視線解析

何ヶ月か前に『カウンセラー(私)の心遣い』という題名でコラムを書きましたが、覚えている方はいるでしょうか?
その時は笑顔で迎えることについて書きました。
今回はカウンセラーとして相手のどのような点を観ているのかを少しだけ触れてみたいと思います。

皆さんは人と話をするときに相手のどんな所を観ていますか?
当然顔を見ている人が多いと思います。そして特に目を見ていることが多いのではないでしょうか?

実はこの目を見ていると相手のイメージしている部分を見抜くことができるのです。
これを視線解析というのですが、人はイメージするときには視覚の情報だけではなく、他の聴覚や感覚までも使い、イメージしているのです。
つまり「視覚的イメージが苦手だ」と言う人は聴覚や感覚を使ってイメージしていることになるのです。
また人によりますが、感覚を一番使ってイメージしている人や聴覚を一番使いイメージする人、そして視覚を一番使いイメージしている人もいます。

そのイメージをどの場所を使うかは、クセのようなもので努力次第で変えていくこともできますが、大体今まで成長するに従って自分が使うイメージを気が付かないうちに作っています。

実はこのイメージを作っている場所を見抜くことでコミュニケーション能力はグンと上がります。例えば営業マンが車を売るときに視覚的イメージを一番使っている人に対して「この車のシートのすわり心地は最高ですよ。背中にしっくりとくるこの感覚を是非味わってください。」と相手が苦手なイメージをぶつけたとすれば、相手は無意識のうちに相手の言いたいことを理解できず、信頼関係は築きにくくなります。

視覚的イメージの人に対してはやはり視覚的イメージができるような言葉を選択していくのです。
当然聴覚的な人には聴覚的イメージを。
感覚的な人には感覚的イメージを。
それだけでも全然違ったコミュニケーションを取ることができるはずです。

ここで注意しないといけないことは、「相手の視線を見抜くぞ!」と相手の目を見過ぎると逆に嫌悪感を抱かれますので、適度に観察してください。

ではその簡単な見分け方を参考程度に書いておきます。
会話をしている時に、相手の視線がどこのポイントによくいくのか観察をしてみてください。
当然視線は色々な動きをするでしょうが、その人がよくいくポイントがあるはずです。

上をよく見ながらイメージしている人は視覚的イメージの人。
横をよく見ながらイメージしている人は聴覚的イメージの人。
下をよく見ながらイメージしている人は感覚的イメージの人。

となります。
他にも見抜くポイントは色々ありますが、この視線の動きを観ているだけでも結構わかるようになります。

こういったコミュニケーション能力は全て技術だと私は考えております。
こういったことをいくらでも学び実践していくだけでも全然違った世界が広がると私は信じております。

興味があればいつでもお気軽にお声をおかけください。

ちなみにここでは書きませんが、視線解析で相手の嘘も見抜くことができる可能性があります。
(映画の交渉人(洋画)でも少し出てました。)
またちょこちょことこういったコミュニケーションの技術を紹介していきますね。

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