階段

今回の内容は階段について書いていきます。

とその前に、今回のコラムが記念すべき100回目になりました!
ひと月に一度のコラムをずっと続けてきたのですが、考えてみれば8年以上も書かせてもらっているということですね。
ずっと掲載をして頂いている「まる得かがわ」には感謝しています。

さて階段の話に戻りますが、地下鉄の出口でよく人が転ぶ階段がテレビで紹介されていました。
転ぶ人は決まった段差の所で転ぶそうです。
「なぜ段差に躓いてしまうのか?」
なのですが、階段の段差がそこだけ少しだけ高さが違うとのことです。
人は階段の段差をわざわざ確認して昇る人は少ないのではないでしょうか。
そう、これまでの経験で無意識に足を動かしているのです。
そこに、段差の高さが突然変われば・・・。
躓く人も多いのは納得できるでしょう。

私も以前簡単なエクステリア製品の設計をしていた時期がありました。
そこで階段の段差を考えなければならなかったのですが、段差を揃えるのはもちろんですがそれ以外にも使う人の年齢層など情報があれば段差を考慮して設計をしていました。
例えばお年寄りや小さい子どもが使用するのであれば、段差は少し低めに設計するとか簡単なことですけどね。

逆に階段の段差をあえて変えている所もあります。
なぜわざわざ段差を変えて昇りにくくするのでしょうか?

知っている人もいるかもしれません。
またそんなことを知らなくても「昇りにくい階段だな」と感じたことがある人もいるかもしれません。
それは、どこかと言えばお城の階段なのです。
城は敵が攻めてきたときに、全速力でかけ昇っても段差が違うため躓いてしまったり、
たくさんの敵が同時に昇れない工夫をしているのです。
城の中の階段も極端に狭くて急な階段だったりしますよね。
その階段も段差を変えている所があるそうです。

昔の人もそういった細かい事まで考えて設計をしていたという事です。
日本人特有のおもてなしの心で相手の立場に立った考えを持つということはとても大切なことだと思います。
本当に小さな心遣いですが、少しでも相手が心地よくなれるような気遣いができればと考えています。

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