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ま┃る┃得┃か┃が┃わ┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛ http://www.merumaga.net (ご購読・ご解約) ┏━┳━┳━┳━┳━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃幸┃せ┃コ┃ラ┃ム┃心理カウンセラーが気付く、心遣いアンテナ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━ メルマガ「まる得かがわ」にて今までに掲載させて頂いた コラムのバックナンバーです。 |
【心遣いアンテナ160 アンガーマネジメント】 |
今回はアンガーマネンジメントの講習を受けた感想について書いていきます。 今回の講習はキャリアコンサルタントの更新講習の一環として1日しか講習を受けていないため、今回は私の主観であり協会との考え方が違う部分があるかもしれないことを先に書いておきます。 まず「アンガーマネンジメントとは?」という言葉から入るのですが、私はアンガー=怒り、マネンジメント=管理と理解していました。 “マネジメント”(ドラッカーの本はマネンジメントではなくマネジメントの表記ですので合わせておきます)については経営学者として有名なドラッカーの「設定した目標に沿って組織を運営する」ことをイメージしていました。 しかしそこで教えていただいたのは、アンガー=怒り、マネンジメント=後悔しないこととの説明がありました。 これは協会でマネンジメントをわかりやすく説明するために独自の解釈で説明しているとのことでした。 私はこの解釈がどうしても理解できませんでした。 なぜなら、アンガーマネンジメントを学ぼうとする人は怒りのコントロールについて学ぶことを目的としているのではないかと考えるからです。 確かに怒りの感情を持つことに対し、不快感を感じ怒ったことに対し後悔することもあります。 しかし怒りに対し後悔をしていない人も存在していると思えます。 例えば最近でよく目にしていたあおり運転のニュース。 犯人はあおり運転を繰り返していたとあります。 そういった人は自分の怒りに対し後悔していないから繰り返し怒りの感情を持っているのです。 それに皆さんも経験があると思いますが、怒りの感情を吐き出すとすっきりできることもあり、逆怒りの感情をため込むことが後悔につながることもあります。 それを考えると、怒りを後悔していないあおり運転手はアンガーマネンジメントが成立(できている)していることになります。 協会の理念は「怒りの連鎖を断ち切ろう」とあるのであればわざわざ協会の色を出すためにマネンジメントを変に変換しすべての人にあてはまらないことを言わなくてもいいように感じました。 他の部分に関しては、私がカウンセリングを行っているときに説明している内容と同じこともあり理解しやすかったです。 簡易的に説明すると、怒りは感情なので0にする必要性はない。 怒りを上手に表現できるようにする。 怒りの正体は「〜するべき」と考えることにより、自分の理想と現実のギャップから自分で怒りを作っていることに気付く。 (ここは私の悩みの説明と全く同じです。) 怒りの感情が出てきたとき、自分で変えられることなのか、それとも自分の力で変えられないことなのかに気付くといったところです。 今回のアンガーマネンジメントの講習は私のカウンセリングスタイルと合っていたこともあり、自分の考えをもう一度振り返ることができる内容でした。 興味がある人はアンガーマネンジメントについて調べてみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ159 思うと考える】 |
今回は携帯電話のマナーについて書いていきます。 今回は「思う」と「考える」の違いについて書いていきます。 私は、国家資格 キャリアコンサルタントの資格を所持しており、就労支援などの相談も行っています。 再就職時や初めての就職のときには履歴書は必須ですよね。 その中にある志望動機の欄。頭を悩ませる結構大きいスペースです。 また転職の際は、履歴書だけでなく職務経歴書なるものも一緒に提出することが通常になります。 そうなってくると志望動機だけでなく、自己PRなども書くようになるとどう書いていいのかわからない人や書いたけど「本当にこれでいいのか」不安になる人も多いので第3者の意見として応募書類の添削を行います。 そこで私がよくアドバイスさせていただくのは、「私は○○だと思います」という文章を「私は○○だと考えています」という表現に変えるということです。 「思う」という言葉は、物事に対してある感情や意識を持つということです。 主観的に心が感じた自分の意見や気持ちが「思う」という言葉になります。 「考える」という言葉は、知識や経験に基づいて、筋道を立てて頭を働かせるということです。 「考える」という言葉は論理立てて、客観的に判断するということです。 友達や家族といった通常の日常会話であれば、「思う」でも「考える」でもそんな意識を持つことはありません。 しかしビジネスの場で考えると自分のことをアピールする必要がある場で、「思う」では裏を返せば、「自分の中ではこう思っているが人はわかりません」といった自信の無さを暗喩してしますのです。 それに対し「考える」は自分のことを客観的に分析し判断していることですから、「私はこんな所に自信を持っています」とアピールできるのです。 自信がない人はこの「思う」と「考える」という言葉以外にも、はっきりと断言することを苦手とします。 そこは日本人特有の謙虚さや奥ゆかしさであまりにもアピールすると相手に引かれてしまうと考えることもあるでしょう。 しかしあまりにもそういった自信の無さを言葉や態度で表現することは、本当に相手は自分を信頼し、「この人と一緒に仕事をしたい」と感じてくれるでしょうか? 自分が自分のことを信頼できていない人を、周囲の他人が自分のことを信頼してくれるのでしょうか? 私はちょっとした文章にもそういった細かな印象というのは存在すると考えています。 また応募書類だけでこれだけの違いを考えることができるのですから、面接になるともっとたくさんの自分自身の情報を相手に伝えないといけません。 自分のことは自分にしかわからないわけですから、自信を持って表現することを勧めています。 今回は就労支援の面での例で書きましたが、これは恋愛も周囲とのコミュニケーションも同じことが言えます。 興味がある方はお気軽にご連絡ください。 https://jams-h.com/ |
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【心遣いアンテナ158 携帯電話のマナー】 |
今回は携帯電話のマナーについて書いていきます。 この前テレビで、「飲食店や電車で会話OKなのに携帯電話はNGの差」ということで紹介されていました。 確かに飲食店では周りに聞こえる声で話していてもそんなに嫌悪感を持たないですよね。 しかし携帯電話で話をしている人がいると妙に気になって仕方ないことがあります。 それは単に、「携帯電話のマナー」についてマナー違反への嫌悪感からきているのかと思っていました。 しかし、テレビで紹介されていた理由は、「人は会話などの内容が理解できないと、脳が大きなストレスを感じてしまう」とのことで、心理学的には「認知 的不協和」と言い、人は会話など理解できないと、脳が大きなストレスを感じるとのことです。 この「認知的不協和」とは自分が正しいと考えていることや自分自身の価値観などと矛盾することが発生した場合に感じる不快感のことです。 携帯電話は一方的な会話しか聞こえず、何を話しているかわからないため脳の整合性が取れずストレスを感じてしまうんですね。 私は携帯電話で話していると、通常より自然と声が大きくなってしまうことが原因の一つではないかと考えていました。 携帯電話でのマナーを他にも考えてみましょう。 やはり公共の場での着信音は気になりますよね。 静まり返った時に鳴り響く音。 多分その携帯電話の持ち主も周囲からの目が針のむしろ状態で焦りますよね。 実際、携帯電話のマナーモードの設定の仕方を理解していない人も多いようです。 例え本人に悪気がなかったとしても周りに迷惑をかける状態になりかねませんのでマナーモードの設定はできるようにしておきたいところです。 車の運転しながらの通話は道路交通法でも禁止されていますのでされている方は少ないと思いますが、歩きながらの通話も気を付けたいところです。 歩きながら通話をしている人の後ろを歩いていて、急に立ち止まったりすることがあります。 通話している人は話に集中してしまいますから、どうしても周囲に対する気配りが疎かになりがちです。 通話しながらですと予想外の動きになり危ないので、人込みを避け通話をすることがマナーではないでしょうか。 他にも携帯電話には便利なカメラ機能が付いていますので、つい気軽に写真を撮りがちです。 最近ではお店の中では撮影禁止のところも増えたり、公共の場での写真撮影で他の人が写ったりすることで問題になることもあります。 写真を撮るときも周囲に気を付ける必要があります。 携帯電話は今やほとんどの大人が持っている物になりました。 それだけ普及した便利な物をお互いが気持ちよく使うためには携帯電話のマナーをもう一度意識しなおしてみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ157 梅雨】 |
今回は梅雨時期の心遣いについて書いていきます。 今年の梅雨入りは例年にないくらい遅くなっていますね。 これから梅雨に入り雨が多くなると突然雨に降られたり、雨で塗れたり、傘を持ったりと少し面倒だと感じられる時期に入りますね。 つい先日、「傘の迷惑行為トップ5」ということで紹介されていました。 実は2年前のこの時期にもこのコラムでも「傘のマナー」という題名で心遣いアンテナを書いているのですが、その時の内容がほぼトップ5に入っていましたので簡単に振り返ります。 5位「急に傘を開く」、4位「人のそばで傘の水滴を払う」、3位「傘がびしょびしょのまま電車に乗る」、2位「すれ違う時に傘をよけない」、1位「傘を横向きに持つ」です。 どれも周りにいる相手のことを考え行動してらえると、お互いが嫌な思いをしなくても済む行為ですよね。 お店などでも心遣いをしてくれると嬉しくなることがあります。 駐車場に車をおいてお店に入るまで傘を「自由にお使いください」と置いてくれていたりします。 これは本当に助かります。自分の傘を出すまでの距離ではなく、「濡れるのも嫌だな」と感じるとき傘を置いていれば助かりますよね。 また入店した際に「雨の中、ご来店ありがとうございます。」といった一言があるだけでいつもと違ったサービスを受けた感じします。 また店内に足ふきマットは置いてある所は多いと思いますが、どうしても雨が降るとその周辺が濡れていることが多くあります。 雨のときは靴が滑ることもありますので、こまめに床を拭いてくれていると助かりますし、清潔感も感じます。 傘立ての周りも同様です。 傘立ての中が無理やりたくさんの傘が押し込まれていたり、傘立ての周りが濡れているのも少し目を配って整理をしてあげたり濡れた床を拭いたりとするのもいいかもしれません。 そして濡れた鞄やコートなど軽く拭けるようにタオルを貸してくれるサービスも嬉しいですよね。 他にも梅雨時期になるとエアコンなどの設定など難しいですよね。 湿度も高くなり暑いのか寒いのか人によって体感温度も違うでしょうし、服が濡れている場合と濡れていない場合でも感じる温度が違ったりします。 だからといってその一人一人に温度を設定するのも難しいです。 よくあるのがひざ掛けの貸出サービスです。 これは梅雨の時期限定ではないかもしれませんが、こういった心遣いが日頃から行われていることはお店としてお客様のことを考えているからできるサービスだと思います。 個人でできる心遣いもお店で行う心遣いもどれも相手を思ってできることを考え行動することで、相手もそして自分も心地よくしてくれるのではないでしょうか。 憂鬱な梅雨時期、小さな心遣いを探して気持ちをリフレッシュさせてみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ156 看護師】 |
今回家族が病院に入院したとき付き添いで病院にいたのですが、看護師の仕事は入院されており方の不安をいかに無くし(精神的に)元気になってもらうかを考え、行動や言動をしていると感じました。 このコラムでは「心遣い」をテーマに感じたことを書いていますが、本来心遣いというのは心や精神を思いやりの形で表現されるものです。 やはり入院というのは不安にかられます。 体がどこか病気や怪我だから治療するために入院するのですから、患者やまたその家族はあれこれと想像し不安が大きくなります。 それは医療に関しての知識があるわけでもなく、どこで何が起きているのかさえわからず途方にくれている状態ですので余計に悪いイメージが頭の中を駆け巡ります。 確かに病院の医師が治療や病気のことに関し説明をしてくれます。 しかし医師との会話だけでは初めてのことで「何がわからないのか」すらわからない状態で不安は続きます。 そんな時にこまめに病室に来てくれる看護師は患者の話を色々聴いてくれたり、病状を確認してくれたり、こちらからの質問にわかる範囲で答えてくれたりします。 こちらもどこまで看護師に訊いていいのかわからず質問などしていましたが、わからないことや判断できないことは曖昧なことは言わず、「医師に確認してみますね。」とはっきりと答えてくれます。 このわからない時はわからないということができるのは勇気のある言葉だと思います。 しかしわからないことや自分で判断できないということを相手に伝えることは自分の仕事の範囲を意識できているからこそ言える言葉だと私は思います。 また痛みや苦しんでいる患者には励ましてくれたり元気づけてくれたりするのです。 まったくの知識のない素人の「大丈夫だよ」という言葉より看護師からの「大丈夫だよ」という言葉の重みが全然違うように感じました。 そこには専門知識のある方からの裏付けのある安心感みたいな感じでしょう。 医師のも言葉もそうでしょうが、やはりこまめに病室に来てくれるので親近感さえ覚え心強く感じます。 他にも患者の状態確認のために定期的な検温や血圧測定以外にもこまめに患者のところに来てくれ、また治療の補助やまた動けない人などは身の回りのお世話までしてくれます。 本当は治療の補助だけでも一つのミスも許されないピリピリするような状況でしょうが、何度も呼ぶナースコールに嫌な顔せず対応してくれるのは本当にすごいとしか言いようがありません。 今回ちょうど研修の看護師がおり、先輩の看護師に点滴のスピードの計算や調整を教わっていました。 人の命に関わるとても大変な仕事ですが先輩看護師のように患者の心に寄り添うことができる一人前の看護師に成長して欲しいと願っています。 |
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【心遣いアンテナ155 安心学U】 |
今回は前回に引き続き安心学について書いていきます。 安心学(特許登録済み)とはNPO 日本心理カウンセラー協会 代表前田大輔氏が提唱している学問となります。 「安心学」を理解できれば、傷つきにくい健康な心を手にし、見えない感情を的確に分析でき、コミュニケーションを良好に改善することができます。 その勉強会が香川県にて定期的に行われるということで参加し学んだことの内容の一部を私なりに解釈し数回に分けて書いていきます。 まず「あなたの人生の最高責任者はだれですか?」の質問にあなたはだれを想像するでしょうか? そう質問されると「自分かな?」と答えられるでしょう。 しかし本当に人生の最高責任者として自分の人生を自分で決めていますか? 自分で人生を決めるということは自己責任が発生します。 “責任”という言葉を聞くとちょっと逃げたくなったり、重く受け止めてしまったりネガティブに捉えがちになります。 しかし責任が取れるからこそ自由になれるのです。 前回“健康とは自由になること”と書きました。 つまり心の健康を考えていくのであれば、自分の人生の最高責任者は自分であり自己責任が取れる人になることなのです。 また自分で決めるということは、決めたことを後から自分で変更することも自由にできます。 他のだれかが決めたことを変えてもらうのは簡単なことではありません。 しかし自分に対して嫌だと思えばいつでも自由に変えることができます。 自分が自分に対して我慢をしていることを減らしてくれます。 それは自分に優しくできることに繋がります。 そう考えると「責任があるから自由になれる」つまり自己責任を取るということは実はポジティブなものですよね。 また自由度を広げるために「自分で決める」だけでなく「選択肢を増やす」ことも重要になります。 行き詰まったときなど「もう〇〇しかない」とか「〇〇と〇〇のどちらかしかない」と考えがちになります。 選択肢が狭くなることにより「この選択しかなかった」と自由度が失われ自己責任からかけ離れたものなります。 しかしよく考えるとそれ以外の選択肢はあります。 自分で選択肢を増やすことができなければ、誰かに相談してみると他の選択肢が見つかることもあります。 まず自分の「〇〇でなければならない」ということを減らし選択肢を増やすことを意識してみてください。 そのことに関連した話で私がセミナーなどで必ずお話することは「〇〇しなければない」という言葉を減らすというお話をします。 皆さん結構「〇〇しなければならない」と思い込んでいることが多いです。 それは常識だったり、義務感だったり、世の中の風潮だったりと色々あります。 これらの前提条件は「自分で決める以前に物事は決められている」ということがあることにより、「自分で決めることができない」と思い込んでいるのです。 またそう思い込むことにより自分で物事を考えたり、変えたりしなくて済むのである意味楽なのです。 しかし現実は楽なはずなのにその「〇〇しなければならない」条件が自分を苦しめていることが多いのです。 私はよく「その条件本当に必要なのですか?」と質問するようしています。 そう質問されると案外本当にしなければないことなんて少ないことに気付くことでしょう。 もし自分の中で「〇〇しなければならない」という表現をしているのであれば、“するかしない”は自由なわけですから「自分のためにするor しない」と表現を変えてみてください。 それだけで自分の人生を自分で決めていることにつながり、自分に優しくなれますので実践してみてください。 また香川県で安心学の勉強会は次回5月4日(土)の予定となっています。 心理に少しでも興味がある方や実際に悩んでおられる方や専門的知識がない方など誰でもお気軽にご参加ください。 申込や詳しい情報は↓ http://www.counselor-japan.com/p/4/ |
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【心遣いアンテナ154 安心学T】 |
今回は安心学について書いていきます。 安心学(特許登録済み)とはNPO 日本心理カウンセラー協会 代表前田大輔氏が提唱している学問となります。 その勉強会が香川県にて定期的に行われるということで参加し学んだことの内容の一部を私なりに解釈し数回に分けて書いていきます。 まず安心学は行動心理学とは違い、欲求心理学であるということです。 行動心理学は例えば腕を組んでいる人は不安を悟られないために自己防衛から取る行動といわれています。 しかし実際は腕を組む仕草をしている人の多くがこういった心理の傾向があるといった統計学になるのです。 つまり統計学ですから全ての人には当てはまらないことになります。 人の気持ちを知りたいと心理学を学びますが、あくまでも100%あてはまるということはないということ。 しかし欲求心理学はマズローの欲求5段階説でもあるように、人の欲求は単純に安心を求めているということになります。 心の健康を考えると不安がない状態(安心している状態)が健康となります。 「安心をいかに手に入れるか」の考え方がわかり実践することができれば心の健康を手にすることができるということになります。 まず健康という概念を考える必要があります。 WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。 健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会より抜粋) 健康とは肉体的だけではなく、精神的にも社会的にもすべてが満たされた状態にある必要があります。 満たされた状態とはどういった状態か解釈が難しくなります。 もっと単純にわかりやすく健康と不健康の違いは何かを考えてみると、肉体的な健康な状態と不健康な状態を思い浮かべるとイメージしやすいのではないでしょうか。 今時期的にインフルエンザや風邪が流行っていますよね。 あなたが仮に寒気がしたり体がだるかったり、また発熱がある状態のときあなたの体は不健康であるということになります。 そうなるとあなたは仕事に行ったり、食事に行ったり、コンサートに行ったり、体が不健康になることで本来健康でできるはずのことの制限ができ、できないことが増えます。 ということは満たされていたはずのものが満たされなくなるのです。 不健康になることで不自由になるということです。 言い換えれば自由か不自由かが健康か不健康かになるのではないしょうか。 心の健康を考えてみると、あなたが本当はこういうことがしたい(したかった)けど○○が理由で我慢をしているということで現在必要以上にストレスを感じたり悩んだりしていれば心は不健康な状態にあるのではないでしょうか。 心は体のように明確な痛みが感じられません。 ですから判断が難しいと言われています。 しかし単純に自由か不自由かで意識してみれば考えやすくなるのではないでしょうか? 今回は健康についてしか書けませんでしたが、次回はもう少し突っ込んだ内容を書いていく予定です。 楽しみにしてくださいね。 また香川県で安心学の勉強会は次回5月4日(土)の予定となっています。 心理に少しでも興味がある方や実際に悩んでおられる方など専門的知識がない方でもお気軽にご参加ください。 申込や詳しい情報は↓ http://www.counselor-japan.com/p/4/ |
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【心遣いアンテナ153 忘れること】 |
今回は忘れることについて書いていきます。 忘れるということは人の長けた能力の一つだと私は思います。 全て忘れないということは良いことだけではなく辛かったり苦しかったりした感情などもずっと忘れることができず何かをきっかけにその時の感情がそのまま思い出されまた同じようにまた苦しむことになるのです。 ここで脳について少しだけ書きます。 脳にも容量があり脳の記憶容量は10テラバイト(DVD1176枚分)くらいらしいです。 つまりコンピュータのようにどうでも良いことなどを全て忘れずに記憶するということはすぐに容量がいっぱいになってしまうということです。 また脳には短期記憶と長期記憶があり、どうでもいい記憶というのは1日経てばほとんどのことを忘れていきます。 勉強などしていると「コンピュータのように一度記憶したことは忘れずにいたい」と思うことがありますが、これは一時的に短期記憶に記憶しているわけです。 この記憶を忘れずに長期記憶に定着しようとするとどうすればいいかと言えば、それは皆さんも経験済みの同じ情報を何度も繰り返し覚えるという作業です。 ここで長期記憶に定着させるために大事なことは覚える作業と思い出す作業の2つをするということです。 また「自分の生命にとって重要だ」というようなことは長期記憶に記憶されるのです。 こういった話を理解しながら考えると、カウンセリングに来られる方には過去に経験したことが忘れられずずっとその時の感情を思い出し悩み苦しんでいる人がいます。 そしてその記憶自体を消したいとさえ言う方もいます。 ひょっとすると最初は短期記憶だったものが自分の中で繰り返し思い出し長期記憶にしていたのかもしれません。 またとても辛い感情や苦しい感情を経験し脳が「自分の生命にとって重要だ」と判断し長期記憶になっているのかもしれません。 もし自分で無意識に短期記憶から長期記憶に移行しているのであれば、どうでもいい記憶を何度も繰り返し思い出す作業をしているということに気付き変えていく必要があります。 また「自分の生命にとって重要だ」と脳が判断しているということはその感情があるからこそ同じ経験をしないように注意喚起してくれているのかもしれません。 その記憶を消すというよりは、自分の中の感情を納得するということができれば、脳が注意喚起をする必要がなくなりどうでもいい記憶に移行することができます。 人の記憶には容量があります。必要な記憶と不必要な記憶を整理していかなければ新たな情報が記憶できなくなるのです。 そのためには自分にとって不必要な記憶は忘れること、そして同じ出来事を経験しても忘れられないことにしているのはあくまでも主体は自分であり、どうでもいい記憶にするのかどうかは自分の中で判断していることに気付くことが大切になります。 自分のメンテナンスは自分でできることをもう一度意識してみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ152 ユニフォーム】 |
今回も前回同様テレビで見た話について書いていきます。 仕事をするときにそれぞれユニフォームがあったりしますよね。 今回はテレビで紹介していたのはコックさんの服です。 コックさんの服は皆さんのイメージしている通りの服であまり奇抜なものは見かけません。 そこにはいろいろな理由がありました。 まずはダブルである理由ですが、右前でも左前でも着られるようにできているそうです。 普段の調理をしている時に汚れたりしますが、お客様の前にあいさつに出る時など汚れていない方を前にでき、清潔なイメージを保ってお客様の前に出られるようになっているそうです。 またダブルになっていることで二重になり熱からも守ってくれるということもあるそうです。 素材は基本的に綿10%で通気性が高く、暑い厨房でも汗をかいても吸水性が高いので快適に調理ができます。 また綿100%の理由は燃えにくい素材でもあるそうです。 そして釦ですが、通常のプラスチック製の釦ではなく紐釦(ちゅうこう)と言われるものが使用されているそうです。 (布製の紐を丸めたような釦です。) それには熱や衝撃が加わっても割れたり欠けたりすることがありません。 つまり異物混入を防ぐ役割があります。 また万が一服に火が燃え移ったり、熱湯がかかったりしたとしても強く引っ張ると一気に脱げるような形状でもあるそうです。 またコックさんはいつも袖をまくっているイメージがあると思いますが、実は袖の長さが通常の服よりも長めになっているそうです。 その理由は鍋掴みの代わりとして使えるようです。 確かに厨房は慌ただしくてわざわざ鍋掴みを探すよりは袖を伸ばせば鍋掴みの代わりになった方が手間も省けますね。 コックさんの服だけでもこれだけの工夫がされているとは知りませんでした。 ずっとイメージの中にあった他の仕事のユニフォームも色々と理由があるのでしょう。 他にも紹介されていた服は、鳶職の方が着ているニッカポッカ(だぼだぼのズボン)です。 そのズボンにも理由があり、高所での作業は足を高く上げたり膝を曲げたりして作業が多いため足が動かしやすくなっていることと、鉄骨の上を歩くとき出っ張りなどあったときにズボンが先に触れて危険を察知できるようにセンサー代わりとしても役立っているようです。 また高いところでのバランサーであったり、風を受けたときだぼだぼなズボンがなびくため、いち早く危険を察知できるようになっていたりするそうです。 この2つのユニフォームを紹介しただけでもこれだけの理由があるのですから、他のユニフォームもたくさんの経験や知識が詰め込まれての形になっているのでしょう。 ユニフォームの細かな理由を知るとユニフォームの形ができあがってきた歴史を感じますね。 身近なところでの意味や工夫を知ることで心遣いを感じてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ151 ハイダセール】 |
今回はテレビで見た話しについて書いていきます。 道路の横に側溝(排水のために道路の脇に設ける溝)がありますがこれまで一般的によく目にしていたのはU字溝(U字の形の溝)ではないでしょうか? その溝に石の蓋をしていてよくその蓋の穴に見事に小銭や鍵を落としたりした経験はありますよね。 その石の蓋は重くて簡単に持ち上がらなかったりと落とし物をしたときは四苦八苦します。 その蓋が石の蓋ではなく金属製の蓋(グレーチング)もあります。 しかし金属製の蓋は変形してガタガタになったりして車が通る度にガタガタと音がしたりすることがあります。 そこで最近目にする溝は蓋が一体になっている溝です。 大事な排水はというと上に細いスリットが刻まれておりそこから流入できるようになっています。 そういった形状であれば物を落としたり蓋が外れたり変形したりすることはありませんね。 蓋が外れないということは仮に災害が起きた時、蓋が外れて怪我をする予防にもなります。 そして題名に「ハイダセール」としましたが、何のことだと思いましたか? テレビを見ていて「これはいい工夫をされているな」と思い題名にさせていただきました。 この「ハイダセール」という名前が付いている側溝があります。 何のことか分かりづらいかもしれませんが、平仮名にしてみると意味がわかるかもしれません。 そう「はいだせる」→「這い出せる」なのです。 何が這い出せるかといえば、昆虫や小動物が側溝に落ちた場合、側溝外に脱出できるように配慮した側溝です。 U字溝であれば一度落ちてしまうとその高さを乗り越えることができない昆虫や小動物はそのままその溝から出ることができません。 たまにテレビでカルガモの雛が側溝に落ちて助けたというニュースを見たりしたことがありますよね。 そのハイダセールは側溝がU字型ではなく片方がスロープになっておりそこから出れる形状になっています。 昆虫や小動物が多い自然が多いところではいいのではないでしょうか? 確かに側溝に落ちた亀を見たことがあります。 人工の物が増え災害に強い街づくりもいいのですが、元々生存している昆虫や小動物との共生も大事なことではないでしょうか? このハイダセールを制作している会社は他にもいきものに優しいコンクリートブロックがあるそうで水路にも使われていて魚巣ができるような工夫をしたりと環境にやさしい街づくりの工夫が色々されておりもっとそういった製品が使われることを期待しています。 最近はゲリラ的な集中豪などが増え、どこで災害が起きてもおかしくない時代になっています。 そんな災害に備えての公共工事も増えているとは思いますが、人間の立場だけで考えるのではなく後世にも良い環境が残せるような工夫が色々とできればいいですよね。 そのためには視点を広げて多方面から見ていく必要があるのではないでしょうか? |
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【心遣いアンテナ150 待たす】 |
今回は待たすことについて書いていきます。 私が日常でよく使われる嫌いな言葉があります。 「少々お待ちください。」 「少々お時間いただいてもよろしいでしょうか?」 の「少々」という言葉。ビジネスの場などでもよく使用されるとても丁寧な言葉ではあるのですが、この言葉は相手の立場に立ってみると非常に悩ましい言葉でしかありません。 何故かと言えば、「少々」の時間は人によって違うからです。 例えばお店で店員さんにわからないことがあって聞くと「調べますので少々お待ちください。」と言われ、聞いた手前いつ店員さんが戻ってくるかわからないのでその場から動けず、ずっと待たされるといったケースがあります。 その時に曖昧な言葉ではなく、「時間がどのくらいかかりそうだ」と伝えてくれれば「その場で待つのか」または「また出直してくるのか」など選択できるのです。これは自分から質問したことであれば仕方ありませんが、相手の都合で一方的に待たされたら、たまったものではありません。 それは相手に選択の余地を与えないということは相手の時間を奪っていることになります。 また待たされている時どうなっているのか進捗状況がわからない場合も不安になります。 例としてパソコンやスマホでもプログラムやアプリをダウンロードしたり、アップデートしたりしたときに大体どのくらいまで進んでいるのか見た目でわかるようになっていますよね。 もしそれらが全くわからなかったらいかがでしょうか? 5分で終わるのか、10時間かかるのか、どのくらい時間がかかるのか全く見当もつかない状態であれば「本当にこれでいいのかな?」「不具合とか起きていないのかな?」と不安になりませんか? またコールセンターに電話すると「ただ今大変電話が混み合っています。 このままお待ちいただくか時間をおいてかけ直してください。」といったアナウンスが流れます。 時間をおいてかけ直してすぐにつながった経験はほとんどありませんから、仕方なくそのまま待っていると平気で1時間待たされることもあります。 せめておおよそ電話がどのくらいでつながるのか、せめて何番目で待っているのか教えてくれるといった工夫くらいはしてもらいたいものです。(コールセンターから希望の日時に電話をしてくれるといった工夫をしてくれている企業もあります。) ですので、私は必ず「少々とはどのくらいのことですか?」と確認するようにしています。 そうすれば待たされる側は「おおよそどのくらい待てばいいのか」という意識を持つことができるため無駄に「どうなっているんだろう?」と余計なことで悩んだり、相手の時間を奪ったりせずに済むからです。 ビジネスの場などは特に相手の立場に立って考え、行動するということが大切になってきます。 相手の時間を自分の都合で奪うということは相手にとって不信感にもつながりますので是非工夫をしてみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ149 変えられるもの】 |
今回は変えられるものについて書いていきます。 自分の思い通りに人を変えることはできません。 カウンセリングの問い合わせでよくあるのは「誰々を変えたい」という内容です。 これは大抵家族や恋人のことを「今のままではきっと辛いだろうからもっとこうしたらいいのに」といった心配しての内容がほとんどです。 きっと大事な人を想い周りからするとやきもきしてしまうのでしょう。 しかし何故周囲の希望通り人は動いてくれないのでしょうか? きっとその人を良いように変えようとアドバイスをしている人もわかっていることだとは思いますが、皆それぞれ持っている価値観や大事にしていることは違うからです。 自分の希望する価値観や大事にしていることが守られるような選択肢であればそのアドバイスを素直に聞き入れるでしょう。 しかし価値観や大事にしていることは心にあるのです。 心は非常にわがままで倫理や道徳など関係ありません。 心は「自分がどうすれば安心できるか」を重要視するのです。 そうなるとその人が安心できる環境を周りがサポートできて初めてその人の中で選択肢ができるのです。 無理やり正論を押し付け、もしその人を変えたとしてもその人はまた同じ行動に出るか、また別に行動に出ようとするのです。 その人本人が変える選択肢を持てるようサポートしていくことができれば変わることができます。 過去は変えられません。 これはきっと誰もが変えたい過去を持っていることでしょう。 「あの時もっとこうすれば良かった。」と考えることはありますよね。 しかし過去に経験した出来事は変えることができません。 これは誰もが理解しているはずです。 「あの時もっとこうすれば良かった。」というのは自分が満足できない感情を持った結果考えることです。 そうなるとその同じ経験を他の人がしたからといってみんなが同じ感情を持つことはないと気付くことです。 よくプラス思考・マイナス思考という言葉がありますが、プラス思考の人は無意識の防衛本能から心が傷つかないように、例え満足いかない経験だったとしても自分で感情を納得いく感情を作るのです。 そうは言っても自分の中になかった感情を作るのは簡単ではないかもしれません。 そのようなときは周りの人からその感情のヒントをもらうことはできることに気付くことが大事です。 過去に経験した事象は変えられませんが、感情は変えることができます。 今自分が満足いかない状況であればその満足いかないことを意識してみてください。 もしそれが人を変えようとしていたり、過去を思い出し今でも苦しんでいたりしているのであれば変えられること、変えることができないことをもう一度意識し直してみてくださいね。 また変えられることを理解したうえで人と接してあげることができればその人をサポートできるのではないでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ148 高速道路】 |
今回は高速道路の心遣いについて書いていきます。 夏は様々な行事やイベントで高速道路を使った方も多かったのではないでしょうか。 高速運転をずっと続けますので眠気や疲労などにより通常のパフォーマンスができないなんてこともよくあると思います。 またそのパフォーマンス低下によりちょっとしたミスが大きな事故につながります。 高速道路は様々な工夫がされています。 有名なものとしては居眠り防止ために白線や路肩の舗装です。 白線や路肩の舗装は厚みの異なる舗装によって凸凹がつけられておりそこの上を走行した時に「ブーン」といった音で知らせてくれます。 また長い下り坂では同じように舗装が施しておりその上を通過したときに音で知らせてくれます。 眠気に誘われた時こういった音がすると一瞬で目が覚めますよね。 またトンネルの中も色々と工夫がされています。 長いトンネルは上りか下りになっています。 これはトンネルの中に湧水や雨水が溜まらないようにしています。 またトンネルの入り口が斜めになっているということです。 トンネルに入る時に心理的な圧迫感によりトンネルの手前でブレーキを踏んでスピードを緩めてしまう傾向があるようです。 この連鎖が渋滞の原因にもなるそうで、入口が斜めのトンネルでは圧迫感が無くなりスピードを緩めず運転ができるようになりました。 トンネルの照明は入口と内部では明るさが違います。 これは急に明るいところから暗いところに行くと目が暗さに慣れず見にくくなります。 少しずつ暗さに慣れるよう工夫がされています。 またトンネルの照明も昔はオレンジ色だったものが今ではLEDランプが使用されていたりと見やすさも進化してきています。 高速道路の看板も工夫されています。 車にナビゲーションシステムが無かった時代に見知らぬ土地で地図と高速道路の標識を頼りに走っていた時、標識が西日と重なり標識が全く見えず困った経験があります。 それを解消した穴あきの標識です。 それは標識の文字の部分だけに穴が開いており、太陽の光が標識の後ろから当たった時文字の部分に細かな穴が開いているお蔭で文字が読みやすくなっているというものです。 これを最初に発見した時これで迷わなくて済むと嬉しかったのを覚えています。 また最近はサービスエリアも改装され綺麗で休憩するのにも最適なところが増えましたね。 サービスエリアの駐車場が斜めになっているのにも理由があることに気付きましたか? これは駐停車や発車がスムーズに行える他にも逆走防止にも役立っています。 高速道路の心遣いは他にもまだまだあるようですが、そういった細かな工夫により高速道路での事故軽減につながっているんですね。 高速道路で走る時は気を付けて運転して色々と気付いてみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ147 ボランティア】 |
今回は7月豪雨によって被害が出た地域に災害ボランティアとして参加してきたことについて書いていきます。 私が参加した地域は家の1階の天井まで水害のあった地域でした。 まずボランティアに参加するために現地に入ったのですが、平日にも関わらずたくさんの方がボランティアに参加されていました。 そして受付でも現地の人らしき人がたくさんお手伝いとして参加されており水を渡したり熱中症予防のタブレットを配ったりと暑い中活動されていました。 現地はどこに誰がボランティアに行くのかなどは当然決まっていません。 そんな中誰もが自分の役割を把握し判断しボランティアに指示を出しています。 そこには皆さんの中に共通の目的があり、細かいところの判断はその目的に沿って個々が判断し、自分で判断できないことはすぐに責任者に確認するというしっかりとした動きがとれていました。 その逆に地元香川にてボランティア関連で書類の申請を提出しに役所に行くと、「担当者がいないからわからない」と言われ、どうしてもすぐに必要な書類だったのですぐに対応をお願いしたら、しぶしぶ「時間がかかりますよ」との回答。 現場が混乱しているような状況であれば無理はいいませんが、すごく落ち着いた雰囲気の中の対応でした。 確かに「担当者がいないからわからない」という気持ちはわからないでもありませんが、今回の災害関連の手続きのためそういった関連の申請がある可能性は十分考えられます。 担当者がいないのであれば、仮に申請に来た人がいれば上司が把握し他の人ができるように指示を出しておくべきです。 それが管理能力です。(今回対応してくださった方は管理職の方で余計にがっかりです。) 実際認可してもらった書類はフォーマットがあるA4サイズが2枚だけです。 (フォーマットがあるので2枚で5分とかからないような書類です。) 現地で混乱して臨機応変に対応している状況とこの余裕がある時の仕事意識では強い共通の目的意識の違いが、仕事の効率ややり方に明確に違いがあるように感じます。 いつも全力で仕事に向き合うということは難しいとは思いますが、お客様が強く望むことを自分の都合を一方的に押し付けるのではなく臨機応変に 「自分ができるのか?」 「他にできる人はいないのか?」 「お客様の満足いく方法の提案はできないのか?」 などしっかりと把握し判断するような仕事を考えてみてはいかかでしょうか。 最後に今回のボランティアで参加させていただき手伝いに行った方の家は、1階の天井まで水がきて何とか2階から少し高い道路に逃げることができたということをお話いただきました。 「家の中はある程度外に出したので外の泥を掻き出して欲しい」との依頼で本当に短時間しかお手伝いができず申し訳なかったと思います。それでもボランティアの方に「今の私ができるのはこれしかありませんから」と言いながらその方が購入していたお茶を皆様に配っていまし た。 夜も満足に眠れていないような大変な時に周囲の人に気を遣う姿は今でも心に残っています。 「今の私ができるのはこれしかありませんから」という言葉を意識し仕事をしてみてはいかがでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ146 決断力】 |
今回は決断力について書いていきます。 決断と似たような言葉で判断という言葉もあります。 まず判断とは物事の真偽、善悪を見極めそれについて自分の考えを定めることになります。 つまり判断とは過去からの情報などを基に客観的に分析し整理し自分の考えを定めるということです。 イメージからすると公務員の仕事は判断が中心で過去の規定や前例などから客観的に是非を決めることです。 過去を基にしますので良い意味でも悪い意味でも大きな変化を迎えることは難しい一面があります。 それに対し決断とは意思をはっきりと決定することになります。 決断は判断とは異なり未来に対し主観的に行われるということです。 未来に対して行われることですから判断と比べ裏付けがないぶんその人の価値観や直観力に頼ってしまうようになります。 そのため判断と比べ共感を得ることが難しくなります。 ビジネス面で考えれば色々とあるのでしょうが、今回は個人のことで判断と決断について考えてみたいと思います。 カウンセリングをしていると決断に迷いが生じている人が結構います。 これは日常生活で誰もが経験している人が多いでしょう。 決断に迷う人の特徴としては過去にうまくいかなかったことに縛られ、自分に対し自信がない人が多いように感じます。 つまり自分のうまくいかなかった過去の経験により客観的に判断する情報を意識しにくくなり正しい判断力が持てず、自分の望まない結果になってしまい後悔し、自信を失うといった悪循環になってしまいます。 決断力には主観的に行い裏付けのない未来への決定が必要になります。 つまり自分に自信を失ってしまえば未来への決定ができないのです。 そのため主観的に行うべき決定が自分では決定できず人に頼ってしまうのです。 人に頼ることが悪いこととは私は思いませんが、その決断した未来にうまくいく保証はどこにもなく、もし仮に望まない結果だったとしても人のせいにしたり、自分の中で後悔を作りまた自分への自信を無くしたりすることはやめて欲しいと考えています。 その後悔や自信を無くしたことが更に決断力が持てない人につながるのですから・・・。 みなさんも周りの人で根拠のない自信を持っている人がいますよね? はたしてその人は本当に失敗のない人生なのでしょうか? 誰でも一様に失敗を経験しているはずです。 しかしその失敗に縛られず明るい未来を描いているのです。 だからといって明るい未来ばかり描きすぎて能天気になり過ぎるのはリスク管理面では問題になります。 うまくいかない未来を描くことでうまくいかなかったときの準備ができるわけです。 どちらの面も大事ですのでバランスをとりながら、自分に対する自信はしっかりと持ちあなたにとって正しい決断ができると私は信じています。 |
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【心遣いアンテナ145 自己表現】 |
今回は自己表現の大切さについて書いていきます。 自己表現をすることが得意という人はどれだけいるでしょうか? 案外苦手という人も多いのではないでしょうか? 自分の考えることを言ってしまうことで「わがままに思われるのではないか」や「空気が悪くなるのではないか」や「相手に嫌悪感を与えるのではないか」などといった理由などから自分の考えを表現することをやめている人も多いでしょう。 例えば自分のわからないことや知らないことなどあった時に「わからない」ということはとても勇気がいることです。 わからないにもいくつか種類が存在すると思います。 ・わからないことを理解していない状態(わからないことに気付いていない) ・わからないところがわからない ・わからないことを理解できている状態 自分でわからないことを理解できていない状態であれば表現のしようがありませんが、わからないところがわからないというのは日頃から自分のことを理解不足だったり、その内容に関して知識不足だったりすることです。 そして自己表現で特に問題となるのがわからないことを理解できている状態です。 「わからない」といってしまうことで「自分の評価が下がる」や「相手に手間を取らせてしまう」などといった様々な理由がみなさんの中にあるでしょう。 まず自分の評価が下がるという人は自分のプライドや自尊心が高いということです。 プライドや自尊心が高いということは良い部分もあります。 しかし「わからない」と表現することで「自分の評価が下がるのではないか」や「馬鹿にされるのではないか」といった抵抗がでてきます。 その「わからない」ことを言えないことにより「わからない」を知るチャンスを失ってしまうのです。 その逆に「相手に手間を取らせてしまう」と考える人は相手のことを中心に考えすぎてしまっているのかもしれません。 相手のことを深読みしすぎてしまうことにより「相手の迷惑になってはいけない」と過度に敏感になりすぎています。 しかし相手が質問を促してくれている場合などは逆に「訊いてほしい」というサインを送っている場合があります。 それなのにそのサインを見逃して相手を気遣うことで自分の頭がいっぱいになり「わからない」を言えないということがあります。 これもまた「わからない」を知るチャンスを失ってしまうのです。 これらは自分の中だけで終わるのであれば構いませんが、周りに迷惑をかける場合もでてきます。 仕事であれば「わからない」を隠したり、知ったかぶりをしたり、放置したりすることにより、周りはわかっていると思いそのまま仕事は進んでいきます。 そうなるとその「わからない」が仕事の妨げになり周りに大きな迷惑をかけることになります。 つまり後々大きな迷惑になる前に手間を取らせるくらい何も迷惑ではないと理解することが大事です。 自分の考えていることを全て自己表現するということは難しいことでしょう。 しかしその自己表現は本当に自分にとって、周りの人にとって良い選択なのかをもう一度考えてみてはいかがでしょうか。 またその自己表現をしやすい環境を作る雰囲気作りも大事になります。 そのためには周りも「そんなことも知らないのか」という風潮をやめることも大事ですね。 |
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【心遣いアンテナ144 催眠誘導】 |
今回は催眠誘導について書いていきます。 私はカウンセリング時に催眠誘導を行うことがあります。 催眠誘導と言えば催眠術をイメージする人も多いでしょう。 実際カウンセリングで行う催眠誘導も実はほぼ同じものになります。 その催眠誘導をする際に私が考えていることや注意していることを書いていきたいと思います。 まず催眠誘導を行うということは、クライアントは私の誘導に心を任せることになります。 そのため事前の信頼関係構築が通常のカウンセリングよりもっと重要になります。 (クライアントの協力がなければ催眠誘導が失敗に終わります。) カウンセリングは1対1で行いますので初めて来られる方はかなり緊張をしていることでしょう。 そのためにはカウンセリングだからといって堅いイメージを持ってもらえば余計に緊張します。 そのためにはできる限り笑顔を出し、冗談を言いながら場の雰囲気を作ります。 そして特に体臭や口臭なども気を遣います。 (匂いから飲食をせずに臨む場合もあります。) カウンセリングを始める前から当たり前のように準備が始まっています。 カウンセリングが始まってからもカウンセリングで話しやすい状況を作るために傾聴に努めつつ、悩みに対する考え方や催眠誘導に関する説明など誤解を持たぬよう正しく伝えていきます。 そこにはやはり自分の価値観や考え方が、自分でも気が付かないうちにねじ曲がっていることも多いのです。 (当所では自己暗示と言います。) ですので、クライアントの話を理解することはあっても全部が正しいというようなことは当所では言いません。 信頼関係のない人に「おかしい」と言われれば、怒ったり、嫌気がさしたりします。 つまり「おかしいことはおかしい」と言える関係性を目指していきます。 それにはやはり信頼関係があってのこと。 この人だったら「おかしい」言われても「なるほど」と思ってもらえるような関係です。 そこまでの信頼関係が築けることができれば催眠誘導を行うのも楽になります。 催眠誘導が始まっても、クライアントの変化を見逃さないように細かく観察をしていきます。 その観察は瞼の痙攣や、顔の筋肉の緩和具合、口の開き方、呼吸の速度、腕や足の力の抜け具合、指先の一瞬の変化まで全身に至ります。 そして、時にはその変化に合わせながら誘導分を変えていきながら催眠誘導を行っていきます。 その変化を観察することにより催眠状態を知ることもできます。 その細かなサインを見逃さないように全身全霊を向けます。 おおまかな流れだけですが書き出してみました。 あなたは目の前にいる人をどれほど観察していますか? |
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【心遣いアンテナ143 信頼関係】 |
今回は信頼関係について書いていきます。 カウンセリングをするときの基本で必ず出てくるのが信頼関係を築くことです。 信頼関係は専門用語でラポールと言われ、相談に来られた方が安心して話ができるようにラポールを深めることが第一段階と言われます。 しかしこれはカウンセラーだけが必要なものではありません。 信頼関係は相手とのコミュニケーションの中で無理のないお互いが安心できる環境を作ることです。 誰もが様々な社会に所属し、様々な人との関係があります。 その中で信頼関係があることにより安心感を持って生活できるということはマズローの欲求段階でも下位層で言われています。 まずマズローの欲求段階では一番下の下位層では生理的欲求で生きていくための基本的・本能的な欲求です。 この欲求がある程度満たされると次の段階層の安心・安全欲求へと上がるのです。 この安心・安全の欲求は本能的な欲求の次の段階ということですから、生きていくうえで基本的な欲求ということになります。 あなたがもし家族や恋人と、職場の方と、友達とお互い安心できない環境だとすればどういった生活になるでしょうか? これは案外身近な問題でいつ誰がそのような環境に陥るかわかりません。 実際そういった信頼関係よりも自分の優劣や権威を主張しようとする人がいます。 それが家族や恋人であればモラハラだったり、職場であればパワハラだったり、友達であればイジメだったりします。 どうしても力の関係上逆らえない環境にいると我慢しかなくなります。 我慢を続けるということはストレスや不満を自分の中の風船にどんどん貯めていくようなことです。 その風船がいつまでも割れることなく貯め続けるということは難しいのではないでしょうか。 最近はそういったハラスメントやイジメは厳しい目で見られていますが、人の欲望がある限り自分のことを優先しようとした結果、自分でもそういった行為が相手を傷つけるということに気付かない人もいるかもしれません。 また気付いていても「このくらいなら大丈夫だ」と勝手に思い込んでいたり、「これまでやってきたことだから」という考えで相手を傷つけたりする人もいます。 先ほどのマズローの欲求段階からするとハラスメントやイジメをしている人は上の立場におり自分は安心・安全欲求はクリアしています。 そのため上の立場の人はもっと上の階層である承認欲求で他人から認められたい、尊敬されたいから間違った権威を振りかざしているのです。 お互いのことを考えると下の階層にいる人は信頼関係を築くことで安心・安全の欲求はクリアされ、また上にいる人は下の人を守る立場になることで下の人から認められ承認欲求をクリアされることになります。 つまりお互いが信頼関係を理解し深めることで、お互いが満足いく関係を手にすることができるのです。 信頼関係をあまり意識していない人も多いかもしれません。 信頼関係は言い換えれば相手をしっかりと理解することです。 しっかり理解しようとするためには、相手の言いたいことをしっかりと聴き、相手のことをしっかりと観て、相手の感情や考えを感じることです。 つまりは相手に関心を持つことです。 あなたは周りに関心を持つことはできていますか? 自分のことばかり関心を持っていませんか? 関心を持つ世界が少しでも広がることを期待しています。 |
