話し方

今回は話し方について書いていきます。

話をしてみるとグッと心をつかまれる話し方をする人がいますよね。
丁寧な言葉づかいだけでなく全体の雰囲気や声の強弱(音の大きさ)、イントネーション、話すスピード、言葉の間、話の内容など色々あります。
きっとあなたの信頼できる人はその話し方のポイントのどこかが自分のツボに嵌る所があるのでしょう。
この自分に合うツボは人によって変わってきます。
そのツボというのは自分の無意識が心地よく感じるポイントだからです。
例えば声の強弱(音の大きさ)は、常日頃大きい声で話す人は小さな声で話をされると「もっと大きな声で話をして」と不快に感じるでしょうし、その逆もあります。
またその場の雰囲気を感じ、大事な話をするときは小さめの声でするなど相手のタイプや空気を感じ取ることが重要です。

その他にもイントネーションが合うのも心地よさを感じます。
方言ではそれぞれの土地や地域でイントネーシヨンは違ってきますよね。
自分と同じイントネーションを聞くと安心感を持ちやすいものです。
もちろん自分と違うイントネーションに魅力を感じる場合もあります。
イントネーションをすぐに変えることは難しいので一番標準的なイントネーションを考えてみるとやはり標準語が一般的に受け入れやすいのかもしれません。(個人差があるかもしれません。)

話すスピードや言葉の間(話すタイミング)は意識すれば変えられます。
これは呼吸を合わせるということです。
よく「息が合う」という表現をすることがありますがこの「息が合う」というのはお互いの呼吸をするタイミングが本当に一致することです。
実際言葉を発してみてください。
普通息を吸いながら話はしませんよね。
言葉を発するということは息を吐いているのです。
そしてその言葉と言葉の合間に息を吸います。
信頼関係が深まると同時に言葉を発しようとしたり、頷き方が同じだったりということがありますよね。
それはお互いの呼吸が無意識に合っているということなのです。

そして話の内容と書きましたが、信頼関係を築くポイントは相手に好意を持ってもらうことです。
そこでよく使われ、それがテクニックということがわかっていても好意を持ってしまう言葉があります。
実際私もその言葉に弱いのですが、「実は他の人には言えないことなんですが・・・。」「ここだけの話なのですが・・・。」というような言葉です。この言葉は、ハード・トゥ・ゲット・テクニックと言われ、ハード・トゥ・ゲット・テクニックとは「特別にあなただけに提供します」と相手の自己重要感を刺激し、好意や信頼を獲得する方法のことです。
人には他人から認められたいという承認欲求というものがあり、このテクニックは様々な場面で使われています。
小さい子どもでも「誰にも内緒ね。」と言いながら内緒話をされるとそれだけでその2人の仲が深まります。
またビジネスの場面でも「実はここだけの話・・・。」とされるとその情報は他の人は知らない情報である場合、特別扱いされたと感じます。
また同時に返報性の法則も発動されます。
心理学の返報性の法則というのは、人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く心理のことです。
つまり特別扱いされたことでの承認欲求満たしてくれたこの人に嫌われたりしたくないという感情と、「この人は私のためにこれだけのことを考えて(して)くれたから私も何か考えよう(しよう)」という気持ちが同時起こる最強の言葉なのです。

こういったことを考えながら自然にできる人が心を掴む話し方ができるのだと思います。
もう一度自分の話し方を意識してみてくださいね。

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