伝わること

今回は伝わることについて書いていきます。

コミュニケーションセミナーを開催したときに、
「コミュニケーションの成果は、自分がどう伝えたかではなく相手がどう受け取ったかが重要。」
と説明しています。
自分の中で情報を伝えたつもりでも相手は理解できていなければそれは、コミュニケーションとは言いません。
そう説明されれば「やはり伝える能力が重要で相手にどうすればわかりやすく情報を共有できるか」を意識し伝えることばかり考えてしまっている人もいるのではないでしょうか?

しかしコミュニケーションでは情報を伝える側とその情報を受け取る側が存在します。
いくら伝える側が努力し分りやすく説明をしたとしても受け取る側にその情報に関する知識がなければ伝わらないでしょう。

例えば家電販売員が冷蔵庫をお客様にお勧めしようとして
「この洗濯機は今では当たり前になってきたドラム式洗濯機です。DDインバータ内臓で通常の洗濯機よりも運転音や振動がかなり静かになっております。また中はステンレス槽になっているため汚れや防カビ効果も抜群です。」
といったような洗濯機の優れている面を伝えたとしても受け取る側が専門用語を理解できなければ何を言っているのか理解できません。
また専門用語を使わずわかりやすく表現ができたとしても受け取る側が洗濯機そのものの存在を知らなければ伝わるはずがありません。
極端な例かもしれませんが、伝える側では常識であったとしても受け取り側では常識ではない可能性があるのです。

実際技術の進歩によりIT関係など新しい技術も次々と進化しそれに関する言葉も増える一方です。
その点では私は完全に時代の波から乗り遅れています。
私はPC関連などでわからないことがあればサポートセンターに電話し聞くことがあるのですが、結局は相手の情報を理解できないまま言われた通りにするだけです。
そんな状態ですので同じようなわからないことがあっても自分では解決できずまたサポートセンターに電話し同じようなことを聞く羽目になるのです。
これは完全に受け取る側(私)のコミュニケーション能力(受け取る側の能力)の低さになります。

他にも仕事で、自分にはその仕事内容の知識があまりないけど打合せをしたり商談したりするケースもあると思います。
そのとき受け取る側も知識がなければ完全なコミュニケーションとはならないのです。
そう考えるとコミュニケーション能力とは伝える側の能力も大事ですが、受け取る側の知職や能力も重要なのではないでしょうか?

コミュニケーションがうまくいかない時は伝える側だけの責任ではなく、受け取る側の問題も存在しているのかもしれません。
お互いが気持ちよくコミュニケーションが取れるようお互いの努力が必要ではないでしょうか。

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