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【心遣いアンテナ142 結果】 |
今回は結果について書いていきます。 自分の未来がどうなるのか気になる人が多いと思います。 人によっては自分の未来を占ってもらい安心感を得たりする人もいるでしょう。 未来が確実にわかっていればこれから起きるべき事態に備えることもできます。 しかし未来が本当にわかるということは人の好奇心から考えて良い事なのでしょうか? 私が実際の体験で感じることは、「催眠術はすぐに飽きる」ということです。 私は時折人前で催眠術を披露することがあります。 そう、テレビでやっているようなショー催眠です。 腕が曲がらなくなったり、自分の名前が言えなくなったり、自分の力で立ち上がることができなくなったりするようなショー催眠です。 初めてショー催眠を観る人は「えっ?テレビはやらせじゃなかったの?」といった感じで驚く人が多いです。 実際に自分のことなのに自分でもコントロールできない姿を観るのはとても不思議な世界です。 しかしその場で数回暗示を入れその通り不思議なことが起きたとしてもあまり人は驚かなくなります。 なぜそのようになるのかと私なりに考えたのですが、やはり「結果がわかっているから」なのです。 ショー催眠などは被験者に「あなたは催眠から目を覚ますと○○になりますよ。」といった暗示を入れます。(予告) そして実際に予告通りになるのです。 他の例で言えば推理小説の犯人がネタバレしているようなものです。 どうでしょうか? 「これからこうなりますよ」と言われその通りになっても「またその通りになるんでしょ!」とすぐに受け入れてしまいますよね。 本当は目の前ですごく不思議なことが起きているのですが、人の慣れる能力の高さは非常に高いと常々感心させられます。 その点手品はショー催眠と違います。 手品は様々なネタを持ち、結果を言わないのはもちろん、結果の予想を裏切って楽しませてくれます。 テレビで手品と比べてショー催眠がめったに放送されないのは飽きさせないトリックがあるからなのではないかと考えています。 結果がわかるということは問題を解く前から答えを見るようなものです。 問題を解くためには自分の頭の中で「あれは違う。こう考えればどうだろう?」といった好奇心により色々な想像力を使い答えに導こうとします。 その過程が好奇心をくすぐり知りたいという欲求に駆られるのです。 その過程があることで似たような問題があったときに経験済みで印象に残っているためその考える過程が自分の中で増え自分の力となるのです。結果だけを知ることが重要なのであれば問題集と解答があれば十分なはずです。 子どもに勉強を教える時は答えを教えるより、ヒントを与え答えにどう導いていくかが大事なのではないでしょうか。 結果を知りたいという欲求は常に人の中にあることでしょう。 結果さえ知っていれば嫌なことを経験しなくて済むでしょう。 結果を知っていれば無駄な努力もしなくてもいいのでしょう。 これからはAI (人工知能)も発達し、間違いのない選択肢というのも増えてくるでしょう。 しかしその結果がわからないからこそ失敗した経験をし、またそこで人生が豊かになるのではないしょうか? 結果がわからないからこそ間違うことを否定するのではなく、それもまとめて受け入れて楽しんでみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ141 応援】 |
今回は応援について書いていきます。 来月は平昌オリンピックが開催されますし、受験シーズンでもありますので誰かの応援をしている人も多いと思います。 応援とは力を貸して助けることです。 このカというのは応援される人が100%に近い力を発揮できるようサポートすることが目的だと考えます。 まず応援でスポーツを観戦しながら声援をおくるなどありますが、声援は文字通り声をかけ励まし勢いづかせることです。 スポーツなどの試合では、特に緊張やプレッシャーなど精神的に耐えている状態から少しでも自信につながるよう声援をおくり、プラスの波動を伝えることではないかと思います。 ホームゲとアウェイでは応援の違いがやはりパフォーマンスに違いがでてきますよね。 自分が応援されているのかブーイングされるのかでは観客から受け入れてもらっているのかどうかで全然違ってきます。 例えば人前で簡単な自己紹介をすることになったとします。 その時周りの人が威圧的な目で見られたり、仮に悪口を言われたりすればどうでしょうか? いつも通り話ができるでしょうか? その逆に周りの人が笑顔で頷きながら自分の話を聴いてくれれば緊張は解けていき普段の自分が出せるのを感じるはずです。 そのような些細な例でもパフォーマンスが違ってくるのに自分に巡ってきたチャンスが数年に一度とかこれで人生が決まるという場面ではとてつもないプレッシャーと闘わなければならないのです。 そんな時「自分が絶対成功する!」とポジティブに考えられる人はどれだけいるでしょか? かなりのメンタルトレーニングをしている人でも簡単なことではありません。 まさに自分との戦いが試合前には始まっており、試合中もずっとその自分との闘いをし続けているのです。 そんな大事な闘いを迎えるためには準備が公要になります。 その準備も多くの時間を費やし努力し自分のスキルを上げていく必要があります。 そうなってくるとその人は生活の中心が全てその闘いに向かうのです。 ここで自分以外の人ができることに力を貸すことができれば余計なことをしなくて(考えなくて)いいので負担を減らすことができますよね。 また闘う人に同時に声援と同じように普段から自信につがるよう声掛けをしたり、プラスの波動を伝えたりすることは安心に繋がります。 また闘っている人自身も、自分が自分に応援してあげることがとても大切です。 なぜなら自分が自分に一番期待し、よき理解者であるからです。 頑張って努力をしたのを誰が一番知っていますか? 苦しんでいるとき元気づけたり励ましたりしてくれたのは誰ですか? 過去の失敗や壁から自分を奮い立たせるのに楽しいことや嬉しいことを思い出したり想像したりしてくれたのは自分しかいないのです。 あなたの人生が自分らしく生きていけるように周りの応援を受け入れ、そして自分の応援をしていくことが大事です。 自信をしっかりと持ちチャンスをつかむことに望んでもらえればと思います。 あなたの人生は誰のものでもありません。 あなた自身のものです。 どんな結果でも正解ですし、間違いでもあります。 その判断はあなた自身が勝手に意味付けをして判断していることです。 さぁ、たくさんの応援を感じ自信を持って自分の人生を歩んでいきましょう! |
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【心遣いアンテナ140 焦点】 |
今回は焦点について書いていきます。 カウンセリングでいろいろな人の話を聴いていると悩み過ぎている人とあまり悩まない人では焦点の当て方が違うように感じます。 ポジティブ思考とネガティブ思考といった表現をしている人も多いでしょう。 何度もこのコラムで書いていますが、どちらかに偏り過ぎることが問題であり、均等にポジティブ思考もネガティブ思考も取れれば問題ないのですが、考え方や認知の仕方にどうしても日頃のクセのようなものが自然とできてしまっている人が多いのです。 まず理解しておくべきことは、人は2つのことは同時に視ること (考えること)ができないということです。 「ルビンの壺」を知っていますか? ルビンの壺とは背景に黒地を用いた白地の図形で、向き合った2人の顔にも大型の壺にも見えるという特徴を持つ絵です。 (イメージがわかない人は調べてもらえばすぐに画像がでてくると思います。) この絵を見れば2つのことを同時に視ることはできないことが理解できると思います。 どちらも同時に視ようとしても瞬間的にどちらしか認識できないということです。 つまりネガティブ思考で考えている場合は、ポジティブ思考はその瞬間に考えることができないということです。 その逆のパターンも当然あります。 そうなってくると「誰がその考え方(価値観)で物事を視ようとしているのか?」ということになります。 まだ自分で判断できないような小さな子どもあれば、周りの大人や友達から考え方(価値観)を教えてもらったりしたでしょう。 しかし物事をしっかりと判断できる大人に成長しているのであればその考え方(価値観)は自分という存在しかないことに気付くべきです。 しっかりと判断できる大人であればその焦点の当て方は自分が望んでいるのかどうかを判断していく必要があるのではないしょうか? こういう話をすると「自分にはできない」と決めつけている人が結構います。 「できない」と自分で決めているのであればきっと「できない」のでしょう。 別に自分が困っていなければいいと思います。しかし自分の考え方(価値観)のクセにより困っているのであれば焦点の当て方を変えてみるといいと思います。 まずそのための訓練としてネガティブな表現をポジティブに表現してみることです。 例を出しますので少し自分に置き換えてイメージしてみてください。 あなたは大好きな高いお酒(ジュース)を購入し、毎晩1杯ずつ飲むことが楽しみです。 しかし毎晩1杯ずつ飲むとやはりボトルの中身は減っていきます。 そこでお酒(ジュース)の量がボトルの半分くらいになった時あなたはどう考えるでしょうか? 「もう半分しか残ってない。」と考えるのか「まだ半分ある。」と考えるのかにより変わりますよね? 自分の大事なものが減ったり無くなったりというのは、何ともいえない寂しさや辛さなどのネガティブな感情が出てきます。 つまりその部分が更に大きくなってストレスや悩みを作ってしまうのです。 しかしまだ残っている部分に焦点を当てれば逆に安心感につながります。 全然違いますよね? 無いことにいくら焦点を当てても無いものは無いのです。 いくら悔やんだとしても無いのです。 あなたは無いものにいつまでも拘り続けたいのですか? これは何に対しても同じことです。 この世は全て表裏一体の世界ですので、光があれば影があります。 同じ出来事でも考え方(価値観)により良い事にも悪い事にもなります。 他人に対しても好きな人になるのか嫌いな人になるのかも同じです。 自分が相手のどこに焦点を当てているのかにより自分で勝手に判断しているのです。 今年ももう残り僅かになりましたが、もう一度自分の焦点を意識し直してみてはいかがでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ139 観察力】 |
今回は観察力について書いていきます。 これまでに相手のことをしっかりと観ることの大切さについて何度か書いてきましたが、今回は実際にセミナーで私が参加者の方に体験してもらっている内容を一部紹介します。 まず相手のことをしっかりと観る練習として2人ペアになってもらい相手の呼吸を観察してもらいます。 あなたは他人の呼吸を意識して観たことはあります か?呼吸を観る大切な理由の一つ目は相手の心理状態を知る手がかりになるということです。 呼吸が浅くて速い人強い不安や焦り、緊張している状態の可能性があります。 その逆に深くてゆったりと呼吸をしている人は落ちついてリラックスした状態にあります。 あなたも落ち着こうとするときは一度深呼吸をしたりしていますよね。 二つ目の理由は呼吸を観ることで相手との呼吸を同調させることができます。 よくペアの競技では「相手との呼吸を合わせる」と言いますが相手と同じタイミングで動くには呼吸を合わせる必要があります。 また呼吸を合わせることで相手との無意識の信頼関係を築くことに役立ちます。 呼吸を観察するポイントというのは何となくはわかりますが、実際に呼吸を観察したことがある人は少ないのではないでしょうか。 また実際に呼吸を観察してみると人によってわかりやすいポイントが違ったりします。 その確認の意味でも体験してもらいます。 そして次は視線を観察する練習です。 「人と話をするときは相手の目を見て話せ」と言われますが案外相手の目を見ることは威圧感や恥ずかしさから苦手な人が結構います。 まずはペアになり全く視線を合わせないことをしてもらいお互いどう感じるか実際にやってもらいます。 その後は交互に観察する人と観察される人にわかれて視線の動きを観察し、視線を合わせる練習をします。 これもやってみればわかるのですが、ほとんどの人は視線を合わせ続けると圧迫感から視線を外すことをします。 このタィミングを見極め相手に合わせる練習をするのです。 これも相手との無意識の信頼関係を築くことに役立ちます。 最後にはそのままペアの人に何でもいいので普通に話をしてもらいます。 その時に話を聴く人は私の合図があるまで全くの無反応で話を聴いてもらいます。 そのとき相槌も頷くのも禁止です。実はどちらも非常につらい状態になるのです。 話す方も独り言のように話を進めていく必要がありますし、聴く方もついつい反応してしまいがちになります。 その時お互いの表情などをしっかりと観察してもらいます。 そして私の合図とともに聴く方の人は相槌や頷き以外にオウム返しをしたり質問を混ぜたりして相手が話しやすい聴き方をしてもらいます。 そして終了後にお互いの感想を話あってもらう流れです。 実際にこれを行うとわかるのですが、聴く方が無反応の場合間が持たないのですぐに話が途切れてしまう人がほとんどです。 その後相手が反応よく聴くのと無反応で聴くのでは実は2倍くらいの時間差を作るのですが反応よく聴いてもらう方はこちらが終了の合図を送っても会話が中々途切ないくらい盛り上がっています。 それだけ相手の反応が大事ということでしょう。 これらは相手の事をしっかりと観る練習です。 もちろん大事なことはこれだけではありません。 相手のことに興味を持ち観ることで相手の心を少しでも多く理解でき、そしてお互いの信頼関係を深めることに繋がることになるのです。 もう一度意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ138 迷惑】 |
今回は迷惑について書いていきます。 迷惑を辞書で調べてみると「ある行為がもとで、他の人が不利益を受けたり、不快を感じたりすること。」とあります。 小さいころから親や学校の先生や色々な人から「他人に迷惑をかけてはいけない。」と言われてきた人がほとんどでしょう。 またテレビや新聞などを見ても迷惑行為をした人を取り上げ、「他人に迷惑をかけることはいけないことだ。」と過剰に反応することで、「迷惑=いけないこと」が絶対になっている人もいます。 そうなってくると「自分がミスをすることで他人に迷惑をかける」といった恐怖心やまた実際にミスをしたことで「他人に迷惑をかけてしまった」という後悔などから「他人に迷感をかけない」という呪縛を背負い身動きが取れなくなる人がいます。 確かに自分の行為により、相手が不利益を受けたり、不快を感じたりしてしまうということは「相手に悪いことをしてしまった」という罪悪感や心の負担になります。 しかしよく言われることですが、「他人に迷惑をかけずに生きることは不可能」なのです。 確かに意識をすることで迷感をかける割合を減らすことはできるでしょうが、完全に0にすることは無理だと理解するしかありません。 例えば家で料理を作ったとしましょう。その時換気扇を回して、今日の料理に「にんにくを使ってみよう」と普通に料理をしたとします。 しかしそのにんにくの匂いが外をたまたま通った人がいて不快に感じたのであればそれは他人に迷惑をかけた行為になります。 そんな細かなことで誰かが不利益を受けたり、不快に感じたりすると考え始めれば何もできなくなります。 また仕事でミスをして他人に迷惑をかけることや、団体競技で自分の失敗で負けてしまうなど誰がいつ迷惑をかけてしまうかわからない状況で迷惑をかけないという呪縛を背負うことは不可能なのです。 それであればひとりぼっちでの生活をしなければなりません。 他人に迷惑をかけずに生きることは不可能なのです。 だからといって何でも迷惑をかけていいとは思えません。 基準がない分、自分の価値観などで判断しなければならないことが難しいのかもしれません。 迷惑という言葉が正しいのかわかりませんが、いい迷惑(かけてもらって嬉しい迷惑)があります。 これは私の母が病気の時に「ごめんね、また迷惑をかけて。」という言葉をよく口にしていました。 確かに看病やお見舞いなどで不利益という部分はあるかもしれません。 しかし私からすると親孝行を少しでもできるし、何より自分がしたいということを自分でしているだけのことです。 つまりその人の行為があったとしても「その人のために何かしてあげたい。」と相手が思える行為はいい迷惑ではないでしょうか。 親子や家族や恋人など無償の愛の関係です。 自分の利益などとは程遠い関係です。 このいい迷惑になるかどうかはやはり相手との信頼関係です。 「困っているこの人のために何とかしてあげたい」と相手が考えられるような関係であれば、逆に「頼られている」とか「甘えてもらっている」という気持ちを持ってもらえることに繋がり更に信頼関係を深くしてくれます。 私はなるべく意識し、いい迷惑となるようにできる限り甘えるようにしています。 あなたも少しくらい迷惑かけてもいいんじゃないですか? |
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【心遣いアンテナ137 話し方】 |
今回は話し方について書いていきます。
話をしてみるとグッと心をつかまれる話し方をする人がいますよね。
丁寧な言葉づかいだけでなく全体の雰囲気や声の強弱(音の大きさ)、イントネーション、話すスピード、言葉の間、話の内容など色々あります。 きっとあなたの信頼できる人はその話し方のポイントのどこかが自分のツボに嵌る所があるのでしょう。 この自分に合うツボは人によって変わってきます。
そのツボというのは自分の無意識が心地よく感じるポイントだからです。 例えば声の強弱(音の大きさ)は、常日頃大きい声で話す人は小さな声で話をされると「もっと大きな声で話をして」と不快に感じるでしょうし、その逆もあります。 またその場の雰囲気を感じ、大事な話をするときは小さめの声でするなど相手のタイプや空気を感じ取ることが重要です。 その他にもイントネーションが合うのも心地よさを感じます。
方言ではそれぞれの土地や地域でイントネーシヨンは違ってきますよね。 自分と同じイントネーションを聞くと安心感を持ちやすいものです。 もちろん自分と違うイントネーションに魅力を感じる場合もあります。 イントネーションをすぐに変えることは難しいので一番標準的なイントネーションを考えてみるとやはり標準語が一般的に受け入れやすいのかもしれません。(個人差があるかもしれません。) 話すスピードや言葉の間(話すタイミング)は意識すれば変えられます。
これは呼吸を合わせるということです。 よく「息が合う」という表現をすることがありますがこの「息が合う」というのはお互いの呼吸をするタイミングが本当に一致することです。 実際言葉を発してみてください。 普通息を吸いながら話はしませんよね。 言葉を発するということは息を吐いているのです。 そしてその言葉と言葉の合間に息を吸います。 信頼関係が深まると同時に言葉を発しようとしたり、頷き方が同じだったりということがありますよね。 それはお互いの呼吸が無意識に合っているということなのです。 そして話の内容と書きましたが、信頼関係を築くポイントは相手に好意を持ってもらうことです。
そこでよく使われ、それがテクニックということがわかっていても好意を持ってしまう言葉があります。 実際私もその言葉に弱いのですが、「実は他の人には言えないことなんですが・・・。」「ここだけの話なのですが・・・。」というような言葉です。この言葉は、ハード・トゥ・ゲット・テクニックと言われ、ハード・トゥ・ゲット・テクニックとは「特別にあなただけに提供します」と相手の自己重要感を刺激し、好意や信頼を獲得する方法のことです。 人には他人から認められたいという承認欲求というものがあり、このテクニックは様々な場面で使われています。 小さい子どもでも「誰にも内緒ね。」と言いながら内緒話をされるとそれだけでその2人の仲が深まります。 またビジネスの場面でも「実はここだけの話・・・。」とされるとその情報は他の人は知らない情報である場合、特別扱いされたと感じます。 また同時に返報性の法則も発動されます。
心理学の返報性の法則というのは、人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く心理のことです。 つまり特別扱いされたことでの承認欲求満たしてくれたこの人に嫌われたりしたくないという感情と、「この人は私のためにこれだけのことを考えて(して)くれたから私も何か考えよう(しよう)」という気持ちが同時起こる最強の言葉なのです。
こういったことを考えながら自然にできる人が心を掴む話し方ができるのだと思います。 もう一度自分の話し方を意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ136 夏祭り】 |
今回は夏祭りについて書いていきます。 皆さんも今年夏祭りに行ったりした人が多いのではないでしょうか。 その夏祭りのイベントのひとつでもある花火大会を楽しみにしている人が多いですよね。 私も毎年どこかで年に一度は花火を見ています。 それだけ大勢の人が集まる花火大会ですがマナーの悪さを感じます。 観覧場所と指定されているところはやはり人が多いですよね。 早い人は夜からの花火なのに早朝から場所取りをしています。 早朝からの場所取りではシートを広げて朝からずっとその場で待つ人もいれば、一旦その場を離れて花火の時間に合わせて来る人もいます。 県外では場所取りをしてもその場で人がいなければシートなど撤去されるというところもありました。 特に禁止されていないのであればその場所にずっといなくても構わないと思います。 しかし感じたことは、シートなど引かずガムテープで印だけをして場所を取っている所です。 確かに意思表示としては伝わりますが周囲が暗くなれば場所を取っているかどうかわかりにくいのです。 知らずにその場所に座ろうとしている人もいましたので、せめて暗くなる前にはシートなどわかりやすいものを広げて欲しいですよね。 そして花火直前となるとシートを広げていたのも詰まっていき、シートとシートの隙間が30cm位しかない場所にでも割り込んでくる人がいます。 シートに座っている人に余裕があれば少し譲ってあげるのでしょうが、そうでない場合は狭い所に割り込んでこられるのも迷惑です。 他にもシートとシートの隙間がほとんどない場合、前の人がトイレに行くなどで外に出ようとするとき、どうしても他人のシートの上を歩かなくては出られない場合があります。 その時に狭い所を入っていくのですから「すみません。」と一言を声をかけるや、せめて靴は脱いでシートの上を歩かせてもらうなどの配慮は必要ではないでしょうか。 自分のシートの上では靴を脱いでいるのでしょう? まだ他にも花火が始まって楽しんでいる人の目の前で立ち止まって見たりしている人もいます。 後ろに人がたくさんいるということは十分理解できているはずだと思いますが他にも立っている人がいると考えているのでしょうか。 当たり前のように動かない人もいます。 まだまだ他にもゴミを置いたまま帰る人もいます。 酷い人は場所取りに使用したシートをそのまま置いて帰る人もいるようです。 長岡花火大会では中学生が看板を作り設置したり、翌日の早朝からボランティアの清掃をしたり、ゴミが出やすい場所に巨大な分別ゴミ箱の設置などによりほとんどゴミがなかったという話もあります。 ゴミに対する一人一人の意識付がちゃんと浸透している結果なのでしょう。 見習いたいところです。 せっかくの綺麗な花火を観にきているのですから、嫌な気持ちにならないように気持ちよく観て良い思い出にできればいいですよね。 |
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【心遣いアンテナ135 初動対応】 |
今回は初動対応について書きます。 特に営業をされている方などはこの初動対応について意識している方も多いのではないでしょうか。 例えばお客様とトラブルがあった時すぐにお客様のところへ出向くことをされると思います。 お客様のところへ向かう前に少しだけ初動対応の目的を考え直してみてはいかがでしょうか。 まず「何のためにお客様のところへ向かうのか?亅ということです。 特にクレームなどの場合であれば、相手が怒っている場合「どのようにお詫びをするのか」といったところで相手の心情が変わります。 この怒りの心情をどう対応するかが初動対応の第一の目的になります。 そこで私が言いたいのは 「本当にお詫びの気持ちを持って相手のところへ出向いているのか?」 ということです。 仕事だから仕方なく出向いていませんか? 人の深層心理は言動や行動や表情に出ます。 言動はしっかりとした祉会人であればいくらでも綺麗な言葉を並べることができます。 言葉は理性の部分でコントロールできるのです。 つまりお詫びの言葉を述べるなど誰にでもできるのです。 極端な言い方をすれば幼稚園の子どもでも謝る言葉を教えておけばその通り言うことができるのです。 つまり謝罪の言葉に対した意味を持たないということです。 その点行動や表情はその人の深層心理がその人の本当に思っていることなどが表に出てきます。 (本当の心理のプロはそこまで計算し行動している人もいます。) そういった行動や表情というのは心理のプロでなくてもこれまでの経験から何となく察知できる能力があります。 言葉でいくら謝罪していても全然伝わらないのはそういった外見と内面のギャップに不信感を抱くから起こることです。 まずはお詫びをするときの頭の下げ方です。 いくら言葉で「深く反省しています。」といっても頭をちょこんとしか下げなかったら「本当に謝る気があるのか?亅と逆に怒りをかいます。 土下座までするかはわかりませんが、本当にお詫びする気持ちがあれば深々と頭を下げるくらいは必要です。 芸能人の謝罪会見でも「深々と頭を○秒下げていた。亅という言葉があるのはそういった反省の気持ちを言っているのです。 他に細かいことを言えば、これから大事なお客様のところにお詫びに行くのに相当な覚悟を持つ必要があります。 それなのに直前に煙草を吸ったり、コーヒーを飲んだりと臭うものを口にし、お客様の前に出る人いますよね? もしあなたが大好きな人とやっと念願の初デートが叶ったときなど口臭や体臭など嫌われないように気にしますよね? 大事な場面であるということはそれと何の違いもありません。 他にもこの季節暑くてクールビズの格好をしている人も多いことでしょう。 別にそれが悪いとは思いませんが、暑いので長袖のYシャツをまくり上げたままお客様の前に出る人がいます。 それは違います。 例えば 「その格好であなたの会社の社長の前に堂々と出ていけますか?」 と聞きたいです。 絶対そんな恰好では行かないでしょう。 それはお詫びにきているお客様を大事に思っていないからそういった細かいところに意識が向かないのです。 お詫びをするという意味をもう一度考え直してください。 また初動対応ということですから、実はお詫びにいくだけではなく別の目的もあります。 第二の目的はお客様の要望を知ることです。 お客様は不満があるから怒っているのです。 「何に対し、その処理をどうして欲しいのか?亅という要望です。 現実的に考えてできないこともあるでしょう。 しかしどこであれば納得してもらえるのかを探ることに初動対応の意味があるのです。 その場で解決はしなくても持ち帰りお客様の要望を知り、自分たちができることを考えることこそが重要になるのです。 要望がわからないのに自分たちの勝手な言い分を相手に押し付けるだけなんて本当に反省しているのでしょうか? お客様の要望を知り、自分たちができることを伝えお互いが納得できる答えを探すことが本当のお詫びだと私は考えます。 |
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【心遣いアンテナ134 傘のマナー】 |
今回は傘のマナーについて書いていきます。 この梅雨の時期傘を持ち歩く人も多いことでしょう。 以前に「子どもの目線亅という題で傘の持ち方について少し書きました。 概要としては「雨の日階段を昇っていると、前を行く人が鞄と一緒に傘を平行に持ち、その傘の先端がちょうど私の目の位置で危なかった」というお話です。 この傘の持ち方は平坦な道でも実は危ないのです。 大人であれば目の高さに傘がくることはありませんが、子どもの目線であれば目の位置にくることも考えられるといった内容です。 この傘を水平に持つというのは他にも危険があります。 周りに人が全くいないのであれば持ちやすい持ち方で構いませんが周囲に一人でもいる場合はやはり傘を地面と垂直に持つということです。先の尖った凶器を持っていると意識を強く持つべきです。 通勤時、電車やバスを利用する人は特に傘のマナーに対して気付くことが多いと思います。 満員のとき隣の人との距離が近かったり、隣の人と接触し動けなかったりということもあるかもしれません。 そんなとき濡れた傘が人に接触していたり、また気付かないうちに傘から滴り落ちる水滴が座っている人の足にかかっていたりすることもあるかもしれません。 悪気があってワザとしているわけではありませんが、された側にとってみれば大きな不快感でしょう。 そんな時は傘をたたむとき傘の表面の水をしっかりと切ることも大切です。 だからといって周囲に人がいるのに傘をブンブン振り回し傘の水滴を払うのもマナー違反です。 面倒かもしれませんがタオルを一枚持っておき傘の表面をさっと拭く方がいいでしょう。 また表面を拭いても傘を下に向けて持っていれば傘の水滴は下に溜まっていきます。 そんな時はお店に入ると時に傘を入れるビニールをもらっておいて使うのがいいでしょう。 お店でビニールをもらうのに抵抗があるという人はもっとしっかりした傘を入れる袋も販売されていますので購入しておいてもいいかもしれません。 そして傘を開くときにも注意が必要です。 ワンタッチで開く傘も多いと思いますが勢いよく傘を開いて傘の水滴を飛ばさないようにすることも注意しましょう。 また傘を差して人混みを歩くときもできるだけ傘と傘がぶつからないよう注意しましょう。 このあたりのことは注意している人がほとんどだと思いますが、意外に後ろや横が視界に入っていなかった人がいたりします。 もう一度周囲をしっかり見渡すことを意識しましょう。 それからこれは個人的に感じたことですが、子どもの運動会で日傘を差している人が多いですよね。 日焼けを絶対したくないという気持ちもわかるのですが、観覧するスペースは狭い所が多く人が密集しているところでは邪魔になります。 後ろで少しでも隙間から観覧しようとするのですが一番前で堂々と日傘を広げている人がいます。 後ろの人の状態を想像してみることが大切です。 また狭い所で傘を広げているのは危険でもあります。 傘は開いているそれぞれの先端が尖っています。 隣り合っている同士で少しでも動くと傘が頭や顔に当たります。 中には子どもを抱っこしている人もいます。その子どもの目の高さ に傘がある場合もあり見ているとヒヤヒヤします。 傘を差すということはどうしても「濡れたくない」とか「日焼けをしたくない」と自分のことばかりに意識が向きがちになりますが周囲に意識をしておくことが大切です。 まだまだ傘が必要な時期ですのでもう一度意識してみてください。 |
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【心遣いアンテナ133 読み取る力】 |
今回はサインを読み取る力について書いていきます。 ここでいうサインは合図のサインです。 以前にもこのコラムで「表情を読む」という内容を書きましたが、サインは視覚的なことで言えば表情だけではなく体全体で表されています。このサインはノンバーバル(非言語)コミュニケーションとも言われます。 このノンバーバルコミュニケーションは非言語ですから見た目で相手の感情や考えていることを理解し、意思疎通をすることになります。 しかしこのノンバーバル(非言語)は言語のように言われた言葉をそのまま理解できるものではないのです。 例えば窓を閉めて欲しい場合、言語による表現であれば「窓を閉めてください。」と言えば言語を理解できる人であれば意志は伝わります。 しかしノンバーバル(非言語)の場合は人によって表現が違います。 人によって窓を指さし両手を合わせるようなサインかもしれませんし、体を震わせ窓を指さすようなサインかもしれませんし、目でサインするだけで窓を閉めるよう意思を伝えようとしているかもしれません。 このノンバーバル(非言語)は決まりがないからやっかいです。 皆さんがそれぞれの経験で勝手にサインを送ろうとするわけですからうまく伝わらないことがあって当然です。 1つ目の例で挙げているようなわかりやすいサインであれば意思が伝わる可能性が高いですが、極端な例の3つ目の目でサインしただけで窓を閉めると理解するのは非常に難しいことです。 このノンバーバル(非言語)を理解するためには背景を理解しなければなりません。 窓を閉めて欲しいと感じるくらいの気温が低いのか、風が強いのかなどその人と同じことを感じなければ理解できません。 その人をよく理解できている人であればこれまでの経験から、この人ならこんな時にどう考えてどういった行動を取るのだろうと予測でき、そのサインだけでその人の意思を理解することができるのです。よくつぅかぁの仲と言いますよね。 「こんな曖昧でよくわからない言語(ノンバーバル)を理解するなんてどうすればいいの?」と感じますがやはりそのノンバーバル(非言語)を少しでも理解するためにはポイントがあります。 そのポイントは知識と経験と想像の3つです。 まず知識です。ノンバーバル(非言語)にはどんな理由があるのかを理解しなければなりません。 例えば自分の前で腕を組む人がいます。腕を組む理由は深く考え事をしている時や自己防衛の状態や優位に立ちたいと考えている時など色々あります。 言葉と同じように同じ言葉でも意味が違ったりしますよね。 それと同じでその一つでも知識として抜けてしまえば勘違いした理解へとつながります。 次に経験です。 この経験は日頃カウンセリングをしていると感じることがあるのですが人間関係で悩みを持っている人は周囲の人の顔色をうかがっている人が非常に多いのです。 顔色をうかがっているという表現をしていますが結局はこのノンバーバル(非言語)を理解しようとしているのです。 つまり日頃から知らずにこのノンバーバル(非言語)を観る訓練を行っているということです。 日頃から毎日のように訓練をしているのですからそのスキルはあがるはずです。 実際にそういった人は周囲の人によく気遣う傾向にあります。 カウンセリングではその経験を悩みとして持っている人が多いですが、実はすごい経験を積んでいると考えればその経験はきっと自分の宝物になることでしょう。 経験が少ないという人は一つ目の知識を学び観るポイントを知りそこから経験を積むと近道かもしれません。 最後に想像することです。 最初の方に窓を閉める例を挙げましたが、状況を言われなくても想像することです。 その想像はあくまでも推理であって正解ではないかもしれません。 そのためその想像は一つではなくいくつかの選択肢を用意できるくらい想像しておくのです。 もし一つが外れていても2つ目、3つ目が当たればいいのです。 この3つポイントを意識することで相手が送るサインを読み取る力が違ってきます。 日頃のコミュニケーション方法をもう一度意識してみてはいかがでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ132 聞き取る力】 |
今回は聞き取る力について書いていきます。 先日ラジオで人生相談のコーナーがありました。 私もカウンセラーとして常日頃人の悩みを聞く立場ですので、悩みを聴く方がどんな話の展開をするのかや終結をするのか興味を持って聞いていました。 電話で相談してきた方はまだ20代の学生で悩みは「物を捨てられない」という悩みです。 状況確認のために色々と本人に訊いていきます。 物を捨てられなくなったきっかけや、家族の構成、学生時代のことなど多岐に渡ります。 実はこの関係ないようなことでも訊くことにより、その方の考え方や価値観、そして心理が見えてきます。 話の展開の仕方など参考に「なるほど」と聞いていました。 相談されている方の概要としては、今は一人暮らしで弁当を食べた箸の袋や使い終わったペットボトルまでもが捨てられなくて困っているとのこと。 なぜ捨てられなくなったのかと言えば、一人暮らしになり家を出た後、小学生の頃に大事にしていた物を親が整理し捨ててしまったとのこと。 また「学生生活は?」と訊けば、「彼女はこれまでいなかった」と同時に「友達と呼べるような人もいなかった」とのこと。 よく聴いていると「思い出」というキーワードが出てきていました。 私はその本人はその物(箸の袋や使い終わったペットボトル)に特別な思い出はないが、思い出が消えてしまうのを恐れているように感じました。 悩みを聴いている方は一通りの概要を聴くとラジオで時間に限りがあるので自分の意見を述べ始めます。 結局は「ただの箸の袋や使い終わったペットボトルなのでそこに思い出を求めても仕方がないからちょっとずつ捨てていくようにしよう」といったまとめで終結していました。 私はそこで思ったのは、「それがわかっているけど捨てられずに悩んでいるんだ」ということです。 誰もが正しいことを理解しその通り行動ができれば悩みにはなりません。 それよりも注目すべきことは「何で物に対しての思い出に執着してしまうのか亅という部分です。 そこには「小学校の頃から大事にしていた物を親に勝手に捨てられた」ということが本人にとってとても重要なことなのです。 友達もいなかったということですから、きっとその物に対する想いは「自分がこれまで生きてきた証だったのではないか」と想像します。 誰にでも自分の中で大事にしている物だったり、自分に対しての自信だったり、自分の大事な価値観など様々なソースがありますよね? そのソースをしっかりと持つことにより未来の自分の行動へと繋げることができるのです。 そしてそのソースはたった一つではなくいくつか存在するはずです。 ですので、もし一つ失ったとしても他のソースなどで補填し自分を慰めてくれたり、元気づけてくれたりするのです。 しかしいくつかあるそのソースを忘れてしまっていることが問題なのです。 つまり今回の相談のケースで私ならば、無くなってしまった思い出は物にも勿論ありますが物以外にあるものはないのか探してもらいます。 それを集める時に苦労したこと、自分の欲しかった物が手に入れたときの喜びはあくまでも物がトリガー(何らかの動作を開始するためのきっかけとなる命令や信号のこと)になっているだけで他のトリガーに置き換えることができるかを探してもらうなどです。 もちろん他にも方法はあるかもしれませんし、実際にやってみてダメかもしれません。 しかしそこで物にこだわることに意味がないと腑に落ちてくれればきっと言われている「物に思い出を求めても仕方がない」が潜在的に理解でき行動できるようになるのです。 今回の最も重要だった部分を聴き取り納得してもらえなければ話の展開に意味を持たなくなります。 聴き取る力はすぐに身に付けることはできないかもしれませんが、話をする人が「今何を伝えたいのか」をしっかり聴くことが聴く事になるのではないかと感じました。 また今更ですが最初の方に「聞く」「聴く」「訊く」を使い分けているのに気が付きましたか? 何故使い分けているのか考えてみるのも面白いと思いますよ! |
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【心遣いアンテナ131 動機付け】 |
今回は動機付けについて書いていきます。 皆さんも小さいころからイソップ童話の「北風と太陽」を読んだり聞いたりしたことを一度はあるでしょう。 北風と太陽の話は知っていると思いますので詳しくは書きませんが、北風と太陽が力比べをしたときにどちらが旅人の上着を脱がせることができるかを競う話です。 北風は旅人に対し力いっぱい吹いて上着を吹き飛ばそうとしますが旅人は上着を飛ばされないよう余計に力を入れ抵抗します。 太陽は燦々と照りつけることにより旅人は暑くなり上着を脱いでこの勝負は太陽の勝ちとなる話です。 他人を自分の考えているように動いてもらおうとしたとき無理やり力で動かそうとしてもうまくいかないといった話です。 私はこの考えを常に意識しています。 私が行っているメソッドが催眠技術ということもあり北風を期待している人が中にはいます。 問合せでもよくある事例が「不登校の子どもを学校に行かせたい。」という話です。 「催眠心理眠療法を受ければ学校に行ってくれますか?」といった質問が非常に多いのです。 まさに学校に行くことが目的になり力を持って相手をコントロールしようとしているのです。 力を使って無理やり学校に行かせることをしても頑なに拒まれるかもしくは一時的に学校に行けたとしても本人が心から望んでいなければまた不登校に逆戻りになります。 また他の事例でも相談に来られている本人ですら「理想の自分になれるよう他人である私にコントロールして欲しい。」と希望している方もいるのです。 しかし重要なのは誰か他人に自分の人生をコントロールされるのではなく、自らコントロールすることが一番強力であり、更には持続する力があるのです。 そこで太陽の役割が大切になります。 太陽は旅人が上着を脱ぎやすくなるような環境を作ってあげ、自らの行動を起こすようにしたということです。 (太陽の能力がたまたま今回のケースに嵌ったのだと思いますが。) 周りが「どういった動機を作ってあげるか」が重要ではないでしょうか。 前者の学校に行けない子どもは学校に行けない理由があるはずです。 その理由は身近にいる人がよく理解しているはずです。 初対面の人に全てが分かるはずがありません。 動機付けを探すサポートはできても動機付けするのは身近にいる人が一番理解しているのではないでしょうか。 もちろん本人が望めば動機付けを探すサポートは行いますが、本人が望まない限り難しいでしょう。 後者の事例では、中には自分のことに無関心になり自分の行動を他人から決めてもらうことが常態化している人がいます。 その状態に困っている(気付いている)からカウンセリングにこられているのですから、他人にコントロールをされることを望んでもその悩みは解決できるはずがありません。 コントロールが目的ではなく、カウンセリングなどにより動機付けの糸口を見つけ自ら動けるようにすることが目的であり重要になるのです。 特に力ある者が他人に指示をする場合(会社であれば上司と部下、家族であれば親と子、学校であれば教師と生徒)、北風で無理やりコントロールしようとするのではなく、太陽のように気が付いたら「そう動いていた亅と思えるような動機付けができれば理想ではないかと考えます。 北風と太陽の話をもう一度読み直してみるのもいいかもしれませんね。 |
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【心遣いアンテナ130 伝わること】 |
今回は伝わることについて書いていきます。 コミュニケーションセミナーを開催したときに、 「コミュニケーションの成果は、自分がどう伝えたかではなく相手がどう受け取ったかが重要。」 と説明しています。 自分の中で情報を伝えたつもりでも相手は理解できていなければそれは、コミュニケーションとは言いません。 そう説明されれば「やはり伝える能力が重要で相手にどうすればわかりやすく情報を共有できるか」を意識し伝えることばかり考えてしまっている人もいるのではないでしょうか? しかしコミュニケーションでは情報を伝える側とその情報を受け取る側が存在します。 いくら伝える側が努力し分りやすく説明をしたとしても受け取る側にその情報に関する知識がなければ伝わらないでしょう。 例えば家電販売員が冷蔵庫をお客様にお勧めしようとして 「この洗濯機は今では当たり前になってきたドラム式洗濯機です。DDインバータ内臓で通常の洗濯機よりも運転音や振動がかなり静かになっております。また中はステンレス槽になっているため汚れや防カビ効果も抜群です。」 といったような洗濯機の優れている面を伝えたとしても受け取る側が専門用語を理解できなければ何を言っているのか理解できません。 また専門用語を使わずわかりやすく表現ができたとしても受け取る側が洗濯機そのものの存在を知らなければ伝わるはずがありません。 極端な例かもしれませんが、伝える側では常識であったとしても受け取り側では常識ではない可能性があるのです。 実際技術の進歩によりIT関係など新しい技術も次々と進化しそれに関する言葉も増える一方です。 その点では私は完全に時代の波から乗り遅れています。 私はPC関連などでわからないことがあればサポートセンターに電話し聞くことがあるのですが、結局は相手の情報を理解できないまま言われた通りにするだけです。 そんな状態ですので同じようなわからないことがあっても自分では解決できずまたサポートセンターに電話し同じようなことを聞く羽目になるのです。 これは完全に受け取る側(私)のコミュニケーション能力(受け取る側の能力)の低さになります。 他にも仕事で、自分にはその仕事内容の知識があまりないけど打合せをしたり商談したりするケースもあると思います。 そのとき受け取る側も知識がなければ完全なコミュニケーションとはならないのです。 そう考えるとコミュニケーション能力とは伝える側の能力も大事ですが、受け取る側の知職や能力も重要なのではないでしょうか? コミュニケーションがうまくいかない時は伝える側だけの責任ではなく、受け取る側の問題も存在しているのかもしれません。 お互いが気持ちよくコミュニケーションが取れるようお互いの努力が必要ではないでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ129 嫌われる勇気】 |
今回は主観的な世界について書いていきます。 主観的な世界は現在「嫌われる勇気亅というドラマの中で出てきました。 「嫌われる勇気」は2013年アルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」を解説した書籍で話題になりました。 その「嫌われる勇気」が原案の刑事ドラマが今年の1月から始まりました。 内容は他人からの評価や詳判を一切気にせず、自己中心的だと言われてもひるまない一匹狼タイプ、対人関係の悩みから解き放たれると説くアドラー心理学を地でいく、孤高の女性刑事の活躍を描いています。 その中でアドラー心理学の内容を少しずつ解説していくのですが、そこで紹介されていた話がまず井戸水の温度の話です。 井戸水の温度は年間を通してほぼ18度で一定しています。 その井戸水を冬に飲む時は温かく感じるし、夏に飲む時は冷たく感じます。 同じ18度の水であるにも拘らず温かく感じたり、冷たく感じたりするのには体感温度が違うことで起きます。 つまり自分がどう感じるかは主観的な世界で決めているということです。 主観的な世界とは自分の中にある価値観や考え方を通して感じる世界のことです。 この主観的な世界からは誰も逃れることができませんし、またその主観的な世界は一人ひとり違うのです。 しかし対人関係で悩む多くの人は、他者の評価が気になったり、他者からの承認を求めてやまなかったりと本来他者の課題であるにもかかわらず自分の課題だと思い込み、悩みをつくったり悩みを大きくしたりしているのです。 つまり自らが意味付けした主観や考え方で物事を勝手に複雑にしてしまっているのです。 ここで大切なことは、「私たち一人ひとりの人生はそれぞれである」ということです。 先ほどから書いていますが主観的な世界は人によって違うということです。 どんなことでも肯定的な価値観もあれば否定的な価値観が存在するのです。 「絶対にこの価値観しかないという世界は存在しない」ということを知るということです。 そう考えれば、他者からの評価は違っていて当たり前ですし、他者から承認をされようがされまいがそれにいちいち反応して一喜一憂しても仕方ないことだと理解できます。 他者からの反応に振り回されている状態というのは、自分の人生ではなく他者の人生を生きることになります。 あなたは誰の人生を生きたいのですか? もちろん選択肢は一つではありません。 そういった状態が心地良いと感じる人もいるでしょう。 自分の考え方や価値観を無理やり変えることはストレスを増大させることにつながることも考えられます。 自分自身が変わらないという決断をすることも大事かもしれません。 変化をするというのは嬉しい変化もストレスになりますからね。 大事なのは自分の意志で決断をしていることに気付くことです。 このドラマは主人公が極端な空気の読めない刑事で表現されています。 その方が視聴者に伝わりやすいからでしょう。 現実にそういった人がいれば、本人は幸せでも周りは大変です。 大事なことを理解してもらうために敢えて誇張した表現をしているのだと思います。 アドラー心理学に興味がある人は詳しくドラマを見たり本を読んだリインターネットで調べたりしてみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ128 雨】 |
今回は雨の日に感じたことについて書いていきます。 雨の日にできて間もない綺麗な病院に行ったのですが、その時に感じた3つのことを書いていきます。 まず1つ目ですが駐車場に入るとき、機械から駐車券を取り入場する形式の駐車場でした。 そのとき雨が激しく降っており、駐車券発行のため車を発券機に車を寄せ、駐車券を取ろうと窓を開けたのですが雨除けの庇は短く全然雨除けになっておらず、車の中まで雨が降り込むと同時に駐車券までが雨に濡れてしまうといった状態でした。 なぜ庇があるのにこの庇の長さにしたのでしょうか。 駐車券が濡れてしまえば、その濡れた駐車券を機械に入れることで機械の故障の原因にもなります。 また何より運転手が濡れてしまうのです。 病院であれば、体調が悪い人が自分で運転してきている人もいるでしょう。 健康な人でもこの寒い季節に雨になるべく濡れたくないというのが本音でしょう。 そう考えると庇の強度の問題などもあるでしょうがこの庇の長さがもう50cmでも長ければ雨の濡れ方は全然違うのではないかと感じました。 2つ目に感じたことは床が綺麗なのはいいのですが、滑りやすい素材であるということです。 普通に晴れの日であれば全然気にしなかったのでしょうが、激しい雨の日でしかも入口付近は人の出入りのせいで濡れていたのです。 若い人や健康な人であれば濡れていてもそこまで気にしないかもしれませんが、これも病院ということもあり歩くのにもやっとの人も多いでしょう。 そこでもし足元が滑ってしまえば転ぶ危険性が十分考えられます。 せめて雨の日は入口付近が濡れないよう玄関マットを引くなどして細心の注意をして欲しいと思います。 3つ目は入口に傘を入れるビニールを用意してくれているのはいいのですが、帰るときにそのビニールを捨てるゴミ箱を置いていないということです。 確かにこのご時世ですのでゴミ箱を置くことでテロや悪戯の予防はできるでしょう。 またなるべくゴミを出さないということでゴミ箱を置かないというところも増えています。 しかし傘のビニールは帰るときに雨が降っていれば必ずもう一度傘を使います。 そうなるとその傘を入れていたビニールはゴミとして出るのは当然です。 ではその水が溜まったビニールを捨てずに持ち帰るのか?ということです。 別に毎日ゴミ箱を用意する必要はないと思います。しかし最低限考えられる行動で必要なことは用意しておいてもいいのではないでしょうか。 今回細かいことを書いていると思いますが、病院である以上少しでも危険を排除し安全性や快適性を求める必要があります。 こういったちょっとしたことが人の印象に残りもう一度行きたいところなのかどうかを人それぞれの価値観で感じているのだと思います。 皆さんも何となくもう一度行きたくなる場所や行きたくない場所の違いを意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ127 自尊感情】 |
今回は自尊感情について書いていきます。
あるドラマを見ていて「自尊感情(セルフ・エスティーム)」という言葉が出てきたのですが、自尊感情とは「自分には価値があり尊敬されるべき人間であると思える感情のこと」です。
