。
今回の内容は自分の心を見つめ直す意味で「捨てる」について書いていきます。

部屋を片付けるといった内容の本もたくさん出ており、ブームになっていましたよね。
部屋を片付けるということは当たり前のことですが必要の無い物を捨てたり、収納場所を考え整理したりする作業を行います。
その必要の無い物をいつまでも持っている理由は色々あるとは思いますが、不必要なのにずっと捨てていなかったからここにあるのです。

では何故不必要とわかっていながら捨てることができないのでしょうか?
人は変わろうと思っても少しの変化ですら無意識に抵抗してしまうことがあるのです。
以前にも書いたことがあるとは思いますが、人は今の状況を維持しようと本能が働くことが理由です。
人はどんな環境にも適度に慣れ、その慣れた環境が望んでいない状況であったとしてもより悪い状態になるぐらいであれば変化を嫌い、その環境を持続させようとするのです。

ずっと不必要だとわかっていながら捨てたり、整理ができていなかったりということはその変化を迎える決意ができていなかったからできない行動だったのです。
しかし思い切って必要の無い物を捨てるという行動をするだけで、視覚的にもスッキリとした状態になり、また物に対する執着から離れるということになります。
スッキリと片付いた部屋にいるだけでこれまでとは違った景色や感覚が味わえるだけでも気持ち的に変わっていくことができます。

悩みをうまく整理できない人は、いつまでも過去の経験から離れることができなかったり、未来に対して必要のない不安から離れるができなかったりしているのです。
その何かに執着をしている習慣を現実に存在しているものなのか必要のない思い込みなのか違いはあるかもしれませんが、執着しているものから決別するといったことでは習慣を変える大きな一歩として捨てることは役立つのです。

こういったことから、もしあなたがいつまでも過去の経験から離れることができなかったり、未来に対して必要のない不安から離れることができなかったりしているのであれば、まず必要のない物を捨てる習慣を作ることをお勧めします。
最後に部屋を片付けるということは実際に部屋が綺麗になるだけではなく、心の変化を促し、また過去の自分への決別を年末に捨てることで整理をしてみませんか?

今年最後のコラムとなりました。
1年経つのがあっという間に過ぎていっているような気がしますが、また来年も引き続きコラムを書いていきたいと思っています。
それでは皆様、良いお年をお迎えください。

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