これまで「一度も嘘をついたことがない」という人はいないでしょう。
辞書によれば、嘘とは事実に反することを自覚して言うこととあります。
嘘が全て悪いことかと言われれば全部が悪い嘘ではありません。
嘘には悪い嘘もあれば、良い嘘もあります。

悪い嘘というのは書かなくてもわかると思いますが、相手を陥れるようなことを言ったり、相手を傷つけるような嘘をつくことです。
また嘘には、人の為ではなく自分の保身のための嘘をつく人がいます。
その人が何を守りたいのか人によって違うとは思いますが、その場凌ぎの嘘はなるべくであれば避けた方が賢明だと私は考えます。
その場凌ぎの嘘は、短期的には得をするかもしれませんが、長期的に見ると損をすることが多々あるからです。

他に良い嘘というのもあります。
良い嘘であれば「嘘も方便」や「嘘をつかねば仏になれぬ」といったことわざの通り、人の為には方便として嘘を必要とすることもあります。
また嘘がコミュニケーションにおいて潤滑油的な要素になることもあります。
相手に良い嘘をつくことは相手のことを思い、落ち込ませたり、怒らせないようにといった感じでつくのだと思います。しかしその嘘が相手に感づかれたり、ばれてしまっては逆に相手に不信感を抱かせてしまいます。
嘘をつくのであれば、中途半端なことをするのではなく相手のことを想い、しっかりと考え嘘をつかなければいけません。
その覚悟がないのであれば、嘘をつくことは相手に失礼になってしまいます。
また容易く嘘をついてしまうと、その嘘を相手にばれないようにずっと忘れないよう覚えておかなくてはいけないのです。
しかもその嘘の辻褄が合うように、二度三度と嘘を重ねていかなければならないのです。
とても大変なことですよね。
ということは相手に対して心遣いの嘘はそこまで考えなければ、ついてはいけないのではないかと私は考えています。

無理して嘘を重ねる必要はないですが、どうしても嘘をつく必要がある場合は「誰が得をする嘘なのか」をもう一度考え、もし自分の保身のための嘘の場合は嘘をつく努力をするよりも嘘をつかなくても良い関係を作れることを努力することをお勧めします。

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