ドラマの中で自尊感情が高い人は成功体験をより強く認識して自分をより肯定し、自尊感情の低い人は失敗体験をより強く認識して自分をより否定するとありました。
ドラマの中では特に恋愛に対し苦手な自尊感情の低い男性を分析していたのですが共感した人も多いと思います。
「なぜ人によって成功体験をより強く認識するタイプと失敗体験をより強く認識するタイプが違ってくるのか?」なのですが、どちらの体験もより多ければ記憶や印象に残りやすくまた強烈な感情などは特に記憶や印象に残りやすいのです。 そのため全体的に自尊感情が高い人でも自尊感情の低い部分を持っているのではないでしょうか? この自尊感情は他に似た言葉で自己肯定感や自己効力感や自己有用感などがあります。
これらの言葉のどれか一つくらいは耳にしたことがあるのではないでしょうか? どれも自分の価値や存在意義を感じることが重要になります。 こういった感情がなぜ人によって高くなったり、低くなったりするのでしょうか。 感情とは自分が感じるものでありこれまでの経験(成功体験や失敗体験)は人により違い何が正しくて何が間違っているといった明確な基準がないからなのです。 その基準は成長とともに無意識に自分で作り上げていくのですが、その基準を作り上げる過程で大切なポイントになるのが実は周りの人の評価なのです。 例えば小さいころ悪いことをし、両親に怒られたとします。
そこでその場を和ますために冗談を言ったとしましょう。 すると怒っていた両親が一転して笑ってくれ許してくれます。 この成功体験が場を和ますことが重要だという評価をします。 しかしその逆に冗談を言うことで「何を馬鹿なことを言っているんだ!」と更に怒られると失敗体験となりその行動は間違っているという評価になるのです。 誰もがこういった経験をたくさんし、そこで様々な体験を通じ少しずつ自分の価値感や自己評価の基準ができあがるのです。
最近ではメンタル面でのセルフトレーニングや他人に対しての接し方など学ばれている方も多くなりました。
まず本当の白分の姿をしっかりと見つめ直し本当の自分を受け入れことで自分を苦しめている価値観をもう一度見つめ直します。 その価値親が今の自分に本当に必要なのか、部分的に条件は変えられないのかなどこれまでの拘りを変えることができれば楽になります。 この考えを他人と共有できれば相手の感情を楽にすることができるのです。 ただどんなことにもやり過ぎることは危険です。 周囲がどんなことも受け入れてしまうような環境に慣れ過ぎてしまえば、他の世界に出たときにきっとその人は困ることになるでしょう。 適度に自尊感情を高めるよう意識してみてくださいね。
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【心遣いアンテナ126 融通無碍】 |
今回は融通無碍について書いていきます。 融通無碍(ゆうずうむげ)の意味は「こだわりのないこと。考え方や行動に差別やこだわりがないさまをいう。」とあります。 そして対義語は四角四面で、意味は「非常に真面目で堅苦しいこと。はっきりしすぎていて、融通がきかないこと。」です。 融通無碍の性格はこだわりがないため自分が何でも変化することができます。 そのため仕事で新しいプロジェクトなどの時は自分にこだわりがないため良いアイディアがあれば柔軟に受け入れることができます。 それに対し、四角四面の性格は「こうあるべきである」という思いが強く自分で自分をがんじがらめにしてしまい自分で自分の自由を奪ってしまいます。 四角四面の性格は同じように新しいプロジェクトなどの時、自分の中で守らなければならないルールなどが存在し行動に制約され中々前に進みません。 決断が必要なときに正論を言うのはいいのですが、ではどうすれば良いのか建設的な意見も出さずルールや正論ばかりで前に進まないのは周りに対し非常に迷惑です。 またメンタルヘルスの観点からすると、融通無碍の性格は細かいこだわりがないため柔軟に自分を変化させるので理想があったとしても悩みすぎるくらいであればいつでもその理想を自由に変化させ悩みを減らすことができます。 四角四面の性格は「こうあるべき」という思い込みにより「できないこと」がストレスや不安を大きくし、そしてそのことで更に悩みが生まれるという悪循環に陥る可能性が高くなります。 本来自分の人生は自己責任で決断し行動できるということが心の健康なのですが、自分の人生を自分で制約し自ら自由を奪うということは心が不健康な状態にあるということではないでしょうか。 もちろんどちらの性格を好むかはあなた次第ではありますが、四角四面過ぎるよりも適度な融通無碍な部分を取り入れた方がいいのではないでしょうか。 私はいつも感じていることですが、呼吸と同じように吸うことも吐くことも大事なように、四角四面と融通無碍のどちらも一長一短あるのでどちらも必要で適度なバランスを取っていくことが重要だと考えています。 |
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【心遣いアンテナ125 段取り力】 |
今回は段取り力について書いていきます。 つい先日、小学校の運動会でテントの下に椅子を並べるのを見ていた時の話です。 テントに椅子を運び込むのが始まったのは良いのですが、椅子をどう並べるかきっちり決まっておらず、そのテントに椅子の数だけを決めていたのです。 部外者ながら端の縦から並び始めるのを見て愕然としました。 通常であれば1つのテントにどのぐらいの椅子が入るのか縦横を並べそれに沿って並べれば椅子の数がわかります。 そしてそのテントは2つ続きだったのですが、間に通路も取らずキチキチに並べようとしていたのです。 それではまた並べ直しになると思い、通路確保のことを軽く声を掛けたのですが部外者の声は届きません。 (部外者ですから仕方ありません。) 通路確保をせず、全部椅子を並べ終わってからまた通路確保のために全部の椅子を移動するという事態に陥っていました。 (実はその他の理由で椅子を3回並べ直しています。) なぜ何度も同じことを繰り返したのかといえば、指示を出していた方が出した指示で結果がどうなるのかを全く想像していなかったことが原因です。 つまり先を読む力を発揮していないのです。 いつも場当たり的な対応をし「何とかなる」といった考えを持つことで先を読むことをあまりしなくなるのです。 ポジティブ過ぎる人ですね。 ポジティブと聞こえはいいのですが、「うまくいかなかった」ことより「何とかなった」ことに意識を向けるあまり反省に繋がりにくくなります。 そう考えると先を読む力ということはある程度ネガティブさも必要になります。 またこれだけの手間を考えると段取りの悪さは多くの人の手を取り、また多くの人の心情をここまで不快にさせるのは本当に罪だと感じました。 これが初めてのイベントであれば仕方ないかもしれません。 しかし1年に一度は行うイベントでしかも他にも必ずテントを使うイベントをしているはずです。 その担当の方が初めてであったのか、また仕事が他にいっぱいありそこまで考えが及ばなかったのか原因はわかりませんが、問題は多くの人がその人の指示通り動くという責任感の自覚の問題です。 相手の感情を察知することに長けている人は相手が不快を感じないようにどうすれば良いのかを常に気遣っています。 だからといって相手の感情を優先し過ぎて前に進まなければ意味がありませんので、ある程度の統率力も大事になります。 この両方のバランスが取れ、責任感を自覚できる人がリーダーとしての素質ではないでしょうか。 他にも問題は段取りの悪さだけではありません。 段取りしていたとしてももちろん予想外のアクシデントは必ず存在します。 問題はその段取りに拘り続け、膠着状態になってしまうことです。 アクシデントはある程度想像しておくことはもちろん、そのアクシデントに対してどこの着地点を目指すのかを考えておくことです。 その時ちょっとくらい方法や着地点が違っても、「目的を明確に持ち目的に沿っていれば構わない」といったゆとりを持った柔軟な考えが大 事になります。 きっちり100%その段取り通り行わなければならないと考えるあまりストップしないように注意してください。 段取りカと書いていますが、先を読む力、相手のことを感じる力、柔軟性を持つ力の3つの力を意識し想像力をフル活用することが重要なのではないでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ124 オリンピック】 |
今回はオリンピックについて書いていきます。 4年に一度のスポーツの祭典、オリンピックも終わりましたね。 今回のオリンピックで感じたことを書いていきたいと思います。 まず開会式を見ていて感じたことは、各国入場時多くの国がお祭りといった感じで列を作っていなかったり、スマホやカメラを片手に入場していました。 確かにオリンピックに出場できることは簡単なことではないので「記念に残したい。」という気持ちから常に携帯しているスマホで撮影したくなるでしょう。 しかし日本の入場行進は他の国と違いスマホやカメラを手に持ちながら入場している人はいなかったですね。 これは詳しいことは知りませんがそういった指示がでていたのかもしれません。 誰一人手に持っていなかったのは感心しました。 陸上女子5000メートル予選で接触して倒れた米国とニュージランドの選手同士がお互い助けあい、励ましあっている姿も良かったですね。 国の代表として参加しているため結果が重要視されるところですが、アクシデントがあったとはいえ誰かを出し抜くのではなく助け合う精神は見ていてとても印象に残るシーンでした。 またさすが一流選手は違うと感じたのはウサイン・ボルト氏です。 陸上男子100メートル、200メートルと合わせ3大会連続2冠の偉業です。 確かにこの偉業はとてもすごい記録なのですが、私が感心したのはウサイン・ボルト氏が競技場でインタビューを受けていた時、別競技のメダル授与式が行われ、他の国の国家が流れるとインタビューを止めて国家清聴したのはさすがに一流の選手の意識は違うと感じました。 それだけ他の国や選手に対し常に敬意を払っているということなのでしょう。 そして私が一番良かったと思えたのは、重量挙げ女子48キロ級の三宅宏美氏です。 腰痛で人生で初めて痛み止めの注射を打った状態で1回目、2回目の失敗。 3回目最後は並大抵のプレッシャーではなかったでしょう。成功すると自分が持ち上げたバーベルにほおずりする姿は何ともあどけなく、そして微笑ましい姿を見ることができました。 その三宅宏美氏ですが、女性らしい細やかな気配りの利くタイプとのことです。 一例として7月の公開練習の取材後に報道陣へのプレゼントを配ったとのことです。 そのプレゼントは「一本一本を大切に挙げていきます!!今日も取材して下さりありがとうございます。宏美」と手書きのカードとインスタントコーヒーのスティックだったらしいです。 原稿執筆のおともにといったところみたいですが、取材をしている人もそういった細かな気配りをされれば更に応援したくなるでしょう。 4年に一度のスポーツの祭典ということで多くの方がオリンピックを見ていたことでしょう。 皆さんはどんなことを感じたでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ123 呼び出しボタン】 |
今回は呼び出しボタンについて書いていきます。 お店に行くと注文したいとき、大きな声を出すことが恥ずかしかったり、忙しそうにしている店員さんに声を掛けられず中々注文できなかったりという人もいるのではないでしょうか。 そんな時店員さんを呼ぶのに「すみませ〜ん!」と大きな声を出して呼ばなくてもボタンを押せば店員さんが来てくれるというのはとても素晴らしいサービスですよね。 最近では飲食店だけでなくホームセンターの各コ一ナーにもこの呼び出しボタン設置されているところがあります。 これは非常に助かります。 広いホームセンターで「ちょっと商品について聞きたいな」と思ったとき、店員さんを探すだけでもかなり面倒です。 やっとの思いで店員さんを見つけ声をかけようとしたら、先に他の人がその店員さんに声をかけ、仕方なく他の店員さんをまた探し回らなければならないなんてことが無くなります。 とても親切な素晴らしいサービスなのですが、この呼び出しボタンがあることで逆にイライラが募ることがありませんか? 広い店内で店員さんが他のお客様を接客していて手が離せない場合もあるでしょう。 しかしその場でいつ来てくれるのかわからないままその場に待ち続けているお客様には果たして素晴らしいサービスなのでしょうか? 他にもある牛井店ですがカウンターにまで呼び出しボタンを設置しているところがあります。 (全体でもそんなに広くない店舗なのですが。) 目の前なのに呼び出しボタンを設置している意味が私にはよくわかりません。 しかも注文しようと呼び出しボタンを押しても忙しいのか目の前を通過し呼び出しボタンの意味が全くありません。仕方なく「すみません。」と声をかければ「ご注文少々お待ちください。」との返答。 ファミレスなどでもこんな経験結構あります。 後回しにされると大事にされていない感覚や下手すれば無視された感覚になります。 そう考えると「この呼び出しボタンの意味は何か?」と疑問を感じます。 調べてみると、ロイヤルホストは呼び出しボタンを廃止したそうです。 理由は敢えて呼び出しボタンをなくすことで常にお客様への気配りをする必要が出てくるからです。 私が学生時代喫茶店でバイトしたときの話ですが、注文を聞きに行くタイミングを教えて頂いたことがあります。 注文が決まれば大体のお客様はサインを送ってくれます。 お客様に集中していなければそのタイミングを見失うのです。 もちろん忙しくなればお客様に常に集中することは難しいでしょう。 しかしその分お客様の把握はできていたと思います。 注文だけでなく食後の飲み物を出すタイミングなどなど。 呼ばれなくてもこちらから声掛けをしていました。 呼び出しボタンを設置しているのであれば、誰かが必ずすぐに対応することが大事だと思います。 例え担当以外の人でもです。 事情を話しもう少し待って貰えるよう説明してもらえれば、無視された感覚は受けずにすみます。 呼び出しボタンがなっても忙しいからと後回しにするのであれば始めから設置すべきではないのでしょうか? それならば、最近増えてきているタッチパネル式の注文方法が良いのではないでしょうか。 呼び出しボタン設置するよりはるかに効率的です。 せっかくの便利な道具も何を大事にするのかをもう一度考え直してみるのもいいかもしれません。 |
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【心遣いアンテナ122 臨機応変】 |
今回は最近の体験を元に臨機応変について書いていきます。 本当に久しぶりに催眠術を披露しました。 (催眠心理療法では暗示を解くための催眠誘導は行いますが、催眠術でやるような暗示を入れることは一切行っておりません。) 催眠誘導を行う時この臨機応変さがとても重要になります。 催眠綉導を行ったとき全員が同じ状態になるわけではありません。 誘導文を丸暗記しその言葉通り行っても誘導されている人の状態と誘導文の状態が違っていれば、集中できず現実の世界に引き戻され催眠誘導は失敗します。 催眠誘導を行いながら常に目の前にいる人の微妙な変化を感じ取りその状態にあった誘導文を作り替え入れていくことを行います。 つまり話をしながら常に臨機応変に次の状態を予想しながら言葉を考えていく必要があるのです。 常に相手の表情や行動を観察しどういった言葉を選択していくかなどは、日頃のカウンセリングでも役に立っています。 「こういった状態になったから〜する亅と本などに書いるマニュァルが全ての人に当てはまるとは限りません。 せいぜい当てはまることが多いという程度です。 それよりも目の前にいる心理を観察し臨機応変に対応すべきなのです。 実は今回の講座では考えていた内容を話しながらガラリと変更しました。 その理由は今回の講座は相手が中学生であり、催眠心理療法という名称により催眠術のイメージを大きく期待していたからです。 その期待に出来る限り私も応え楽しみを共有して欲しかったのです。 他には相手が中学生なので新しい世界を体験し、大人でもあまり知らない人間の本質に少しでも触れて欲しかったからです。 中にはテレビで見た催眠術を「どうせやらせだろう」と考える人もいるでしょう。 しかし催眠術を通して理解して欲しいことは、自分が考えている以上に潜在意識は大きく、能力はまだまだ無限だということを知ってもらうためです。 よく心理学や自己啓発の本などで「潜在意識の力を活用しよう亅と書いていますが、文章では理解できても潜在意識の力なんてよくわかりませんよね。 そこで催眠術を通して潜在意識の存在を理解し興味をもってもらいたいのです。 そんな理由で講座が始まるまで催眠術をする予定は全くありませんでしたが、失敗を承知で催眠術にチャレンジしました。 (実は2人ほど催眠術に失敗しています。) 内容がしっかり決まっている講座はそこまで内容を突然変えるのは無理かもしれませんが、やはり相手があっての講座(コミュニケーション)です。 興味を持ってもらえるような内容をもっと詳細に打合せして考えていなかったのは反省すべき点ですが、臨機応変で相手に合わせることも大切だと感じました。 |
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【心遣いアンテナ121 間】 |
今回は「間」について書いていきます。 間というのはコミュニケーションにとても重要な部分を占めています。 間が抜けてしまえば間抜けになりますし、間が違えば間違いになります。 また人と人の間で人間になります。間には色々な意味があります。 この間を読み間違えれば人間関係にも大きな影響を及ぼすことになるのです。 まず間として物理的な空間があります。 パーソナルスペースのことです。 パーソナルスペースとは簡単に言えば心理的な縄張り空間のことで、他人がこの空間に侵入することで心理的な不快感が起きます。 この空間の大きさは、侵入してくる人との関係性や、自分の現在の心理状態、またその場の状況によって変化します。 例えばガラガラの電車で自分が座っている真横に全くの見ず知らずの人が座ればパーソナルスペースは侵され不快感や圧迫感などを感じるでしょう。 しかし隣の人と触れるような満員電車の場合であれば我慢できます。 初対面の人にこのパーソナルスペースを侵すと不信感につながり信頼関係に影響がでてきます。 しかし適度な距離を保ちつつ、少しずつ心理的な距離が縮めることにより物理的な距離も縮めていくことができるのです。 逆に言えばこのパーソナルスペース(間)が分れば現在の心理的な距離(信頼関係)が分るということです。 間(空間)を読む力はまさにコミュニケーションに必要な能力なのです。 もう一つの間は会話などの間です。 会話にも音楽と同じでテンポやタイミングがあります。 このテンポやタイミングを間の悪い人は遮ったりリズムを狂わせたりしてしまうのです。 芸人などではよくスベるとか言いすよね。 芸人はスベることでネタになり笑いが取れていいのですが、普通のコミュニケーションでは相手に不快感を与えるだけです。 この会話の間は言葉と言葉のインターバルのことでもあります。 この言葉と言葉のインターバルの長短を意識し話すことで「これから重要なことを言うぞ。亅と意識させたり、「これか何を言うのだろう?」と期待させたりすることもできるのです。 また自分の話をしているとき、この間が上手い人と下手な人では話を聴いてもらった感が全然違ってきます。 もし下手な人に聴いてもらったとすれば「もう話したくない。」とか「もういいや。」といった不満足な結果になるでしょう。 よく「話上手より聴き上手になろう。」と言われますが、ポイントはこの間の取り方のことではないでしょうか。 細かいことは色々とありまが、重要なのは相槌のタイミングです。 このタイミングさえわかれば、あとは相槌の言葉のチョイスなど後から勉強すれば良いのです。 このタイミングは相手の呼吸を観ることです。 相手の呼吸を意識して観ていますか? スポーツや芝居、歌や踊りなど全て息を合わせることが必要です。 この息を合わせるのは言葉だけでなく本当に息を合わせる必要があるのです。 そういった経験している人はこの間を取ることが上手いように思えます。 呼吸を観たり合わせたりする訓練を知らない内に行っているのでしょうね。 呼吸を読むこともミュニケーションにとってはとても重要な能力となります。 あまり意識したことのない2つの間かもしれませんが、意識することであなたのコミュニケーションが変わるはずです。 |
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【心遣いアンテナ120 誤飲食しない工夫】 |
今回は誤飲食しない工夫について書いていきます。
赤ちゃんの誤飲食への対策はテレビや雑誌などでもたくさん紹介されており知っている人も多いですよね。 有名なのはリカちゃん人形の靴です。赤ちゃんは食(生存)への本能に従い、口に入るものを食べようとします。そこで人形の小さい靴などに苦味を塗布して口に入れてもすぐに吐き出すということです。 その苦味というのは安息香酸デナトニウムという物質でギネスブックに「史上最強の苦味物質」として登録までされているそうです。 調べてみると誤飲食防止のために色々と使用されており、私は知らなかったのですがこの苦味をmicroSDカードに塗布しているものもあるそうです。 また電池類などの誤飲食防止です。 最近は電池を交換しようとしてもドライバーで小さなねじを外してからでなければ電池が交換できないおもちゃが多くあります。 大人からするとその一手間が面倒なのですが、やはり安全面を考えると必要な一手間なのです。 そういえば昔からありますがシャボン玉を吹くストローも特殊な形状をしていますね。 小さい子どもにシャボン玉のストローで吐く説明をしてもストローは吸い込むという習慣からかうまくできない場合があります。 その時に吸い込んでも誤飲しないように工夫がされているのは嬉しいですよね。 誤飲食はもちろん赤ちゃんや小さい子どもだけではなく、お年寄りによる薬の包装の誤飲食もあります。 以前は錠剤の薬など1錠ごとに切り離すことができ、服用済みの薬はすぐに切り離し捨てたり、1錠単位で分けたりすることができていました。 しかし今は最低でも2錠単位でしか切り離しができなくなっていたりしますよね。 また錠剤を押し出すシートの強度をお年寄りの方は開封できても乳幼児には開封ができない強度を工夫したシートを開発しているところもあるそうです。 また最近スーパーなどで買い物をして気付いたのが輪ゴムの色です。 昔は茶色の輪ゴムしか見かけませんでしたが、最近は緑色や赤色の輪ゴムをよく見かけるようになりました。 はっきりした理由はわかりませんが、これも誤飲食防止のための対策だと思います。 特にお惣菜のところで自分の選んだコロッケなどのお惣菜をパックに入れ最後に輪ゴムで止めます。 その輪ゴムが茶色であれば知らずに混ざってしまっていれば誤飲食になる可能性もあります。 しかし緑色や赤色の輪ゴムであれば混ざっていたとしても気付きやすくなりますよね。 こういった気付きにくいようなところで色々と工夫されていることがたくさんあるのではないでしょうか。 意識のフィルターを簡単にすり抜けさせるのではなくフィルターで止めることをすることで、様々な工夫や努力により守られていることに気付くことがたくさんできるのだと思います。 |
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【心遣いアンテナ119 子どもの目線】 |
今回の内容は子どもの目線について書いていきます。 これは私が経験した話ですが、雨の日にある建物の階段を昇っていると私の目の前に傘を持った方が私と同様に階段を昇っていました。 その方は傘の中ほどを持ち階段を颯爽と昇って行くのですが、そこに危険がありました。 傘をまっすぐ下に向けて昇ればそんな危険だとは思わなかったのですが、傘を中ほど持つことにより腕の振りと同時に傘も大きく振り回す形になります。 その方の後ろについて階段に昇っているのですから、私はその方の下にいるのでその傘はちょうど私の顔の辺りを行ったり来たりしているのです。 もしそのタイミングが少しでも違えば、目に刺さる可能性もあります。 そう考えると普段無意識にしている行動もとても危険なことがあるのではないかと思いました。 例えばこの話は階段で段差があることによりできた危険ですが、平坦な道でも人ごみで同じように大人が傘の中ほどを持ち振り回したとします。 もしそこに小さな子どもが偶然いれば今回の私の危険と同様なことが起こります。 実際に傘を持っている方は傘を振り回しているという自覚すらないでしょう。 またこれはよく聞く話ですが、歩きたばこも同様ですね。 歩きたばこも無意識に手に持ち歩いたたばこが子どもの目の高さになるということです。 たばこも危険ですが、傘も危険ではないでしょうか? 案外大人になってしまうとその視線の世界が当たり前になりそういった視線を意識しなければ子どもに危険を伝えることができませんよね。 他に子どもの目線にはどんなものがあるのでしょう。 これは聞いた話ですが、細い道を自動車で通っていたら子どもが急に飛び出してきて自動車との正面衝突を避けたもののサイドミラーが子どもの顔に直撃し顔に大けがをしたという話です。 他にも家の中にも危険はあります。 それはドアノブ。これも目線の高さにあります。 色々なところに危険はありますので、子どもの目の高さで危険を知ることが大事なのかもしれません。 また普通に道を歩いていても子どもの視線と大人の視線では高さに違いがあります。 大人の目線の高さで信号機を見ようとすると高いところにある信号機も顔をそんなに動かさず視線を上に向けるだけで信号機が視界に入ってきます。 しかし子どもの目線の高さで高い信号機を見ようとすれば顔を動かさなければ信号機は視界に入ってきません。 こういったことが原因で子どもが信号機を見落とし事故にあうことがあるではないでしょうか。 確かに子どもの見える世界と同じくらいの高さに信号機があればきっと大人も信号機を見落とすことが多くなるような気がします。 子どもの目線の高さでもう一度危険個所を確認し、危険だと思えることを見直してみるのもいいかもしれませんね。 |
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【心遣いアンテナ118 頼る】 |
今回の内容は頼るについて書いていきます。 「あなたは人から頼られたいですか?」と聞かれれば「頼られたい」と少なからず考える人が多いのではないでしょうか? 中には「頼られたい」と心の中では思っていても、「頼られても力になれなかったら格好悪い」と考え、「それならば頼られないほうが楽だ」と表現する人もいるかもしれません。 また「人を頼ったり、頼られたりというのは面倒だ」と考える人もいるかもしれません。 しかし「頼る」というのは私はDNAの中に刻み込まれているように考えています。 例えば人が産まれてきたとき、必ず助けが必要です。 誰かに食べ物を分けてもらい、生きていくためのスキルを身に付けなければ生きることはできないのです。 そう考えると頼ることはとても重要なことだとわかります。 頼られる側からすると仕事やプライベートで数多くの人の中から自分を選んで頼ってくれるというのは、自分のスキルや能力、人柄や性格など色々な角度から自分のことを信頼されているという他人からの肯定感が最終的には自己肯定感へとつながります。 自己肯定感が高まれば、さらに自分に自信をつけスキルや能力を高めていこうという意欲にもつながります。 人から頼られるための第一歩として、まず自分から人に頼ることが重要です。 人から頼られたいのに、人に頼るのはというのは矛盾しているように思えるかもしれません。 しかし人に頼ると言うことは、まず他人を信頼しなければできないことです。 人から信頼されたいのであればまず自分から心を開いていかなければ、相手の心はどのタイミングで開いてくれるかわかりません。 心を開く準備を常にしていなければ、すぐには心を開くことができません。 仕事では、一人でできることには限界があります。 確かに努力をすることでスキルや能力をあげることは可能かもしれません。 人生限られた時間しかありませんので、それだけの時間をかけることできないでしょう。 そんな時は頼ることです。 それが上司から部下に対してでもです。 部下を信頼するから頼れるのです。 また頼られた部下は心を開いて上司を信頼するのです。 だからといって何でもかんでも部下に責任を押しつけるような頼り方ではいけません。 重要なのはしっかりとお互いの責任を認識し、頼ることです。 お互いの信頼関係をしっかりと深めることができれば、頼ることもそんな難しいことではありません。 親しい人や家族、また信頼おける友人や仕事の仲間。 きっとあなたの周りにはたくさんの信頼おける人たちがいます。 思い切って人に頼ることで自分にはない視点や力に気付くことができます。 そんなことをくり返しながら人は成長していけるのです。 プライドを持って問題に向かうことも大切ですが、たまには人に頼ってみるのも違った自分を見つけるヒントになるかもしれませんよ。 |
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【心遣いアンテナ117 反応】 |
今年初めての心遣いアンテナになります。 今年も引き続き心遣いのアンテナを磨いていきたいと思いますので今年もよろしくお願いいたします。 今回の内容は反応について書いていきます。 このコラムもそうですが、人前で話しをしたとき、仲間や家族で何気ない会話をしているとき、SNSなどで情報を発信したときなど相手の反応があれば嬉しいですよね。 私も経験があるのですが、良い反応があれば自分を肯定してもらった喜びと自分の考えていることなど自信につながります。 中には良い反応ばかりではなく、ネガティブな反応もあります。 そういった反応はあまり嬉しくありませんよね。逆にそういった反応は自分の自信を失わすことにもつながりかねませんよね。 しかし実は反応することはとても重要なのではないでしょうか? ここであなたに質問です。「愛」の反対の世界は何でしょう?と質問されればあなたはどういった言葉が思い浮かびますか? 「憎しみ」や「怒り」という言葉が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか? しかし「愛」の反対の世界は実は「無関心」なのです。これは皆さんも名前は知っているでしょう、マザー・テレサも言っています。 実は「憎しみ」や「怒り」も相手に関心を抱いているという点は「愛」と同じ 世界にあるのです。ただそれは関心を抱いている世界でポジティブな感情なの かネガティブな感情なのかということです。 虐待を知っていますよね。 暴力行為だけが虐待ではありません。 ネグレクトという言葉を聞いたことはありますか? 育児放棄、育児怠慢、看護放棄などといった行為も虐待です。 つまり何もしないということも虐待となるのです。 以前テレビに出演させてもらったとき、芸人の方のリアクション(反応)の大きさに驚きました。 テレビで見るには当たり前になっていたのですが、実際目の当たりにするとかなりのオーバーリアクションです。その時素人でこのリアクションは無理だと感じました。 そこまでの反応を求めている人は少ないと思いますが、誰かにプレゼントを渡したときの反応、誰かに挨拶をしたときの反応、ペットを撫でたときの反応など何かをするとき必ず潜在的にあなたは意識しているはずです。 例えそれがネガティブな反応だったとしても、その反応のお陰で何がいけなかったのか自分を振り返る材料にすることができます。 きっとあなたもこれまでの人生で良い反応ばかりでなく、ネガティブな反応も受けながら自分の考えや価値観を少しずつ変化させながら今のあなたがあるのでしょう。 反応をすることで相手に自信を与えたり、愛情を感じてもらったり、やる気につなげることもできます。 せっかくですので、良い反応(リアクション)をして人間関係をより良い関係にしていきましょう。 最後に相手が話かけてきているのにそっぽを向いて生返事をしているようでは反応しているとは言えませんよ! |
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【心遣いアンテナ116 大掃除】 |
今年も残り後1週間となりましたね。 大掃除といえば年末に大掃除を行っている人、またこれから頑張って大掃除をしようと計画を立てている人もいるでしょう。 その中で今回は大掃除をテーマに少しでも新たな気持ちで新年を迎えることができるように、悩みや不安を減らすことについて書いていきます。 まず始めに理解して欲しいことは、悩みや不安を減らすことができても無くすことはできません。 悩みや不安があるからこそ過去にうまくいかなかったことを反省することができ、現実と理想のギャップを埋めるために成長する努力をし、不安を持つことで失敗しないよう想像し失敗を回避できるようにできるのです。 悩みや不安を少しでも整理できるよう、心の大掃除の5つのポイントを書いていきます。 その1 “自分”で悩みや不安を大きくしていることに気付く 問題なのは悩みや不安を自分で更に大きくして自分でもコントロールできない状態にしているということです。 元の大きさであればそんな悩みや不安に四六時中振り回されることはないのです。 その2 悩み過ぎない ではなぜ悩み過ぎる人とそうでない人がいるのでしょう。 「メンタルが弱いから?」 何度もこのコラムでも書いてきましたが、メンタルに強いとか弱いとかはあまり関係ありません。 違いはその悩みや不安に関して想像する量の違いです。 悩み過ぎてその大きさに押し潰されようとしているだけなのです。 その3 理想を見直す 悩みは自分の「こうなりたい」といった理想とそこになれていない自分(現実) とのギャップから生まれるものです。この理想と現実のギャップが大きいほど 悩みは大きくなります。このギャップを埋めるために努力し、自らの成長に力 を注いでいるのです。しかしそう間単に成長ばかりできるはずもありません。 では「どうすればよいのか?」ですが簡単に考えましょう。その理想は絶対に 必要なものか見直してください。必要以上に理想を求めているのであれば、 「その理想を決めているのは誰か?」と自分に問うことです。 その4 悩みは現実の問題なのか? これは「現実の問題に決まっている!」といわれる人も多いかもしれません、 実は多くの人は現実の問題と感情の問題が一緒になってしまっているのです。 例えば借金が300万円あったとします。 現実の問題は借金が300万円あること、感情の問題は借金があることで将来に対する不安や苦しみの感情などがでてきます。 現実の問題はすぐに解決はできませんが、感情は誰が作っているのでしょう? 借金があるからみんな同じように悩むのでしょうか? いいえ、「借金があるから仕事を頑張ろう」とプラスの感情を持つ人もいるのです。 そう現実は同じでも感情が違えば悩みをなくすことができるのです。 そう考えると自分の感情は誰が作って、自分の感情を誰がコントロールできるのか気付いてください。 その5 現在を生きる 「今生きているんだから現在生きているに決まっている!」という言葉を頂きそうですが、悩み過ぎている人は過去や未来を勝手に想像してそこの時間にいるのです。 今悩みを持っている人のほとんどは、今この瞬間悩まないといけないという人はそんなにいません。 多くの人が過去のことなのに失敗や経験を今思い出し、その時の感情や感覚を再現しまた辛い気持ちをリピートしているのです。 未来に対する不安も同じことです。 まだ現実に起きると決まっていないにもかかわらず、まるで預言者のように「未来は絶対こうなるんだ」と信じきっているのです。 これを考えると過去や未来は全て自分の想像の世界で悩んだり不安になっているということですね。 いかがでしたか? 自分の心のことなのでどれも簡単ですね。 ほとんどは自分の中で起きていることに気付くことです。 悩みや不安を整理し、今100あるものが70にでも50にでも少しでも減らすことができれば同じ出来事でも違った受け取り方ができ、更に良い変化をしていくことができます。 心の大掃除を是非行ってみてください。 |
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【心遣いアンテナ115 優しさV】 |
今回の内容は優しさについて書いていきます。 優しさについては同じ題名で過去に2回書いていますが、さすがに心遣いと優しさには相手を思い遣る気持ちとして密接な関係があります。 今回の内容はテレビでやっているクイズ番組から「なるほど!」と感じたことを書いていきます。 まず学校の教室の右側が廊下になっている作りが多いのはなぜかということです。 この作りが多い理由としては、日本人は右利きが多く文字を書く際に手の影が邪魔にならないように光を取り込むためだそうです。 こういった建物の作りで言えば、スーパーなども大体決まったスタイルが多いですよね。 まず最初は野菜が置いてあり、飲料水や魚や肉最後にはパンなどといったある程度の決まったスタイルが多いです。 最後の方にパンを置いてある理由として、パンは軽く潰れないよう最後に買い物かごに入れるということらしいです。 大体同じような作りが多いこともあり、初めて行くお店でも迷わず買い物がしやすい作りというのはお客様に対して優しいですよね。 判子のアタリという言葉を聞いたことはありますか? アタリという言葉を聞いたことがなくても判子を使ったことがある人はわかると思いますが、判子(印面)の上下を表す凹みのことです。 このアタリのお陰で判子の上下がすぐにわかり間違わずすぐに押印することができるんですよね。 しかし実印にはこのアタリが付いていないことが多いそうです。(希望があればアタリを付けてくれるそうですが。) このアタリが付いていない理由として、実印を押すということは重要な書類に押印することが多く、アタリがないため上下を押すためにしっかりと印面を確認することで、冷静に考える時間を作るためにしているということです。 最後にもう一つ。 これは私的にはすごく感心させられました。 ティッシュが2枚重ねになっている理由です。 2枚重ねにすることで、薄いティッシュが破けにくいからぐらいにしか考えていませんでしたが、他に理由があったのです。 それはティッシュが紙で作られており、紙は製造工程の段階でザラザラ面とツルツル面表と裏ができるのです。 そこでザラザラした面(裏面)を内側に重ね合わせることで、外側は両方ツルツルとした肌に優しいティッシュになっているそうです。 こういったことは「そういうものなんだ」と意識していないことが多いですが、ちょっと意識してみるとその細かな思いを受け取ることがよりできるのではないでしょうか。 またそこから新たな優しさの発見につながり、優しさももっともっと増えていくのではないでしょうか。 今後のクイズにどんなことが紹介されていくのかが楽しみです。 |
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【心遣いアンテナ114 抑制と抑圧】 |
今回の内容は抑制と抑圧について書いていきます。 抑制とは意識できる感情を表出させないよう感情をコントロールすることです。 例えば腹が立つ感情など持ったときにその感情を出さないようにコントロールするなど社会的に認められた精神的態度だとも言われます。 抑圧とは心理学では自我の代表的な防衛機制で、自我を脅かす願望や衝動を意識から締め出して意識下に押し溜めることです。 その耐えられない感情などを持つことを自我が防衛機制で無意識に行います。 抑制と抑圧の違いは意識下にあるかどうかということです。 抑制は抑圧より軽いような状態です。 例えば子どもが「学校に行きたくない。」と言っているとしましょう。 その理由が「○○君と喧嘩したから行きたくない。」「学校でマラソンがあるから行きたくない。」など子どもが学校に行きたくない理由を意識的に理解しコントロールをしている状態であればそれは抑制になります。 そして抑圧は同じ「学校に行きたくない。」でも学校に行こうとすると具体的な原因はわからないが腹痛、吐き気やめまいがするなど身体的に症状が出るような心身症などです。 これは自分でもよく原因がわからないけど、何かに我慢し続けたり、ストレスを受け続けている状態が続いていることが問題なのです。 火山をイメージするとわかりやすいのですが、噴火とは形成されたマグマが蓄えられ、様々な作用を受けてマグマが地表に噴出することです。 それと同じことが言えます。 抑圧された感情は防衛しなければ自我を脅かすことになります。 その抑圧された感情は蓄えられ耐え切れず、様々な作用を受けて心身症や神経症といった症状が出るのです。 つまりそういった症状というのは、感情エネルギーが溜ったことをわかってほしいとSOSサインを送り続けている状態なのです。 このSOSサインを更に無視をすると、その症状は更に悪化したり、また別の症状が増えたりすることがあります。 自分でも無意識下で行っていることですから、気付きにくいのかもしれません。 そこで大事なのは「愛」なのです。 愛とは関心を持ち、受入れ、解放をしてあげることです。 これを自己で行うことが理想ですが難しいのであれば、他人から愛を感じることから始めても構いません。 先ほどの例で「子どもが学校に行けないのでカウンセリングをお願いしたい。」という依頼を親御さんから電話で受けることがよくあります。 依頼があれば勿論受けますが、私がまずお話することは「お子さんはカウンセリングを望んでいますか?」ということです。 子どもはまず日頃から何か言いたいことやしたいことなど願望があるにも関わらずできない環境にあるからこそ抑圧しなければならないのです。 大人であれば環境を自らの責任で作ることができます。 しかし子どもはそう簡単に環境を変えることはできません。 まずはしっかりと子どもに関心を持ち、何を望んでいるのか受入れ、その感情を開放できるよう環境を整えることです。 子どものことが心配であれこれと模索しているのですから、間違いなく子どもに対しての関心は高いのでしょう。その後の受入れ、解放まで意識し、家族がもう一度環境を見直すだけでも十分変化があるはずです。 これが常態化した無意識からの脱却につながるのです。 抑圧という防衛機制を働かせなければならない環境を作っていないか見直してくださいね。 |
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【心遣いアンテナ113 ファジィ】 |
今回の内容はファジィについて書いていきます。 ファジィという言葉を覚えていますか?ファジィとは人間の思考や行動にある曖昧さを取り入れた家電が登場し、1990年の流行語大賞にもなりました。 今はもう死語となっていますが・・・。 この曖昧さは人間の思考や行動でもう一度見直す必要があるのではないでしょうか? 人は成長するに従い様々な事を学び体験することで、自分の中に価値観や考え方が確立されていきます。 もちろん周りからの影響を受けたり、その地域や国の習慣や法律なども含めたりしてです。 正しいことや間違っていること、善悪の判断などは基本的には他人と共通の部分もありますが、その人にとって独自の価値観が誰にでも存在します。 例えばわかりやすいのは時間に正確な人と時間にルーズな人。 その人が何を重要視するかによって人の価値観は変わります。 時間を重要視する人であれば約束の時間を最優先し守ろうとしますが、時間にルーズな人は時間よりも自分のお洒落など重要視する人もいます。 そうなると時間を守ることよりも自分の納得いく身だしなみを優先しますので、時間に遅れることになりかねません。 その価値観は「自分はこうありたい」とか「自分はこうあるべきだ」といった期待として自分の中に存在します。 実はこの期待を持つことはとても大事なのです。 それは自分の理想像をイメージし自分を成長させたり高めたりするためには必要なものだからです。 しかしこれが同時に曲者でもあります。 自分の中での独自のルールを作ってしまい、そのルールにより自分を苦しめている人が案外多いのです。 例えば健康のために禁酒をしようと決め毎日大好きだったお酒を我慢し続けた結果、それがストレスとなり逆に体調を崩してしまえば、健康のために禁酒なのに本末転倒になってしまいます。 それよりはストレスがあまりかからないように健康を意識し適度な量を飲むようにする方が健康を考えればよっぽどいいのではないでしょうか? 自分でこうすべきだと考えても、白黒はっきりと決めないといけないことなのかどうかです。 この白黒はっきりとつけたがる癖のある人はすぐに結果を求めようとします。 しかしこの世の中にはすぐに結果が出ない場合や、その結果が正しいかどうかなんてわからないケースもたくさんあります。 それなのに結果をもとめ無理やり白黒をつけようとするのはそもそも無理がありますよね。 そこでファジィ(曖昧)な考えです。 本当に全てはっきりと白黒の結果を出さないといけないのでしょうか? そうではありませんよね? 結果を先延ばしすることもできるでしょうし、グレーゾーンの結果を出すという方法もあります。 この世の中は全てバランスでできています。 どちらかに傾き過ぎればおかしなことになってしまします。 時には白や黒を選択しつつ、両方のバランスを見つつ、調整のためグレーゾーンのファジィ(曖昧さ)で絶妙なバランスを保つ必要があるのです。 これは自分のことだけではなく、相手に関しても同様のことが言えます。 自分の価値観を相手に求めすぎてしまうと相手とのバランスが崩れ、関係が悪化することにつながります。 相手との価値観の違いを知り、時にはどっちつかずなファジィ(曖昧)な選択をしてみるのもいいのではないでしょうか? ファジィな選択を少し意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ112 坂道】 |
今回の内容は坂道について書いていきます。 車を運転していると、坂道で離合が難しい場所で対向車に出会ったとき、「あれ?どっちが優先だったかな?」と車の免許を取得した遠い過去の記憶をついつい遡ったりします。 車の免許を取得した人は講習を受けそういったことを学んだと思いますが、正解は登りの車両を優先して下りの車両が譲るのがマナーとなっています。 それは一時停止した時に登りの車両は坂道発進をしなければならず、MT車の坂道発進なんてかなり緊張しますよね。 AT車でも急な登り坂の場合など車が後退しないか緊張します。 ただ例外もあり、横が崖の場合などは谷側が優先となります。 山側の車両はできる限り山側に避ける必要があります。 これは車の運転だけの問題かと思っていたのですが、登山にも登りの人が優先というマナーがあるようです。 私は登山をほとんどしたことがありませんが、たまに狭い山道など歩いていたら、2人並んですれ違うことができない場所があります。そのようなときは登り優先となります。 ここで車の運転のときと登山に共通のルールがなぜできたのか、他に理由がないのか疑問に思い、私なりに考えてみました。 そうするとそこには視線の位置に理由があると感じました。 まず登り坂の場合歩いて登っていれば足場の悪いところ多く、視線はどこに向いているか考えれば、自然と足元をしっかりと見ながら登ります。 普段下を向いて歩かない人でもきっと登り坂では足元に視線を向けているはずです。 しかし下り坂の場合は、登り坂同様足元を見て歩くと思いますが、その視線は自然と下に向いているということです。つまり足元を見て歩けば自然と下から登ってくる人が視線の中に入るということです。 そうすれば、先に何処ですれ違いができるのかいち早く判断できることになります。 そういった理由から登りの人が優先となったのも理由の一つではないでしょうか。 そう考えると結局は車の場合は坂道発進などの理由があったりしますが、できればどちらが優先か考えることよりも、先に気が付いた人がお互いの状況を考え、それぞれの立場で自分の行動をどうすれば相手とスムーズに行動できるかを考え行動できればいいのではないでしょうか。 相手の状況に立ち、相手の立場であれば自分はどう感じるか、どうして欲しいのかなど考えるきっかけにしてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ111 リマインダーと心理トリガー】 |
今回の内容はリマインダーと心理トリガーについて書いていきます。 まずリマインダーとは、あらかじめ設定した時刻に電子メールなどで予定を通知する機能やサービスで、利用者に大事なことを思い出させる通知のことです。 このリマインダーは大事なことをただ単に思い出させるのであって、やる気にはつながりません。 例えば、毎朝ジョギングを30分やると決め目覚ましをセットしていたとしても、「今日は疲れているから・・・」とか「天気が悪いから・・・」と言い訳をしてずるずるとやらないことに慣れてしまい、挫折する人が多いのではないでしょうか。 そう「やらなければならないこと」を思い出しただけでは長続きしないのです。 ではせっかく思い出したことを定着させるためには、どうするかといえば「感情をうまく引き出す」ことです。 人は感情を動機とし行動を起こすのです。 この感情を引き出すのに使われるテクニックが心理トリガーと言われます。 以前にこのコラムでアンカーリングを書きました。 アンカーは錨であり、トリガーは引き金です。 例えば私の場合なのですが、毎年ホタルの時期になれば一度はホタルを見に行きます。 このホタルこそが私にとっての心理トリガーであり、その心理トリガーにより過去にホタルを見た記憶を思い出すと同時にその時の感情を思い出すのです。 感情をうまく刺激することでモチベーションにつなげることができます。 例えばそれがプラスの感情であってもマイナスの感情であってもです。 例えばダイエットを決めた時を考えてみましょう。 リマインダーとしては毎日運動するという事です。 心理トリガーとして考えられるプラスの感情の場合は、痩せることで自分の好きな服が着られるなどがあります。 ではマイナスの感情の場合はというと、恋人や友人に「もっと痩せたら・・・」といったように自分が気にしていることを言われると悔しさや悲しさなどが出てきます。 そういった感情を逆手に取り、「絶対見返してやる!」と心理トリガーとし、リマインダーとして毎日運動を続けるモチベーションにつなげることができるのです。 ちなみにこの感情を呼び起こす(心理トリガー)ためには五感を刺激することが大切です。 私の例のホタルは視覚的刺激ですが、他にも思い出の音楽を聴く(聴覚)、おふくろの味(味覚)、大好きな花の匂い(嗅覚)、大切な人と手 をつなぐ(感覚)など考えればいくらでもあるはずです。 自分だけのお気に入りの心理トリガーを持っておけば、自分のやる気を出したいとき、自分自身を癒したいときなどの切り替えに役立てることができるでしょう。 またこれは自分に対しても、自分以外の人に対しても同じことが言えます。 相手が喜んだ状況などを覚えておいて、その時に似た状況を作り五感を刺激してあげるのです。 その人は心理トリガーをきっかけに、モチベーションもあげやる気を出して行動できるようになるのです。 一度自分の中の感情を引き出すものは何かを思い出してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ110 スロープ】 |
今回の内容はスロープで気付いたことについて書いていきます。 このコラムでも以前小児科の前が階段になっており、ベビーカーなど通れるようにせめてスロープの部分は必要ではないかということを書きました。 その小児科は今では階段に後付けのスロープを取り付け、ベビーカーでも問題なく入れるようされていました。 最近は高齢化社会ということもあり、自宅でも段差をなくすよう階段などスロープや手摺を付けるようにリフォームをする人も多いようです。 そして最近ではお店に入店しやすいようスロープが作っている所が多くなりました。 そういった面ではお店も設計段階でスロープを作り、誰にでも優しい店舗作りをされている事と思います。 しかしこの折角のスロープも台無しになっている所もあるのではないでしょうか。 今回見たのはスロープを下った正面に自動販売機が設置されているのです。 そのため、車椅子でそのスロープを下るとすぐ前に自動販売機がありその自動販売機を避けるためには曲がらないといけないのですが、曲がるには幅が狭く難しい気がしました。 車椅子を押してくれる人がいれば問題ないでしょうが、もし車椅子の人が一人で来店されたらどうでしょうか? 私が思うにその自動販売機が後50cm(いや30cm?)でも奥に移動すれば全然違うはずです。 設置したのは自動販売機を設置した専門の業者だとは思いますが、最終的にOKを出すのはお店の責任者です。 空いている場所の関係からそのような設置になるのも仕方ないかもしれませんが、今回の自動販売機は空間的には十分余裕があるよう感じました。(勿論配線や配管の位置もあるかもしれませんが) また他にも折角のスロープの先に自転車などが置かれておりこれまたスロープの意味を果たさない所もあります。 そのスロープを本当に必要とする人は絶対数からすると少ないのかもしれません。 しかし、設置した以上心遣いがあったはずです。 それならば、自転車など置かれていれば置かれないように工夫をしたり、またマメにチェックをし自転車を移動させるなどすることが大切ではないでしょうか。 またやむ得ず自動販売機を設置したのであれば、お店の人が介助できるよう店員呼び出しボタンを設置するなど工夫は色々とできるはずです。 そういう作りだから仕方ないと思うのではなく本来の目的が果たせるよう、店舗としてはそういった細かいところに心遣いをすることが大事です。 「そんな細かいこと気付かない人がほとんどだよ。」と言われるかもしれません。 しかしわかってくれる人は必ずいます。 そういった心遣いができる店舗は他でもきっとお客さんに気に入ってもらえるよう常に工夫をしています。 それが細かいことに気付かない人も「何となく」のサービスに惹かれファンになるのです。 スロープだけではなく本来の目的が果たせれているのか意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ109 トイレ】 |
今回の内容は「トイレ」について書いていきます。 ある集まりで話をしていた時に、その中のメンバーが「お客様のトイレットペーパーは自分の家で使う物よりも良いものを使う」ということを話していました。 男性は案外トイレットペーパーの良し悪しに気付く人は少ないかもしれません。(使用頻度の問題もあると思いますので) しかしトイレットペーパーは直接肌に触れるものですからきっと使えば良い気持ちにさせてくれるのは間違いないでしょう。 また風水的にも紙類は不浄な気を吸収するとのことです。 少しでも良いトイレットペーパーを使うことには色々な良い面があるように感じます。 その話を聞きながらトイレについて考えてみると、トイレというのは用を足すことがメインになるため、どうしても汚いイメージになりがちです。しかし出すことはとても重要で、呼吸でもまず息を吐く(出す)ことをしなければ息が吸えません。 カウンセリングでもまず自分の中にある必要ない物を出す(人によっては愚痴など)ことが重要になります。 そんなとても重要なことを行う場所が汚いと良い気分になるはずがありません。 そう考えてみると最近のトイレは本当に綺麗になりましたね。 高速道路のトイレでも「トイレの空き状況を知らせるパネル」が設置している所もあるそうで、中国でも話題になっていたそうです。 トイレも蓋や便座を手で開けなくても人を感知して蓋や便座が開閉してくれたり、手を洗う水道や液体石鹸までが直接手で触れなくても出てくるという進化です。 衛生的に考えてもとても日本は進んでいます。 しかしそんな進化し作りが綺麗なトイレでも汚れやせっかくの機能が使えなかったりすると余計にがっかりしてしまいます。 お店ではそういった細かな配慮をするために数時間おきに清掃するように管理されている所が多いですよね。 他にも女性の方は知らない人は多いかもしれませんが、男性の小便器に氷が入っている場合があります。 「なぜ小便器に氷が入っているのか?」ということですが、氷があることで飛び散りを防いだり、男性の本能(?)として的にして便器から外さないようにしたり、氷で冷えることにより匂いがマシになるなど色々と理由があるようです。 またトイレの役目として重要になってくるのは、個室があるということです。 気付かない人もいるかもしれませんが色々な人の中で生活するのは必ずストレスを受けます。 そんな時に一人になれる空間としての役目は大きいと思います。 本当にちょっとした時間でもほっとできる瞬間ができます。 そういえば、便所飯という言葉もあります。便所飯とはその名の通り、トイレの個室でご飯を食べる行為のことです。 それこそ一人になれる空間を大事にしたい人が行う行為なのでしょう。 一昔前のトイレではできなかったことでしょう。 そこには進化したトイレや、常に綺麗に保つよう努力をしている人がいるからこそ、気持ち良く使うことができるのです。 心遣いが一杯ですね。 トイレでの心遣いは数回に渡りコラムが書けるのではないかと思えるくらいたくさんあるはずです。 皆さんもちょっとだけでも意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ108 クッション言葉】 |
今回の内容は「クッション言葉」について書いていきます。 皆さんはクッション言葉というのをご存知でしょうか。 マナー研修では当たり前のように出てくる言葉なのですが、クッション言葉とは言葉の前に添えて使用する言葉で、相手に何かお願いをしたり、お断りをしたりする場合などによく使われます。 代表的な言葉として、恐れ入りますが・申し訳ございませんが・失礼ですが・早速ですが・あいにくですが・差し支えなければ ・お手数をおかけしますが・できましたら・今よろしいですか・申し上げにくいのですが・もしよろしければ・お言葉を返すようですが ・確かにその通りだとは思いますが・等々・・・ たくさんあります。 ここで私が考えるのは、相手の反応を伺うことをせずに「クッション言葉さえ使っていれば大丈夫!」ということにはならないということです。 特にお断りをしたり、反論したりするときにこのクッション言葉を使ったとしても、相手との信頼関係が出来ていなければ逆に相手に不快感を与えるだけです。 そのためにはまず相手の感情や状況をしっかりと受け止めることが大事になってきます。 私が印象に残っている言葉で「サービス業で「No」で始まるサービスはない。 どんなことがあってもお客様の要望は「Yes」で受けるのが基本である。」 という言葉です。 いきなり相手を否定(No)してしまうと相手はまず対立の立場を取ってしまうということです。 一旦対立してしまえば、まずはその対立したところから信頼関係を築き直す必要が生じますので、それだけ余計な手間と時間がかかるのです。 そうは言いながらも勿論お客様が全て正しいという状況ではなく、お客様が勘違いしていることもあるでしょうし、間違っていることもあるでしょうし、無理な相談もあることでしょう。 そんな時も否定(No)はダメなのかと言うと、やはり否定(No)はダメです。 ではどうするかといえば、一旦受け入れる(Yes)ことが大事になるのです。 まずはお客様の意見を受け入れ、お客様の状況や感情を正しく理解してあげることです。 そこを理解しなければ、お互いの自己主張が続きお互いが納得できる状態に繋がりません。 ではそのために自分の意見を言いたい場合は、「Yes、But・・・」(お客様の言いたい事は十分理解しましたが、私どもの対応としましては・・・)といったように繋げ、できない理由を説明したり、他のプランを説明したりした方がスムーズにいくことが多いのです。 そこには心理学でいう、返報性の法則が関係します。 返報性の法則とは、人は他人からの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱くことです。 これはプラスの感情でもマイナスの感情でも同様なことが起こります。 つまり相手から否定されれば自分も相手を否定しようとしますし、相手を受け入れれば自分も相手を受け入れようとするのです。 ということを考えると、相手と良い関係を築きたいのであれば、まずは相手を受け入れ信頼関係を築きつつ、クッション言葉を活用しながら信頼関係を維持できるよう努力することが重要であると考えます。 |
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【心遣いアンテナ107 褒めるテクニック】 |
今回の内容は前回に引き続き「褒める」をテーマに「褒めるテクニック」を書いていきます。 前回は褒めることの大切さと褒められる側も褒められ上手になることが大切ということを書きました。 ・すぐに褒める これは「鉄は熱いうちに打て」というように褒めるにも効果的なタイミングが存在します。 褒める時はすかさず褒めれば、相手は自分の行動や言動がまだ記憶に残っているときに振り返りができます。 これは叱るときも同様です。 忘れたころに褒めても効果は半減します。 ・独り言で褒める その人にわざと聞こえるくらいに独り言で呟いて褒めれば、誰に言っているわけではないのでその人が本当にそう感じていると思ってもらえます。 普通に褒めるより真実味が増します。 ・第3者を用いて褒める 第3者を用いて「○○さんが「××さんって頭の回転が早いですね。」って言っていましたけど私もそう思います。」と言えばこれもまた真実味が増します。 ・相手を観察し褒める 相手をしっかり観て聴いて、相手が褒められアピールをしていることを見逃さないということです。 子どもでも大人でもわざわざ会話の中に自分のことを入れてくるということは、自分のことをアピールしたいという気持ちが表れている証拠です。 そこを見逃してしまうことは勿体ないことです。 ・相手の思い入れを褒める 相手が思い入れていることは自分にとって自信を持っていることだったり、好 きなことだったりするのです。そこを褒めることで相手は自分のことを受け入 れてもらったと感じるのです。 ・誰もが褒めているところを外して褒める 例えば綺麗なひとに「綺麗ですね。」と褒めてもいつも言われているような言 葉では相手に届かず喜んでもらえません。そんな時は内面的なことを褒めるな ど効果的です。何を褒めていいかわからない人は、最初は無難に内面的な部分 は誰にでも当てはまるようなことを言うと否定されにくくなります。 (バーナム効果と言いますがそれはまたの機会に) ・私の中で一番で褒める 例えばカラオケに行った時など「歌が上手ですね。私の中で一番です。」と言われれば私にとって一番ですので、他の人には証明しようがありません。 誰でも一番になれば嬉しいものです。 他にも相手を喜ばせる褒め方はいくらでもあるはずです。 きっとあなたにしかない褒めるテクニックがあることでしょう。 褒めることはおだてることとは違うということを理解し相手のことを承認していきましょう。 |
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【心遣いアンテナ106 褒める】 |
今回の内容は「褒める」をテーマに書いていきます。 「褒めることをしていますか?」と聞かれると「恥ずかしいから」とか「何を褒めていいかわからない」という理由から褒めることに慣れておらず、褒めることができていない人も多いのではないでしょうか。 まず相手を褒めることが何で大切なのかということですが、相手を嬉しくさせる効果があります。 これは誰もが経験し感じていますよね。 普段褒められていないと「ちょっと照れくさい」という方もいるかもしれませんが、褒められるということは「自分を認めてくれた」という承認欲求を満たすことにつながります。 人は誰でも認められたいと考えています。他人から認められると前向きになったり、自信につながったりします。 その結果、褒められたり承認欲求が満たされると嬉しくなりますので、その相手を無意識に好印象で見ようとします。 こういった行為の返報性で相手も好意を返してくれる可能性が高まることで、これまで苦手だった人との人間関係が変わることも十分考えられます。 他に良いこととしては、褒めるポイントを見つけようと探すことをすることで、ポジティブな考えが自然と頭に浮かぶようになります。 それは相手のポジティブな面を探す(気付く)ことに意識を向ければその視点(価値観)が習慣となり、自分に向けても同じ考えが浮かぶようになります。 つまり、自分で自分を褒めることができるようになります。 自分で自分を認め、良いところを褒めることができるということは、応援してくれる最大の味方が自分であるということです。 誰でもちょっとくらい悩んだり、自信を失ったりすることはあります。 そんな時に励ましてくれたり、応援してくれたり、自信を取り戻すことを応援してくれるのが自分自身なんて素敵なことはありませんね。 また褒めることも大切ですが、褒められる側も褒められ上手になることが大切です。 折角人が褒めてくれたのに、また自分で自分を褒めてくれているのに、素直に受け取れず拒否したり、そのままスルーしてしまったりするのは勿体ないですね。 まず自分が受け取ることができれば相手に与えることもできますし、相手に与えることができれば、受け取ることもできるようになるのです。 「鶏が先か、卵が先か」という言葉がありますが、どちらが先でも構いません。 自分でできることから始めることが必要です。 「何を褒めていいかわからない」という人は、褒められ上手をまず目指してみてはいかがでしょうか。 子どもは褒められ上手ですよね。素直に受け取るということです。 褒められたら、「でも」ではなく、「ありがとう」と受け取りましょう。 そしてその後に、褒められた気持ちを表現することができれば、褒めた人ももっと褒めてあげようと思うはずです。 |
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【心遣いアンテナ105 ゴミ付いとるで】 |
今回の内容は「ゴミ付いとるで」とタイトルがさぬき弁になっています。 たまたまラジオを聴いていると、年配の女性が「旦那の機嫌を見るのに、付いてもない背中のゴミを取るふりをする。」という内容のことを話していました。 途中からだったので詳細はわかりませんが、要約すると「ゴミ付いとるでってゴミ取ると旦那も「お〜、ありがとう」と顔見てくれるんや。その時の顔が怒っとんのか、機嫌がええんか毎日顔見とったらわかるやろ。それが夫婦円満の秘訣や。」といった内容です。 この最後の「毎日顔見とったらわかる」という言葉はきっと本当に仲の良い夫婦なんだろうなと想像してしまいます。 この話を聞きながら、別の内容を思い出しました。 その話はドラマの中で女性が男性を落とすテクニックとして使っていたのです。 まず向き合った女性と男性が突然ジッと女性が男性を見つめます。 そして少し間をおいて(一瞬)ですが、「まつ毛がついてる」と微笑みながら目の辺りのまつ毛を取る仕草をするのです。 私は「これはすごく合理的だ!」と感じました。 目をジッと見つめられて、しかもまつ毛ということですから近づかないと見えないし、まつ毛が取れない訳です。 自然にパーソナルスペース(無意識の縄張り)縮めることができますしまつ毛が付いているというのは自然に目の近くを見ることになります。 しかも細かい所に気付く、さりげない女性らしさもアピールできます。 顔が近づいて目をジッと見つめるということは普段の生活ではそうありませんよね。 特に異性の場合であれば恋人とキスをする時をリアルに想像してしまいます。 想像するということは現実にキスをしていなくても、想像の中では現実のように映し出されます。 無意識は現実と想像の区別が付きませんから素直に感情が反応するということです。 これから恋愛に発展させたいとき、相手に恋愛を想像させること(相手の心に入ること)が重要になるのです。 相手の顔にまつ毛が付いていようが、付いていなかろうが関係ありません。 だって自分の顔なんで見えないのですから。 取るふりでいいんですよね。何てすごいテクニックでしょうか?(笑) ゴミを取ってあげるという些細な行為にも考えてみれば色々な目的を持つことができます。 些細な行為をきっかけに相手のことをしっかりと見てあげることが大切なのかもしれませんね。 |
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【心遣いアンテナ104 共感的理解】 |
今回の内容は共感的理解について書いていきます。 心理学やカウンセリングやコーチングなどを学んだ人は必ずといっていいほど出てくるのが、ロジャーズの来談者中心療法という言葉です。来談者中心療法ではカウンセラーの態度条件として、無条件の肯定的関心、自己一致、共感的理解をどう実現するかが重視されるとされています。 無条件の肯定的関心とは、カウンセラーが無条件にクライエントの感情、考え、行動を受容することを指します。 無条件に人を受容するということは、積極的に人を尊重するという態度の表れです。 自己一致とは、心に感じたことと態度の間に不一致がないように、カウンセラー自身がうわべを飾ったりせずに、ありのままの自分になり、純粋であることです。 共感的理解とは、クライエントの話す、クライエントの世界をあたかもカウンセラー自身の世界であるかのように感じ入り、巻き込まれずに、「あたかも〜のような(as if)」という性質を失わないことです。 ちなみに共感とは意味を調べてみると、他人の意見や感情などにその通りだと感じる事です。 そう考えてみると共感的理解と共感とは意味が違います。 よく人の話を聴くときに共感することと言われますが、共感をしようとしてもその人同じような体験をしていたり、その人と同じ意見や感情などがなければ共感しようがありません。 もしその状態で共感を行ったとしても、共感をしたフリにしかなりません。 フリをするのは自分に対し、嘘をつく形になり自分の中で納得がいかない状態でシコリが残ったようになります。 しかし共感的理解は前述の通り、「あたかも~のような(as if)」と理解することは、あくまでも共感的であって同じ体験をしていなくても理解を示すことはできます。 つまり、クライアントの言っていることは「この人はこう感じているんだな」と感じることが重要になるのです。 共感はどちらかと言えば人間関係としては対等な立場として、共感的理解は相手の方が優先になります。 話を聴いてもらうということは、自分の事を優先して聴いてもらった方が相手は話易いのではないでしょうか。 人の話を聴くことは誰にでもあることです。そこで共感的理解を意識することで、同じ体験や同じ意見や感情を持っておらず共感できずに困惑することも無くなるのではないでしょうか。 共感的理解を知ることで自分の態度も明確にすることができ、相手に自分の立場を伝えることもできます。 そうなると人の話を聴くのも、少し楽になるのではないでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ103 手の動き】 |
今回の内容は手の動きについて書いていきます。 手の動きを意識している人はいますか? 仕事であれば、手だけではなく体全体を使った動きや、言動など細かいところまで気を遣い、相手が不快な感情を持たぬよう気を付けている人も多いのではないでしょうか。 しかしそうはいっても、全てのことを意識することは難しく、人の考えていることなどは無意識を通じて表に出てきます。 例えばよくいわれるのが腕を組んでいる人などは、無意識に自分の腕をバリケード代わりにして自分との壁を確保し、安心感を得るということがいわれています。 またそれだけではなく、他の情報を遮断し、自分の考えをまとめたいときなどにも腕を組む場合もあるといわれます。 腕を組むにもどちらの理由で腕を組むのかを知るためには、その人の状況などを観察すれば推測もできるはずです。 また手を隠して話をする人(後ろに手を回していたり、ポケットに手を入れているなど)は、相手に警戒心を抱いており、自分の心理状態を相手に悟られたくない状態です。 他にも手をしきりに動かして話をする人(私ですね)は、頭をフル回転させてその想像に手が付いている状態になります。 どのイメージ力を使うかによって変ってくるのだと思います。 手で鼻を擦りながら話をする人もいます。 これは自分の表情を相手に見られたくないので鼻を擦りながら口元を隠すという心理が働きます。 これを考えると、最近では喫煙する人は少なくなりましたが、煙草を吸う動作をすることで自然と口元を隠すことができる便利な道具だったということです。 これらの話は自分の心理を相手に対し無意識に出しているということを知ることで、自分の心理を相手にどういった情報を伝えるかを意識するきっかけになります。 できれば、ネガティブなメッセージを相手に伝えるよりは、ポジティブなメッセージを相手に伝えたいですよね。 そのときに意識することが、手の平なのです。 例えば仕事で、相手に説明をするときに、指を指しながら説明をすると失礼に感じたりしますよね。 丁寧な説明では、手の平を上に向けながらポイントを指し説明を行います。 他にも相手を出迎えるとき、「ようこそお越しくださいました。」と手の平を上に向けて差し出しますよね。 実は手の平は、「心を開いていますよ。」というメッセージを与えているのです。 動物など敵意がないことを示すために、お腹を見せますよね。その行動と同じことです。 その逆、手の甲は攻撃の意味を示します。ですので、外国では中指を立て手の甲を見せて挑発に使われたりしていますよね。 そこで手の平で思い出してもらいたいのは良くアイドルが振り付けをしながら歌っていますが、手を振ったり、手を差し出したりという振り付けが多いことを思い出しませんか? あれは、相手(ファン)に対して、「心を開いていますよ。」という無意識のメッセージを何度も出すことで好感を持ってもらうように考えられた行動なんですね。 こういった無意識の行動を意識し動することができれば、相手に良いメッセージを伝えることができると思いますよ。 |
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【心遣いアンテナ102 プレゼント】 |
今回の内容はプレゼントについて書いていきます。 皆さんも一年に何度かは家族、恋人、友人、会社の同僚といった人にプレゼントすることがありますよね。 プレゼントをするということは、ほとんどがその人に何らかの好意があるということだと思います。 プレゼントは、「何を贈るか」よりも「気持ちが大事」と言われますよね。 しかしプレゼントされる側からすると、プレゼントしてくれる人の好意があるかないかによってその状況も変わるのではないでしょうか。 好きな人からのプレゼントであれば、自分のことを想いあれこれと頭を悩まし、しかも貴重な時間を取ってくれることは、自分のことに興味を持ち、大事してくれていると感じ、それがまた自分の喜びに繋がります。 例えば、子どもからプレゼントされる「肩たたき券」とかは自分の事を一生懸命考えてくれてのプレゼントですから、気持ちが込められていていますよね。 好意を持っていない人からのプレゼントはその気持ちが負担になりかねません。 確かに自分が本当に欲しかった物であれば、気持ちは抜きにして物質的満足感を得ることができるので喜びに繋がる可能性もあります。 いくら自分が欲しかったとしても好意を持っていない人からのプレゼントは困る物になる場合もあります。 これは「返報性の原理」が関係しています。 単純に言えば「人は他人から何らかの施しをしてもらうと、お返しをしなければならない」という無意識の心理を抱くのです。 つまり好意を持っていない人からのプレゼントと同等なものをお返ししなければいけないという心理が負担になるのです。 この2つは極端な例ですが、相手が自分のことをどこまで好意を持っているかによってプレゼントの内容が変わるのですから、プレゼントって意外に頭を悩ましますよね。 プレゼントする行為は相手との関係をもう一度考え直すきっかけになっていいのかもしれません。 ところでプレゼントをする時に、何がもらえるかわからない状況において相手の第一希望よりも第二希望の方が、満足度が高くなることを知っていますか? 第一希望の場合は「最初からそのつもりだったんだろう」という心理が働き喜びが減ります。 逆に、期待していないのに第二希望がもらえたときは、単純に「2番目で良かった」と感じたり、自分の中で不協和を感じ「本当は第一希望が欲しかったけど、第二希望の方がやっぱり良かった」自分を納得させたりする心理が働きます。 また「次こそは絶対第一希望が欲しい」という気持ちが強まり、第一希望を手にしたときの喜びが倍増することも考えられます。 とは言いながら、第一希望も嬉しいとは思いますのでどちらにするかはあくまでも自己判断で。 もうすぐクリスマスのイベントも控えていますので、大事な人へのプレゼントを意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ101 涙活】 |
今回の内容は涙活について書いていきます。 最近は「○○活」という言葉が新しくできていますねよね。 「○○活」と表現されると活動自体が能動的に行われるポジティブさを感じるのは私だけでしょうか? 今回の涙活とは、離婚式プランナーの寺井広樹氏が提唱したもので「1か月に2〜3分だけでも能動的に涙を流すことによって心のデトックスを図る活動」のことです。 涙には3種類あり、 1.基礎的な涙(眼球を潤すために、常に分泌されている涙) 2.反射性の涙(外部からの刺激を受けた時に分泌される涙) 3.心因性の涙(感情の起伏によって分泌される涙) です。 今回は3番目の感情により流れる涙の話になります。 まず涙を流す効果として言わるのは、自律神経との深いつながりです。 簡単に自律神経の説明をすると、自律神経には交感神経と副交感神経があり交感神経は緊張状態にある時優位なり、副交感神経はリラックス状態にある時優位になります。 人はこのどちらかだけが必要なものではなく、両方がバランス良くあることが大事です。 このバランスが崩れてしまうと、自律神経失調症の症状が出てきたりするのです。 例えば、「仕事で失敗をした」とか「恋人と別れた」といった悩みは誰にでもあるでしょう。 その悩みをいつまでもクヨクヨ悩み続けることは交感神経がずっと優位に立っている状態になります。 そんな時、感情の涙を流すことで副交感神経が優位になりストレス解消へと繋がるのです。 また感情による涙には抗ストレスホルモンが含まれることがわかっており、感情の涙を流すことでストレスを身体の外に排出するのです。 また感情というのは理性とは違う潜在意識の中で感じていることなので、正しいことや得をするといった考えがありません。 つまりあなたの中にわがままな子どもがいるのです。 その子どもが泣き始めたとき、「大人だから泣いてはダメ!」といったところで納得してくれるはずがありません。 子どもが泣いた時、あなたならどうしますか? 優しく子どもがなぜ泣いているのか理由を聞いてあげたり、元気付けてあげたりするのではないでしょうか? たまにお酒を飲むことで泣き上戸になる人がいますよね? それはなぜかと言えば、常日頃は理性で泣くことを無理やり抑えているのです。 しかしアルコールの力により理性が弱くなることで潜在意識が表に出てくるのです。 本当は泣きたかったのでしょう。カウンセリングの時にも同じことがよく起きます。 カウンセリングをしていると今までずっと溜めていた感情が噴出すように涙を流す人が多いです。 私はそんな時はしっかりと泣いてもらいます。 人目なんてカウンセラーの私だけですから、気にする必要もありませんしね。 もう一人の自分が感情を出せない状況を作っているのは、とてもしんどかったことでしょう。 これが自己愛を高めるということです。 涙を流すことは他にも良いことがあると思います。 是非自分のためにも、たまには涙活をしてみてくださいね。 また周りで泣いている人がいるとき、優しく話を聞いてあげてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ100 階段】 |
今回の内容は階段について書いていきます。 とその前に、今回のコラムが記念すべき100回目になりました! ひと月に一度のコラムをずっと続けてきたのですが、考えてみれば8年以上も書かせてもらっているということですね。 ずっと掲載をして頂いている「まる得かがわ」には感謝しています。 さて階段の話に戻りますが、地下鉄の出口でよく人が転ぶ階段がテレビで紹介されていました。 転ぶ人は決まった段差の所で転ぶそうです。 「なぜ段差に躓いてしまうのか?」 なのですが、階段の段差がそこだけ少しだけ高さが違うとのことです。 人は階段の段差をわざわざ確認して昇る人は少ないのではないでしょうか。 そう、これまでの経験で無意識に足を動かしているのです。 そこに、段差の高さが突然変われば・・・。 躓く人も多いのは納得できるでしょう。 私も以前簡単なエクステリア製品の設計をしていた時期がありました。 そこで階段の段差を考えなければならなかったのですが、段差を揃えるのはもちろんですがそれ以外にも使う人の年齢層など情報があれば段差を考慮して設計をしていました。 例えばお年寄りや小さい子どもが使用するのであれば、段差は少し低めに設計するとか簡単なことですけどね。 逆に階段の段差をあえて変えている所もあります。 なぜわざわざ段差を変えて昇りにくくするのでしょうか? 知っている人もいるかもしれません。 またそんなことを知らなくても「昇りにくい階段だな」と感じたことがある人もいるかもしれません。 それは、どこかと言えばお城の階段なのです。 城は敵が攻めてきたときに、全速力でかけ昇っても段差が違うため躓いてしまったり、 たくさんの敵が同時に昇れない工夫をしているのです。 城の中の階段も極端に狭くて急な階段だったりしますよね。 その階段も段差を変えている所があるそうです。 昔の人もそういった細かい事まで考えて設計をしていたという事です。 日本人特有のおもてなしの心で相手の立場に立った考えを持つということはとても大切なことだと思います。 本当に小さな心遣いですが、少しでも相手が心地よくなれるような気遣いができればと考えています。 |
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【心遣いアンテナ99 遊び】 |
今回の内容は遊びについて書いていきます。 「皆さん、遊んでいますか?」 私は夏になると海や川へとしっかりと遊んでいます。夏は最も好きな季節です。 さて遊びの話に戻りますが、遊びはとても重要な役割があります。 まず一つ目はストレス発散。 日ごろから仕事に集中することにより、知らず知らずのうちにストレスは溜まっていきます。 そのストレスをいっぱいに溜める前にガス抜きをしてやることが重要です。 自分の好きな事を自分のためにしてあげることが大切です。 二つ目は違う世界を知る。 仕事をしていると一日の大半の時間を占めてしまいます。 どうしてもその世界が中心となってしまい、その世界が当たり前になってしまうのです。 つまり変化が少ない生活になってしまいます。 変化が少ないということを望んでいる人も多いかもしれませんが、変化が少ないということは成長にも繋がりません。 しかし外の世界を知ることで気付きを得ることができます。 その気付きがあなたのストレスや悩みを解決するヒントとなる可能性も十分あります。 三つ目は余裕を持つこと。 気持ちに余裕が無ければ、目の前のことに集中してしまい、全体像を正しく認識できないことに繋がります。 また余裕が無ければ焦りにも繋がり、冷静な判断ができなくなります。 しかし気持ちに余裕ができれば、ちょっとしたアイディアなど浮かんできやすくなったりします。 そう考えると適度な遊びはとても重要になってきます。 例えば、自転車のチェーンなど適度な状態というのは、ピーンと張った状態ではなく、チェーンを指で押してみて少し余裕が出るように調整をします。 そうしなければ、チェーンがすぐに切れてしまったり、また逆に緩ければ外れてしまったりしてしまうのです。 他にも自動車ではハンドルにも遊びがあります。またブレーキやアクセルにも・・・。 よく意識してみると色々なところにその遊びがあることがわかります。 適度な遊びが重要であることがわかりますよね? だからといって私が書いた様な本当の遊びという意味だけではなく、例えば仕事に集中した後にちょっと休憩といったようなことでも構いません。 人の集中力はそんなに長く持続できる人はいないのです。 つまり大事なのは上手に気分転換(遊び)を図りながら、集中する時はしっかりと集中できるようにメリハリをしながらコントロールしていくことです。 これから暑くなり体や心の体調管理がとても大切です。リフレッシュしていきましょう! |
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【心遣いアンテナ98 思い込み】 |
今回は思い込みについてお話していきます。 まず思い込みとは何かと言えば、「深く信じ込むこと」と辞書にはあります。 誰かに言われたことなのか、事実かもしれないし、事実ではないかもしれないことを自分の中で深く信じ込むことこそが思い込みなのです。 では、悩んでいる人はどういった状態なのでしょうか。 実は今この瞬間に悩む必要がある人はほとんどいないと言ってもいいのではないでしょうか。 こんなことを書くと「私は今現実に悩んでいる」という人もいるかもしれません。 しかしよく考えてみてください。 もし仮に今借金があって今後借金をどう払えばいいのか悩んでいるとします。 この悩みは実は未来のことを悩んでいるのです。 他にも例えば過去に失敗した経験をいつまでも忘れることなく、悩み続けている人がいます。 この人も先ほどの例と同じで、この人はこの瞬間に悩んでいるのではなく、過去のことを悩んでいるのです。 つまり、現実に起きていることで悩んでいるのではなくて、過去のことや未来のことを現実に起きているかのように想像し、過去のことを「忘れることができない」と信じ込んでいたり、まだ起きていない出来事に対して、「こうなるに違いない」と信じ込んでいるのです。 私は悩みがないことが良いこととは思っていません。 悩みがあるからこそ、自分を変えようと考えたり、成長できるよう努力をするきっかけを作ってくれるものだと信じています。 しかし、その自分で作り上げた想像の世界にて、勝手に悩みを大きくして、しかもその悩みが大きくなりすぎストレスを増大し、心身に異常をきたすまで悩み続けている人が現実にいるのです。 ではその悩みはどこからくるのでしょうか? もうお気付きの方もいるかもしれませんが、悩みを作っているのは自分自身です。 自分の中で必要のない思い込みで苦しむのであれば、必要のない思い込みは自分で解く必要があるのです。 まず自分の中にある必要のない思い込みとはどんなものがあるのでしょう。 「良いことをしないといけない」「みんなと仲良くしないといけない」「自分が決めたことは守らないといけない」などなど・・。 良いことをしないといけないと決めたのは誰ですか? みんなと仲良くしないといけないと決めたのは誰ですか? 自分が決めたことは守らないといけないと決めたのは誰ですか? どれも自分の中で決めているのです。 少し極端に書いていますが、自分で決めたことは自分でしか変えることができません。 要はバランスの問題です。 自分のことや周りのことを考えながら必要のない思い込みを自分自身で解いたり、また周りの人の思い込みを解いてあげることも大事だと考えています。 |
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【心遣いアンテナ97 隙を作る】 |
今回は隙についてお話していきます。 今回の内容はどちらかと言えばコミュニケーションのスキルについての話になります。 私はよくバラエティー番組も好きでよく観るのですが、メンタリストと呼ばれる方です。 態度や言葉で巧みに相手に暗示を与え、自分がして欲しいと考えていることを相手に行動してもらったり、また相手の心を読み取るようなことを行っています。 確かに手品的なトリックの要素が含まれているのかもしれませんが、元々手品でも相手の心理を誘導したりすることもあり、また相手の極僅かなサインを見逃さない注意力は簡単なことではありません。 ただテレビで「へぇーすごいな」と観ている分にはいいのですが、実際に目の前に自分のことを誘導したり、また自分の心理を読み取ったりする人がいたらきっと緊張してしまうでしょう。 私も心理を学び、たくさんの人の悩みを聴いてきたこともあり、それなりに観察力という点では何も学んでいない人と比べれば自信があります。 ただカウンセリングを行っているときに相手をじっくり観察し、相手の心理を読み取っているといったサインを送ってしまえば必ずと言っていいほど抵抗に合い、たちまちに相手の心は完全に閉ざされてしまうのです。 「あなたを観察しています。」 なんて言われると誰でもその場から逃げたくなりますよね? 実際心理学を学び始めた人など、「せっかく学んだ知識を実践で使いたい」また「もっと勉強したい」といった空気が強過ぎ逆に抵抗に合うということも体験したことがあるのではないでしょうか。 話が少し変わりますが、私は小学校の頃剣道をしていたのですが剣道の試合の時、竹刀を構えお互いがにらみ合った状態では、相手に入り込むのはすごい勇気が必要となります。 そこで小学生なりに考え実践していたことは、一瞬自分から隙を作ることです。 隙を作ることにより、相手がその隙を見逃さず打ち込んできます。 逆に動けば必ず相手に隙ができるのです。 私が作った隙を目掛け攻撃をしてくるので攻撃の予想は付きます。 その攻撃を避けながら、相手の隙を狙って攻撃するスタイルだったのです。 つまりこの隙を作ることで相手を懐に入れることができるのです。 しかしその逆に隙が無ければ、お互いに牽制されたままでは懐に入りたくても入ることができません。 自ら隙を作るということは、不利になるのではないかと無意識に抵抗を感じている人も多いでしょう。 なぜなら自己防衛本能から考えると隙を作ることはある意味『死』を意味することで難しいことかもしれません。 私がカウンセリングで行うスタイルはクライアントに自分のことを話したり、失敗談を語ったり、冗談を言ったりすることです。 その隙を感じ取ってもらい和んだ空気にしていくのです。 そうなれば、相手も心を開きやすくなります。 そうなれば信頼関係が深まった状態に一歩近づくのです。 ある意味隙を作れる人ほど強い人はいないかもしれません。 身の回りの人をもう一度見回して見てください。 小物ほど攻撃に弱いので隙がなく、大物になれば隙を見せて攻撃されてもビクともしないのです。 あなたは隙を見せていますか? |
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【心遣いアンテナ96 メンタルが弱い?】 |
よくカウンセリングを行っていると、「私はメンタルが弱い」という方が結構います。 メンタルといえば、精神とか心と言われていますが精神や心が本当に弱いのでしょうか? もちろん人それぞれの力もありますので、強いや弱いといったこともあるかもしれません。 しかし私が思うのは、メンタルの本当の強さなんて誰もわからないのではないかと考えてします。 というのも一般的にメンタルの耐性を測る基準がないからです。 よくメンタルが強いとか弱いというのは、悩みやストレスによってかかってくる問題にどう向き合うかによって判断されているような気がするのです。 例えば、同じような悩みがあってもあまり悩まない人と、とことんまで悩み精神的疾患に繋がる人もいます。 一般的に前者をメンタルの強い人、後者をメンタルの弱い人という人が多いのです。 しかし、メンタルに強い人は悩みに対してストレスを解消したり、また自分の中でうまく問題を回避させたりすることが上手く、メンタルにかかる負荷をうまくコントロールしているだけです。 メンタルに弱い人は、その逆にメンタルにかかる負荷をうまくコントロール出来ずにいるだけなのです。 そう考えると同じ負荷がかかっているわけではなく、軽い負荷の人と重い負荷の人を比べて強いだの弱いだの言っていることになるのです。 比べるものが違うのに勝手に「私は弱い」と決め付けているのです。 そう、これこそ正に自己暗示! 大体自分から申告する人は、自ら強いと言う人は少なく弱い人がすることなのです。 そもそもメンタルが弱いと言う人は誰と比べているのでしょう? もし仮に弱いからといって、誰と勝負するつもりなのですか? 本当に強さが必要なのですか? その負荷を減らせるのは、これまでの習慣であったり性格であったり様々な要因があると思います。 その要因の一つでも、少しでも変えることができれば、悩みやストレスに対しての向き合い方が変わるのではないかと考えています。 まずは正しい判断を自分がしているのかどうか気が付かなければ暗示は解けません。 自分の判断に自信がないのであれば、周囲の人に聞いてみたり、また専門家の人に相談してみたりしてみるのもいいと思います。 きっとあなたのメンタルが強いことに気が付くはずですよ。 |
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【心遣いアンテナ95 代償行動】 |
代償行動とは「本来の欲求・願望」が満たせない時、「代理の対象・方法」によってその欲求(願望)を代償的に満たそうとすることです。 皆さんは昨年の瀬戸内芸術祭には行かれましたか?その時粟島にて漂流郵便局なるものができたそうです。 届け先の分からない手紙を受け付ける郵便局であり、「漂流郵便局留め」という形で、いつか宛先不明の存在に届くまで漂流私書箱に手紙を漂わせてお預かりします。 過去/現在/未来/もの/こと/人何宛でも受け付けます。 〜漂流郵便局HPより一部抜粋〜 例えば亡くなってもう会えない人に、手紙を書き送ることもできます。 実際には本人は亡くなっているので本人に届くことはありませんが、その人を想い手紙を書くことで気持ちを整理し、また実際に漂流郵便局留めで郵便を送ればその手紙を預かってくれるのです。 勿論、未来の自分でもいいのです。 自分の中でどうしようもない感情を少しでも軽くするために、何か行動できるというのはとても良いと思います。 他にも代償行動でのアイディアだと感心したことは、自分の代わりにぬいぐるみで旅行に行ってもらうビジネスです。 詳細は忘れましたが、自分の持っているぬいぐるみを送るとそのぬいぐるみが代わりに観光をしたり、食事に行ってくれたりするのです。 (ぬいぐるみなので食事はできないでしょうが!) これで面白いのが、実際に観光している所を写真に撮ってTwitterやFacebookでリアルタイムにアップしてくれるのです。 そして旅行が終われば、そのぬいぐるみが返ってくるのです。 実際に自分は旅行には行っていませんが、自分の想いの詰まったぬいぐるみが代わりに旅行に行ってくれたことで願望が代償的に満たされます。 人には2通りのタイプがいると言われています。 1つ「ない」ものばかり探し、何も行動せず悲観的に物事を考えているタイプと、もう1つは「ある」ものを探し「ある」ものを組み合わせたり、見つけて行動するタイプです。 「ない」ものばかり探しても自分には「ない」訳ですから、あるはずがありません。 旅行に行きたいけど、「お金がない」「暇がない」などなど・・・。 では「あるものは何か?」を探し、代償的に願望を満たす方法を探すというのは後者の考えになります。 思い残しは中々しぶとく忘れようと思えば思うほど、より鮮明になり心に残ってしまいます。 しかし実際にしたいことができなくても、少しでも満足することができれば思い残しが減ります。 あなたも自分に合った代償行動を考えてみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ94 教室の見えない工夫】 |
今回もテレビの話題です。だから知っている人もいるかもしれません(笑)。 まず黒板が真っ直ぐの平板ではなく、湾曲しているということです。 平面だと窓から入った光で反射して黒板の文字が見えにくくなるからとのことです。 湾曲させることで教室のどの位置からで見えるようになるとのこと。 昔は黒板は平板だったような気がしますが、技術も進歩し工夫されているみたいですね。 他にも教室の向きも工夫の一つです。 それは窓が南側、黒板が西側に設置している学校が多いということです。 確かに言われればこれまで行った学校は全て同じ向きに向いていました。 その理由に100年以上前の明治時代に学校建築図説明及設計大要で教室は南か東南か西南に設けるようにとあるそうです。 南側に教室があるのはただ光がしっかりと入るようにってくらいしか考えていませんでしたが、黒板の位置が西側にある理由はしりませんでした。 南から陽が入ると東向きに向いていれば右利きの場合、光が右手に当たり書いている文字が影になり手元が暗くなってしまうということです。 そこまで工夫されていたんですね。 そう考えると右利きが多いこともありますが、逆に考えると左利きの人には細かなところまで不便なのかもしれません。 消しゴムにも工夫があるということです。 これは有名な話ですが消しゴムの四隅に切れ込みを入れています。 気が付いた人はいますか? 以前はそんな所に切り込みなんてなかったですよね。 この小さな切れ込みを入れるだけでケースの隅でこすれて割れるのを防ぐことができるということです。 学生時代、新しい消しゴムが嬉しく丁寧に使っていても割れてしまって残念な思いをしたことを思い出しますが、最近はそういうことも減ってきたのでしょうか。 ランドセルにも昔から変わらない工夫があるそうです。 それはランドセルの厚さです。 厚いのは教材がたくさん入るという理由の他にも、後ろに転んでも後頭部を打たずに済むという緩衝材の役割もあるとのことです。 新1年生にはとてもランドセルが大きく重そうに思えますがそこにも理由があったんですね。 ずっと前からそんな細かな所まで工夫され、私たちの生活は便利にそして守られていたことに感謝したいと思います。 そう言えばロッキングチェア(揺れる木の椅子)がありますが、ただ単に揺れて心地良いという理由意外に、膝に負担をかけずに立ち上がれるという理由があるのを思い出しました。 あれは子どもの遊び道具ではなかったんですね! まだまだ他にも気が付いていないけど工夫されているものがたくさんあると思いますので、教えてもらったら紹介していきますね。 |
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【心遣いアンテナ93 段差】 |
テレビでの話ですが、飲食店のコンサルタントが現在営業しているお店をチェックするという内容でした。 お店は綺麗な造りだったのですが、指摘している内容を観て納得するところがありました。 まずはテーブルの配置です。 テーブルの配置次第では他のグループのお客さんと視線が合ってしまうということです。 せっかくお店に来ているのですから、非日常空間に入りリラックスした時間を楽しむことができるよう工夫する必要があるとのことです。 そのためにはテーブルを同じ方向に向けるのではなく90度に向きを変えると視線は合いにくくなるということです。 この非日常空間をどう演出するかは他にもありますよね。 実際にこのコラム内でも書いたことがあると思いますが、Barでは時計がなかったりします。 そこにも時間を気にせず非日常君感を演出する工夫があるのです。 私がカウンセリングをする時はクライアントから時計が見えない位置に座ってもらうようにしています。 他に紹介されていたのは、段差です。テレビで出ていたお店はたった一段の段差でした。 せっかく1階にあるお店なのに、その一段の段差に無意識の抵抗を受け初めてのお客さんを遠ざけてしまうとのこと。 知らないお店に入るには勇気がいります。色々な人に来店して欲しいお店なら入りやすい工夫が必要ということです。 その段差で思い出したのですが、入り口に4段くらいの階段がある病院です。 もう古くからある病院だったのでそこまでの工夫はなかったのかもしれません。 しかしその時感じたことは、 「もしベビーカーや手押し車を押している人が来たらどうするのだろう?」 ということです。 もちろん病院ですから足の悪い人や、中には体調が悪くて歩くことがやっとの人もいるかもしれません。 やはりこの段差は慣れている人であれば問題ないかもしれませんが、初めての人や階段を昇るのが困難な人は避けてしまうような気がします。 逆にこの無意識をうまく利用しているお店の話も聞いたことがあります。 そこはお店に入るのにスロープをわざと造っているのです。 そのスロープは気が付かないほどの角度が付けられているそうです。 お店に入るときは僅かに上り坂で、逆にお店から出るときはその逆に僅かに下り坂。 そのお店から帰るときは何だか足取りが軽く気持ちよく歩けるということです。 そうなると、またそのお店に行きたいと無意識に思うことでしょう。 この何となくの無意識を考えると面白いアイディアもたくさん出てきそうですよね。 今年最後のコラムとなりましたが、来年もよろしくお願い致します。 |
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【心遣いアンテナ92 ミクロとマクロ】 |
今回はカウンセリングをしていて問題を整理するためによく使うテクニックを紹介します。 ミクロの視点とマクロの視点で見るということです。ミクロの意味は極小、微視的といった意味です。 その反対にマクロの意味は巨大、巨視的といった意味です。 簡単に言えばミクロは小さな視点で物事を捉え、マクロは大きな視点で捉えるということです。 しかしどうしても気付かなければ視点が狭まり、小さな視点で見てしまい大きな視点で見ることができなくなりがちになるのです。 またその逆の場合もあります。 例えば、夫婦喧嘩で悩んでいる人がいます。 夫婦喧嘩というのはお互い価値観の違う人が一緒に生活するのですから当然合わない部分もあるのです。 「料理の味は濃い目が好きだ」「いや薄目が好き」や「もっと会話したい」 「いや話を聞いている」等々・・・。 細かなことで喧嘩に発展してしまいます。 これはお互いが幸せ(満足)に生活したいという願望からお互いの主張をぶつけるのです。 この状態は結婚生活に対し、お互いがミクロの視点で見ておりミクロの世界で自分を優位に立たせようと必死になっているのです。 ではもう一度なぜ結婚をしたのでしょう? 一人ではなく、お互いが一緒になることでお互いが幸せ(満足)に生活するために行う行動ですよね? わざわざ喧嘩をするために結婚をする人はいないでしょう。 マクロの視点で見ると「一人ではなく家族と一緒に幸せ(満足)になるためにどうすることが大事なのか?」ということです。 目的をもう一度思い出すことが重要になります。 そうすれば、ミクロの視点でこだわりお互いが嫌になったり、イライラしたりして悩む必要が全くの無駄であることに気付くはずです。 逆に色々な問題があり、自分でもよくわからない不安や恐怖心で悩む人です。 マクロの視点で自分の悩み全体を感じ、落ち込んでしまうことが問題なのです。 こういったケースはミクロの視点で見ることが大事になります。 そう自分の中にある問題を一つ一つ整理していく必要があるのです。 そうすると案外一つの問題は小さかったり、対処が可能だったり、また放っておいても良い問題もあったりと気付くことができます。 そうすれば100あった悩みが90や80、時には50や0に減らすことも可能になるのです。 色々な視点を持ち、多角度から自分を見つめることができれば、自分で悩みをコントロールすることが少しでもできるはずです。 また他人に対しても色々な視点で見ることができれば相手を理解する気持ちが大きくなるはずです。 色々な視点を持つようにしてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ91 おもてなし】 |
今年の流行語になるかもしれない「おもてなし」という言葉について書いていきます。 似たような言葉でサービスという言葉があります。 サービスの語源はラテン語でservitus(servus+itium 名詞語尾=奴隷の状態)からきています。 その語源の通り、「奉公」「屈従」などの意味合いを持ち「奉仕する、給仕する」といったように、提供をする側・される側に主従関係が発生します。 つまりサービスは誰に対しても等しく公平に行われるもので、サービス業であればマニュアルを作成し、皆が同じサービスを行うことができます。 しかしおもてなしとなるとサービスとは異なってきます。 おもてなしと同じように使われる言葉でホスピタリティという言葉があります。 ホスピタリティの語源はラテン語でhospcs(客人等の保護)です。 英語の病院(Hospital)と同じ語源となっています。 意味としては思いやりや心からのおもてなしといったところでしょう。 つまりその人だけに対して行われるもので、おもてなしを受けた人は特別感を感じるのではないでしょうか。 おもてなしという言葉が話題になったとき、ここぞとばかりにテレビでおもてなしについて取材を行っているのを目にしました。 そこで出てきたのは旅館の女将さんのおもてなし。 詳しい内容は覚えていませんが、お客様を部屋に案内したときにお客様に声がけをし、何気ない話題の中からお客様の要望などをそれとなく聞き出しその要望に応えるといったもの。 もちろんそういった声がけをわずらわしく思うお客様もおり、そういったお客様にはお声がけを控えるといった内容だったと思います。 これがサービスとなれば、誰に対しても等しく公平に行われるため、するかしないかといった様になります。 おもてなしには、目配り、気配り、手配り、見配りといったお客様の状況を素早く察知する能力が必要になるのです。 以前にもコラムで「お客様の期待を裏切らなければならない。その期待を裏切るのはもちろんお客様の期待以上のことをすることだ」と書きましたが、まさにそれこそがおもてなしのことです。そのおもてなしによってお客様に感動と余韻を与えることができるのではないでしょうか。 自分の大切な人に「今何が必要で何を望んでいるのかを少しでも知り、やってあげたい」と思う心を他の人に広げることでおもてなしの心が広がるのではないかと思います。 |
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【心遣いアンテナ90 優しさ】 |
テレビ番組で身の回りには優しさが溢れているということでいくつか紹介されていました。 まず紙袋の縁をギザギザにすることで指を切らない様工夫がされているとのことです。 なるほどあのギザギザはちゃんと意味があったんですね。 他にもリカちゃん人形の小物は舐めると苦いという話。 これは有名なので知っている人も多いのではないでしょうか? 小さい子どもなどはすぐに口に入れてしまい、誤飲してしまうということで舐めると苦くてすぐに吐き出すよう工夫がされているのです。 その正反対に積み木がお米でできていて舐めても安全という商品もあるそうです。 また感心したのは、病院でもらう薬の錠剤が最近は横だけしか切り離せなくなっている理由です。 昔は横だけでなく縦にも切り離せて1錠ずつ分けることができていましたよね。 それが最近は2錠ずつにしか切り離せないのです。 1錠という半端が出ると、片方は薬がない状態で片方は薬が入っている状態を放置するのって少しの間でも気持ち悪いなと思っていました。 しかし1錠ずつ切り離してしまうと、小さいのでこれがまた誤飲のケースが出てくるというのです。 その誤飲がなくなるようにと2錠単位になっているとのこと。 それならちょっとくらい片方薬がなくなっていても我慢しますか。(笑) レモンも大きさに優しさがあるなんて知っている人いますか? ほとんどのレモンが10cm未満らしいです。 レモンは放っておくと20cmくらい大きくなるそうです。 しかしレモンの大きさを10cm未満にするのは、ティーカップの大きさに合わせて出荷をしているからだそうです。 思わず「へぇ〜」って言っちゃいました。 またこれは知っていた話ですが、車内アナウンスで鼻にかかった独特の喋り方をする理由です。 車内アナウンスの口調の方が騒音の影響を受けにくいということです。 普段の口調で話してしまうと、車内も他の話し声などに混ざってしまい聞き逃してしまうのです。 そこで敢えて普段とは違う口調をすることで「何か言っているぞ。」と無意識に違うことを認識させるという方法です。 車内アナウンスだけでなくデパートのアナウンスも独特な発音や口調をしますよね。 まだまだ他にも安全面など細かい工夫がされている商品も一杯あると思います。 また安全面だけでなく使う人のことを考え使いやすい工夫をするというのはまさに優しい視点があるからこそですよね。 ちょっとしたことでも相手のことを考える工夫というのをもっと意識できればと思います。 |
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【心遣いアンテナ89 夏祭り】 |
夏も終わりに近づいてきましたね。 「夏と言えば祭り!」ってほどのことではないのですが、今回は夏祭りに行き感じたことを書きます。 夏祭りに子どもを連れて行くと、特に小さい子どもなど普段とは違った世界に入り込むのでしょうか? テンションがあがり、「あれがしたい!これを食べたい!」と大人の財布を脅かします。(笑) 今回どうしても「スーパーボールすくいをしたい!」ということで出店を覗くと、店番をしているのは小学1年生になるかならないかの小さな男の子の店番さん。 なかなか繁盛しており、様子を遠巻きに見ているとちゃんとお金の受け渡しもしています。 計算できているということは小学生なのでしょう。 (だから勝手に小学1年生だと思い込んでいます。) 感心しながら見ていると、その男の子はぽい(金魚すくいなどで使う紙のやつ)をお客さんに渡すとき、ちゃんと持つほうをお客さんに向けて渡しております。 ちゃんとそういったことを出来ることに感心をしました。 子どもはスーパーボールは1個もすくえず終了! ちゃんとすくえなかってもスーパーボールを1個無料でくれました。 これでは満足できなかっただろうと考え、ぽいとスーパーボールをネット購入し、近所の子ども集め勝手にプチ祭りを開催。 そこで高学年の子どもは店番を任せ、小さい子どもを中心に何度もスーパーボールすくい、ヨーヨーつり、ぷよぷよボールすくいを体験してもらいました。 高学年にもなるとさすがにぽいの渡し方は言わなくてもちゃんと男の子のように渡せていましたし、すくい方のアドバイスもしたり、恥ずかしそうに遠巻きで見ている小さい子どもに声をかけ一緒にすくっていたりで普段では見れない姿を見ることができました。 子どもにやらせていないだけであれこれ指示を出したり教えたりしなくても、案外子どもなりに気遣いをしているんだろうと思いました。 まぁ最後には小さい子どもが終了したら、何回もチャレンジし楽しんでいましたが! 今回は小さい男の子の店番を見ることがきっかけで、子ども達にも良い経験をしてもらい、また私も子ども達の成長を見ることができました。 きっかけがないとなかなか行動できないのかもしれませんが、これからも子どもに色々とチャレンジしてもらえたらと思います。 また子どもなりに気遣っていることにももっと目を向け、気付くことも大切なことだと改めて感じました。 |
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【心遣いアンテナ88 バランス力】 |
ポジティブシンキングといった言葉をよく耳にしますよね。 特に自己啓発の本を読んでいれば必ずといって出てきます。 本に書いているのはネガティブに物事を捉え、考えすぎているから、「悩まないようにしましょう!そのためには前向きに考えましょう!」って感じで書かれています。 確かに万人に向けて言うのはある程度極端に書かなければいけないのでしょう。 しかし私が思うのは、悩むことも大事だということです。 ポジティブシンキングを目指すことは「悩む=いけないこと」と捉えている人がいますが、決して「悩む≠いけないこと」ではないのです。 例えばあなたが仕事でミスをしたとします。 そのミスによりお客さんはもちろん上司の人にも迷惑をかけることになりました。 その時ポジティブシンキング過ぎる人は「失敗にくよくよしても仕方ないさ」とミスしたことを忘れようとします。 確かにいつまでもくよくよするよりは割り切って次に進んだ方が精神的に楽になれます。 しかし! ネガティブな人は「何であんなミスをしたんだろう」繰り返し考え続け反省するのです。 そこで何故ミスをしたのか反省をしなければ、また同様のミスをし、今度はもっと大きなミスに繋がるかもしれません。 ということを考えるとポジティブシンキング過ぎるのも問題だということはわかります。 ではどちらがいいのかというと、白黒つける必要は無いということです。 この世の中は表裏一体の世界です。 表があれば裏があるし、光があれば陰があるのです。 どちらかを打ち消そうと思っても必ず存在するのです。 ということは無理矢理どちらかの方だけを選択するのは違います。 私がよく言うのは、「悩みすぎない程度に悩む」ということです。 つまり悩むことはしっかり悩み、しっかり悩んだ後は忘れるということです。 そもそも常日頃悩む習慣がある人にいきなり「悩んではいけない」ってことは簡単にできるはずがないのです。 そんな簡単にできるのであれば、誰も悩み過ぎたりしていません。 本を読んだだけで人生変わるくらい変われるのであれば皆がやっています。 何度も言いますが、悩み過ぎない程度に悩むことです。 つまり悩んでも良いので、悩む量を少し減らすということです。 それくらいだったら自分のペースで減らすことができるはずです。 そして最終的に目指す所は、ポジティブもネガティブも半々くらいになるくらいがちょうどいいのではないでしょうか? それがバランス力です。このバランスを保つことに意識を集中し、ネガティブもポジティブもどちらも保てるよう考えてみると、また物事に対し違った視点で見ることができると思いますよ。 |
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【心遣いアンテナ87 ネガポ辞典】 |
今更なのですが、ネガポ辞典について書いていきます。 「何故今更なのか?」 なのですが、スマホのアプリが出たからです(笑)。 ここで「ネガポ辞典って何?」って言う人もいると思います。 簡単に言えばネガティブな言葉をポジティブな言葉に変換してくれるというものです。 例えば「いい加減」という言葉はあまり褒め言葉としては使われませんよね? しかし「いい加減」を別の角度から見て、表現すると「おおらか」些細なことは咎めないことや「決断が早い」うだうだと考え込まず決断できることや「仕事が速い」こだわりすぎて作業が遅れることはまずないといったことになります。 これは以前このコラムで書いた「リフレーミング」のことです。 このネガポ辞典を考案したのが女子高生だということが驚きです。 アプリの説明には「人にやさしく元気になれる無料アプリ」ともあります。 確かに自分のことをネガティブに表現する人いますよね。 そんな時に「別の見方したらこういうことだよね」って言うことができれば少しは元気付けることができそうです。 私はカウンセリングをしているのでこのネガポ(リフレーミング)はよくやります。 悩んでいる人は気がつかないうちに自己肯定感が低くなっていますから、背景などをしっかり聞き判断し、受け取ってもらえそうな言葉を選びながら答えていきます。 このネガポ辞典なのですが、辞典とつくだけあって思ったりもたくさんの言葉が載っています。 面白いのが「財布の中身が100円未満」といったような言葉に対してのポジティブな言葉が無理やりのように載っています。 そういった意味では難しく考えるのではなく、楽しみながら見ることができるよくできた辞典だと思います。 ここでいくつか良く出てくる例を書いておきます。(細かい説明は省きます。) 暗い・・・おしとやか、慎重、落ち着いている、自分の世界を持っている 思い込みが激しい・・・想像力がある、おまじないが効く、得をする 気が弱い・・・優しい、相手の気持ちを優先できる、小さな幸せを感じられる 失敗・・・成功への架け橋、災い転じて福となる 鈍くさい・・・ゆったりしている、周りに流されない ルーズ・・・リラックス、精神面が強い、素直 といった感じです。 たまに「ん?」って時もありますが、それは愛嬌で! 人にもやさしくとありますが、案外自分で思い込んでいることを変える道具としても使えるかもしれませんね! |
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【心遣いアンテナ86 営業の仕事】 |
今回も営業に関して以前書いたことがあるのですが、実際に私が体験し感じたことを書きたいと考えています。 (ネガティブなことも書きますが、そこから考えることもあるはずです。) 生命保険の営業との話です。今回入っている生命保険が更新時期ということで連絡があり、担当の方と会うことになりました。 電話にて担当は新人ということで電話連絡をしてきた方は教育係とのこと。 全くの初対面、一度電話連絡があっただけでのファミレスでその2人との待ち合わせ。 よくあることです。 私は人を待たせるのは好きではありませんので時間よりも早く到着し、先に座って待って観察していました。 時間通りに来る2人組み。 それらしき人です。 向こうも私に気付き、声をかけてきました。 そこで教育係らしき人が私の名前を尋ね、確認できたことで自分の名前を名乗ります。 そして新人らしき人は、自分の名刺を私に渡しての自己紹介。 これは教育係として前に出過ぎないようにしていることが理由なのでしょうか? 心遣いアンテナ31 営業マンの基本でも書きましたが名刺を持っているのであれば渡すべきです。 そんなことを考えながらまず今の生命保険の説明を聞き、あれこれと知らなかった部分など質問をしていくと、教育係の方が説明をしようとしてくれます。 しかし、話が咬みあわないし、説明がしっかりとできていない・・・。 教育係なのに??という疑問を持ちながらこれからの見積もりをしてもらうことに。さすがにIT化が進んでおりPC持込です。 ・・・・ しかし、私のデータが入っていないとのこと。私のデータは新人のPCに入っており、教育係のPCを持ってきたとのこと。 ・・・・ 「すぐにPCを取りに帰ってきます。」 とのことでその時点で19時になっていますよ〜。 1時間半後説明再開。 待っている間に話を聞くと説明の方法などは新人に午前中ロープレをしたりしていたが、PCのチェックはしていなかったとのこと。 どうでしょう?営業の方を信じられます? 私は新人だけであれば、名刺を渡さないなど、話が咬みあわないなど、説明で きないなど、PCを間違ったなどは理解します。 しかしそういったミスの無いようにと付いた教育係が「それで本当に大丈夫な のか?」心配になりますよね。 まず自分達のことを優先して考えるよりもっとお客様を中心に考えるべきです。 ロープレをやっておきながら自分のPCにお客様のデータが入っていないということは絶対あり得ません。 私はその営業の方に差し出がましいですが 「営業はお客様の期待に応えるだけではなく、お客様の期待を裏切らなければいけない。その期待を裏切るのはもちろんお客様の期待以上のことをすることだ。」 と言わせて頂きました。 信頼関係を築くことが私は営業だと私は考えています。 その信頼関係を築くためにはもっともっとお客様中心になるべきだと皆さんは思いませんか? |
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【心遣いアンテナ85 お店のサービスV】 |
お店のサービスということで3回目のコラムになります。 今回はコンビニで最近気付いたことです。今回たまたま行ったお店だけなのか、他のお店もそうなのかは見ていないので何とも言えないのですが、「なるほど!」って思ったので書いていきます。 それはレジに行ったとき、レジのカウンターよりも一段低い小さな台がありました。 「何でこんなところにわざわざ台を付けているのかな?」と一瞬わからなかったのですが、その意味はすぐにわかりました。 あなたはわかりますか? そう、その小さな台はかばんを置く台なのです。 女性は特に気付きやすいかもしれません。 レジに来たときにかばんから財布を取り出すのに、レジのカウンターの上にかばんを置いて取り出すのも高さもあるし、また狭かったりで置き づらいことがありますよね。 そんな時のための台なのです。 私はかばんをほとんど持たないのですが、気付けばなるほどちょうど高さ的にもちょうど良いし、幅も邪魔にならないくらいでよく考えられているなと思いました。 何気ない台一つにもあるのとないのでは違います。そんな小さな気遣いが大切なのではないでしょうか? また別の話ですが、セルフのうどん屋に行ったときの話です。 四角いお盆にうどんを載せてレジから席まで運ぶとき、お盆がちょっと傾くだけでうどんの器が滑ることが多々あります。 特に水を汲んでいるときなど他に気を取られているときなど・・・ありませんか? この前行ったうどん屋は同じ様な四角いお盆なのですが、滑り止めを表面に3本すじを入れていました。 そのたった3本すじでどこまでの滑り止め効果があるかはわかりませんが、お客様のことを考えての独自のアイディアだと思います。 どちらもお客さん目線で少しでも不自由がないように工夫された結果だと言えます。 そういった工夫を気付くことも大事ですが、それを形にしていくことはもっと大事です。 あなたの周りにもきっと何気ないデザインとして見過ごされていることがたくさんあるのではないでしょうか? そういった気遣いに気付き、自分の心遣いアンテナの感度を是非磨いてみてくださいね! |
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【心遣いアンテナ84 礼儀】 |
礼儀とは辞書で調べると、「人間関係や社会生活の秩序を維持するために人が守るべき行動様式。 特に、敬意を表す作法。」とあります。 一般的に言えば、言葉遣いや態度で敬意を表すわけですから堅苦しいイメージを持ってしまいます。 ある本で読んだ言葉なのですが、「礼儀とはもっと気楽でやさしいもの、つまり相手を思いやる」ということを書いていました。 相手に合わせていないといけないというのではなく、「相手の気持ちも考えてあげよう」というプラスの感情が大事ともその本に書いていました。 確かにそう考えると、尊敬語や謙譲語や丁寧語が完璧にできたとしても相手を思いやる気持ちがなく言われれば礼儀知らずになりますよね。 しかしその逆に言葉が完璧でなくても、相手や状況に合わせ言葉や態度をうまく変える人に礼儀について言われることはあまりないかもしれません。 もちろんその言葉の中には丁寧でなくても敬意がなければ問題外ですが・・・。 相手を思いやるというのは、「相手を敬うこと」や「相手に好感を与えること」や「相手の気持ちを察すること」や「相手に迷惑をかけないこと」などがありますよね。 こう考えると相手にどんな価値観があるのかわからなければ思いやるということはできません。 本来礼儀という言葉は思いやる気持ちだったものが、誰にでも受け入れてもらえるような言葉遣いや態度のことばかりに目を向け、感情のない世界(ある意味ドライな世界?)として広まったのではないでしょうか? そう考えて見ると礼儀で大事なことは、「いかに相手の気持ちを知ることができるか」なのではないでしょうか? 相手をしっかりと見て聴いて感じることはできていますか? 建前だけで言葉や行動を取り繕っていませんか? いくら丁寧な言葉遣いをしても、相手は自分に思いやりを持っているかどうかくらいは大抵の人は理解できます。 日ごろから相手を大事に思うことを意識したら、相手との関係ももっと変わってくるように思いますよね。 またそういった礼儀はいずれ自分にも返ってくるはずです。 良い循環が起きるよう礼儀をもう一度意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ83 リフレーミング】 |
リフレーミングという言葉はあまり聞き慣れないかもしれません。 リフレーミングとは心理学用語で、「ある出来事に対して、違う枠組みや意味を与えることによって、その出来事の見方を変えることのこと」です。 例えば同じ出来事を体験したとしても、人によりその出来事と似た体験をする度にその出来事が蘇り、恐怖を感じてしまうという人もいれば、あっけらかんと「そんなことあったかな?」と忘れてしまっている人もいます。 そこにはその人の性格やこれまで経験などが影響し、自分の枠組みを作っているのです。 よく言われるのが、短所が長所に変わることがあるといいますよね? あれはまさにリフレーミングのことです。 自分は短所だと感じていても、他の人からすると同じように短所と言う人もいれば長所と言う人もいるのです。 まさに同じ出来事でも自分の中でどう受け入れるかによって意味合いが全く異なるのです。 実際セミナーの中で、自分の短所を書いてもらいます。 そしてその短所を言ってもらうのです。 何故短所と思っているのか?その意味合いは何なのか? 短所と考えている本当の意味を探します。 その人の考え方など十分理解できれば、案外他の見方をしてみると良い意味が見つかるのです。 良い意味に気付けば後は自分でその意味を受け入れるだけでいいのです。 実際にセミナーで短所を聞くと「大人しい」と言う人がいます。 だけどよく聞いてみると相手の反応が気になるあまり、意見を抑えているということがあるのです。 相手の反応が気になるということは、相手がどう感じているのかなど相手の立場に立って考えている証拠です。 また意見を抑えるというのも、相手の意見を尊重するといったこともあるでしょう。 そう考えてみると、自分中心軸ではなく相手中心軸であるということになります。本当に短所なのでしょうか? 確かに自分の中で満足いっていないこともあるでしょう。 しかし相手からするとその反応は心地がいいかもしれません。 感じ方は人それぞれなのです。 その意味を受け入れるのか、また一部分の考えを受け入れどうしても変えたい部分を変える努力をするのか、そのまま短所だと思い続けるのかは自分次第ですよね。 また相談でもよく聞かれるのが「どうすればいいんでしょう?」(色々な意味で)と聞かれることが良くあります。 その時私は「何を決断しても正解ですし、間違いでもあります。 どっちの意味にするのはあなた次第です。」と答えます。 これは自分の枠組みだけでみれば、正解だったとか失敗だっとなるのでしょうが、その時に思い出して欲しいのが枠組みはいくつもあるということです。 もし今考えすぎてしまっているのであれば、リフレーミングしてみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ82 やさしい手】 |
今年最初のコラムになります。 今年も頑張って書いていきますのでよろしくお願いします。 「やさしい手」という題名を付けたのは、ある光景を見て今回の内容を書こうと決めました。 その光景とは、ある施設で一瞬だけ目に入った光景です。 テーブルのある椅子に横並びで座った親子ほど年齢の離れた年配の男性と若い女性です。 一瞬見ただけなので何をしていたのかはわかりませんが、多分手を動かすリハビリをしていたのではないかと思います。 私はそのテーブルの前から後ろに素通りをしたのですが、その若い女性の右手が年配の男性の背中にそっと触れていたのです。 年配の男性はリハビリをしている(多分)わけですから辛い作業をしていたり、できないことに憤りを感じたりしているかもしれません。 そんなストレスを感じているときに、背中から暖かい手のひらの感覚が伝わってくるだけでも安心感につながるのではないでしょうか? (心理学では女性が髪を触ったり、腕を組んだりする行為(自己愛撫)でストレスを軽減させ安心させようとしていると言われます。) 昔から手を患部に当て治療をしたことから手当てという言葉ができたと言いますのが、手というのは治療まではいかないにしても癒しという効果は大きくあるのではないでしょうか。 誰もが小さい頃経験したことがあると思いますが、お腹痛くて泣いていたときにお母さんがそっとお腹を擦ってくれたり、転んで怪我をしたときに痛いところを触って「イタイのイタイの飛んでけ〜」ということをしてもらったりしただけで痛みが治まったりしましたよね。 手というのは不思議な力があるのかもしれません。 私は気功のことはほとんど知りませんが、気は手から出ると聞いたことがあります。 また気を感じるのも手であるとも。 つまり気の出入りが手であるということなのでしょう。 また最近はお疲れの人が多いのかマッサージ店が多くできていますよね。 これもマッサージで体を揉み解してもらい血行が良くなる効果とともに、誰かに触ってもらうという癒し効果という両方の相乗効果として気持ち良さが倍増しリピーターとなるのでしょう。 もしあなたの周りで悩んでいたり、ストレスを感じている人がいればそっと背中や肩に手を置いてあげることができれば相手も無意識に安心や安全を感じてくれるのではないかと思います。 ただ信頼関係がしっかりとできていないとセクハラになる可能性がありますので、その辺りの人間関係は注意してくださいね。 |
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【心遣いアンテナ81 捨てる】 |
今年も残り数日となりましたね。この時期は大掃除をして新しい年を迎えようとしている人も多いと思います。 今回の内容は自分の心を見つめ直す意味で「捨てる」について書いていきます。 部屋を片付けるといった内容の本もたくさん出ており、ブームになっていましたよね。 部屋を片付けるということは当たり前のことですが必要の無い物を捨てたり、収納場所を考え整理したりする作業を行います。 その必要の無い物をいつまでも持っている理由は色々あるとは思いますが、不必要なのにずっと捨てていなかったからここにあるのです。 では何故不必要とわかっていながら捨てることができないのでしょうか? 人は変わろうと思っても少しの変化ですら無意識に抵抗してしまうことがあるのです。 以前にも書いたことがあるとは思いますが、人は今の状況を維持しようと本能が働くことが理由です。 人はどんな環境にも適度に慣れ、その慣れた環境が望んでいない状況であったとしてもより悪い状態になるぐらいであれば変化を嫌い、その環境を持続させようとするのです。 ずっと不必要だとわかっていながら捨てたり、整理ができていなかったりということはその変化を迎える決意ができていなかったからできない行動だったのです。 しかし思い切って必要の無い物を捨てるという行動をするだけで、視覚的にもスッキリとした状態になり、また物に対する執着から離れるということになります。 スッキリと片付いた部屋にいるだけでこれまでとは違った景色や感覚が味わえるだけでも気持ち的に変わっていくことができます。 悩みをうまく整理できない人は、いつまでも過去の経験から離れることができなかったり、未来に対して必要のない不安から離れるができなかったりしているのです。 その何かに執着をしている習慣を現実に存在しているものなのか必要のない思い込みなのか違いはあるかもしれませんが、執着しているものから決別するといったことでは習慣を変える大きな一歩として捨てることは役立つのです。 こういったことから、もしあなたがいつまでも過去の経験から離れることができなかったり、未来に対して必要のない不安から離れることができなかったりしているのであれば、まず必要のない物を捨てる習慣を作ることをお勧めします。 最後に部屋を片付けるということは実際に部屋が綺麗になるだけではなく、心の変化を促し、また過去の自分への決別を年末に捨てることで整理をしてみませんか? 今年最後のコラムとなりました。 1年経つのがあっという間に過ぎていっているような気がしますが、また来年も引き続きコラムを書いていきたいと思っています。 それでは皆様、良いお年をお迎えください。 |
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【心遣いアンテナ80 営業スタイル】 |
つい先日の話ですが、某ショップに買い物に行ったときの話です。 そのショップは入り口がそんなに広くなく、2mほどの幅しかありません。 入り口はそこしかないため通ろうとしたら、私の目の前に立ちはだかる男性が・・・。 (立ちはだかるの意味・・・手足を広げて、行く手をさえぎるように立つ。大きな障害が行く手にあって邪魔をする。) そうこの意味の後半にずばり当て嵌まるのですが、光回線の勧誘のアンケートということで1mはあろうかボードを持ち、正面に立ち 「アンケートに答えてください。」 とのこと。 私はそういったことに興味がないので、 「通りたいんですけど。」 と言っても避けてくれない・・・。 この問答を2回繰り返し、ちょっと強めに 「どいてもらえません?」 と言うと睨まれました・・・。 これってどうなんでしょ? 営業スタイルは色々とあるでしょうが、営業の基本ってお客様に満足してもらいを 業マンを信用してもらうことから始まるのではないでしょうか? 私は営業のスタイルが強すぎる人は出来る限り信用しないようにしています。 確かに色々と自信はあるのでしょうが、自分の自信を持ちすぎることにより相手のことを考えるよりも自分のこと、もしくは会社のことしか目がいっていないように感じます。 今回も同様に、立ちはだかるというのも「アンケートに絶対に答えてもらうぞ」という気持ちが前に出すぎ、相手のことを全く考えていない状態にあります。 もし私であれば、アンケートの回答率は下がるかもしれませんが、お客様の邪魔にならないよう立ち、声掛けをすると思います。 またこの話と関係はありませんが、営業の電話も同様に感じます。 電話ですので顔は見えませんが、最初の声は印象良くかけてきます。 しかし興味を持っていないとわかった途端声色が変わったり、中にはいきなり「ガチャ!」と電話を切る人すらいます。 本当にあり得ない態度を取る人もいるのです。全体がそうとは言いませんが、特に顔が見えないというのはその場だけの関わりしか持たないのでそういった相手を思いやる気持ちなど持ち合わせていないのかもしれません。 またノルマに追いやられてそういった基本的なことすら忘れてしまったのかもしれません。 自分たちの都合だけを押し付け相手のことを考えていない営業マンよりも、お客様の要望に出来る限り理解し応えようとする姿勢を持つというのは相手に喜びを与え、また自分にも喜びを感じるのではないでしょうか。 こういった体験でもう一度自分の態度も見直すきっかけとなりました。 |
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【心遣いアンテナ79 マナー】 |
もう何年も前のCMになるのですが、「あなたが気付けばマナーが変わる」とナレーションの入るのがありましたよね? 覚えている人もいると思います。 その時のCMは確か喫煙のマナー向上に向けてのCMだったのではないかと思います。 今回書きたかったことは、私がお昼によく行く定食屋でのお話です。 そこはお昼時になると、そこそこ安くボリュームがあるということで学生から社会人の特に男性でにぎわっています。 また店内はそんなに広くなく、カウンターで10人程度、4人掛けのテーブル2つといった感じ。 なのですぐに一杯になります。 私はその日運良くすぐに座れたのですが、店内はいつも通りのにぎわい。 4人掛けのテーブル席には高校生らしき人たちが会話をしながら食べているといったいつもの光景。 その間にお客さんも増え、席が空くのを外で何人も待っています。 しかしその4人のうち2人はゲームを始めたのです。 まぁそれは友達がまだ食べているし、待っているからどこにでもあることなので気にもとめていませんでした。 その後友達が食べ終わり、その間にようやく私の料理が目の前にきました。 その4人は食べ終わった後、ゲームをする2人、談笑する2人といった感じで食後を楽しんでいます。 私は黙々とお昼を食べ、そして食べ終わろうかという時でもまだゲームをする2人、談笑する2人は続いています。 外で何人も席が空くのを待っているにも関わらず・・・。 マナーとは礼儀・作法のことです。そのマナーは曖昧な基準かもしれませんが、きっと学校や家庭である程度は学んでいるはずです。 しっかりと学んでいるにも関わらず、マナーができないのは自分の置かれている状況と周りの状況をしっかりと把握し 「今何をすべきなのか?」 を想像する力が弱いのかもしれません。 「マナー+相手のことを理解する」ことでもっと相手のことをお互い気遣える世の中になるのではないかと考えています。 最後に喫煙のマナーですが、よく思うのはバイクを運転しながら煙草を吸う人がいますが、火の粉が飛んで危なくないですか? 本人も危ないのではないかと思うのですが・・・。 そこまでしてまで喫煙したいという気持ちが私にはよくわかりません。 |
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【心遣いアンテナ78 視点】 |
視点の意味は、「視線が注がれること」ということですが、今回は「物事を見たり、考えたりする立場、観点」で考えていきます。 皆さんもそれぞれの経験や知識から、物事を見て感じることが独自にあると思います。 それは性格も関係あるかもしれません。また周りにいる家族や友達が影響しているかもしれません。 色々なことが影響し、物事を自分で決めた価値観で無意識に見ていると思います。 その見方によってはストレスを大きくしたり、小さくしたりと変わってきます。 ある芸能人がテレビで、「この世の中には二通りのタイプがいて、言い訳ばかりして前に進めないタイプ、そして可能性を見つけて前に進んでいくタイプがいる。」ということを言っていました。 この言葉こそ、視点をどこに向けるかということではないでしょうか。 例えば、 「高級なお酒を購入し、毎晩楽しみに晩酌をしている。そうするとお酒も量が減っていき、半分ぐらいになった時、どう感じるか」 という話です。 半分減ったという事実に視点を向けると、 「半分も減った。もう後半分しかない。」 と感じ、頭を抱え悩んでいる場合はストレスが大きくなります。 しかし、半分残っていると言う事実に視点を向ければ、 「まだ半分も残っているから、晩酌がまだまだできる。」 と楽観的に感じることができるとストレスは小さくなるのです。 つまり、「ない」ものに視点を向けるのか「ある」ものに視点を向けるのかということになります。 「ない」ものはいくら探しても見つけることができないのに対し、「ある」ものは探してみると見つけることができるのです。 「ない」ものを探し続けてもあるわけがないのですから、どんなに頑張って探しても見つかるはずがないのです。 「格好が悪いから結婚できない」 「お金がないから旅行できない」 「内気だから友達ができない」 などなど、書いていたらキリがないのです。 「ない」ものの視点にこだわっていれば、いつまでも前に進めずずっとそこに留まってしまうことになります。 「ある」ものに視点を向けることができれば、「どうすればあるにできるのか」 や「何だったらあるのか」と考えることができるようになります。 つまり自分の人生に可能性が広がるということです。 そして自分に向けて視点が変われば、周りの人に向けている視点も変わってきます。 そうネガティブなことばかり目を向けていたことから、ポジティブなことに目を向けることができるようになることも十分可能です。 今向けている視点を少し意識して変えてみれば違った景色が見えるかもしれませんよ。 |
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【心遣いアンテナ77 コップ】 |
月末になると心遣いのネタを何にするかアンテナを張り巡らしているのですが、今回はちょっとネタがなくてピンチでした(笑)。 そこで他の人に聞いてネタをもらいました! 今回はビアガーデンでのお話です。 ビアガーデンということもあり、ジョッキは自分のを使いまわしとのことで、お代わりをするときは自分のジョッキを持って行き、そこにまた注いでいくといった形式。 自分で注ぐセルフサービスだったりする場合もありますが、今回はビールを注ぐのは店員さんがやってくれていました。 そこでその人は友人のジョッキと自分のジョッキを両手に持ち、お代わり行ったそうです。 自分のジョッキはどっちの手に持っているかちゃんと覚えていきながら・・・。 店員さんが若い男性だったそうですが、お代わりのビールを注いでくれて・・・。 ジョッキを2つ渡してくれたときに、その店員さんはちゃんと「こっちが右手に持っていたジョッキです。」と言ってくれたとのこと。 確かに心遣いです! その人曰く、「女性の店員さんだったらそういうことを言ってくれるのはわかるが、若い男性だったから余計に印象に残った。」とのこと。 私なんて酔ってしまえば、どっちのジョッキか関係なくなるかもしれません・・・。 考えてみれば、特に女性であれば気になりますよね。 ちょっと自分のことを反省しつつ、やはり心遣いのアンテナというのは一人一人ちょっとした嬉しさや幸せは違うんだなと感じました。 元々このコラムはほとんど私の経験を基に書いているのですが、このコラムを参考に「ちょっとした心遣いに気付いて欲しい」という願いで書き続けています。 本当にちょっとした心遣い、周りの皆さんがしてくれたり、また自分でも気付かないうちに相手にしていたりすると思います。 心遣いのアンテナを是非張り巡らして気付いてみてください。 そうすることで相手に対しての優しさがもっと伝わるはずです! ここで番外編。 ビアガーデンの前日に川に泳ぎに行ったときのお話です。 私は水の中を見るために、ゴーグルとシュノーケルを頭にセットし立っていると、見ず知らずのおじさんが 「どのぐらい深いか見たいからそれ貸して。」 と言うので快く貸したのですが、そのおじさんゴーグルしてシュノーケル口に咥えて・・・。 「いや、それは咥えんだろ!」 と心の中で呟きながら顔が少し引きつりながらゴーグルとシュノーケルのセットを返してもらいました。 やっぱり、ジョッキとか間違えたら嫌ですよね! |
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【心遣いアンテナ76 義務感】 |
今回の内容は義務感について書いていきます。 それぞれの経験やまた人から言われたことなど様々な価値観などから当たり前や常識といったある意味自己暗示的なことが皆さんの中に存在します。 良い意味であれば「約束の時間を守るべきだ」といったように、自分の決め事だけではなく相手に対しての心遣いではとても大事なことです。 ただその良い意味の義務感でも、自分の中で無意味に増やしている人がいます。 義務感になると「守らなければならないもの」となり、守るためにはずっと意識をしていなければなりません。 よく「真面目な人はうつになりやすい」ということを耳にしますが、実はうつの状態というのは考えすぎることによるエネルギー不足の一面もあるのです。 (もちろん身体的要因や遺伝的な要因も存在します。) 考えるという行為は非常にエネルギーを使うのです。 人によっては受験勉強などに励んだとき夜中にお腹が空いて夜食を取るといったことをしたことがあるかもしれません。 真面目な人というのは「〜しないといけない」とか「〜すべきである」と自分の中であまり細かいことをこだわらない人に比べ、義務感をたくさん作ってしまうのです。 そうなると細かいことにこだわらない人に比べ、考えることが増えるのは一目瞭然ですよね。 また義務感の表現をしてしまうことにより、自分の無意識の中に負の暗示をかけてしまいます。 「〜しなければならない」と表現することは言い換えれば、「本当はやりたくないけどやらないといけない」となります。 義務的な表現をすることで最初は自分のために良い決断をし始めたことでも、段々と負担を感じ楽しい気持ちはどっかへ行ってしまい、「やらないといけない」という気持ちだけで自分を動かそうとしてしまうのです。 そうなれば、もういくら自分のために始めたことでもストレスになるだけですからやらない方がいいのではないでしょうか? では「義務感をどう変えるか?」ということですが、そんなに難しいことはありません。 ただちょっとだけ意識してみればいいのです。 「〜しなければならない」というのは本当に必要なことですか? だれのためにすることなのですか? 全部しないといけないことですか? などなど・・・。 もう一度そのことについて考えてみてください。 そうすると自分の中だけで決めていることが案外多いことに気付くはずです。 また他には「表現を変える」ことです。「〜すべきである」ではなく、 「私が〜のために自分で決めてする」という表現です。「すべきである」というのは何か別の力によって強制されてしまうからやりたくなくなるのです。 それを防ぐために「自分で決める」という表現です。 自分で決めたことなら「する」決断もできますし、「しない」という決断もあなた次第です。 やりたくなければやらないなんて選択肢も自由自在。 それだけでも心の負担を減らすことができます。 また自分に対して、義務感が減れば他人に対しての義務感を減らすことが自然とできるので「あの人は何で〜しないの!」ということが減りストレス緩和にも繋がりますよ! |
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【心遣いアンテナ75 アンカー】 |
今回の内容はアンカーについて書いていきます。 ちょっと今回は他人に対しての心遣いというよりは自分自身に対しての心遣いの内容になります。 心理学で使われるアンカーとは、五感を通して体験(特定の刺激)をすることにより、そのときの感情を無意識に思い出すということです。 この特定の刺激こそが『アンカー』と言われるのです。 そう日本語に訳すると船が停泊するときに船が動かないように錘をするその錨のことです。 逆に言えば、意図的に特定の刺激を受けることにより、自然とそのときに体験した感情を思い出すことができるということになります。 例えば落ち込んでいるときなど元気になろうとするのであれば、その時に受けた刺激と同じことをもう一度受けるのです。 そうすれば自然とその時の情景が思い出され、自分を元気付けたり、癒したりしてくれるのです。 私であれば、この時期はそのアンカーがホタルなのです。 ある出来事があるまではそんなにホタルに対して思い入れはありませんでした。 しかし、私にとって大切なある経験をすることにより、そこから毎年に様にホタルを見に行くようになりました。 人からは「何でそこまでホタルを探しに行くの?」と言われますが、ホタルは1年に約1ヶ月ほどしか見られません。 その期間限定で1年に数回しかないチャンスを得ることでその大切な思い出に浸り、また1年の活力を得ているのです。 他にも最近あったことですが、高校生の頃よく聴いていた音楽をたまたま耳にすることでその時に体験した様々な記憶が鮮明に蘇って懐かしい気持ちでいっぱいになりました。 きっとあなたもそんなアンカーがいくつかあるはずです。 先ほど紹介した音楽は聴覚ですが、他にも五感ですからホタルの様な視覚的な刺激もあれば、触れた感覚、お母さんが作ってくれた料理の味、また大好きな人の匂いの刺激なんてものもあるかもしれません。 そのアンカーはあなたの経験に基づき出来るものですので、あなたしか見つけることはできません。 そのアンカーに気付き、自分で自分を癒すことをしてみてはいかがでしょうか? また最初に自分自身に対しての内容と書きましたが、実はこのことを応用すれば他人に対して良いアンカーをあなたが作れれば良いコミュニケーションも取ることが可能になります。 その話はまたの機会に・・・。 |
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【心遣いアンテナ74 自死】 |
今回の内容は自死について書いていきます。 自死とはあまり聞きなれない言葉かもしれません。 今回は自殺と一般的に言われている言葉を私はあえて『自死』(自らの死を決断)という言葉で表現させていただきます。 皆さんは日本で1年間に自死する方は何人ぐらいいるかご存知ですか? ニュースなどで出ているので聞いたことがある人もいると思います。 日本全国で1年間に約3万人の人が亡くなっているのです。 では交通事故死者数は1年間にどのくらいの人数か聞いたことがありますか? 毎日のようにニュースなどで流れているのでかなりの人数ではないかと感じますが、年間約5千人くらいなのです。 ではもう一つ質問です。 香川県で1年間に自死する方はどのくらいいるか聞いたことがありますか? 香川県では約200人ちょっとの人が自死しています。 もっとデータを調べてみると平成23年の県ごとにひと月ごとの自死者数がありました。 どの月が一番多いのか傾向を調べてみると、5月に一番多い月のところが非常に多いのです。 新年度が始まることで環境の変化があったりするのも影響しているのかもしれません。 ここでもし自死を決断しようとしている人がいるのであればカウンセラーである私からお願いがあります。 もう色々なことをやったという人もいるかもしれません。 もうそんな力が残っていないというかもしれません。 しかしもう一度可能性を広げる努力をして欲しいのです。 「もう自分の力ではどうしようもない」と言うのであれば、そんな時は自分の力だけでなく、どうぞ遠慮せず他人の力をあてにしてください。 もちろん誰もが応援してくれるとは限らないかもしれません。 しかし、あなたの力になってくれる人、そしてあなたを心から応援してくれる人は必ずいます。 それがあなたの大事な家族なのか、恋人なのか、友人なのか、それともネットで知り合った顔も知らない人なのか、まだ相談もしたことがないカウンセラーなのか・・・。 それが誰なのかはわかりませんが、あなたの存在を受け入れ、応援してくれる人は必ずいます。 その力を思う存分借りて、「自分にはできない」と思っていることを「ひょっとしたらできるかもしれない」ということを一つでも増やし、可能性を広げてください。 またこのコラムを読んでいる皆さんにもお願いです。 あなたの大切な方だけでも構いませんので、もっと感心を持って観てください。 そこには、自死を考えなくても、悩みを持っていたり、ストレスを感じていたり、また不安を抱いている方があなたのすぐ側にいるかもしれません。 あなたが悩みを解決したり、特別な何かをすることが大事なのではなく、あなたが心から応援してあげることが大事なのです。 あなたも悩んだとき、味方や仲間がいるだけで心強かったことを経験しているでしょう?そんな難しいことではありませんよね。 自死ということをこのコラムで少しでも意識して頂ければと思い、あえてこの話題をこのコラムで書かせていただきました。 |
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【心遣いアンテナ73 笑顔】 |
今回の内容は笑顔について書いていきます。 あなたは初対面の人にどういった印象を持ってもらいたいですか? 例えば、 営業で初めての取引先に伺い、あなたの会社又は商品をアピールする担当の人に・・・ これから新入社員として長くお世話になるだろう会社での他の社員の人に・・・ 異業種交流会などで自己紹介をする人に・・・ 婚活パーティーで初めて会話する人に・・・ 他にももっと簡単な出会いであれば、コンビニでレジをしてもらう店員の人に・・・ と外に出ればたくさんの人と出会うことになります。 どんなシチュエーションであっても初対面の人会ったときに、いきなり難しい顔をされるより、笑顔で接してくれたら安心感を持つことができますよね。 笑顔というのは警戒心を解く上でも必須のアイテムというのはあなたもご存知のはずです。 また企業の研修などでは、実際に鏡を手に持ち自分がどんな笑顔になっているのか笑顔の練習に時間をかけることが多々ありますよね。 しかし日頃から笑顔を出せず生活をしているとすぐに笑顔を出そうと思っても顔の筋肉がうまく動かず、引きつった笑いになったりしてしまうことがよくあります。 表情を出そうとすると、顔には二十をも超える筋肉が集まっておりその筋肉を使って微妙な表情を作っているのです。 筋肉というのは日ごろから動かしていなければ、すぐには動かないのです。 それに笑顔というのは作り笑いなのか本当心からに笑っているのかにも微妙ではありますが違いが出てきます。 よく言われるのが、作り笑いは口と目が同時に笑いに変わり、心からの笑いは先に口が笑いその後目に笑うといった感じです。 もっと眼輪筋が目の周りに細かいシワを作り、眉が少し下がります。 こういった微妙な変化をわざわざ見抜こうとする人もいるかもしれませんが、そこまでは考えていたら多分今の自分の笑顔がどうなっているのか気になり、ひきつった笑いになるかもしれません。 ですのであまり意識はせず、「出来る限り笑顔で!」くらいでいいかもしれません。 参考までに作り笑いの特徴としてあるのが、顔の片側だけで笑う傾向や口元が片側だけ笑顔になる傾向があります。 そういった笑顔を見ると「何か企んでいるのか?」と警戒してしまいます。 (時代劇に出てくる悪代官や政治家でよくいますよね(笑)) 人により性格が違ったり、また価値観や考え方は人によって違うので「絶対こうしないといけない!」ということをここで書くつもりはありません。 ただあなたがもし、人付き合いでうまくいかず悩んだりしたことが一度でもあるのであれば、少しでもヒントとして捉えることができればと思います。 |
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【心遣いアンテナ72 パワースポット】 |
先日パワースポットと呼ばれるところに行ってきました! 奈良県にある日本最古神社と称されている大神神社です。 その神社は、神社の重要な本殿を持たず、拝殿から背後にある三輪山自体を神体として仰ぎ見る古神道の形態を残しています。 ご神体に登らせて頂くという事から決まりごとがあります。 まず入山手続きをし、首からかける「たすき」を一人一つ渡され、着けていきます。 (本当は白装束で入らせて頂くらしいのですが、その代わりだそうです。) そして飲食禁止(水分補給程度は可)、ご神体の一部ということで石なども持ち帰ることは禁止、そして写真撮影も禁止だそうです。 手続きの後は入山となるのですが、本当に険しい道が続くのです。中には昇り降りで人が交差することが難しい所もいくつもあります。 休日に行ったこともあり、人と交差することが結構あるのですが、気が付いたらちょっと広めの所で待っていてくれたりします。 そんなときに自然と「すみません。」とか「ありがとうございます。」という言葉皆さん出てきますし、また自分からも出ます。 また人とすれ違う時には「こんにちは。」と挨拶をします。 これはご存知の方も多いと思いますが、気持ちが良いから挨拶が自然とでることだけではなく、挨拶をすることで自分の存在を他人に記憶させる目的があるのです。 もし遭難したときに、挨拶をしていれば「○○ぐらいに××ですれ違った」という目撃を辿ることで、遭難場所を特定しやすくしているのです。 実際、かなり急な山道ですのでぬかるんだ所もあり滑って怪我をされ救助を要請することもあるのでしょう。 大人でしかも男性でさえも登りはかなりきつく、しかも降りは急で怖いのです。 参拝される方は、子どもから年配の方まで様々な年齢層です。 そんなちょっとした助け合う気持ちや相手を思いやる気持ちに自然とさせて頂けるのもやはり神様の力でしょうか? そういった気持ちを「その場所だから」ということだけではなく、「日ごろから心に留めておくことが大切なことだな」と感じました。 それがパワーを頂いたということかもしれませんね! ちょっと遠いですが、興味がある方は一度行くことをお勧めします。 |
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【心遣いアンテナ71 欲求を満たす】 |
イライラしていませんか? といきなりな質問ですが、イライラしてしまうことで自分のコントロールを失い、自らを傷つけたり、また周囲の人を傷つけたりといった行動や言動をしてしまいがちです。 こんなことを書いている私も経験があります。 自分の中で「こうしたい」や「あれが欲しい」といった欲求が持続され、現実になかなかうまく実現に結びつかないとき、欲求が満たされていない状態になります。 その欲求を満たすことができず、自らに苛立ちを感じ、その苛立ちから自己嫌悪に陥ったり、また他人を落とすことで自分を成り立たすといった自己防衛的な部分が露呈してしまいがちになるのです。 自分のコントロールをしっかりと保つことが出来ている人は、わざわざ自分を傷つけることを選択しませんし、また自分の状態に満足がいっていれば他人を落とす必要はありません。 仕事をしていると、どうでもいい事までに文句をつけたり、また陰口を言って他人を落とすことを考えたりと・・・。 そんなネガティブ人間に遭遇してしまうことが必ずあります。 実際にそういった人の対処方法で悩んでいる方も多いかもしれません。 私も経験があります。 そんな時はつい、「欲求不満なんですね。」と言いたくなるのですが(笑)、更に攻撃的になるでしょうから、その人の欲求が満たされるまで我慢です。 我慢できる範囲だったらそれで良いのですが、我慢できない場合はまずできることは何かを考えないといけません。 まず考えられることは、「他人を変える」、「環境を変える」、「自分を変える」です。 その選択が良いのかはわかりません。ただ一つ言えることは「他人を変える」ことは一番労力を使いながら現実的に難しいということです。 一人一人が欲求をどこまで持つかという問題もあるのでしょうが、欲求を持つことは自分を理解することでとても大切なことです。 欲求がわかって初めて自分の人生がどうしたいかとわかるからです。 その欲求を知らなければ、自分の人生を歩めなくなるからです。 しかしその欲求を持つことにより、自分のコントロールを失い自分らしく生きることができない状態になってしまっては本末転倒です。 現在イライラ状態が溜まっている人は、何の欲求が満足していないのかを知り、その欲求に対し、「今何ができて何ができないのか?」、「他に変わりは利かないのか?」、「綺麗さっぱり諦める」といったことを考える必要があるのではないでしょうか? もう一度 その欲求は誰が作ったのでしょうか? その欲求は誰が持ち続けているのでしょうか? その欲求を選んでいる人は誰なのでしょうか? を意識しその欲求を満たすことで自分の人生をうまくコントロールしてくださいね。 またうまくコンロールできない人はお気軽にご相談ください。 |
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【心遣いアンテナ70 オーバーアクション】 |
皆さんも一度は耳が聞こえない(聞こえにくい)人と話をしたことがあると思います。 そんな時どうやってコミュニケーションを取るか考えたとき、手話や筆談が頭に浮かぶと思います。 しかし実際は手話ができるわけではないし、筆談をしようにも書くものがなかったり、また筆談って普通に話をするよりも手間がかかることがあります。 これは人から聞いた話ですが、耳が聞こえない(聞こえにくい)人はある程度は口の動きを見れば理解できるとのことです。 そのような場合は口を大きく開けて、ゆっくりと話をすることが大切だそうです。 これはアクションを大きくすることで相手に自分のことを伝えることになります。 そう考えるとオーバーアクションというのはコミュニケーションにはとても重要な要素として存在しているのではないでしょうか。 テレビを見ていると普通に見逃していますが、意識してみるとわかりやすいぐらいリアクションが大きいのがわかります。 (特に芸人さんなど) 「どうしてそこまでオーバーアクションなのか?」と感じてしまうぐらいです。 実際素人で普段面白いと言われている人でも、テレビで見ると案外そうでもなく映ることがあります。 それだけ、オーバーアクションでなければ目立たないということです。 私もテレビに出演したとき「さすが芸能人だな〜」とすごく感心したのを覚えています。 普段の生活で、テレビの中で見るようなオーバーアクションまでは必要ないかもしれませんが、話を聞いているとき無反応で聞かれるより、話し手のテンションに合わせて話を聞いた方が、話をしている人も気分よく話ができます。 相手からすると、自分の話が楽しいのかつまらないのかを相手の状況を確認しながら話をしているのです。 もしできるなら試しに相手の話を聞くときに、全く無反応で聞くことをチャレンジしてみてください。 きっと相手は話が続かなく、困惑するでしょうから(笑) ここでは相手に嫌な思いをさせる必要はなく、逆にどうすると「相手と良い関係を作ることができるのか?」ということが目的ですのでもちろんそんなことをしなくてかまいません。 オーバーアクションをどうコミュニケーションに繋げていくかですが、オーバーアクションは声の大きさや体の動き、そして表情も含まれます。つまり表情も豊かに話を聞くことです。 表情もちょっと大げさに表現するぐらいのほうが相手に伝わるのです。 そう考えると、普段から顔の筋肉を使っていないと筋肉はすぐには動かないのです。 やっぱりこういったことは一瞬だけするのではなく、常日頃から意識していなければ簡単にはできないということです。 普段にいつもではなくてかまいませんが、たまにはいつもの自分よりも5割り増しぐらいでオーバーアクションをしてみてください。 そのためには良い意味で多少馬鹿になることも大切ですよ。 |
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【心遣いアンテナ69 逃げ道】 |
逃げ道と言うとネガティブな言葉として捉える人もいるかもしれません。 しかし逃げ道はとても大切なことです。 物事がうまくいかないとき、自分の思い通り進んでいないときなど必ず誰にでも生じる問題です。 そういったときにその問題にどう向き合っていくかが大切になるのですが、問題に真正面からぶつかっていく方法もあれば、問題をずらして解決に向かう方法もあります。 こういった選択肢を考える方が多いかもしれませんが、他にもその問題から避ける、つまり逃げるという選択肢もあるのです。 逃げる選択肢にも色々とあります。 考えないように他のことに集中するという方法。 悩みが大きくなってしまうと考えたくないのに夜も眠れないくらいエンドレスで考えてしまう人もいます。 また問題の解決を後回しにしたり、解決を諦めるという方法。 問題自体から自分を遠ざける方法です。 これも問題が残っているとどうしても解決しなければならないと意識してしまう人もいます。 こういうことを考えると避難訓練と同じで日頃から逃げることを意識しておかなければ、咄嗟のときにパニックに陥ったり、戸惑って逃げ遅れてしまったりすることが出てくるのです。 そうなってしまえば、自分を傷つけ自信を失わせてしまうことになります。 また逃げるということは自分をしっかりと認識できていると言うことにも繋がります。 自分をしっかりと認識できている人は自分の力を知っています。 自分の力を知っていれば、無理なことを最初から諦めることができます。 そうすることで無駄にストレスを大きく抱え、悩み過ぎなくても良い結果に繋がるのです。 問題を解決し、自己成長に繋げることができればもちろん理想的なのですが、そううまくいくことばかりだけではないのです。 そう考えると自己防衛として、逃げるという選択肢も必要になってくることはわかります。 ここまでは自分に対してのことを書いていますが、実は他人にも逃げ道を作ることも大切なことがあります。 意見が対立した場合など、どうしても自分を優位に立てるように理論武装をして相手に攻撃をすることがあります。 相手に逃げ道を作らず、自分のことだけを考え攻撃し優位に立つことができたとしても、その瞬間だけは気持ちが良い状態になれるのかもしれません。 しかし、同じようなことが起き立場が逆転し自分が劣勢になった場合、逆に逃げ道を与えてくれず嫌な思いをするのはあなたかもしれません。 こういったことを延々と繰り返すより、相手のことを思い逃げ道を作っておけばコミュニケーションも円滑になっていくのです。 あなたがもし相手と対立したとき、どういった選択肢を与えているのかもう一度意識してみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ68 遊園地】 |
先日遊園地に遊びに行ったときの話しです。 私は絶叫系も問題なく乗れるタイプなのですが、ちょっと激しそうなジェットコースターに乗り込んだときでした。 私は前の方に座っていたのですが、すぐ後ろの席の男性が怒っていました。 何を怒っていたのかと言えば、ジェットコースターに乗るときに「必要のない荷物は乗る反対側の棚に入れてください。」ということはよくある話ですよね。 しかし怒っていたのは、「ポケットの中身も全部出してください。」との言葉に対してでした。 係員の意図は前向いて座っていたので詳しくはわかりませんでしたが、その男性の言い分は「ポケットの中にある財布をそんな鍵もないような普通の棚に安全に預けられるのか?」ということでした。 確かにお客さんは降りるときにしかそちらには行きませんが、降りたときにごった返して財布を取られる危険性もありますし、スタッフだって「完璧に信用できるか?」と言われたら微妙ですよね。 実際私のズボンのポケットにも財布は入れたままにしていましたしね。 それなのに「絶対財布を棚に入れなければ動かさない。」といった係員の頑な態度に待っている人はうんざりです。 結局のところは、「貴重品を運転操作する窓口に預ける。」ということで一件落着したのですが、考えてみれば最初から鍵の付いた貴重品BOXや信頼おける窓口に預けるなどのルールが存在していてもいいのではないでしょうか? またそういったルールが無いにしても、マニュアル通りにしなければならないと動いていた係員も、もっと臨機応変に最初から対応していればその男性も怒ることはなかったように思えます。 以前にも書いたことがあるかもしれませんが、マニュアルは誰のために存在しているのかを考えなければなりません。 そのマニュアルに書かれていることは、イレギュラーな出来事までは書いていないはずです。 特にそういった遊園地などは、子どもも多いですしそんな揉める出来事は想定して無くしておくべきことだと私は思います。 そう考えるとディズニーランドはお客さんに対して最新の注意を行っていると思えます。 一例としてお掃除係の人はちりとりを身体の側面に付け身体から離さず、ゴミを掃くときも身体を動かしてゴミをちりとりに入れるそうです。ちりとりを身体から放すことでお客さんにぶつけてしまったり、躓かせてしまうことを避けるそうです。 またアイスクリームが落ちていたとしてもかがんで作業はしないそうです。 これもまたお客さんに躓かせないための工夫だそうです。 そこまでの演出までは求めませんが、楽しく遊べる環境をどうすればいいのかをお客さん目線で考えてもらいたいと思います。 |
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【心遣いアンテナ67 優しさ】 |
現在リハビリセンターにてセミナーをさせて頂いているのですが、今回はそのときのお話です。 リハビリセンターということもあって参加されている方は障がい者の方なのですが、障がいの程度も人によって様々なのです。 セミナーではメンタルヘルスについてや悩みについて、またコミュニケーションについて座学半分、ロールプレイング半分といった感じで行っています。 座学があるのでどういても机が必要になり、会場はそんな広くないこともあり余分なスペースがほとんどありません。 そんな中でのセミナーなのですが、セミナーが始まり途中で一人会場の外に出ようとしたときのことです。 会場も狭いこともあり、しかも身体に障がいを持つ方ということで 「ちょっと外に出づらいかな?」 と思った瞬間、他の参加者が椅子をどけてあげたり、また遠くにいる人は 「そこの椅子をよけてあげて」 と声をかけたり、また出口に近い人はドアを開けて待ってあげるといった行動をそれぞれが考え行っているのです。 その光景を見た瞬間ありきたりの言葉になってしまうのですが、「優しい!」と感じました。 以前エレベーターに乗ったときにエレベーターの中は込み合った状態で私は一番奥の角にいたとき、ある階でベビーカーを押したお母さんが降りようとしたときのこと、込んでたこともあり、なかなか降りられずようやく出ようとしたときはエレベーターのドアが閉まりかけたのです。 左右の入り口に開閉ボタンが付いたエレベーターだったにも関わらず、誰も「開」のボタンを押さないことにがっかりしたことがあります。 ま た似たような話ですが、お店で手で開閉する扉でベビーカーを押したお母さんが入ってこようとしたとき、同時にお店から出ようとしていた人は扉を少し抑えてあげればそのお母さんはスムーズにお店に入ることができるのですが、自分だけが出ればスタスタとその場から立ち去るといった光景・・・。 どうでしょうか? 心理学では周りに多くの人がいると 「誰かがしてくれるだろう」 と責任の分散が起きるといわれています。 まさにそのような状況だったのでしょう。 優しさには人それぞれの基準を持っているのでしょうが、まず自分がもしその状況であったならば、「何をして欲しいのか」といったところを気付き、行動することが優しさに繋がるのではないでしょうか? 実際リハビリセンターでは、自分たちで自分の立場だったら「何をしてあげられるのか?」を感じながら様々なことをしているのでしょう。 これは心遣いアンテナの感度を高めていることも同時に行っているのです。 皆さんの心遣いアンテナの感度を高めることはできていますか? |
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【心遣いアンテナ66 裏切る】 |
「え!裏切ることが心遣い?」と思ったかもしれません。 そうなんです! 予想を裏切るにも良い裏切り方もあれば、悪い裏切り方もあるのです。 ここで言うのはもちろん良い裏切りの方です。 みんなができることをしてもそれは当たり前にしかならないのです。 確かにその当たり前のことができない人もいますので、それだけでも心遣いになる可能性もあるのですが、心遣いのできる人はその上をいきます。 心遣いのできる人は相手の想像を超える想像力とそれを実行する力があるのです。 想像するだけで実行がなければ相手には伝わるはずがないことはわかりますよね。 これまでに心遣いアンテナということで私が考えられる(また感じられる)ことを文章にしてきました。 どこまでみなんさんの想像力をかきたることができたかはわかりませんが、心遣いの言い方を変えると仕事であればサービスと言えます。 このサービスを調べてみると、「経済用語においては、売買したものが後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のこと」とあります。 効用や満足が財ということになるのでしょう。 「あまりサービスをやりすぎるとよくない」という話を聞いたことがありますが、私はやりすぎるということはないのではないかと思います。 そこにはやりすぎてしまうことに相手が慣れていないということがあるのではないでしょうか? 大事にされる経験が少ないといざ大事にされると恥ずかしさで対抗があったり、また大事にされることで本心は違うのではないかと疑ってしまう人すらいるようです。 ですので私はみなさんがどんどんと良い意味で期待を裏切り、周りの人を大事にできる環境をどんどん作って欲しいと考えています。 そうなれば、大事にされたと感じる人が増え恥ずかしさや疑うことも減るのではないでしょうか? 心遣いはする側の気持ちも大事ですが、受け取る側の気持ちも大事ということですよね。 どちらかが一方通行になってしまっていては、先ほどサービスのことを書いた効用や満足といった財は生まれません。 財を得るにはまず自分が大事にされたという素直な気持ちを持つことをどうすればいいのか考えるということもまた相手に対する心遣いになります。 心遣いをする人、また受け取る人が交互に変化していきながらお互いの関係を良くしていけるような裏切りをぜひ広げてください。 これからももっと色々な心遣いを意識していくつもりですが、ぜひみなさんもこんな心遣いがあるということを私に教えてください。 今後も心遣いを意識し、披露させていただきますね。 |
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【心遣いアンテナ65 警察官】 |
これはお盆に長崎県の精霊流しに行ったときの話です。 まずここで香川県の方には精霊流しと言っても馴染みが無いと思いますので説明をしておきます。 精霊流しは長崎県の伝統行事であり、初盆を迎えた故人の家族らが、盆提灯や造花で飾られた精霊船と呼ばれる船に故人の霊を乗せて、流し場と呼ばれる終着点まで運ぶのです。 ただその流し場まで向かう道中に、花火(主に爆竹)をしながら道路を歩いて行くのですが、その爆竹の音がすごいのなんの・・・。 爆竹をするというのは中国の魔除けの文化が入っているのでしょうか? 皆さんは爆竹をしたことがありますか? 私は小学校のころ、爆竹をして爆竹が禁止になった思い出があるのですが・・・。 まぁ小学校の頃の記憶ですから、音がすごかったのは覚えているのですが今改めて見るとちょっとビビリます。 その流し場の手前にある県庁坂が必ず通る道になるのですが、やはりその道は最後に近いということもあり、爆竹の量が半端ないのです。 1箱まるごとの爆竹なんて普通で、爆竹の箱が数百個も入ったダンボールごと火を付けたりするのです。 ここまで来ると隣にいる人の話し声なんか聞こえないぐらいです。 とまぁこんな伝統行事なのですが、道路を精霊船が通るのを歩道で見ていたのですが、警察官が近寄ってきて、 「危ないから下がってください。」 の言葉。 そんな時よく言われますよね。 どうしても見たい気持ちが勝って自然に前に前に出てしまいます。 そして一度前に出ると後ろも人がいっぱいでなかなか下がるのも大変です。 またどうしてもその言うことを聞きたくない気持ちが正直なところ出てきます。 しかしその時の警察官は 「本当に危ないですよ。さっき私の顔にも飛んできましたから。」 という一言が付け加わりました。 この一言で 「確かに危ないよな。さっきから近くで鳴った爆竹の衝撃で石が飛んできたもんな。」 と考え、一歩ですが素直に下がることができました。 またその警察官には爽やかな(私が感じただけかも?)笑顔もありました。 ただ単に上から言われる一言と、相手の立場に立った一言では受け取った気持ちが変わります。 そんなこと皆さんもありませんか? 内容は同じこと言われたとしても素直に言うことを聞ける場合とそうでない場合。 ちょっとした言葉で相手の行動も変わるのです。 本当に些細なことで意識するのは簡単なことではないかもしれません。 しかし相手の立場に立ったことは想像できるのではないでしょうか? ちょっとした意識で相手も変わるかもしれませんね。 |
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【心遣いアンテナ64 嫉妬】 |
嫉妬の特徴として、「下に見える人(もの)を見て悦に入る」と「上に見える人(もの)を見て反感を抱く」の2パターンがあるそうです。 どちらのパターンも相手がいて、その相手の状況や状態から自分の反応が決まるといった受動的な部分があります。 つまり嫉妬に苦しんでいるという人は自己の確立ができていないのかもしれません。 確かに人と比較するということは大事な一面でもあります。 例えばあなたは自分の顔を鏡で見たことがありますよね。鏡に映った自分の顔は自分の顔ではありますが、本当の自分の顔ではありません。鏡を通して見たものになるのです。 姿形であれば視覚的に映すことができるのですが、自分の性格や価値観といった視覚的以外のことは鏡に映すことはできないのです。 そこで自分の性格や価値観を知るために、他の人と比較をするということで改めて自分ということを見つめることができるようになるのです。 集団生活で大事な要素の一つでもありますよね。 人と比較することは自分を知り自己を確立していく上でも大事なことなのですが、嫉妬をすることでそのせっかく大事なことがマイナスになってしまってしまっているのです。 テレビで観た話ですが、ゴルフプレヤーのタイガーウッズ選手をご存知ですよね。 そのタイガーウッズ選手は優勝をかけたプレーオフで相手のパットを外せば優勝だった時、相手がパターを打った瞬間に心の中で「入れ!」と叫んだらしいです。 通常であれば、自分が勝ちたいわけですから「外せ!」と思いますよね。 そこで「外せ!」と考えてしまえば、その瞬間から「自分がマイナスの闘いを始める」つまり自分以外の力で優勝を得ようとしてしまうことになるのです。 これは自分のこと以外のコントロールを捨てる考えになります。 タイガーウッズ選手は自分の力で優勝を掴みたかったんだと思います。 一流のアスリートともなれば、いかに周囲に振り回されず自分を保っていられるかが大事になってくるのでしょう。 タイガーウッズ選手もメンタルトレーニングをしてからそういった考えになったと聞きます。 他にも一流の選手にはそういったメンタルトレーナーが付いているようです。 こういったことは一流のアスリートだけに必要な話ではありません。 もしあなたが今「下に見える人(もの)を見て悦に入る」状態にいるのであれば、あなたは「あの人と比べたら私はまだマシね。」と下を見て自己成長のチャンスを逃してしまっているかもしれません。 もしあなたが今「上に見える人(もの)を見て反感を抱く」状態にいるのであれば、あなたは上に見える人を自分の位置もしくは自分より下の位置に引きずり下ろすことにエネルギーを注ぎ、自己成長のチャンスを逃してしまっているかもしれません。 せっかく他人と比較をするのであれば、嫉妬をプラスに変えることができるよう、自分を見つめ直すチャンスと捉えてみてはいかがでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ63 約束】 |
約束を守るということが大事だということは皆さんも感じているはずです。 小さい子どもでも「指切りげんまん、うそついたら針千本飲ます!」と言いながら約束をしますよね。 約束を守らなかったり、約束を忘れていたりするとあなたはきっとその相手のことを信頼することができなくなってくるはずです。 約束にも小さい約束や大きい約束があります。 大きな大事な約束はほとんどの人は必ず守れるように努力をします。 「大事な商談のときに時間を遅刻しないように早くから現地に行く」などかなり意識し気を遣います。 しかし小さな約束になると、自分ではあまり意識していなくてもいくつか何気ない約束をしていることがよくあります。 例えば、友人と「今度一緒にご飯に行こうよ。」とか、子どもに「今度おもちゃを買ってあげるね。」とか、恋人に「今度一緒に遊園地に行こう。」といった約束を結構しています。 また約束したつもりはないけど、つい口にしてしまっているケースもあります。 更には約束したことの記憶すらない場合もあります。 実はそういった小さな約束を守ることが相手との信頼感に繋がるのです。 相手は小さな約束を覚えていないかもしれません。 しかしその約束を守って行動をしてくれれば、「そういえばあの時そんな約束したっけ。覚えていてくれたの?」と思ってくれるはずです。 そういった何気ない約束を守られると、自分に関心を持ってもらい大事にされた気になりませんか? その大事にされた感覚が重要なのです。 この前異業種交流会で名刺をお渡しした相手の方に「今日は名刺を忘れたので後日メールさせていただきます。」という言葉を頂きました。 案外こういった約束でも守られないことがあるのですが、その方は後日お詫びとお礼のメールを頂きました。 そういった小さな約束を守ってもらえると、私は特にその人を信頼したくなります。 こういった気持ちは皆さんそう変わらないはずです。 大事なのは、大きな約束は守ることは当たり前です。 当たり前のことをしても相手には響きません。 小さい約束を相手の立場に立ち、誠実に守るかどうかでその人の信頼性が決まるのではないでしょうか。 小さな約束をもう一度意識し、一つでも多く守ってみるとあなたの人生も変わっているかもしれませんよ。 |
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【心遣いアンテナ62 自信を持つ】 |
あなたは大切な頼み事をするときに、自信の無さそうな人に信頼して任せることができますか? はっきりと自信が無いことを言葉で表現する人もいるでしょうし、言葉では自信がありそうなことを言っても表情や態度が自信の無さそうな人もいますよね。 そんな人と大事な約束をするということ・・・。 ほとんどの人は「NO」ではないでしょうか。 その頼まれ事の部分だけ自信がないのであれば、自信を持つことは比較的容易かもしれません。 足りない技術や知識を身につけることで自信を持つことに繋がるからです。 しかし問題は常に自分に自信が無い人です。 自信が無いという人は、自分を信じることができていないということです。 自分が何に対しての自信が無いかすらわからず、その自信の無い状態がずっと続いているのです。 自分に対して信じることができない人を誰が信じてくれるのでしょうか? 人から信頼されたいとほとんどの人は考えているとは思いますが、その信頼される前にあなたが一番大事なあなたを信じなければ相手にとって失礼になるとは思いませんか? もちろんそこが理解できたからといって、簡単に自信を持つことができるわけではないでしょう。 ではなぜ自信が持てないのでしょうか? そこには経験が影響しているのではないでしょうか。 そう最初から自分を信じることができなかったという人はいないはずです。 赤ちゃんが自信を失っていれば驚きますよね。 自分が正しいと信じたことを両親や兄弟、また他の周囲の人たちから否定をされ続ければ、誰もが自分の信じたことを信じることができなくなるはずです。 またそこから自分の否定もはじまり、常に自分の中でも否定をし続けます。 そうなれば、最悪の悪循環ですよね。 では、自信を持つためには何が必要なのでしょうか? そう自分を信じるということですから、自身を持つことと言ってもいいかもしません。 自信と自身、言葉は違いますが読み方は同じですね。 自分が正しいと信じていることを否定する人もいるでしょう。しかし否定されるばかりではないかもしれません。 十人十色という言葉がありますが、考えていることは人それぞれ違います。 逆に違うことを考えているからこそ人間なのです。 皆が同じことを考え、同じ行動をしていれば、プログラムを組み込まれたロボットと同じです。 自信を持てない人は自身を受け入れ認め直していくことが大切なのです。 これまでの最悪の悪循環はまず自分から気付き、断ち切らなければ誰も断ち切ってはくれません。 「簡単にはできないよ」とか「できるから簡単に言えるんだ」という声も聞こえてきそうですが、自信を失ったことが無いという人は誰もいないはずです。 つまり「出来る」とか「出来ない」といった問題ではなく、「する」か「しない」かの問題なのです。 もちろん「したくない」ことはする必要はありません。 ただ自分の自信(自身)を持つことで相手に対する心遣いには繋がることをもう一度意識してくださいね。 |
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【心遣いアンテナ61 行動】 |
4月ということで年度も新しくなり、職場や環境の変化があった人も多いと思います。 人は本能的に恒常性(内部環境を一定の状態に保つ働き)を求め、できる限り今の状況を変化させないようにしようとする力が無意識に働きます。 そのため環境の変化というのは、例え自分にとって良い変化であったとしてもストレスを感じるようになっているのです。 また悪い変化も当然ながらストレスになるというのは皆さんもご存知の通りですよね。 また環境が新しくなることでこれまで通り同じことをするということは少なく、新しいことをしないといけないことが必ずといっていいほど出てきます。 新しいことをするとなったときにできるかどうか不安な気持ちになることは当然あるはずです。 そこでその不安な気持ちに影響され新しいチャレンジから逃げてしまうのか、また不安な気持ちよりも自分の成長を想像しチャレンジをするのかといった選択肢がでてきます。 ある人が人間には「言い訳ばかりを作って逃げる人」か、「出来る可能性を信じ行動する人」かの二通りのタイプの人がいるということを言っていました。 言い訳ばかりして行動できない人は、これまでの自分の経験や人からの情報を信じ込み前に進めず、その理由付けを自分の中で行い自分を納得させているのです。 「百聞は一見にしかず」といった言葉を聞いたことがある人が多いと思います。 これは人から百回同じことを聞くよりも実際に自分の目で一回確かめた方が早いという意味です。 しかしこの言葉には「百聞は一見にしかず、百見は一行にしかず」と続きがあるそうです。 百回同じことを聞くよりも実際に自分の目で一回確かめた方が早いが、同じことを百回見るよりも、自分で一回やってみる方が早いという意味だそうです。 海やプールで泳ぐために、泳ぐコツを書いた本を読んだり、人からどうやって泳げばいいのか聞いたからといっていきなり泳ぐことができる人はいないでしょう。 実際に水の中に入りどうすれば水に浮くのかを経験し、そこから手や足をいかに効率よく動かせば前に進むのかを持っている知識をもって、チャレンジしたからこそ泳ぐことができているのではないでしょうか。 このように皆さんもこれまでの経験でやってみないとわからなかったことはたくさんあったはずです。 やってみて出来なかったことは知識が足りなかったのかもしれません。 また練習が足りなかったのかもしれません。 そこでチャレンジを諦めてしまえば、きっとあなたはできないことを延々と学び続け、これからもできないことから逃げ続けることになるのでしょう。 もちろんそういった選択肢もありますが、「自分がどうしたいのか?」を感じてください。 自分がしたいと思えることであれば、行動し続けることです。 したくないことをわざわざする必要性はありません。 自分の人生を自分の意思でコントロールするためにも行動できるあなたになることを心から応援しています。 |
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【心遣いアンテナ60 東北大震災】 |
今回の大震災により、お亡くなりになった方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 また被災にあわれた皆様やご家族の方々そして避難生活を強いられている多くの方々に心の底から、お見舞いを申し上げます。 今回の地震のことは夕方家に帰宅するまで全く知りませんでした。 帰宅しテレビのスイッチを入れた瞬間、衝撃的な映像を目にし言葉もでませんでした。 そこからはずっとテレビに見入っていましたが、時間が経つにつれ様々な情報も入りつつもまだまだわからない情報もたくさんあるのが現状です。 その情報の中でも、ニュースでも実際に被災にあわれた皆様のインタビューも流れその言葉を聞くと、生きることに対して真剣に向き合っている姿に「人はここまで強くなれるんだ。」と心から尊敬してしまいます。 実際にテレビでインタビューに答えている人でしたが、避難生活の中で家族が亡くなっている方や家や家財を全て失っている方が集まり避難生活をしている方へのご飯の準備をしている中で、「今の自分は前を向いていくしかない。」との言葉には生きることの大切さを一言で語っているように感じました。 「生きるためには今の自分は何をすべきか?」 「過去に立ち止まっていては生きることができない」 ということなのでしょう。 わかっていてもなかなか簡単にできることではないでしょう。 しかし多くの方が亡くなっている中で自分たちが今できることは他の方と助け合って生きることなのでしょう。 今CMで流れている、「心は誰にも見えないけれど、心遣いは見える。」「思いは見えないけれど、思いやりは誰にでも見える。」といったフレーズが出てきます。 私がもう5年もの間、この"心遣いアンテナ"を書き続けているのはこれまで見えなかった心遣いを見えるように、またできることをする行動する大切さを知ってもらいたいからだったのです。 そう考えると私も反省すべき点でもありますが、生きることの大切さよりもっと自分の立場や自分のことを優先してしまっていることがよくあります。 今回の出来事でもう一度自分の中で心遣いということを意識し直すことになったように思えます。 今回のことで「すぐにできること」をほとんど思いついていない自分に歯がゆさを覚えてしまいます。 もっと想像する力を働かせ、行動できることは一体何かを小さいことからでも考えていければと考えております。 |
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【心遣いアンテナ59 マスク】 |
みなさん、まだ寒い時期が続いていますが、風邪を引いたりインフルエンザになったりしていませんか? この時期になるとマスクを着用している人が増えますよね。 そこで今回は私が感じていることを書いていきます。 数年前の新型インフルエンザが流行したとき、マスクが店頭から消えるような異常事態ともいえる出来事がありましたよね。 あの時は新型インフルエンザの 流行を少しでも食い止めるよう誰もがマスクをしていました。 またこの時期であればインフルエンザの予防としてマスクを着用している人も多いことでしょう。 しかしマスクをしての接客となると私はどうしても違和感を感じてしまいます。 新型インフルエンザの時も感じたのですが、「予防のためにマスクを着用しているのか?」それとも「既に新型インフルエンザになっており感染を広げないためにマスクを着用しているのか?」のどちらなのかという疑問が出てくるのです。 マスクをしているだけではその判断はできません。 つまり、マスクを着用し接客を行なっている場所には、可能性として後者の事例もあるのですから余計に不安を感じ、行きたくないということがでてきます。 そうマスクを誰もが着用することで私は「余計にパニックを増徴させるだけではないか」と感じていました。 また何故「接客をしている人」と書いたかといえば、マスクをしてしまえば表情のほとんどが隠れてしまうのです。 出ている部分は目の周辺だけ・・・。 いかがでしょう? 人の表情を読み取ることができないことに不安を感じませんか? 人の顔には20を超える筋肉があり、その筋肉の作用で微妙な表情を作り上げることができるのです。その表情というのは情報の宝庫とも言われるのです。 コミュニケーションで考えれば「その情報を隠してしまっている人を信用できるか?」ということです。 人は嘘を付くとき無意識に鼻を触ったり、口元を隠すと言われています。 そういったことを考えると「表情を隠す便利な道具として使っている人もいるのではないか」と勘ぐってしまいたくなります。 勿論マスクを否定するわけではありません。インフルエンザ予防のためや、これからの季節であれば花粉症予防の人も大勢いるからです。 昨日某コンビニの入り口に手書きで、「インフルエンザ予防のために従業員はマスクを着用しています。」と貼っていました。 そう、一言事情を伝えてもらえば、安心感を持つことができるのです。 マスクを様々な理由で着用している人も多いでしょうが、「相手との関係をど うしたいのか?」といった目的をもう一度意識してみてください。 |
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【心遣いアンテナ58 死】 |
死という題名できっと「えっ!」と思った方もいるのではないかと思います。 実は最近私の親戚が亡くなり、その時に感じたことを書いていきたいと思います。 今回は心遣いという題名からは少し外れてしまうかもしれませんがご了承ください。 その親戚とは長崎の方で、私も小さい頃から夏休みになれば数年に一度は遊びに行くところのお父さんになります。 遊びに行く度に本当に色々なところに遊びに連れて行ってもらい数々のできなかった体験をさせてもらいました。 夏ということもあるのでしょうが、海水浴はもちろんそれ以外にも小さい巻貝を捕りに行ったり、なまこを捕りに行ったり、時には夜釣りや夜中に蟹を捕りに行ったりと、また時にはカブトムシやクワガタを捕りに行ったりと今でも大 切な記憶として残っております。 実はそこの家には私と同じ歳の娘がいて何かを捕りに行くときには自分の娘は連れて行かず、親戚の男の子を連れて行ってくれるのです。 また普段は親戚が何人かその家に泊まり、夜中までトランプをしたり、また夜遅くに近くに出る屋台のラーメン屋に連れて行ってもらったりとあの頃からすると本当に楽しくて仕方がありませんでした。 私にとってそこはとても居心地の良いパラダイスのような所でした。(笑) 大人になってからは距離が遠いということもあって、なかなか遊びに行けず「また近いうちに・・・」といつも考えてはいるのですが、ここ数年遊びに行けず・・・。 子どもの頃はそんなことを考えることもなかったのですが自分が親の世代になってきて、考えてみると自分の子どもを置いて親戚の子どもを色々と遊びに連れて行くことはそうできるものではありません。 子どもが好きで男の子が欲しかったというのはあったかもしれませんが、やはり「遠くから遊びに来た子どもを楽しませてあげたい」という想いがないとできることではないでしょう。 また当然相手は子どもですから見返りを期待しての行動ではないこともわかります。 誰に対しても、「何をしてあげれば喜んでもらえるのか?」という無償の愛でなければできないことではないでしょか? どうしても大人になってくると損得勘定や愛情確認などにより、自分が好きでしてあげたことなのに見返りを求めてしまっているケースがよくあります。 今回の出来事で、もう一度自分自身を見つめ直し心遣いを純粋な目で見つめていけるようアンテナを張り巡らせていければと思い、書かせていただきました。 またこういったことを経験することで、「大切な人に今できることは何か?」ということを同時に考えるきっかけになったのではないかと思います。 最後にたくさんに経験をさせてもらったことで今の私が存在していることを感謝することと同時に、ご冥福を心よりお祈りしております。 |
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【心遣いアンテナ57 メール】 |
メールをチェックしていると全く覚えのないメールアドレスから「以前はお世話になりました」といった題名。 最近は迷惑メールも手が込んでおり、メールの中身を見るようにあたかも「知り合いです」といった感じでメールが送信されていることもよくあるので恐る恐るメールを見ると、私にとっては驚きのメールの内容でした。 そのメールの相手とは、4年前に私のところのHPを見て突然に電話をしてきた女性だったのです。 その時の電話の内容は「死にたい」という内容だったのですが、突然の電話で私も驚き、誰かもわからぬまま話を聴き、その後落ち着きを取り戻したので電話を切るとまた電話がかかってきてを何回か繰り返しました。 そして最終的には電話では埒が明かないということで、当初に訪れるように促したのですが、電話をかけてきているのは神戸から・・・。 しかもお金はフェリーの片道代しかないといった状態・・・。 プロとしては失格だったのかもしれませんが、自体だけに思い切って神戸から高松行きのフェリーに乗ることを勧め、最終的には当初まで来てもらい、無料で施術を行ったのでした。 そしてお金がないということだったので、うどんですが(笑)ご馳走し、帰りのフェリー代を渡し、帰っていったことを今でも覚えています。 話は戻りますが、その女性からの突然のメール。 メールには当時どん底まで落ち込んでおり、あのことがきっかけで今は元気に心について学んでいるということ、そして来月から海外での生活が始まること、そして今年には念願だったうどんツアーをしたことなどが書かれていました。 その女性は元々うどん好きだったのかもしれませんが、「あの時に食べたうどんをもう一度元気になって食べたい」と思ったではないかと一人で妄想しています。 あそこで無料で施術を行ったのは最初で最後だったので、今でもたまに「そんなこともあったな」と気になってはいたので、メールを見たときは元気でいることの喜びで涙が溢れ出しそうになりました。 きっと4年間という月日の間は私には想像できないほど苦労をしたに違いありません。 どん底の状況から抜け出すのは間違いなく簡単ではなかったはずです。 しかしメールの力強い文面から、その努力が報われそして胸を張って私に報告できるまで成長したのでしょう。 私がした行動は結果として「間違っていなかった」と自信をもたせてくれる心が暖まるメールでした。 『間違いなく未来は輝いている!あなたなら何でもできる!』 そう彼女にメッセージとして贈ります。 |
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【心遣いアンテナ56 表情を読む】 |
これまで視線解析や視線の動かし方といった似た内容を書いていますが、今回は表情についてです。 メラビアンの法則でも書きましたが、人はコミュニケーションをする時、目からの情報(見た目)が全体の55%を占めているということです。 また言葉の意味などは僅か7%。 カウンセリングをしていても、クライアントが話す情報よりもクライアントが無意識に発する情報をいかに受け取っていくかが重要になります。 もちろんクライアントがカウンセリング最中に「カウンセラーを騙してやろう」と意識して嘘をついているわけではありません。 クライアント本人も自分の感情に気付いていないケースが多いのです。 カウンセラーはその無意識の情報を見逃さないように相手を観察しているのです。 視線解析も表情を観察するのも目からの情報となります。 「目は口ほど物を言う」 ということわざもあるように目だけの情報でもかなりの情報源となります。 そこに加えて、表情というのは20を超える筋肉から成り立っているのです。 人はそれだけの筋肉をコントロールし表情を作っているのですが、いくら表情を意識しコントロールしようにも必ずといっていいほどコントロールをしようとする一瞬に感情が出てしまうのです。 他のしぐさなどは、時間的にもっと長く続いている場合(例えば、我慢をしているときに、握りこぶしを握るなど。)が多いのですが、表情は時間でいえば、コンマ何秒かの世界。そのコンマ何秒かの世界をどれだけ正しく情報を得る」ことができるかが重要です。 こういったコミュニケーションの方法をノンバーバルコミュニケーションと言います。 ノンバーバルとは非言語的という意味であり、言葉によらないコミュニケーションと言うことになります。 ノンバーバルにはもちろん表情だけではなく、身振り、姿勢などといった情報もあります。 そういった情報を受け取る能力こそが相手に対する気遣いに繋がるのではないでしょうか? 例えば、今日はちょっと嫌なことがあって元気がないあなたに友達や家族が「元気ないね。どうしたの?」と言われた経験が一度はあるのではないでしょうか? そんな時、あなたは「何でわかったの?」ととても不思議な気持ちになるはずです。 自分でも周囲の人に心配をかけまいと元気なフリをしていたにもかかわらずです。 それと同時にあなたの微妙な表情や身振りなどの情報だけで変化を見極めてもらったことにあなたは自分に関心を持ってもらっていることに喜びすら感じるのではないでしょうか? だからといって「これからあなたを観察しますよ。」といったサイン(情報)をこちらから発してしまえば相手の警戒心を抱くことになり、コミュニケーションとしては失敗になりますのでご注意を! |
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【心遣いアンテナ55 親子関係】 |
最近カウンセリングをしていてよく想うこと・・・。 ズバリ“親子関係”です。 親からすると躾のつもりで行っていた行為も子どもはそうは受け取ることができていない場合があるのです。 小さい子どもの頃は他の環境を知らないのでまだいいのですが、子どもも成長にするに従って世界が広がり他の環境と自分の環境を比べることになるのです。 そうなると自分は「こうして欲しい」という期待や欲求が次第に強くなり、そこを叶えて欲しいと考えるのです。 しかし現実は親の教育が変わったり、環境が変わるということはそうあるものではありません。 そうなってくると子どもは大人にそう抵抗はできませんので、我慢をし続けることになるのです。 人はプラスのことよりもマイナスのことをより意識してしまうものです。 その理由は痛いや辛いや悲しいといったことはどうしても気になるからです。 例えば、遊園地に遊びに行ったとしましょう。 楽しい乗り物もいっぱいあり、周りを見ると皆笑顔で自分のテンションも上がってきます。 しかしあなたは歩きすぎたのか、せっかくのお出かけで履きなれていない靴を履いたせいか足に肉刺ができそこが痛くて歩くのも辛い状態です。 さてあなたは、その痛みを忘れて足に肉刺ができる前のようにテンションを上げて遊ぶことができるでしょうか? 話を戻しますが、我慢を続けているという状態はマイナスの部分をずっと意識しているということになるのです。 その状態からなかなか抜け出せないことは勿論、意識することで尚更その状況が嫌になるという悪循環に陥ってしまうのです。 ようやくその状況から抜け出せるのは、ある程度成長してからという人がほとんどではないでしょうか。 小さい頃に愛情というものはどういったものかを受け、理解し、また時には愛情を表現したりと経験していくことができていればいいのですが、マイナスの部分に目を向けてしまったばかりに、愛情をうまく受け取ることができないということになるのです。 ですので、親からすると「愛情は注いでいた」というけれど、子どもからすると「愛情を受けなかった」というギャップが生まれてしまうのです。 小さい頃から学ぶはずであった、愛情を表現したり、愛情を受け取ることの経験が不足してしまうことで、愛情を受けたときどう返せばいいのか、どう受け取ればいいのかすらわからないといったことになるのです。 つまりこの世界で重要になってくる、相手を想うコミュニケーション能力に影響を及ぼしてしまうのです。 親子関係というのは子どもが成長していく上でかなりの影響を受けることは理解できたと思います。親子関係をもう一度意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ54 興味を持つ】 |
相手に興味を持つということができる人というのは話しをしていても話易いし、また信頼関係を築き易いのではないでしょうか。 話をしていても素っ気ない相槌だったり、また時間を気にしていたり、上の空だったりといった態度が見えてしまうと話す気もなくなります。 その逆にちょっとしたことでも、質問してくれたり、相槌も興味を持ってくれているような相槌だったりすると話易くなります。 以前にテレビで芸人の方が言っていたのですが、「マジっすか」という相槌だけで話を聞いているようにできるという技(?)を披露していました。 本当に驚くような話をされたときは「マジっすか」を驚いた感じで言い、また悲しい話などの時は「マジっすか」をちょっと悲しげに言い、何でもないような話の時は受け流すような感じで「マジっすか」と言うような感じです。 これはカウンセラーもよく使う技術でペーシングと言うものがあります。 相手の行動や感情に合わせることを行い、信頼関係を築くテクニックなのです。 後もう一つこの言葉の利点を説明しておくと、その「マジっすか」の一言でほぼ全てを表現していますので、自分の余計な意見を言わなくて済むということです。 話を聴いているとどうしても、自分の主観やまた常識といった言葉で相手を否定してしまったり、また相手の言いたいこととニュアンスが違ったりすることを防ぐことができるのです。 この芸人はそういった技術を知っているかどうかはわかりませんが、ほとんどの人は「何となくこうされたら心地いい」というものを感じています。 そういったことを自分なりに理論付けることにより、そういったテクニックを生み出せたのではないかと私は考えています。 ただこの言葉の欠点は皆さんもおわかりになるとは思いますが、いい大人が「マジっすか」とは言えないことです。(笑) 傾聴というテクニックもありますが、相手の話を否定することなく、「あなたの話に興味を持っていますよ」というサインを送ることはとても重要なことです。 また機会があるときに傾聴の話をしますが、相手に「興味を持っていますよ」 とサインを送ることは相手に対しての心遣いになるのではないでしょうか。 ほとんどの人は自分に興味を持ってくれるということは、とても心地いいことなのです。 その理由は、興味を持ってもらうことで「愛」を感じることだからです。 以前にも書いたかもしれませんが、愛の反対の世界は憎しみや怒りなどではなく、関心(興味)がない世界です。 何とも感じない世界です。 最近のニュースでもよく取り上げられますが、「親が子どもの世話をしないことで亡くなった」ということありますよね。 あれこそが愛の全く反対の世界なのです。 相手に興味を抱くことの大切さを少しでも理解してもらえればと私は考えています。 |
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【心遣いアンテナ53 嘘】 |
これまで「一度も嘘をついたことがない」という人はいないでしょう。 辞書によれば、嘘とは事実に反することを自覚して言うこととあります。 嘘が全て悪いことかと言われれば全部が悪い嘘ではありません。 嘘には悪い嘘もあれば、良い嘘もあります。 悪い嘘というのは書かなくてもわかると思いますが、相手を陥れるようなことを言ったり、相手を傷つけるような嘘をつくことです。 また嘘には、人の為ではなく自分の保身のための嘘をつく人がいます。 その人が何を守りたいのか人によって違うとは思いますが、その場凌ぎの嘘はなるべくであれば避けた方が賢明だと私は考えます。 その場凌ぎの嘘は、短期的には得をするかもしれませんが、長期的に見ると損をすることが多々あるからです。 他に良い嘘というのもあります。 良い嘘であれば「嘘も方便」や「嘘をつかねば仏になれぬ」といったことわざの通り、人の為には方便として嘘を必要とすることもあります。 また嘘がコミュニケーションにおいて潤滑油的な要素になることもあります。 相手に良い嘘をつくことは相手のことを思い、落ち込ませたり、怒らせないようにといった感じでつくのだと思います。しかしその嘘が相手に感づかれたり、ばれてしまっては逆に相手に不信感を抱かせてしまいます。 嘘をつくのであれば、中途半端なことをするのではなく相手のことを想い、しっかりと考え嘘をつかなければいけません。 その覚悟がないのであれば、嘘をつくことは相手に失礼になってしまいます。 また容易く嘘をついてしまうと、その嘘を相手にばれないようにずっと忘れないよう覚えておかなくてはいけないのです。 しかもその嘘の辻褄が合うように、二度三度と嘘を重ねていかなければならないのです。 とても大変なことですよね。 ということは相手に対して心遣いの嘘はそこまで考えなければ、ついてはいけないのではないかと私は考えています。 無理して嘘を重ねる必要はないですが、どうしても嘘をつく必要がある場合は「誰が得をする嘘なのか」をもう一度考え、もし自分の保身のための嘘の場合は嘘をつく努力をするよりも嘘をつかなくても良い関係を作れることを努力することをお勧めします。 |
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【心遣いアンテナ52 安心感】 |
この前ある物を購入したときに感じたことがこの安心感って大切だな〜と考えさせることがあったので今回は安心感について書いていきます。 ビジネスの場合は特にほぼ初対面だったりする人と結構な品物や金額の受け渡しなどを行なっているのですが、やはり信頼感がなければとても不安になりますよね。 その信頼感というのは対個人での信頼感もあるでしょうし、会社といった信頼感もあります。 会社に対する信頼感はある程度の情報で安心できたり、またその逆にできなかったりと様々ですが、やはり対個人での信頼関係が大きく影響するのではないでしょうか。 今回特に感じたことは、「連絡が少ないと不安になる」です。 私の場合は今の状況がどうなっているのかを知りたいタイプの人間なので、まめに進捗状況を知らせてくれるとすごく安心感を覚えます。 もちろん人によってあまりまめに連絡すると鬱陶しがられる場合もあるでしょうが、ここで大事なのはお客様がどんなことを求めているのかを見抜く力が大事なのです。 連絡がほとんどお客様から来るということは、明らかに連絡不足になっている状態です。 お客様の欲求というのはそういった細かな行動や言動に表れますので、その情報をいかにキャッチできるかアンテナを張り巡らせておくことが大事なのではないでしょうか。 他にもお客様のモノを大事に扱ってくれるかどうかもとても重要です。 今回のことではありませんが、子どもが熱を出しある小児科に診察に連れて行ったところ、医師が爪を切っていました。まぁそこは言いとしても、あろうことか私の子どものカルテの上に切った爪を捨てていたのです。 確かにカルテは小児科のモノになるのでしょうが、気分が良いことは間違いなくありません。 ついでに書けばそこの小児科の医師は白衣を着ていなかったのです。 もちろん「白衣を着ていては子どもに怖がられる」といったちゃんとした理由があるのでしょうが、裸足でサンダル履きといった格好。 とても信頼できる格好ではないことは誰もが想像できることでしょう。 医師に診てもらうことは、安心感があって信頼できるのですがどこに安心を感じる要素があるのでしょう? 白衣を着ていないのも、「白衣を着たくないだけなのでは?」とさえ疑ってしまうぐらいです。 他にも宅配便などで荷物を持ってきた場合、地面に直接置く人もいます。 「そのぐらい何でもないだろう」と思うかもしれませんが、しかしわたしからすると「お客様の大事な荷物を持ってきました」ではないのです。 つまり、お客様の前でその状態ですから、「お客様のいない所ではもっと手荒い扱いをし ているのではないか?」と想像力を働かせてしまいます。 そういったことを考えさせてしまった時点で信頼関係とは無縁の状態になっていくのです。 本当に心から大事にしていれば、そういった軽率な行動は無くなるはずです。 もしお客様との関係がうまくいかないという人がいれば、相手に対しての心遣いアンテナが錆付いていないか意識してみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ51 男性の気遣い】 |
インターネットの情報で男性の気遣いのランキングがでていました。 1位は「重いものを持ってくれる」ということで、女性が重い荷物を持っているとき、さりげなく持ってあげると女性は嬉しいみたいですね。 他にも「高いところの荷物を取ってあげる」などの男性の体質をいかした気遣いは高感度が高いようです。 2位は「好きなものを覚えていてくれている」ということらしいです。 これは何気ない会話の中で出たことを覚えておいてプレゼントなどすると男性・女性に限らず嬉しいのではないでしょうか? そこには「あなたのことを関心持っていつも気にしていますよ。」というサインにもなるからです。 好きな人に関心を持ってもらえなければ寂しいですよね。 話は少し変わりますがカウンセリングをしていて感じることは、悩んでいる人の多くはこの大事にされている感が少ないようです。 そして自分は必要とされていないと感じることもあるようです。 ほとんどの人は自分を必要としてくれると嬉しいのではないでしょうか。 カウンセリングでカウンセラーはクライアントと信頼関係を築くために、まず傾聴を中心に行います。 クライアントの話をしっかりと否定せず聴くことで話を肯定するということよりも、クライアント自身を肯定していくのです。 自分を肯定してもらうと自分のことを大事にされたという思いに近づき、信頼関係を築きやすくしているのです。 つまり人間関係で大切なのは大事にされている感が大きく感じることができるコミュニケーションをどれだけ取っているかです。 大事にされていると感じるということは幸せを感じるということです。 他にもちょっとした気遣いが好感を持ってもらえるようです。 例えば、「落ち込んでいるときにメールをくれる」や「頑張っているときに「お疲れ様」と声をかけてくれる」や「車道側を歩いてくれる」など。 本当にちょっとした気遣いですが、どれもやはり自分のことを大事にしてくれるといったことが根本的にあるようです。 相手に「大事にしている」といったサインを送るという行動はとても大切だということです。 またこういった例は代表的なことであって、ここに書いてあることが一つだけできたからといって意味がありません。 一度だけ大事にされるよりも常日頃から大事にし、気遣いや心遣いのアンテナを張り巡らせ感度を高めておくことが大切です。 あなたのアンテナの感度は良好ですか?(笑) 大切な人だけにでもこういった気遣いを意識し行動してみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ50 エコ】 |
何と今回は記念すべき50回目です! ほぼ毎月1回ではありますが、様々な心遣いの内容を書いてきました。 今回はずっと頭にはあったものの書けていなかった“エコ”についてです。 エコを考えてみると、様々なエコが幅広くあり内容を絞ることができずにそのまま放置しておりました。 しかしエコを考えて見ると、社会や地球規模のことを考えての行動はもちろん、他人のことを考えての行動という意味では、やはりエコの心遣いは外せないということですよね。 ということで今回はちょっとしたエコについて書いていきます。 テレビでの情報なのですが、石川県小松市ではスイカの皮をゴミに出すとき、乾燥させてから捨てるということがあるそうです。 そこにはゴミ焼却炉の不完全燃焼が多発し、スイカの皮を干してから捨てるように市民にお願いしたことが始まりとのことです。 現在は焼却炉の性能も上がってきているでしょうから、そこまでする必要性があるかどうかはわかりませんが、ゴミに水分が混じっていれば不完全燃焼は起きるということはわかります。 どのようにスイカの皮を乾燥させているのかまでは私にはわかりませんが、場所の問題や虫が寄ってくるなどスイカの皮を干すというのはかなりの手間が必要なのではないでしょうか? そこまで手間をかけてまでもする行動というのは、自分には意識すらできていなかったことを考えると尊敬できます。 何でも繋がるエコは、何のための行動かということを考えなければ意味を履き違えたエコになってしまいます。 以前にニュースで見たのですが、道路脇の街路樹の剪定の回数を減らすためにかなり枝を切り落としたというのを見たことがあります。 街路樹の剪定の回数を減らしたいのであれば、街路樹を植えなければ良いのではないかと考えてしまいます。 「何のための街路樹なのか?」 という観点からすると必要性があるから植えているのであり、その必要な部分を失わすような行動は自分のことしか考えていないエゴになるのではないでしょうか? エコとエゴの言葉は似ていますし、またエコがエゴにまたエゴがエコになることもあるでしょうが、やはり各々の想像力を働かせその行動に繋がる意味を考えることこそが心遣いに繋がると考えています。 |
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【心遣いアンテナ49 期待】 |
人は少なからず何かに期待をしているのではないでしょうか? 「結婚をすれば幸せになれる」 「次の誕生日にはブランドのバッグを買ってもらおう」 といった感じで期待は自分に対しての期待、また相手に対しての期待と両方あります。 期待には様々な形がありますが、その期待通りにいかないのはこれまで経験済のはず。 期待をしなければ傷ついたり、ショックを受けたりすることはないのですが、わかっていても期待することを辞められません。 期待は、生きる希望であり、生きる意欲に繋がるため期待を失くすことは無理だということは皆さんもご存知のはずです。 ではこの期待に対して自分がどう向き合うかによって何かを変えることができるのでしょうか? 期待を辞書で調べるとあることが実現するだろうと望みをかけて待ち続けること。当てにして心待ちにすること。 と非常に消極的な受動的な意味になっています。 期待をするだけでは、受動的(受け身)な状態で自分の意思とは関係ない力が作用してきます。 つまり受動的の状態では、そのチャンスが訪れない限り変化が起きないということになります。 その逆に能動的な状態があります。 能動的というのは自分から積極的に働きかけるさまという意味なので、期待に応えることを意識し、期待に応えるよう行動をすることができればそれは能動的なものになり、期待が期待ではなくなり、目標といったものに置き換わるのではないでしょうか。 もちろん能動的な部分ばかりを肯定しているわけではありません。 受動的はインプットであり、能動的はアウトプットです。 人間の活動はインプットとアウトプットの連続であり、どちらかばかりでは成り立っていきません。 何事にもバランスが必要になってくるのは理解しているはずです。 期待ばかりしている人いませんか? あの人が変わってくれたら・・・。 給料があがらないかな〜。 浮気しないでね。 私のこと理解してよ! 上司が変わらないかな〜。 などなど・・・。 いくらでも出てきそうですが受動的なインプットだけではなく、その期待に向けてどう能動的にアウトプットできるか意識することが重要なのではないでしょうか。 自分に対して期待を知りどう行動するかを意識できれば、間違いなく他人の期待に対しても行動できるのではないでしょうか。 ちょっとした心遣いも自分に意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ48 デート】 |
婚活セミナーの講師を行った時に、何を伝えようかと考えたのですが、やはり相手を想う気持ちすなわち『心遣い』が大切だと感じたので今回のテーマはデートです。 今回の話は勿論できている人も多いのでしょうが、女性からの意見は非常に厳しいもの。 男性に対するダメ出しを聞いていると、私までも反省することが一杯です。 特に初めてデートをする時には、「お洒落には気遣いをして欲しい」という意見が多いようです。 女性はデートのために、ネイルアートをしたり、中にはエステに行ったり、お洒落な服を前もって準備したりと相手に好感を持ってもらえるように準備をしてきます。 しかも当日にはお化粧もしてきてくれていますよね。 それを考えると、どれだけの時間を使っているのでしょうか。 しかし男性はというと・・・。 勿論そうでない男性はいるのでしょうが、服装もそんなにこだわることがなかったりすることもあります。 準備ができていないと、デートという捉え方にギャップができてしまい、女性からするとテンションが落ちて楽しくなくなることがあるようです。 私の知り合いにもいますが、都会の方では自分のセンスに自信が無い人に服を買いに一緒について行き、全身をコーディネイトするサービスを行っている人がいます。 そこまで相手のことを真剣に想いデートに臨んでもらえれば、女性も嬉しく感じてもらえるのではないでしょうか。 そこまですることができないという人もいるでしょう。 しかしきっと考えれば、相手に少しでも好感を持たれるように考え、実行することはできるはずです。 私がよく言うことは、喫煙をする人は「デートの当日は喫煙をしないでください。」と言います。 最近は喫煙する方には非常に肩身が狭い思いをしていることでしょうが、それだけ臭いが目立ってしまうのです。 しかも煙草は口臭だけではなく、せっかくお洒落をした大事な服までに臭いが付いてしまうのです。 これまでの努力が台無しになってしまいます。 せめてそのぐらいは、相手のことを想い我慢をしてデートに臨みましょう。 臭いで考えると勿論喫煙だけではなく、ニンニクやコーヒーといった口臭が残る食べ物や飲み物に関しても注意をすることをお勧めします。 せっかくのデートで、ちょっとした努力で改善できることであれば是非改善してみてください。 そういった心遣いの考え方がもっと広がり、相手を大切にしたい気持ちが増えるはずです。 |
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【心遣いアンテナ47 時間】 |
以前テレビで“出来る”バーテンダーかどうかを見抜く方法として腕時計をしているかどうかで見抜くことができるということを紹介していました。 腕時計をしていると、お客様に知らず知らずに時間を思い出させてしまうということが理由だそうです。 確かにそう言われてみれば、時計などどこにあるのかわからないお店もよくありますよね。 そういったお店では現実の世界から離れ、ちょっとした異空間への仕掛けがあるのでしょう。 そこには時間を忘れて、その場を楽しんでもらいたいという心遣いが感じられます。 そう言えばこれに似た考えですが、私のカウンセリングルームでもワザとクライアントから時計は見えない位置に置いています。 私の所はカウンセリングルームですから時間を忘れて楽しんでもらうことを意図してそうしているのではありません。 どちらかと言えば、自分と対話をしてもらう時間を余計なことを気にせず、ゆっくりと取ってもらうことを行ってもらいたいという考えです。 最近では、セミナー行う時でも2時間程度であれば、集中してもらうためにあえて時計は見えないように目隠しをし、更に参加者の方にはすべて時計を見ることができない様に片付けてもらうことも行っています。 その変わりといっては何ですが、カウンセリングでもセミナーでもクライアントや参加者の集中力が途切れないように、また飽きさせないように、できる限り興味を持ってもらえるな話をするように心がけています。 そして終了時間近くになりと、ワザと話の途中で切り上げ「今時間がどのぐらい経ったと思いますか?」という質問を入れるのです。 これが飽きる内容だったら、苦痛を感じますから時間が長く感じられるので緊張の一瞬でもありますが・・・。 しかし、有難いことに時間を短く感じてもらえていることがほとんどです。 その質問を挟む事で現実の世界へ引き戻し、良い意味での自分の世界へ入る集中力を理解してもらうことを行っています。 今回はテレビで見た時間というキーワードで、そこまで意識して行っていなかった自分の行動を再認識し整理することができたように思えます。 楽しいときや面白いときは時間が短く感じますよね。 そういった時間をコントロールするような空間作りや演出というのもやはり心遣いという視点からも必要なことだということをもう一度意識してみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ46 お店のサービスU】 |
かなり前になりますがお店のサービスということでコラムを書かせて頂きましたが、今回はまた別のお店で聞いた話です。 そのお店は全国的にあるお店で、代表の方など様々なテレビや雑誌に出ており、かなりサービスを徹底した所を売りにしているお店です。 最近はお客様の視点に合う様に片膝をつき、注文を聞いてくれるお店も多くなりました。 片膝を付くことでお客様との視線がしっかりと合い、しかも上から見るのではなく下からと、人と接する基本でもある姿ですよね。 今はどんなところに心遣いがあるのかということで聞いてみると、特にこの寒い時期、女性はブーツで来られる方が多いということで、下駄箱にブーツが入るスペースを確保したということです。 確かに男性の視点では、そういった心遣いに気付きません。 私的には、靴を脱いでお店に入るという所が気に入っていますが。 やっぱりお酒など飲むときはゆっくりとくつろぎたいですよね。 そんな時、家で靴を履かない日本人としては有難いサービスです。 しかも靴を脱ぐことで衛生面でもかなり違ってくるのではないでしょうか。 一つ気になる点といえば、靴箱の鍵が大きいこと。 失くさないための工夫として大きくしているのでしょうが、どこに置くかちょっと考えてしまいます。 意外に邪魔になりますよね。 それに「どんなに酔っても鍵を失くしてはいけない」ということで楽しさの妨げになる要因になります。 そこをもう一工夫して欲しいものです。 例えば、スーパー銭湯のように受付で預かるとか、もしくはテーブルの横ぐらいにその鍵専用の置き場があるとかね。 そうすれば、置き場に迷うことなくちょっとした安心感に繋がるのでないかと思いますがどうでしょうか? 他にも女性のお客様には膝掛けの用意をしておくなど考えれば次々に案が浮かんできそうです(笑)。 他の心遣いでは、そのお店の商品で「オニオンリングフライ」があるそうなのですが、その衣に香辛料が入っており少しカレー味がするのですが、お客さんはカレー味がすると思わずに頼んだそうです。 その意見を頂いて、すぐに全店のメニューに「カレー風味」という説明を貼ったそうです。 それは本当に些細な指摘だったのでしょうが、すぐに全店で対応をするといった心遣いが非常に感心しました。 特に店舗(人)が多くなればなるほど、そんな些細なお客様の声なんかはどこかへ言ってしまいがちです。 そういった小さな声も逃さずキャッチするアンテナを張り巡らせることほど、大変なことはありません。 しかし働いている人が、上司を信頼し、会社に対して誠実なココロを持つからこそ、サービスでは日本一と言っていいお店ができるのだと感心しました。 もっと色々な心遣いを聞かせて頂いたのですが、書ききれないので今回はこのぐらいにしておきます。 サービスの基本はお客様への心遣いだということを意識してみましょう。 |
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【心遣いアンテナ45 コミュニケーションの目的】 |
あなたはコミュニケーションを理解していますか? コミュニケーションと言うのは、自分がどう伝えたかではなく、相手がどう受け取ったかが重要です。 例えば仕事などでも自分がしっかりと教えたつもりでも、相手にしっかりと理解をしてもらっていなければ、自分だけの満足感で終わってしまいその行為自体に意味が無くなるのです。 コミュニケーションの目的は、自分の言いたいことや伝えたいことが「ちゃんと伝わったか?」ではないでしょうか? 「ちゃんと理解しましたか?」 という質問に、 「ハイ。」 と答える人は本当に理解ができているのでしょうか? 本当に理解ができているのであれば、間違ったことをしたり、違うことをしたりといったケースが起きるはずがありません。 しかし、現実ではそんなことがよく起こっていませんか? 「ハイ。」と返事をした人はもちろん意味も十分理解できている人もいます。 しかし、中には何がわからないかもわからずただその場の状況に流されている人も多々いるのです。 また「イイエ。」という答えをすることに抵抗を持ち「ハイ。」と返事をする人さえいるのです。 あなたもそんな返事をしたことがありませんか? 人事のように書いていますが、私はそんな経験があるのです。 そんな時、理解できていなかったことが必ず後に残っています。 私がそんな経験を多々しているのですから、私はカウンセリングやセミナーを行なう時に、できるだけしつこいぐらいに質問又は(雑談でも可なのですが)を促します。 「どんな関係のないようなことでもお気軽に質問お願いします。」 「また後日でもいつでも連絡してご質問を受け付けます。」 といったように出来る限りその人の今考えていることや、後から感じたことなどを聞かなければ、理解をすることができません。 何でもいいので話をすることで、コミュニケーションの目的がどのぐらい達成できているのかを確認を取ります。 これは最初に書いている、「コミュニケーションは相手がどう受け取ったか」を最優先に考えているということに意識をしていることからの考えです。 皆さんも、もう一度コミュニケーションの基本を意識し直してみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ44 受け入れ認めること】 |
あなたは受け入れ認めることができていますか? これは人を受け入れ認めることもそうですが、自分のことも受け入れ認めることができているかという質問です。 私は日頃からカウンセリングで人を受け入れ認めていくことを行っていますが、意外に私自身が自分を受け入れ認めることができていない部分があることに気付きました。 それはある交流会に参加したときのこと。 その交流会とは私と同じカウンセラーやセラピストの集まりで、その世界では著名な方が何人も参加されている会です。 その交流会での私の評判を後から聞くことになったのですが、皆さんそれぞれが口を揃えて私のことを褒めて頂いたということを聞きました。 人から受け入れ認めてもらい、褒めてもらうことは簡単なことではないのに、しかもたくさんの人を観ているプロの方々からというのは私にとって非常に意味のある言葉になりました。 実は恥ずかしながらそういった著名な方と接するとき、「私はまだまだだ」という根拠のない劣等感を感じていたのです。 そこは前から何となくわかってはいたのですが、そんなに機会があることでもないということで自分の中でそのままにしていたのです。 しかし今回受け入れ認めてもらったことで、自分の中での根拠のない劣等感がものの見事に無くなり、その逆に自分に対して大きな自信を持つことができたのです。 つまり人から受け入れ認めてもらうことだけでも気が楽になったりするのに、人からの言葉を素直に受け入れ自分を認めることで大きな自信に繋がるのです。 ここで重要なのは、せっかく人から受け入れ認められたとしても、自分自身に対して同時に受け入れ認めることができなければ、効果が半減するということです。 カウンセリングをしていても気付くことですが、自己否定の強い方はこちらが受け入れ認めているのに自分という自らフィルターをかけることで自信にうまく繋げないようにしているのです。 せっかくの自信を持つチャンスなのに自らそのチャンスを潰し、それだけで終わればまだしも自分に自信が持てないと悩む・・・。 こればっかりは、自分で気付かなければどうしようもありません。 信じ込んでいるその考えは根拠があるのでしょうか? 根拠となる証拠がないことがほとんどではありませんか? あなたは自信を持ちたいですか? そこまで気付けば簡単です。 私の経験から感じたことですが、やはり人を受け入れ認めることは人に自信をつけ、そして同時に安心感も与えることができる大切なコミュニケーションだということを意識し、行動してみてください。 |
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【心遣いアンテナ43 ありがとう】 |
今回は私がカウンセラーになるずっと前の話で印象に残ったことを書いていきます。 ちょうど学生最後の年の夏休みに大阪に住む友人の家に遊びに行った時の話です。 遊びに行った友人とは小学校1年の時からの付き合いで、お互いクラスが同じになることが多く、よく一緒に遊んでいました。 その友人は私と違って、成績も良く、そしてスポーツもでき、学校の中でも目立つ存在。 良く言えばリーダーシップが取れる人でしたが、悪く言えばちょっと我侭なところもある人でした。 そんな我侭な面もありますから、納得いかずよく喧嘩もしていました。 しかしながら小・中学校は同じ校区で、一緒に学校に行く仲でもありました。 高校に入ると、たまに遊ぶ程度になり大学に入ると(私は大学には行きませんでしたが。)本当に会うことなんてないぐらいの疎遠ぶり。 そんな状況での遊びに行った時。 昔のたわいの思い出話をしている中にも、昔の印象と違った印象が・・・。 そう「別人かな?」と思えるぐらいの違和感を感じたのをもう20年近く経ってもまだ覚えています。 ずっと話をしながら、「何が違うのだろう?」とずっと考えていました。 そうしてわかったことが、 「ありがとう。」 という言葉が頻繁に彼の口から出ていたのです。 そういや、過去を振り返ってもそんな言葉の印象なんてほとんどありません。 何が彼を変えたのか非常に興味を持った私は彼に直接聞いてみると彼は、 「高校生の時の友人がどんな些細なことにもすぐに「ありがとう」と言う奴がいてそれにすごく感動して、真似をしてみようと思った。」 といったことを話してくれました。 「ありがとう」 という言葉が 「そんなにも人を変えるのか!」 と逆に私も感動を覚えたのを覚えています。 それと同時に自分が彼とずっと付き合っていて、彼を本当に思って我侭な所をあれこれとアドバイスをして直すように言っていたことも意味を成さず、自分が尊敬をしその人のように成りたいと思ったら自分でしか変えることができないということをその時に学ばせてもらったような気がします。 人が誰かの人生(何か簡易な決断でもいいと思います。)を無理矢理変えることはできず、もし変えたい人がいるなら自分が変わらないといけないということです。 また「ありがとう」という感謝の気持ちを持つことで、自分中心ではなく相手中心の視点を持つことができ、本人の気が付かない所で変化を始める。 しかもその短い言葉により、周囲に何とも言えない心地よさを感じさせることができるなんて何て素晴らしい言葉なのでしょうか。 言い慣れていなければ、恥ずかしさが先に立つかもしれませんが、ずっと意識して言い続けていると自然と言葉が勝手に出てくるようになるのではないでしょうか。 是非実践することをお勧めします。 |
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【心遣いアンテナ42 メラビアンの法則】 |
皆さんはメラビアンの法則を知っているでしょうか? 「初対面で会ったときに受ける印象を決定づける要素を分析したもの」なのですが、この言葉を聞いてもあまりピンとこない方が多いかも知れません。 第一印象を決定する要素として、表情やヘアスタイル、身だしなみや着こなし、姿勢や歩き方、言葉使いや声のトーン、話をするときの早さや声の大きさ、他にも言葉の意味など他にもたくさんの情報が存在し、伝達されるのです。 このメラビアンの法則によると、 目からの情報は全体の55%も占めており、耳からの情報(声のトーンや大きさや話す速度といった情報)は全体の38%を占めています。 そして僅か7%しか残っていないのが、言葉の意味になるのです。 そういったことを考えてみると、相手とコミュニケーションを取る時に、「人は見た目ではない。」と言いますが、やはり見た目が重要であることは誰でも理解できるはず。 女性であれば、「自分の印象を相手にどう意識してもらうか」といったことを日頃からメイクをするので、男性より意識ができているかもしれません。 見た目を意識し、コントロールすることで相手の印象を変えることができるのです。 女性であれば、仕事をするときのメイクと、友達と遊びに行くときのメイク、また結婚式に出席するときのメイクといったように状況にあったメイクを行っています。 見た目を変化させることで、相手に与える印象を変えることができるのです。 他にももちろん、耳からの情報も大きく占めるのでそのときに応じた変化が重要です。 例えば楽しい話の場合は、弾むような声のトーンで少し早口になりますし、悲しい話をしている場合は、物静かで低めでトーンが落ち着いた速度になります。 私もセミナーをする際にこのメラビアンの法則は常に意識をしています。 まず私の話の無いようによって自分の着ていく服装を決めています。 本当に真剣に思いを伝えたいことがあるときには、スーツに白いシャツにネクタイ、又場合によってはカウンセリングを行うときに着用する白衣を着てセミナーを行う場合もあります。 また逆に少しぐらい催眠の話を織り交ぜ、話を楽しんでもらいたい場合は、黒いシャツにノーネクタイといった少し怪しさを感じられるぐらいの服装で行う場合もあります。 見た目でどういった自分を演出するかは事前に考え、セミナーを行うのです。 またセミナーが始まればその場を楽しんで帰ってもらうために、少し早口で弾んだ声になるように心がけています。 もちろん最も理解して欲しいところや、重要なところは少し低めのトーンで落ち着いた速度に変化をさせたりもします。 言葉の意味を考えすぎて、うまく表現できないためのコミュニケーション失敗という話を聞きますが、言葉の意味なんか全体のたったの7%。 わずか7%しかない部分に力を注ぐより、全体の55%も占めている見た目の情報をコントロールする方がずっと効果的で楽にできるはずです。 相手にとって好印象を持ってもらうことというのは、相手に対しての心遣いからくるものではないでしょうか。 皆さんもちょっと意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ41 カウンセラーの資質】 |
このコラムの中で「カウンセラー(私)の心遣い」という題名でコラムを書かせて頂きましたが今回は、「カウンセラーの資質」として書いていきます。 題名ではカウンセラーと書いていますがカウンセラーと限定してしまうよりも、ここでは相談を受ける人すべてに向けて書いていることをご理解頂ければと思います。 カウンセラーというのにも様々な職種があり、心理的に相談を受ける心理カウンセラーという職種もあれば、化粧品販売での商品に対しての相談業務や子どもの学業等についての相談業務といった職種も今やカウンセラーとして表現されています。 そう考えてみると、カウンセラーと表現するかしないかは別として、例えば会社で「上司が部下の相談を受ける」「同僚の悩みを聴く」や家庭で「親が子どもの相談を受ける」「配偶者の悩みを聴く」といった感じで様々なところで悩みが存在し、相談が行われているのではないでしょうか。 そのときにカウンセラーとしてのマインドを学んでいるとか心理の知識があるとかないよりもあるに越したことはありませんが、絶対に必要なものではないことが一度でも相談を受けたことがあるのであれば、きっと気付くはずです。 では「カウンセラー(ここでは相談を受ける人)として大事なことは何か?」ということになります。 私が考えているカウンセラーに大事なことは「感性」だと考えています。 感性と言ってしまえば抽象的な表現すぎるかもしれませんが、例えるなら芸術家や音楽家のような直観力や観察力といった所でしょうか。 でも芸術家と音楽家ではまた違った感性を持っていると思います。 そのカウンセラー版といったところでしょう。 もう少しだけ具体的に書けば、「部屋とYシャツと私」の歌詞の中に女の勘は鋭いもの あなたは嘘をつくとき 右の眉があがるといったちょっと男性にはドキッとするフレーズがあるのですが、「あなたのことに関してはどんな細かい表情もしぐさも感じ取ることができます」くらいの感性になるのでしょう。 確かに私がカウンセリングを行う場合は初対面ですのでそのような細かい癖のようなものは知りませんが、微妙な変化などはできる限り見逃さぬよう細心の注意を払っています。 それは相手の話を聴きながら、自分軸ではなく相手軸で物事を感じることができる感性なのではないかと考えています。 あなたは相談をしたときに、「それは違うよ」と簡単に否定されたら、気持ちはスッキリできますか?きっと「この人に相談したのは間違いだったな」と感じると思います。 そう、カウンセラーの資質として書いていますが、カウンセラー(相談を受ける人)は相手の気持ちを相手軸で感じることができる感性です。 感性は、これまでの経験やこれからの経験次第で訓練をしていくことはいくらでもできるはずです。 そういったことをちょっと意識した生活をするだけでも違ったものが見えてきたり、感じたりできるのではないでしょうか。 |
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【心遣いアンテナ40 視線の動かし方】 |
以前にこのコラムの中で視線解析の説明をしたことがありますが覚えているでしょうか? (忘れた方はコチラを参照ください。) 簡単に説明しますと、人は無意識のうちに視線を色々なところへ動かしているが、ほとんどの人が癖のようなもので、よくいくポイントがあるということ。 そしてそのポイントにより、どんなイメージをしているのかを見極めようといった内容です。 これは相手の視線の動きに注意して見ようといった内容でしたが、今回は相手ではなく、自分の視線の動かし方をちょっと意識してみるといった内容です。 皆さんは相手と会話している時、どこを見て話を聴いていますか? 「相手の目をみて話を聴くことが当たり前だ。そうでないと相手に失礼だろう!」 なんてことを思っている人。 実は多いかもしれません。 そういった教育を学校の先生や、親、そして上司に言われたかもしれません。 だけど視線を相手に持っていった方がいいのかどうかは、相手によりけりなのです。 「何で?」 と疑問を持つ方も多いでしょう。 よくコミュニケーションを円滑にするために、 「○秒相手の目を見つめて、その後○秒目を反らしましょう。」 なんてことを書いている本などありますが、はっきりいってしまえばそんなものコミュニケーションでも何でもありません。 だってコミュニケーションというのは、相手がいて自分がどういった反応をするかによってコミュニケーションが円滑になるか、ぎこちなくなるのかが決まるのです。 ということは、目の前にいる相手の反応を無視してしまってはコミュニケーションを取るレベルでは到底あり得ないのです。 マニュアル化されたロボットを相手にするのであれば、そういった内容でも充分通用するのでしょうが、相手は生身の人間。 ましてや、考えていることや、感じていることなど人によって様々。 これをマニュアル化なんて出来るはずがありません。 では、最初の話に戻りますが、「話を聴くときにどこを見ればいいのか?」という答えなのですが、答えはありません。 といってしまえば不満に思う方も多いでしょう。 あえて答えるならば、 「相手の視線に自分も合わせる」 ことです。 視線恐怖症の方に真直ぐ相手の目を見つめ話を聴いてしまえば、相手は恐怖心や圧迫感を感じ、話をする所ではなくなります。 逆に自分に自信を持っている人には、視線を出来る限り同じタイミングで合わせてあげると更に自信を持つことができます。 あなたが話をしている時、相手に視線を外されたら 「自分の話に興味はないのかな?」 と不安を感じた経験、一度はあるでしょう? ということは、ずっと目を見るということではなく、相手の視線に合わせて、相手が視線を外した時には、自分の視線も自然と外すといったことが最もふさわしい答えになるのです。 そんな視線の動かし方一つにも、相手を心地よくする秘訣があることを覚えておいてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ39 夫婦の心遣い】 |
少し前にインターネットで何気に見た記事。 具体的なことは忘れましたが、共働きの夫婦で夫に言われてカチンとくる一言だったと思います。 その中で一番多かった回答は、 「手伝ってあげたよ。」 と言う言葉。 多分、夫の方からすると妻のことを思い「妻も仕事をしていて疲れているだろうし、少しでも手伝って楽にしてあげるか。」といった感じで良かれと思い家事を手伝ったのだと思います。 間違いなく「何も手伝わない夫よりも手伝う夫の方がいいに決まっている。優しいじゃないか。」と男性からすると普通は考えますよね。 しかしこの「手伝った」という言葉がいけないみたいです。 家事は勿論どちらのため、また他の家族がいるのであればその家族はどちらかがお世話をしないといけないと決まっているものではありません。 そう考えると、「手伝った」という表現は妻からすると頭にくるようです。 しかも「あげたよ。」と言われた日には「何で上から目線なんだよ。」と感じるようです。 (これは私の妻のお言葉) さすがの私も耳の痛いお言葉・・・。 夫婦になって生活を共にすると、いつも一緒にいて何でもわかってくれるとい う思い込みや気の緩みからかはわかりませんが、何気に相手の立場を考えずに こういった言葉を使っているように感じます。 夫婦ですから、結婚当初はお互いを愛し合っていたから結婚しているはずです。 もう一度その気持ちを思い出し、相手を大切に思う心を持つことができれば、家庭円満に繋がっていくのでしょう。 またそういった身近な人にできる言葉の一つでも、もう一つ上のランクの心遣いができれば間違いなく周りの不特定多数の人を心地よくさせる人になれるのではないかと思います。 そのためには、心遣いのアンテナの感度を高め、しっかりと受信し、気付くことが大事ですよね。 |
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【心遣いアンテナ38 マニュアルを超える】 |
どんな仕事にもマニュアルというものが存在するでしょう。 正しく効率良く誰でも同じレベルで動くことができるように・・・。 でもこのマニュアルによって人を縛っているケースがあるようにも感じます。 ついこの前回転寿司に食事に行った時、店内は空いていて席に座ろうとした瞬間、 「番号札を取ってお待ちください。」 と待つこと約5分。 この時間店員さんの動きを見ていると、自分がしないといけない仕事をまさにマニュアル通り、順番通りに行なっているように思えました。 その後、食べ終わる頃には店内は満員状態になっていて、注文をするインターホンを押しても全然無反応・・・。 仕方ないので後デザートを注文するだけなので、ホールにいるテーブルの片付けをしていた店員さんに注文しようとしたところ、 「注文はインターホンでお願いします。」 と言うので、 「インターホンが押しても応答がありませんよ。」 と言うと、別の横の店員さんがすぐに注文を聞いてくれました。 (注文のインターホンが通じたのは結局その3分後です。) ここで感じるのは、「マニュアルを遂行しなくてはいけない」的なことを感じてしまいます。 しかし、そこは何と言ってもサービス業。 何のためのマニュアルなのかを働く一人一人がわかっていなくてはなりません。 お客様の立場からしてもマニュアルを遂行しても当たり前としか感じない人が多いのではないでしょうか。 マニュアルを超えるサービスを各々が考え行動することで、お客様の満足感が更に上がるのではないかと思います。 そういうのを考えてみると別のジャンルの店ですが、カウンターの中に大体人がいるのにカウンターの席一つ一つに店員さんを呼ぶベルがあったのを思い出します。 これなんて、私からすると意味がわかりません。 カウンターの中に人はいて、その人が状況を見て行動するだけでいいのではないでしょうか。 「忙しくてそれができないからベルで呼んでもらって少しでも早く対応するんだ」 という言葉も聞こえてきそうですが、そのお店オープン当時もちろん混んでいたので試しにカウンターで押してみましたが、無視・・・。 結局、「すみません。」と声をかけたのでした。 もちろん、カウンターにベルを付ける意味が他にも、店員さんに声をかけられるお客様ばかりではないだろうから、ベルだったら気兼ね無しに押せるだろうという発想かもしれません。 しかしお客様の動きをちゃんと見ていれば注文が決まったタイミングなど十分わかります。 実際、私も学生時代喫茶店でアルバイトをしていた時に、そう教えられました。 はっきり言ってしまえば、人を育てるマニュアルではなく、人を動かすマニュアルでしかないのではないかと思うのです。 本当は人を育てるマニュアルが一番でしょうが、それが簡単にできないのであればマニュアルを持った人がそのマニュアルを超えたサービスを意識することがお客様の満足感に繋がると思います。 |
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【心遣いアンテナ37 幹事(主催者)の心遣い】 |
イベントをするときなど必ず中心になる人物がいますよね。 それが幹事と呼ばれることもあるでしょうし、主催者と呼ばれることがあるとは思います。 イベントの内容は勿論ではりますが、その中心となる人の演出によって、参加者が「参加して良かった」と思えたり、またその逆で「参加しても意味がなかった」と思うことが大きく影響されるのではないでしょうか? 私もイベントの主催者として、何度か経験をさせて頂きましたが、実に細かいところまで想像していました。 主催者や幹事はイベントが始まるまでにタイムスケジュールを一つ考えるだけでも、机の配置や人の動きまでも考え、効率よくできるだけ無駄がないように考えます。 他にも私の場合は、交流会なるものも同じ会場で行いましたので、皆さんがストレスなく話しに夢中になれるようにとあらゆる飲み物を用意しました。 その時は前もってあれこれと準備をしていますが、日頃から慣れていることではないので頭の中で考えていると 「そいえば、コップが必要だな。」 とか 「砂糖やミルクを混ぜるスティックがいるな。」 と後から後から何回も想像をし直し足りない物を補充していった記憶があります。 またイベント当日などもっと大変ですよね。 幹事(主催者)として進行状況も気にしながら、参加者の一人一人の状況も同時に観ていく必要があります。 また初めての参加者がいらっしゃる場合などは特に「どうやったらスムーズに輪に入っていけるか。」なども考える必要もあります。 そういえばある方が、初めての人を輪に入れるために「どうやってその人をいじったら(いじるというより『話題にしてもらって嬉しいこと』でしょうけどね)いいのかを見つける」ということを言っていました。 これは簡単なことで、すごく難しいことです。 一歩間違えばその逆に嫌悪感をも持たれる可能性があります。 しかしこの方がその技(あえて技と呼ばしていただきます)を嫌悪感持たれることなくできるのはその場の雰囲気をも同時に作っているからできることなのです。 他にもすごく有名な方が主催されていた交流会の時のことですが、私からするとその場にいるだけでも恐縮してしまうぐらい場なのですが、その主催者の方は一つ一つのテーブルを回り、一人一人と会話し、しかも得意の手品まで見せて緊張している皆に安心感を与えていたこともありました。 幹事(主催者)は様々な形があるとは思いますが、そういったことに注意をしながら観ているとその方の心遣いがたくさん見えてくるはずです。 そういったことに気付き、感謝の気持ちを伝えるのも参加者としての心遣いではないかと思います。 今度、イベントに参加してみたら少しだけでも意識してみてくださいね。 |
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【心遣いアンテナ36 言葉を大切に】 |
人とコミュニケーションをするとき言葉というのは非常に大事なツールとなることは皆さんも理解していることでしょう。 ではその自分で使っている言葉を意識したことはありますか? 私はカウンセリングを行っているとよく気付くことがあります。 それは、悩みがありネガティブな発想をしている人はどうしてもそのマイナスのスパイラルから抜けることができず苦しんでいるのでしょうが、まず自分を否定していることが多いのです。 自己否定をするとどうなるのか・・・? あなたも悩んだときなど思い出してみれば、気が付くかもしれません。 自己否定しているときは、周りの人も同時に否定してしまう。 周りがどんな良い言葉をかけても受け入れることができない。 何か話をしても、「だって・・・」「でも・・・」といった否定から始まる言葉が非常に増えていきます。 考えてみれば当たり前のことかもしれません。 一番大切な自分を受け入れることができないのに、他人の言うことなんて受け入れるはずがありませんよね。 しかし、悩みがありネガティブな発想をしている人でも非常に素直に話を聴いてくれる方もいます。 素直な人は次にカウンセリングに来たとき、表情や言葉や行動が変わっている場合がよくあります。 そこには、カウンセラーの言葉を受け入れると同時に、自分を受け入れることを感じて変化につながるのだと思います。 そして自分の良い変化を感じれば、更に良い変化につながります。 だってその方が気持ちがいいはずですから・・・。 もし今あなたの言葉が否定的やネガティブな言葉を多く使っているのであれば、騙されたと思って言葉だけでも意識して肯定的な言葉に変えてみてください。 それだけでも必ず変化は訪れます。 観るものは同じでも自分が変われば違った感じ方で物事を観られるようになっているはずですよ。 |
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【心遣いアンテナ35 心理を掴む】 |
最近は人の心理を経済に取り入れていくケースが増えているそうです。 経済に心理を取り入れるというと、どうしてもお店側に誘導されるといったネガティブな考えが浮かんできます。 しかしよく考えてみれば、人に押し付けられたり誘導されるのではなく、自分が気持ち良くうまく誘導されるのであればその手法はポジティブに受け取れるのではないでしょうか? 例えば私もよくあることなのですが、「この商品が欲しい」と目星を付けてお店に行きます。 そして購入後、自分の決断に後悔がないように店員に説明を受けると・・・。 「それよりもこっちのメーカーが・・・。」 と始まります。 そして説明を聞いていると自分のココロが揺れてくる。 最後には目を付けていたものより、ちょっと高い商品を購入。 なんてことはザラにあるのではないでしょうか? 私はそういった誘導する技術を理解しているので、抵抗しようとすればできるのですがあまりにも心地のよい誘導であれば、抵抗しません。 心理を掴むテクニックは「五感をいかにうまく刺激をするか!」です。 試食販売なんてまさに味覚や嗅覚や触覚をうまく刺激しているとしか言えません。 ご飯の材料を買出しに行く時間帯って、案外お腹が空いた時間が多いですよね。 そんな時に、いい匂いがどこからか漂ってくる。 そしてその匂いにつられていくと目の前にはとても美味しそうな試食が待っている。 お店の人はうまく勧めてくれ、食べてみるとお腹が空いていたのもあり、すごく美味しい。 (実はその雰囲気で美味しさも変わりますよね。ここではそういった心理も働きます。) タダでもらうのは気がひけ、「まぁ美味しいかったからいいだろう」と自分の行動を意味付けをし、そのまま買い物カゴへ。 といった流れです。 ここでは五感がうまく刺激され、いい具合に誘導されています。 だって欲しいと思っていたものではないものを購入しているのですから・・・。 ということを考えて見ると、誰でもそうですが無意識のうちに誘導されているのです。 人が心地よく感じること。 商売にとってこれはとても大切なことではないでしょうか。 相手のことを考えることこそ、究極のサービスだと考えてます。 |
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【心遣いアンテナ34 伝えること】 |
あなたは伝えることをしていますか? ポジティブなこと、そしてネガティブなこと、どうでもいいような色々な伝えたいことがが、家族や友人、そして仕事関係の人などに対して、あなたの中にきっとたくさんあると思います。 よくカウンセリングをしていてクライアントが、 「相手を傷つけたり、怒らせたりしてはいけないから、自分の感情はなるべく言わない。」 と言ったことをよく耳にします。 確かに明らかに悪意がある言葉であれば、きっとそれは相手を傷つけたり、怒らせることもあるでしょう。 しかし、それも相手がどう受け取ってくれるかはわかりません。 例えば、 「お前、太ったな〜。お腹で出てるよ。」 と言われた場合。 これは間違いなく傷つけたり、怒らせる言葉なのでしょうか? 実際に傷ついたり、怒ったりする人もいるかもしれません。 だけど、他にそれをアドバイスとして受け取る人もいるかもしれませんし、またイジッてもらえて有難いと思うかもしれません。 相手がどう受け取るかわからないから、「自分の感情を言わないほうが問題にならなくていい」といった考えに繋がります。 もちろん、ネガティブと思われることを考えもなしに言ってはだめです。 しっかりと相手の反応を見ながら、「嫌な顔をしていないか?」「嫌悪感を持っていないか?」といったことをしっかりと見極めていく必要があります。 今までに行ったコミュニケーションをもう一度思い出してください。 あなたの親、そして兄弟(姉妹)、子ども。 仲の良い友人や同僚。 どうやって仲が良くなってますか? 自然と? いやいや、きっと相手を傷つけたり、怒らせたりしたこともいっぱいあることでしょう。 しかし、その度にあなたはその大事な人を2度と傷つけたり、怒らせたりしないようにその人のポイントを学習したはずです。 そしてポジティブなことも恥ずかしくて中々言えない場合もあると思います。 「言わなくても相手はわかってくれている」 と思っているかもしれません。 しかし、わかっているとは思いますが人の感情はいつも同じものを持っているものではありません。 そのときに感じている感情を、相手に素直に相手に伝えること、時には良いことも時には悪いことを伝えることこそ本当の心遣いではないでしょうか? 自分の本心を伝えなければ、相手は自分の本心を伝えてくれるはずがありません。 今年も残り僅かですが、ポジティブなことを一度あなたの大切な人に伝えて良い年を迎えてみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ33 カメラを持つこと】 |
最近は、デジカメの普及や携帯電話に付いているカメラの影響で誰でも気軽に写真を撮れるようになってきました。 デジカメのお陰でその場で写真を確認し、しかも失敗した写真はすぐに消すこともできるので失敗を恐れることなく写すことができるようになりましたよね。 デジカメをわざわざ持ち歩かなくても、最近の携帯電話はそこそこの画素数もありいつもカメラを持ち歩いていると言ってもいいのでしょう。 アンテナはいつも張り巡らせることにより、そして感度をあげていくことにより、自分の中にあるアンテナは磨かれていくのです。 実は自分の中で気づかないで素通りしている情報は膨大で、その中に自分に必要な情報を少しでもキャッチすることができるようになればきっと今よりももっと心遣いといった行為に繋がるはずです。 そのためには日常生活にある気付きが大切です。 今回はカメラを使って自分の中のアンテナを磨くということを書いていきます。 1)カメラを持っているということに気付くこと カメラを持っていても、そのことを意識できなければ持っていないと同じことです。 先ほども書きましたが、気付く力を磨いていくわけですからそんな良いカメラを持つ必要はありません。 携帯電話に付いているカメラで十分ではないでしょうか。 2)テーマを決める 自分の中でのテーマを決めるとそこに意識が向きます。つまりアンテナが張り巡らせている状態になるのです。 そのテーマはそんなに凝ったものでなくても構いませんし、ずっと同じテーマでないと決まっているわけでもありません。 毎日変わっても構いませんし、週ごと、月ごと、季節ごとに変えていっても構いません。 3)外に出ること 家の中にも情報はたくさんあるとは思いますが、やはり外にある情報は膨大です。 その辺りに咲いている名前も知らない小さな花に感銘を受けるかもしれませんし、今の季節であれば山を見て紅葉の進み具合や、以外に紅葉する木の少なさに気付くかもしれません。 写真には撮れませんが、深呼吸をしてみると冬に近づいていく空気の冷たさを感じるかもしれませんし、鳥の鳴き声や虫の声に意識が向くかもしれません。 外に出ることで五感が刺激されていくはずです。 そういった中で自分の決めたテーマに沿って自分で決めてシャッターを押すのです。 その写真はその瞬間のものです。その瞬間時が止まった写真を見てもう一度その撮った時のことを思い出すということも大切です。 カメラを持つことで想像力を豊かにできるとともに自分の中での気付きを与え、シャッターを押すといった自己決断力も鍛えていくことができると思います。 是非、実践してみてください。 |
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【心遣いアンテナ32 特別な人】 |
心理学の世界でも、また企業の営業戦略等でも、また友達との関係や家族の関係でもすべて同じことが言えるのですが、人は「特別」ということに非常に弱いのはきっとあなたも経験済みのはずです。 この「特別」をうまく活用するだけで、あなたが望む関係ができやすくなるのではないでしょうか? 例えば「特別」という言葉の例であれば、「○個限定商品、今だけです。」とか「あなたにだけ本当のことを言うわ。」なんて言われた日には、その気がなかったとしてもすごく気になります。 またお母さんが、「お母さんと2人だけの秘密よ。」と言ってもらっただけで子どもはお母さんに受け入れて信用してもらった心地良い感覚さえ感じるはずです。 これもつい最近私が経験したことなのですが、お食事会にて大皿の料理が出てきました。 そこで横に座っていた女性が、「料理を取りましょうか?」と声をかけてくれたのです。 ここまでは、よく女性の方が気を遣ってくれたりします。 (もちろん女性だけではなく男性の方も取ってくれたりしますが) しかし、料理を取り分けながらの一言に「やられたな」と感じました。 その言葉とは、 「いつもは取ってもらう方なんですけど、今日だけですよ。」 という言葉。 その言葉が本当のことかどうかはもちろんわかりませんが、その瞬間はそんなことを考えることすらしません。 いつもとは違うことで、自分が特別扱いをしてもらったという優越感を感じます。 某お笑いのネタであれば「惚れてまうやろ〜!」と叫んでしまうかもしれません(笑)。 他にもきっと色々な例があるとは思いますが、特別な存在扱いをしてもらうことで、自分という存在を認めてもらう心地良さを感じているのです。 誰でもこの世の中に自分という大切な存在は一人しかいません。 その大事な存在を大切に扱おうとしてくれるのに嫌悪感を持つ人はほとんどいないはずです。 その自分という大切な存在をできるだけ多くの人が受け入れ、認めてくれるだけで自分に自信を持つことができるのではないでしょうか? 「特別」ということを意識しなくても、できる限り相手の存在を認める言葉や行動を心がけてみてください。 |
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【心遣いアンテナ31 営業マンの基本】 |
私はカウンセラーという仕事を行なっており、いかにクライアントと信頼関係を作るのかを常に意識しております。 この信頼関係というのは、カウンセラーであろうが営業マンであろうが同じこと。 信頼関係をいかに作るのかによってお客様との付き合いが変わってくるのではないでしょうか? 私がお客様の立場で「この人は本当に信頼できるのか?」という7つのチェックポイントを書いてみます。 その1 初めに自己紹介 電話でお話をしていようが、メールをしていようがまず自己紹介は礼儀です。 営業マンであれば、名刺を持っている方も多いはずです。もし仮に名刺を持たない方でも自己紹介は確実にしましょう。 その2 服装のチェック 別にスーツでないといけないという決まりはありませんが、今着用している服装にだらしがない点がないかどうかを細かくチェックしてください。 ネクタイは曲がっていないか。ボタンはちゃんと止めているかなど出来ていそうで出来ていない人が多いようです。 その3 体臭・口臭のチェック これは気を付けていない男性が以外に多いのです。その正体で一番多いのはタバコの臭い。 喫煙している本人はあまり気付かないかもしれませんが、喫煙をしていない方からすると不快を感じる臭いにより嫌悪感を持ちやすいので特に気をつける必要があります。 その4 履物を揃えてあがる これは大部分の方ができているはずでしょうが、やはりたまに気づかない方も現実にいらっしゃいます。 せめて人様のお家にあがる際には気をつけて欲しいものです。 その5 視線を合わせる 眼をずっと見られ続けるのもプレッシャーになりますが、反対に下を向いたりなどで視線を合わせないのも信頼感には繋がりません。 適度に視線を外したり、合わせるといったことが大切です。 その6 意見の対立を避ける もしお客様から意見があった場合、素直な心でまず受け止めることが信頼感に繋がります。決して逆ギレなどしないように(笑) 逆に信頼感がある程度できれば、信頼感を壊さず意見ができるようになるはずです。その雰囲気を間違わないでください。 その7 空気を読む その場の空気と言うものが必ず存在します。 相手のテリトリーで相手と会うケースが多いでしょうから、その場にあった表情や仕草を決定し行動していくことが大切です。 どれも基本的なことばかりを書いていますが、基本的なことすぎて逆に心遣いができない人もいるようです。 何の目的で人と会うのかをもっと明確に意識しなおしてみてください。 |
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【心遣いアンテナ30 想像する力】 |
心遣いアンテナということでコラムをずっと書かせていただいておりますが、心遣いの基本となることは想像する力のことではないでしょうか? 想像する力というのは、人により豊かかそうでないかという違いがありそうですが、実はあまり変わりません。 ここで想像力ということを簡単に説明をさせていただきますと、ほとんどの人は想像するときに映像を思い出すことが想像する力と考えがちですが、実は人が持っている五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)の全てが想像力になるのです。 つまり、視覚的要素を使っていない人でも他の要素を使い同じように想像しているため想像する力にさほど変わりはありません。 では心遣いの基本がなぜ想像する力なのかといえば、相手の仕草や表情、そして会話などといった数え切れない情報をもとに、 「この人は何を考えているのだろう?」 「この人が望むことは何だろう?」 「この人は何を言って欲しいのだろう?」 ・・・etc といったことを自分の中で仮説を立てることが大事なのです。 キャバクラで「お客様がタバコを持った瞬間にライターで火を点けることができないと一人前ではない」といった話を聞きますが、これもお客様の情報を逃さずキャッチし、その瞬間を見逃さない努力があってできるのです。 タバコを持った瞬間に次の行動はライターに火を点けると大体決まっています。 お客様のライターがすぐわかる場所にあればいいのですが、すぐに出てこない場合もあります。 そこに気付くことということは相手のことを見ているからできることなのです。 これは何もキャバクラだけの話ではありません。例えば誰かと一緒に仕事をしている時などその人に指示を出されなくても次に使う道具や器具、書類といったもの(何でもいいのですが)を前もって準備し、そっとあなたの懐に入れておくのです。 そして相手の仕草や、表情に注意をし何かを言おうとした瞬間に笑顔で「はい」と渡してあげれば、相手の心をグッと掴むことは間違いありません。 ここで注意が必要なのですが、相手が心地よい感覚になってもらって初めて心遣いになるのであって、相手が心地よい感覚にならなければそれはおせっかいに変わるということです。 初めて体験すること以外のことはすでに経験済みです。(当たり前ですが) ということは経験した記憶があるということは、未来に向けてどうなっていくかは想像できるだけの力が自分の中に備わっているということです。 さりげない心遣いは誰にでもできるのはわかるはずです。 たまに想像が外れることもありますが、そんなこと対した問題ではありません。 自分の中ではすごく気になることでも相手にしてみれば、全然気にならないことがほとんどです。 失敗を恐れて何もしないよりは是非とも自分の想像する力がどこまで通用するのか楽しんでみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ29 小学生の心遣い】 |
先日、車を運転しているとちょうど目の前の交差点で小学生が交差点を渡ろうとしています。 そこで私は、横断歩道の手前で停車し、小学生が渡り終えるのを待っていました。 するとその小学生は、渡り終えると振り返ってお辞儀をしていくのです。 思い出してみれば、ほとんどの小学生がちゃんとお礼を言ってくれるのです。 こういうことを考える大人の行動。 ちゃんと子どもに向けて正しい行動を発信できているのか不安になります。 車がすれ違うことが困難な狭い道で、避けることなどありますよね。 そんな時にお礼をする人は半数ぐらいしかいないのではないでしょうか? (避けてもらって当たり前って人もいますよね。) きっと小さい頃からほとんどの人が今の小学生と同様に教育してもらっているはずです。 いや、もしかすればもっと厳しく教育されていたかもしれません。 ではその大人が何故そういった行動ができなくなるのでしょう。 私は「電車で席を譲るかどうか」で親戚と話をしたことを思い出しました。 その時私は当然席を譲る派、親戚2人は席を譲らない派。 何故席を譲らないのか聴くと、 「声をかけるのが恥ずかしい」 「だれか別の人がやってくれるだろう」 「その人は立っていたいと思っているかもしれない」 といった意見。 親切な声をかけるのに恥ずかしいという気持ちがあってもそれを上回る相手を思う気持ちがないのでしょうか。 「立っていたい」かどうかは声をかけてみれば確認できるはずです。 こういうことを考えると大人の考えというのは非常に自分の都合のいい考え方に変化させているのが原因なのかもしれません。 子どもが大人に成長するにつれ、相手に対する良い行動が「昔はできていたのに」ということがないような正しく成長できる世の中を今の大人が行動すべきではないかと反省をしながら考えています。 そのためには、もう一度各々が自分の行動を意識して見直すことが大事ではないでしょうか? |
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【心遣いアンテナ28 ユニバーサルデザイン】 |
「識別のリブ」という言葉を聞いてもわかる人はいないかもしれません。 この識別のリブとはシャンプーの容器の横にあるギザギザのこと。 このギザギザはシャンプーとリンスを区別するために付けられているそうです。 確かに洗髪していると、いちいちシャンプーかリンスか確認するのも面倒だし、わかりにくい表示もあります。 そんなときにはこのギザギザがあれば、目を瞑っていても判別できます。 他にも牛乳パックの扇状切欠きもありますよね。 この切欠きは目の不自由な方々がさわっただけで、種類別牛乳ということと、切欠きの反対側が開け口ということがわかるようにしています。 こういった商品をユニバーサルデザインというそうです。 ユニバーサルデザインとは、文化・言語の違い、老若男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報の設計のことです。 簡単に言えば、誰にでも簡単にわかりやすく安全に使えることでしょう。 左利きの人から「この世の中にあるモノは右利きのデザインだから使いにくいモノばかりだ。」と聞いたことがあります。 右利きである私はそんなことを考えたことすらありませんでした。 確かに包丁もハサミも急須も自動販売機のコイン投入口もほとんどが右利きの人が使い易い設計になっています。 大人になるまでそんな設計になっていることに意識することすらありませんでした。 当たり前と思えば、ほとんど無意識に考えず行動しています。 しかし自分の中で、「不便だ」とか「何で」といった考えが浮かぶことにより、無意識から意識化され考えることができるようになります。 しかし、人は困らないとほとんど意識ができないと言ってもいいでしょう。 この部分は今回の内容のことだけではなく、全てのことに言えるとても重要なことなので、是非覚えておいてください。 この誰にでも利用できるデザインにすることというのは、かなりの心遣いアンテナが必要なのではないかと思います。 通常であれば気付かないことを気付き設計(デザイン)するわけですからかなりのアンテナが張り巡らせていることでしょう。 困った人にしかわからないことを想像し、設計できる人は間違いなく心遣いアンテナの達人だと思います。 また他にもユニバーサルデザインがどんなものがあるのか探して、気付くのもアンテナを広げることになると思います。 是非、たくさんの心遣いに気付いてみてください。 |
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【心遣いアンテナ27 心遣い】 |
もう2年もに渡って心遣いアンテナを書いておりますが、ここでもう一度心遣いを意識しなおしてみようと思います。 心遣いとは辞書で調べると「あれこれと気を配ること。」とあります。あれこれと気を配って何をしようとするのでしょうか。 それは相手が望んでいることを受け入れ、理解し、行動していくことにあります。 ここで重要になっていることが「相手が望んでいること」がポイントになります。 この相手が望んでいないことを行なってしまえばおせっかいになります。おせっかいとは「でしゃばって、いらぬ世話をやく人。」のことです。 実際の行動はどちらも相手に対して親切心にて行なう行動です。しかし、この同じ行動が心遣いになるのか、おせっかいにかわるのかは重要なポイントがひとつあります。 それは誰のために行動しているのか? です。 つまり相手の心を見るのではなく、自分の心しか見えていない状態。 相手中心ではなく、自分中心の世界になっている状態であればそれは心遣いではなく、おせっかいになるのです。 自分中心の世界になるということは自慰行為にしか過ぎません。 自慰とは、自ら慰めて安心することです。 その行動には色々な意味があるとは思いますが、自らの安心のための行為であ れば、それはおせっかいに変わるということを少し意識することが大切なこと なのかもしれません。 こういったように心遣いを考えてみると、コミュニケーションの基本である、 相手の心を想像するところが基本です。 相手の心の望むことを知り、その後自分が相手に対して「あなたのことを理解し、大切に思っています。」という気持ちを行動に表すことが心遣いではないでしょうか。 最近様々な方が「想像する力がない。」といった嘆きの言葉を良く耳にしますが、私が言いたいのもこの想像する力です。 相手の表情や仕草、そして態度や口調といった相手の発信しているたくさんの情報を基に、「おせっかい」ではなく「心遣い」になるように気づいていきましょう。 |
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【心遣いアンテナ26 1枚のハガキ】 |
今月届いた一枚のはがき。 それは名刺交換をしたからのはがきでした。しかもあまりゆっくりと話はできなかったにもかかわらず、一面にびっしりと文章が書いてありました。 よく学生のときなどに、面接に行ったり、企業に訪問したときには「お礼状を書きましょう。」みたいなことを言われた記憶があります。 ただ本当に実行する人は何割かで、またずっと続けている人はその中でも更に少なくなっている気がします。 「わかってるんだけど、面倒くさい。」って理由が一番しめているやらない理由なんでしょう。 他にも「筆不精だ」とか「字が汚い」とか・・・。 それは全部私の理由なのですが・・・。 お礼状を出す方はどのぐらいいるのでしょうか? 今までたくさんの人と名刺交換をさせて頂きましたが、ハガキを送ってくれた方は数人しか記憶にありません。 私も出していない人間です。 今回頂いた方は、まだまだ若い方です。 そう考えると「今の若者は・・・」ということがどの時代にもよく出てきますが、よっぽど大人ですよね。 逆にこちらが恥ずかしい思いを感じるぐらいです。 そんなハガキをもらうと「やっぱり自分もちゃんとしよう」と思い、でもハガキを書くまではなかなかできないんですよね。 ですので今の私のできること、「名刺交換した方にはメールだけどお礼を言う」ということは心がけているつもりです。 何のための自己紹介なのか、何のために名刺を頂くのか。 もう一度初心に戻り、考え直す良いきっかけになりました。 まだまだ、もう一度心遣いアンテナを張り巡らせ、色々なことに気付いていこうと考えております。 |
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【心遣いアンテナ25 病院】 |
実は骨折による手術を受け、1週間ほど入院しておりました。 その時に感じたことを書いていきます。 まず入院して一番接することが多いのは、やはり看護士さん。 当然シフトの関係で色々な看護士さんが来ます。 手術についての説明や、検温、そして点滴をしに来たりととても忙しそうです。 私は初めて入院&手術ということで若干ではありますが不安があります。 手術前の回診で医師が来られたとき、手術のリスクの説明を受けました。 最初は「そんな難しい手術ではないから大丈夫だよ。」と自分自身の中で簡単に考えていたのですが、その医師のリスクの説明を受けて、不安が頭によぎることになったのです。 確かに医師の立場としては、リスクということについてしっかりと説明する必要性があります。 しかし「大丈夫!」の一言がないため不安が大きくなるのです。 そんな時に優しい言葉で不安を解消してくれるのが看護士さんでした。 あくまでも看護士であり、診断や治療を行なうのはあくまでも医師の役目なので医学的見地ではありませんが、誰か(特に素人よりもより知識がある方がベスト)から「大丈夫!」の一言を言って頂いたお陰で安心感が広がるのを感じました。 看護士さんは多くの患者と接し、患者さんとのコミュニケーションを密に取り、患者さんの変化を常に意識するといった言ってみれば、「コミュニケーションのプロなんだな」と改めて実感することができました。 以前私のコラム内でも少し紹介させていただいた、TA(交流分析)という心理学がありますが、よく病院関係者がTA(交流分析)を学んでいると聞きます。 その病院内でTA(交流分析)を学んでいるのかどうかはわかりませんが、やはりこういったコミュニケーションスキルを持っていた方が、患者さんとより深い信頼関係を築き、そして不安を少しでも解消し、治療に向けてのポジティブさを引き出すことができるのです。 「本当に言って欲しいことは一体何か?」を常に意識し観察することで、その一言を言うだけで相手との距離がグンっと近づくのをあなたも感じてみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ24 細かい行動】 |
少し遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年も昨年同様、様々な心のアンテナを張りコラムを書いて参りますので、よろしくお願い致します。 今回は「細かい行動」ということで書いていきます。今回は実際に私が某イベントで当所の商品を販売時の準備での話です。 イベント用にチラシを製作(いつもながら自主制作)し、販売用の商品を当日イベント前に設置準備をしておりました。当然そのイベントでは私だけではなく、他の人の販売があり、皆さんドタバタで準備。 私は準備するものはそんなになく、すぐに準備完了。 すぐ隣ではドタバタと準備をしているのを私は椅子に座って観察していました。 すると商品を入れてきた袋(はっきりいってゴミでしょう)を私のパンフレットの上にどんどん積み上げていく・・・。 「まぁ場所も狭いから仕方ないかな。」という考えを持ちながら見ていたのですが、その人が最後にその袋(ゴミ)を集めてポケットに入れたはいいのですが、私のパンフレットがせっかく綺麗に並べていたのに、形が崩れ、そのままに・・・。 どうです? もし、自分の立場で同じ事をされたら? やはり自分の持ってきたモノですから、少なからず愛着を持っていると思います。そう、そのモノはどうでもいいモノではないはずなのです。 しかしその大事なモノを無下にされたら、誰でも良い思いをする人はいないでしょう。 こんな細かな本当に自分では気付いていないような行動でも、見ている人はちゃんと見ているのです。 私はその人がどんな人かは全く知りません。間違いなく今回のことで、私は良い第一印象持っていません。今回は私一人の第一印象ですが、もっと多くの人が同じものを見て感じたらどうでしょう? 皆さんの第一印象が悪くなれば、その人にとっては必ずマイナスになるはずです。 人は第一印象を持てば、ほとんどそのままの印象でイメージし続けるのです。 (心の「慣性の法則」と言ってもいいでしょう。) 「この人はこんな人だから」と勝手に決めつけられるのです。 その印象を覆すのは、とても大変なことは皆さんもご存知の通り。 特にビジネスではとてもシビアな世界です。そんな細かな行動ひとつで運命が変わるといっても言い過ぎではないでしょう。 そんな心遣いが「ある」か「ない」かで、あなたの印象は全然違ったものにできると私は考えています。 大事なのはやはり、「自分がその立場だったらどう考えるか?」を常に心に持っておくことでしょう。 「人のふり見て我がふり直せ」的な内容になりましたが、細かい行動をもう一度見直して見てはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ23 一緒に歩く】 |
今回は私が学生時代に実際にあった「思い出」から気付いたことのお話。 高校生の頃文化祭なるものがありましたよね。私が行っていた学校にも文化祭があり、私が行っていた学校は他の高校からも結構見にくるものでした。 他の高校の私の友人(女の子です)も「文化祭に友達と遊びにいく」と言われ、かなり有頂天に(笑) そして文化祭に友達と2人で来てくれたので、文化祭を案内しようと意気揚々と2人の先を歩きながら案内をしておりました。 しばらくすると私の友人の子が声には出さなかったのですが、「じろー、歩くのが早い。」と口を動かしていました。 その時の光景は今でも私は憶えております。 今から考えると自分の嬉しい気持ちが先走っていて、一緒に歩くことをしていなかったのです。そう、ただ独りよがりの行動です。 自分の中でとても恥ずかしい感情があったのを今でも憶えております。 今冷静になって考えてみると、案内だけでの話ではないとは思いますが、「一緒に歩くとはどういったことなのか?」ということです。 身体の大きさや体力などにより、歩くスピードは人それぞれでしょう。私はどちらかといえば歩くのは早いタイプ。 しかし一緒に歩くためには、やはり早い人が遅い人に合わすことが大切なのでしょう。 その経験から私は一緒に歩くことに気付き、意識ができるようになりました。 また同時にその頃から、女の子と歩くときは、常に車道側を歩くという変なところを意識する高校生になりました(笑) 心遣いをしたからといって全てのことを相手が気付いてくれるわけではありません。 また誰かに気付いてもらうためにやるものでもありません。 心遣いとは、相手に対して「自分がこうしてあげたい」という気持ちを伝える好意ではないでしょうか。 今回は私の青春時代の思い出を書いていきましたが、その恥ずかしい思いをしたお陰でこのコラムを書く私がいるのかもしれません。 その思い出は私にとって一生の大切な思いで出であることは間違いありません。 今年最後のメルマガになりますが、今年もお世話になりました。 また来年も引き続き、「心遣いアンテナ」をよろしくお願い致します。 |
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【心遣いアンテナ22 匂い】 |
皆さんは自分の発している匂いを意識していますか? 匂いには体臭もあれば口臭もあります。自分の匂いというのは自分では中々意識できないものです。 理由として、匂いという刺激に対し常に刺激を受けた状態を持続することで、次第に感度が鈍くなってくるのです。 つまり自分の匂いというのは常に離れることがなく、常に自分に対し刺激を受けた状態にあるのです。 当然、自分の匂いには鈍感になるのです。 しかし他人の匂い、つまり新しい刺激に対しては敏感に感じることができます。 私は仕事柄、1メートルも離れていない空間で話をすることが多いのですが、その時気になるのがやはり体臭や口臭です。 体臭は簡単には改善することはできませんよね。 だからといってコロンをつけることはしません。 なぜかと言えば、匂いには好き嫌いがそれぞれの方にあるのです。 私はできるだけ無臭に近づけていきたいと考えます。 さて他に口臭がありますよね。 私は基本的に飲み物はお茶しか飲まないようにしています。 特に相手がコーヒーを飲んでいれば飲むこともありますが、できるだけ避けています。 またカウンセリングを行うときは、朝から何も食べずに行います。 (身体にはよくないのですが・・・) もしくは何かを食べた後は、歯を磨くようにしています。 なるべく必要のない匂いは避けるように実行しているのです。 私からするとタバコの匂いなんてもってのほかです。 ナゼそんなことまで気にするのかと言えば、相手との信頼関係を築いていくのに、できる限りリスクを避けるためです。 信頼関係を無くして相手の本音を引き出すことはできません。 これはカウンセリングだけのことではなく、誰にでも当てはまることだと考えております。 例えば、あなたが大好きになった人とやっとの思いでデートをすることができたとしたら? あなたの会社の社長や大事なお客様と会うとしたら? あなたは大切な人と会うのに、自ら自分が不利な材料を作ることはありませんよね。 それがどんな相手の方でも仕事で会うのであれば、やはり大切な人であるのは違いありません。 私は心遣いというのは相手がその行為に対して、気付こうが気付かないでいようが、「私はあなたのことを大切に思っています。」というメッセージを送ることだと考えております。 それにより相手が悪い反応になる確立を少なくできるのですから・・・。 そんな匂いについて少しでも自分でわかるように、最近簡易的な口臭チェッカーを購入し、携帯しております。 |
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【心遣いアンテナ21 交流分析(TA)】 |
皆さんは交流分析(TA)という心理学を聞いたことがありますか? 交流分析(TA)は「個性を自由に表現しながら、周囲と健康的に関わることがよりできる」ようになること、自律性の向上を目指しているものであり、心理療法の手法として使われていたり、教育分野での教員のより良いコミュニケーションを図るための手法として、カウンセリングやコンサルティングの分野、マネージメントの分野、コミュニケーションの訓練、病院での患者さんとのコミュニケーション能力を高める手法等に使われています。 つい最近の話ですがどうしても交流分析(TA)を学びたいという要望を受け、久々に交流分析をもう一度考え直してみました。 交流分析を学んだ当初は私も意識をしてどういった交流を高めるのかを常に意識し、考え行動をしていたのを思い出します。しかし慣れというものは怖い(?)もので、最近はそんなことを考えていることすら少なくなっているのに気がつきます。 とは言いながら、昔とは違い意識せずとも前よりはかなりマシなコミュニケーションを取ることができているように思えます。 さて前置きが長くなりましたが、コミュニケーション能力が必要なのは、最初に書いているカウンセラーやコンサルティングを行う方、学校の先生や病院関係の人だけでいいのでしょうか? 確かにコミュニケーションが上手く取れ取れなければ仕事をするのに支障があります。しかし仕事も大事ですが、日常で家族や友人、そして会社の同僚や恋人といった人達との交流もとても大切なことではないかと思います。 あなたの周りにコミュニケーション能力が高い人が必ず一人や二人はいるはずです。 あなたはそんなコミュニケーションの達人をみてどう感じますか? 憧れますか?何とも思わないですか?それとも嫌悪感を感じますか? もしあなたがある人との交流でどうにもならないと思っていても、自分の交流を見直すことである人との交流が変化すれば、あなたの中での悩みやストレスはどれだけ減るのでしょうか? 今回私は改めて、交流分析(TA)を復習して反省すべき点がいくつもありました。細かい内容はここでは長くなるため説明ができませんが、つい友人と話をしていても話がスムーズに進まないことがあり「何で話しが通じないのか?」疑問に思ってました。しかしタイミングよく交流分析(TA)を考え直して理解できました。お互いが持っている自我状態を理解できていなかったのが原因です。結局その友人と私の自我状態を相手に合わすことでお互いの納得のいく目標に向かうことを確認し合えたのですが、このことをタイミングよく考え直していなければ、お互いにしこりが残っていたかもしれません。 今回の話は少しわかりにくいかもしれませんが、結局コミュニケーション能力は自分で磨いていかなければ、誰かが簡単に譲ってくれるものではありません。だからといってコミュニケーション能力が必要ないという人もいないことでしょう。 その能力を磨くためにも少しだけ見直してみるのもいいかもしれませんよ。 ちなみに当初では交流分析の基本となる4つのことを4時間かけて講習してます。会社での営業研修、そして何より私生活での身近な人との交流をうまくしていくことを一度意識して変えてみませんか? ご質問・ご要望があればお気軽にご連絡ください。 |
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【心遣いアンテナ20 お店での心遣い】 |
今回は実際に友人と話をしていてお店での心遣いの話を書いていきたいと思います。 当然、それぞれ皆様の意見もあるでしょうから参考程度に自分であればどう考えるかをイメージしながら読んで頂ければと思います。 まずお釣りを渡すときに「お札の向きを揃えてほしい」ということです。 これは几帳面な性格の問題なのかどうかはわかりませんが、お札を財布の中に入れるときにお札の向きを揃える方が結構います。 他にもお釣りを渡すときに「片手で渡すのは止めてほしい」などです。 やはり両手で支えることで、落とさないように心遣いはできているような気がしますし、またより丁寧な感じがします。 また他にもお店に入ったときに「「いらっしゃいませ」と声をかけていただくのはいいのですが、目をみていない」という意見などもいただきました。 他に良い面では、「ショッピングセンターなどのフードコートで子どもなどを連れていて商品を持っていくことが困難なとき、店員さんが運んでくれてよかった」や「いくつも袋を持っていたのをひとつにまとめてくれた」などその場に応じて対処してくれたというのは比較的好印象を受けるようです。 これ以外にも各々たくさんの意見はあると思います。 共通して言えることはどれも当たり前ですが、『自分の状況を理解して行動してもらうこと』が良い印象を持っていただけるようです。 とここまで書いて「そんなの当たり前のことだよ」と思う方が多いと思います。 しかし自分が良いことをしてもらって嬉しいことは実は自分の価値観にしかわかりません。 つまり人がどう考えているかなんて興味を抱かなければ理解することもできないのです。 今回の内容で私がアンテナを張ってもらいたいことは、お客様は一人ではありません。 つまり色々な考えがあっての心遣いであるということです。 今自分の行動が、お客様相手でなかったとしても(家族でも友人でも)、その人が何を欲しているのかを理解しようとする心遣いが大切なのです。 あなたは誰と良い付き合いをどのようにしていきたいですか? その心遣いは本当に良い印象を持っていただけるような行動ができていますか? 私としても少し耳が痛い話ですが、たまには自分自身を見つめなおし、行動を変化させてみるのもいいかもしれませんね。 |
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【心遣いアンテナ19 視線解析】 |
何ヶ月か前に『カウンセラー(私)の心遣い』という題名でコラムを書きましたが、覚えている方はいるでしょうか? その時は笑顔で迎えることについて書きました。 今回はカウンセラーとして相手のどのような点を観ているのかを少しだけ触れてみたいと思います。 皆さんは人と話をするときに相手のどんな所を観ていますか? 当然顔を見ている人が多いと思います。そして特に目を見ていることが多いのではないでしょうか? 実はこの目を見ていると相手のイメージしている部分を見抜くことができるのです。 これを視線解析というのですが、人はイメージするときには視覚の情報だけではなく、他の聴覚や感覚までも使い、イメージしているのです。 つまり「視覚的イメージが苦手だ」と言う人は聴覚や感覚を使ってイメージしていることになるのです。 また人によりますが、感覚を一番使ってイメージしている人や聴覚を一番使いイメージする人、そして視覚を一番使いイメージしている人もいます。 そのイメージをどの場所を使うかは、クセのようなもので努力次第で変えていくこともできますが、大体今まで成長するに従って自分が使うイメージを気が付かないうちに作っています。 実はこのイメージを作っている場所を見抜くことでコミュニケーション能力はグンと上がります。例えば営業マンが車を売るときに視覚的イメージを一番使っている人に対して「この車のシートのすわり心地は最高ですよ。背中にしっくりとくるこの感覚を是非味わってください。」と相手が苦手なイメージをぶつけたとすれば、相手は無意識のうちに相手の言いたいことを理解できず、信頼関係は築きにくくなります。 視覚的イメージの人に対してはやはり視覚的イメージができるような言葉を選択していくのです。 当然聴覚的な人には聴覚的イメージを。 感覚的な人には感覚的イメージを。 それだけでも全然違ったコミュニケーションを取ることができるはずです。 ここで注意しないといけないことは、「相手の視線を見抜くぞ!」と相手の目を見過ぎると逆に嫌悪感を抱かれますので、適度に観察してください。 ではその簡単な見分け方を参考程度に書いておきます。 会話をしている時に、相手の視線がどこのポイントによくいくのか観察をしてみてください。 当然視線は色々な動きをするでしょうが、その人がよくいくポイントがあるはずです。 上をよく見ながらイメージしている人は視覚的イメージの人。 横をよく見ながらイメージしている人は聴覚的イメージの人。 下をよく見ながらイメージしている人は感覚的イメージの人。 となります。 他にも見抜くポイントは色々ありますが、この視線の動きを観ているだけでも結構わかるようになります。 こういったコミュニケーション能力は全て技術だと私は考えております。 こういったことをいくらでも学び実践していくだけでも全然違った世界が広がると私は信じております。 興味があればいつでもお気軽にお声をおかけください。 ちなみにここでは書きませんが、視線解析で相手の嘘も見抜くことができる可能性があります。 (映画の交渉人(洋画)でも少し出てました。) またちょこちょことこういったコミュニケーションの技術を紹介していきますね。 |
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【心遣いアンテナ18 ネガティブワード】 |
皆さんの周りにはネガティブワードを連発する方はいませんか? 自分がしたいことをしようとするときに、何かと理由をつけて「そんなのできるわけない」と言う人。 せっかく自分の中でも大きな決意をし、「よし、頑張るぞ!」と思っているところにそんなネガティブワードのお陰で気持ちも萎えてきます。 多分その人は自分のことを心配をしてくれる言葉だとは思いますが(たまに嫉みもあったりするかも?)、否定的な言葉はその言葉からもわかりますが、自分を否定された気持ちになることがあります。 実はこの明らかなネガティブワードはわかり易いのですが、その他にも否定されたように感じるワードがたくさんあります。 例としては「しかし」・「いいえ」・「でも」などなど・・・。 この言葉を文章の頭に持ってくるといきなりの否定になりますので、話をしている側としてはその言葉の印象がかなり強く残ります。 そして無意識の中で、「この人は私を受け入れてくれない。」と感じてしまうのです。 使っている側もほとんど無意識に使っているように思えます。 これは私の経験でしかありませんが、否定的な表現を良く使われる人はどうも自分を卑下している人が多いようです。 なぜなら、常日頃から習慣として否定的なことを想像しているのです。 そしていつの間にか、一番信頼すべき人を信頼できないようになるからです。 この「一番信頼すべき人」というのは当然自分なのです。 自分を受け入れることができない人に、他人を受け入れる余裕はありません。 よく「なるべく肯定的な言葉を使うようにしましょう」とありますが、自分が信頼できれば自然と肯定的な言葉に変わってくると私は考えております。 ちょっと話はそれましたが、ネガティブな表現を良くしている人は相手に対す る心遣いはできていません。 人は否定されるよりも自分のことを肯定してくれる人を好みます。 誰だって自分を受け入れてくれる人に寄っていこうとしますよね? まずは相手を受け入れる気持ちで、肯定的な頷き、肯定的な表現、肯定的な言葉を使ってみてください。 これだけでも、対人関係は全然違ったモノになるはずですよ! |
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【心遣いアンテナ17 愛想笑い】 |
最近のニュースである謝罪会見を見ていたのですが、その中ですごく気になったのが愛想笑いです。謝罪会見にも関わらず、笑いがちょこちょこと出てくるのは本当に不自然で仕方がありません。 今回は愛想笑いについて考えてみたいと思います。 きっと日本人であれば、愛想笑いをしたこともされたこともあると思います。「どんな時にどんな感じで笑うのか?」によってその場の空気は変わります。愛想笑いとは皆さんもご存知の通り、人の機嫌を取るための笑いです。 例えば謝罪している時に愛想笑いをする方(最近テレビで見た謝罪会見でもそうですが)がいますが、何のための愛想笑いなのでしょうか? その場を和ませるために愛想笑いをする方が中にはいます。 しかし本当に謝罪をする気持ちがあるのであれば、その瞬間に愛想笑いは必要ありません。 自分が本当に悪いことをしたと伝え、相手に理解して頂き、納得してもらって初めて場を和ませる笑い(愛想笑い?)というスキルが必要になってくるのです。 この部分を理解していなければ、「何で怒っているのに笑っているんだ!」と逆に怒りを増幅させてしまう結果になりかねません。以前に本で読んだことがありますが、欧米で上司に怒られている時に愛想笑いをしてしまい、更に激怒されたという文化の違いが見える話もあるぐらいです。 私は愛想笑いが決して悪いことではないと思います。 少しでも場を和ませるように考えることができるのはとても素晴らしいことだからです。特に相手のことを心遣いしようとする気持ちは生半可な気持ちでできることではないと思います。 しかし、この愛想笑いが自分の状況を良くするだけのためにされる行為であれば、きっと空気が読めない人に変わることでしょう。 愛想笑いというのはスキルだと思います。どのようなスキルも同じことが言えるのですが、そのスキルを間違った使い方をしてしまうと相手や自分を傷付けてしまうものになることを十分理解し、使用していただきたいと考えております。 余談になりますが"笑う"ことと"泣く"ことはほぼ同じであることはご存知ですか? あまりにも強烈な恐怖に襲われると笑いしか出なくなるということを聞いたことがありますが、実は脳のメカニズムが深く関係しているようです。 人間には右脳と左脳があるのは知っていると思います。その右脳と左脳には、筋肉運動をコントロールする「大脳基底核」という場所と、感覚情報を嗅覚を除いた感覚入力を大脳新皮質へ伝達する「視床」という場所があります。 "笑う"という表情を作るメカニズムは左脳の大脳基底核と視床に備わっていることがわかっています。 では右脳の大脳基底核と視床はどうなっているのかというと、実は"泣く" 表情を作るメカニズムが備わっているそうです。 どちらも同じ大脳基底核と視床でありながら、左右で正反対の感情を担っているわけです。 つまり、このことは"笑う"ことと"泣く"ことが本来同じ意味を持っていたことを示唆していると考えられるのです。 つまり"笑う"ことも"泣く"ことも、原始的には同じ脳の部位によって生み出されていたひとつのメカニズムだったと考えられています。 どうです? これを読むと泣いている人が笑いに変わることが理解できるでしょう? |
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【心遣いアンテナ16 名刺】 |
仕事をしていると様々なシーンで名刺を交換させていただく場合があります。 私の場合は色々な所に顔を出しますので、名刺は必需品であります。 この名刺を交換したときに上手く活用できている方はどのぐらいいるのでしょうか? というよりも、せっかくの名刺交換をしていただき、相手の方のことは勿論、自分のことを覚えてもらっているのでしょうか? 私の場合、一度に名刺交換する人数にもよるとは思いますが、8割覚えていれば良いほうです。 ということはその2割になってしまうと全く記憶にも残っていなくなるのですから、ほとんどが役に立つようなことはありません。 今回は私の例と、実際に名刺交換をさせていただいた時のことを書いていきます。 私の名刺(jams催眠心理療法)の名刺をもらってくれた方はわかると思いますが、私は名刺に覚えてもらいやすい工夫をしております。 (イメージを大事にする企業の方には無理な工夫かもしれませんが) 当然、名前のインパクト(これは始めに決まりますが)、そして顔を覚えていただけるように似顔絵入り(似ているかどうか別として)、そして若者を意識したQRコード、最後は手作り判子を心を込めて一枚一枚押させていただいております。 これらはどれもすべて私の手作りです。 皆様は『あなたの分身』となる名刺をどう活用されていますか? またせっかくいただいた名刺をどうしていますか? これは私も反省しないといけない部分があります。 私も以前は、いただいた名刺にメールアドレスが載っている方には、お礼のメールをさせていただいていました。 しかし最近は、会社でのメール等のチェックなどがあるとの話を聴き、逆にご迷惑になってはいけない思いから名刺をいただいたらそのままでした。 しかし数日前、名刺交換をさせていただいた方から、お礼のお電話をいただきました。 やはり他の方がほとんどしないことをされると「心遣いができているな」と感心してしまいます。また同時にその方をほぼ確実に覚えることができます。 せっかくの縁で知り合った方とどういうコミュニケーションを取っていくかは、当然自由です。 せっかく自分の情報を周知しているのであれば、何のための名刺なのか『名刺の目的』をもう一度考え直してみるのもたまにはいいかもしれませんよ。 |
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【心遣いアンテナ15 挨拶】 |
挨拶はコミュニケーションの基本です。 皆さんは挨拶をどんな時にしていますか? 当然、近所の方、友人、家族、仕事関係の人と色んなところで挨拶をしていると思います。 また子どもに教育をするときでも、「ちゃんと挨拶しなさい。」と当たり前のように言っていることでしょう。 確かに知り合いだけに挨拶をしていればある程度のコミュニケーションは足りると思います。 しかしそれはあくまでも自分の身の回りの小さな社会だけ・・・。 私が小学校に行っていた頃、「挨拶をされたらちゃんと挨拶を返すように」と教育されていたように思えます。 現在の小学校でどんな教育を行っているのか私は知りませんが、多分今も変わっていないのではないでしょうか? ではそういった教育をしている大人は果たしてちゃんと出来ているのでしょうか? 例えば、駅前とかで「おはようございます。」とポケットティッシュやビラを配っている人がいたとします。 あなたは無視していませんか? 私が見ていると、ほとんどの子どもは挨拶をちゃんとしています。 高校生ぐらいでも会釈をするぐらいのことをする子は多いでしょう。 では、大人は?? ほとんどの人が無視をして通ります。 中には目も合わさないようにする人すらたくさんいます。 教育しているはずの大人が挨拶をすることができていないのに、子どもには挨拶をしろと教育するのはかなり矛盾しているように思えます。 また車とか運転していてもよくわかるのですが、狭い道で離合するときすれ違いやすいように避けても、当たり前のように何も挨拶無しに通る人がいるのです。 自分中心に成りすぎて、周りを見逃していませんか? そんな感謝の気持ちも伝えることができない社会で本当にいいのですか? 私が考えるに、自分の周りの小さな社会だけにコミュニケーションを取っていてもそのコミュニケーションの輪は広がりません。 そんな些細なことでも完全無視ではなく、何か軽い反応でもしてもらえる社会が広がればどんな社会になるでしょうか? 皆が自分に感心を持ってもらえていると感じる社会が広がれば、孤独を感じる度合いも少なくなると思います。 また挨拶が基本ですから、そこからもっと良いコミュニケーションが広がる可能性も十分あります。 あなたが人とどんな接し方をしているのかもう一度考え直してみてはいかがでしょうか? 自分を変えることができるのは、自分しかいません。 |
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【心遣いアンテナ14 受け入れる心】 |
前回カウンセラーの心遣いのお話を書きましたが、今回はカウンセラーの基本スキルでもある傾聴のお話をしていこうと思います。 あなたは自分の話をしている時に、相手が『聞いて』もらえなければどう感じますか? また『聞いて』くれたとしても、あなたのことを受け入れてもらえなかったらどう感じますか? (今回は『聞く』と『聴く』の違いを理解してみてください。) 実は大切なのはただ話を『聞く』ということよりも、相手の言葉、そして声の調子、しぐさ、表情といった情報を全て受け入れて相手の話を『聴く』ことなのです。 話を『聞く』ことは相手のことを考えなくていいのですから、テレビの音を聞き流すように誰にでもできます。 しかし相手の話を『聴く』ことは、そういった全ての情報を受け入れながら、そして相手の言いたいことを否定せずに『聴く』ことが大切なのです。 あなたは自分の考えや価値観を人に話して、否定されたときどう感じますか? 否定されているのがわかりながら、話を続けることはきっと難しいでしょう。 しかしその逆で、あなたの話を肯定してくれながら聴いてもらえば話も弾んで、話している方も楽しくなってきます。 「こんなこと書かなくてもそれぐらい知っているよ」という方も多いかもしれません。 しかし知識で知っているだけで、実践できていない人が多いのです。 話を聴いているのを見ていると、どうしても自分の価値観や感情が優先し、相手の話を聴こうとしないケースが多いようです。 もしあなたが相手のことを大切に考えたいのであれば、相手のことを中心に考えてあげなくてはなりません。 相手のことを中心に考えるということは、自分の価値観や考えはどこか別のところにおいておかなければなりません。 そのことを知っていれば、相手を否定するメッセージを相手に伝えることも簡単にできますが・・・。 どうするかは自分次第です。 ある芸能人が「この世の中には、できない理由を探す人と、できる理由を探す人がいる」と言った人がいました。 「そんな事できる訳ないよ。」とできない理由を探す人と、「難しいかもしれないけど、こんな事もできるかも?」とできる理由を探す人とではあなたはどちらの人に話を聴いてもらいたいですか? どうせなら、できる理由を一緒に考えてもらえた方が話を聴いてもらえたことと同時に理解してもらえた喜びを感じることができるはずです。 あなたは人とどういったコミュニケーションを取っていきたいですか? 無意識に『聴く』ではなく『聞く』になっていませんか? あなたは人にできない理由(当たり前とか常識)を押し付けようとしていませんか? 自分の話を聴いてもらえない人には、いずれ何も話さなくなってしまうのではないでしょうか。 これが傾聴の基本ですよ。 |
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【心遣いアンテナ13 カウンセラー(私)の心遣い】 |
約1年に渡り、「心遣いアンテナ」を書いておりますが、皆さんはこのコラムを読んでどう感じていらっしゃいますか? 「そんなこと普通気付かないよ。」と言われることもありますが、これは気付きを持ち、そして些細なことでも感謝を持てるような人になるための第1歩だと私は考えております。 そこで今回は、私が現在カウンセラーとして様々な悩みを持った人として接しておりますが、私がクライアントに対して実際に行う心遣いのほんの一部に触れてみたいと思います。 カウンセリングという言葉は誰もが聞いたことがあると思います。しかし、実際にプロのカウンセラーに悩みを相談しにいくとなれば、赤の他人に自分を出していかなればなりませんから、少し敷居が高くなると感じる人は多いと思います。 実際にカウンセリングを受けたことがある人はわかると思いますが、悩みで落ち込んでいるのにも増して、自分のことを話をしていくのですから、想像もできないぐらい緊張をされていることでしょう。 そのような状態で「さっ、今からあなたのことを全て話してください。」と言っても話ができると言う人はほとんどいないと思います。 では、「私は何をしているのか?」と言えば、話しやすい環境を創ることを行っているのです。 まず一番初めに行うことは、『笑顔』で迎えることです。 「え?そんな当たり前のこと?」と思われた方がいるかもしれませんが、この笑顔で迎えることは簡単そうで難しいことなのです。 当所の場合、事前のメールで簡単な悩みを書いてもらっているのですが、実はカウンセラーであったとしても初めて会う人ですし、どんなお話をされるのか全く想像もつかない分、緊張して待っていることが多いのです。 しかし迎える側が緊張していたら、クライアント(相談者)にはその緊張感が伝わり、余計に緊張させてしまうことになります。 また作り笑い(愛想笑い)では、相手に見抜かれてしまいます。 そういったことを考えると、笑顔で迎えることは、「簡単なようで難しいこと」なのです。 当然その後も心遣いはまだまだ続きます。 荷物を置く場所、そして服を掛ける場所を説明し、決して自分がどこに何を置いていいのかクライアント(相談者)に迷わせるようなことはしません。 また飲み物にいたっては、「冷たい飲み物がいいですか?暖かい飲み物がいいですか?」その後「コーヒー・紅茶・お茶などありますが、何がよろしいでしょうか?」と聞きます。 ある程度の物を用意し、自分の飲みたい物を少しでも提供出来ればと思い準備させていただいております。 ここでは、「あなたのことを想っているのですよ。」というメッセージが届くように心遣いを行っております。 これは本当にごく一部の紹介なのですが、全部を書いてしまうとえかなり長くなるので、今回はココまでにしておきます。 相手のことを想う心遣い、どんなことが出来ているのか想像し、もう一度見直してみればいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ12 お店のサービス】 |
今回はあるお店に行って感じたことです。 友人に誘われ、元力士のちゃんこ鍋屋に行ってきました。そこは有名な元力士が出しているお店ということもあり、お客さんが非常に多いそうです。 店内はというと、和風というより洋風なデザインです。 そんなお洒落なお店に行き慣れていない私は「へぇ〜」「ほぉ〜」の連続です。 そのようなお洒落なお店に行ったことがあまりない私ですが、店員を厳しくチェックしています。 しかしそこのお店は「徹底された教育を受けているんだろうな。」と思える好印象を与えるお店でしたので、少しだけ紹介します。 まず一つ目に、ちゃんこ鍋屋さんですから、当然のようにちゃんこ鍋を頼んだのですが、店員さんがこまめにチェックしてくれて、全て鍋を作ってくれます。 全ての具材を美味しく食べられる順番で入れていってくれます。これで鍋奉行ともめる必要はありません。(鍋奉行にはいらないサ−ビスかも?) 二つ目は店員を呼ぶベルはテーブルのどこ探してもありません。 そこにはちゃんとした理由があります。こちらから呼ぼうとすると、すぐに店員が来てくれるのです。 大きな声で「すみません」と呼ぶ必要は全くありません。 これができるということは、簡単なようで実はスゴイ難しいことだと私は思います。 たくさんのお客様がいる中、常に各お客様に目を向け集中していなければ、お客様が呼ぶタイミングを見つけることはできません。友人と「きっとこのテーブルに盗聴器が仕掛けてあるに違いない」と冗談を言うぐらいでした。 他にも店員さんに聞くと、そのお店のオーナーである元力士は、抜き打ち(?)で月に数回必ず来るそうです。そして来られたときには、必ず各テーブルを回って挨拶をする徹底振り。 「テレビとか出て、忙しいのにそこまでするんだ」と感心するぐらいのサービスです。 細かい所を書けばキリがありませんが、他にもレシートに私たちテーブルの担当者の名前入りでしたし、手形がプリントしているチラシ(?)をクリアファイルに入れて一人ずつお土産としてくれたりで、ちょっとしたその心遣いにまた行きたいと思えるお店でした。 私が約1年間、心遣いアンテナと題名でコラムを書いていますが、今回の件はこのアンテナを張り巡らせる大切さをもう一度認識し直すいいきっかけになりました。 <番外編> 友人と食べながら話をしていたのですが、その友人曰く「茶碗蒸しに金属のスプーンを出すお店はダメ」らしいです。 (当然今回のお店ではないですよ。) 「茶碗蒸しにはやっぱり木のスプーン」らしいです。 何故かって?「金属のスプーンは熱くなるから、そんなことに気付かない店はダメ!」だそうです・・・。 |
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【心遣いアンテナ11 左利きの人】 |
あなたの周りには左利きの人はいますか? 多分あなたの身の回りに左利きの人は何人かいるでしょう。 今回は左利きの人から聞いた「なるほど!」と感じた話です。 また今回は左と右という言葉が非常にたくさん出てきますので、頭の中が混乱するかもしれません。もし頭の中が混乱するようでしたら、文章にそって絵を書きながら読んでみてください。 左利きの友人(仮にA君としておきましょう)と御飯に行った時のことです。 A君の左横に並んで座ろうとすると、「場所変わって」とA君が私の左横に座ろ うとするのです。 私はその時その言葉にどんな意味があるのか全く気付かず「別にどこでも一緒やろ?」と聞き返しました。しかし実はちゃんとした理由があったのです。 みなさんは左利きのA君が、右利きである私の左横に座ろうとした理由がわかりますか? 左利きの人であれば答えはすぐにわかるかもしれません。 しかし、右利きの人には私と同じで「何で?」と思うのではないでしょうか? 理由は実際に座って御飯を食べるとわかることなのですが・・・。 左利きの人の左横に右利きの人が座れば、御飯を食べるわけですから腕が頻繁に動きます。 そうするとお互いの腕がぶつかって邪魔になるのです。 A君は今までの経験からそのことを予測し、場所を交替するように言ったのです。 私は右利きですし、私の周りの大半は右利きです。 ということはそんな「腕が邪魔だ」という経験はほとんどしたことがありません。 だから気付かなかったのです。 これはつまり視点の違いです。 この視点の違いというのは、中々気付くことができません。 自分の経験から予測をしようとするからです。 しかし相手の立場になって想像すると、今までに見えてこなかったものが見えてくるのです。 もしあなたが相手との視点の違いに100%気付かなかったとしても、10%でも20%でも気付くことができれば、明らかに人と違ったコミュニケーションを取ることができます。 そんなコミュニケーションをしてくれる人がいたとすれば、あなたであればどう感じますか? 不快感を感じますか? そんことはありませんよね? このメルマガで過去に同じことを何回も書いているかもしれませんが、相手に好意をもってもらうためには、自分中心の考え方ではなく、相手中心の考え方をしていく必要があるのです。 私は今回の経験から、左利きの人の横に座る場合は本人に座る位置を確認するか、邪魔にならないポジションに自然に座るようにしています。 |
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【心遣いアンテナ10 病院】 |
今回は私が視力回復の手術を受けに、大阪の病院まで行ってきたお話です。 視力が悪い人に質問です。 また自分が考えているようりも比較的安価で、簡単に手術をして視力が回復するとしたら・・・。 あなたなら手術をすぐに決意することができますか? 目の手術となるとどうしても「手術が失敗して目が見えなくなったらどうしよう」といった不安感などを持つのが通常だと思います。 私が手術を受けたのは、大阪にある病院なのですが、そこには様々な心遣いが満載でした。 例えば、まずその病院はビルの高いところにテナントとして入っています。 あの理由は様々な理由があるとは思いますが、私が考えるにまずビルに入っていくのと病院である建物に入るのでは緊張感が全然違ってきます。 最近では、病院といえども、ちょっとデザインされた病院も増えてきましたよね。 そして次に入ってビックリだったのが、ビルの高いところにありしかも壁一面が窓になっており、大阪の街が目の前に広がります。 初日はメガネをかけて検診に行ったのですが、「この風景を裸眼で見られるようになれる」というワクワク感が無意識のうちに自分の中に広がっていくのがわかります。 待合室には、リラクゼーションを促すオルゴールミュージックが心地良さを増します。 (これは歯医者や病院でも行っているところが多くなりました。) 待合室は椅子の配置にも気を配り、お互いが向き合わないように窓側に向いています。 また水も自由に飲めるようになっています。 他にも県外から来られる患者も多いようですし、検査では移動が多いので、そのことを十分に認識し、手荷物をロッカーに入れるスペースさえ用意してあります。 (ロッカーに入らない大きな荷物は受付で預かってくれるみたいです。) またスタッフの対応も丁寧ですごく安心できます。 私の受けた検査士の方は、検査の時に機械で軽く鼻に当たった(触れた程度)のですが、当たった瞬間は勿論のこと、最後にもう一度謝るという徹底ぶりです。 その検査士の方は私の瞼に触れるときも「私の手はすごく冷たいですよ。」と触る度に声をかけてくれます。 当然、そういった安心できる対応は検査士の方だけでなく、医師のインフォームド・コンセント、受付での対応も親切・丁寧です。 私はあんまり手術に対して、不安感はあまりなかったのですが、不安感を抱く方には最高の安心感を与えるサービスのプロだと感じました。 その病院は視力回復の手術を専門に行っているようなのですが、患者の数はかなり多い感じです。 流行る理由、何となくわかりますよね。 病院に限らず、どんなお店でも常にお客様の立場に立った心遣いができるお店は流行るのではないかと考えています。 |
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【心遣いアンテナ9 パーソナルスペース】 |
皆さんはパーソナルスペースという言葉を知っていますか? パーソナルスペースとは、誰もが持っている「個人の空間(無意識の縄張り)」のことです。例えば他人に近づいてこられて不快に感じたり、満員電車でイライラしたりするのは、自分のパーソナルスペースが侵されているからなのです。 この大きさは個人差がありますが、前後に広くそして左右には狭く、自分を中心に楕円形に広がっています。 実はこのパーソナルスペースを理解し、うまく活用することにより、相手との距離を縮めていくことができるのです。 先日テレビで芸能人(女性)の方が男を落とすテクニックとして紹介していたのが「目が悪いフリをして、相手にかなり接近していく」というものでした。 このパーソナルスペースの距離を縮めることができるのは、親密な関係にある人(例えば家族や恋人)と言われています。 男性であれば特に理解してもらえるのでしょうが、この密接した距離に来られると相手をかなり意識をしてしまうはずです。 私はよく「異性を落とすテクニックは?」と質問されるのですが、私はよく冗談を交えながら「相手に自然に触れる回数又は時間を多くすること。」といいます。 これはそのパーソナルスペースを上手く利用したテクニックなのです。 しかし、ただ単に相手に触れているだけでしたら、相手に不快感を与えてしまうケースになり、セクハラと言われてしまうので注意が必要です。 そうならないためにも、まず心のスペースも同時に縮めていかなければなりません。 「この人は信頼できる」と思われなければ、相手に不快感を感じさせてしまうのですから、まず相手に信頼感を感じてもらえることを行うことが必要です。 相手に信頼感を感じてもらうためには、まず自分が正直になることです。 だって相手は無意識に嘘を感じ取ってしまいますからね。嘘を付く人は信頼できないでしょう? 私も今まで何人もの人と出会い、「この人は何で人から好かれるのだろう」と思える人を観てきました。その人から好かれる人というのは、この2つを同時に行えている人がほとんどです。 私が心のスペースを縮めるのが上手いと思える人は、本当に無邪気で素直な人が多いです。 「相手に不快感を抱かれないように心のスペースを縮めていき、少しずつパーソナルスペースも同時に縮めていく。」 これができれば、相手との新密度はかなりあがっていくはずです。 このテクニックを上手く活用することで、恋愛は勿論、仕事や家族、友人にも上手く活用していくことができると考えています。 皆さんもこのパーソナルスペースを少し意識してみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ8 メンタルヘルス】 |
新聞や雑誌で最近よく目にするようになってきたのが、「メンタルヘルス」です。 メンタルヘルスという言葉はよく就労者の心の問題として使われることが多いようですが、メンタルヘルスの問題はなにも働く人だけの問題ではありません。 当然子供からお年寄りの方まで全ての人が当てはまります。 ではこのメンタルヘルスの大きな要因の一つとして言われているのが、人間関係の希薄化です。 田舎の方にいけばまだまだ人間関係の希薄化ということを感じられないかもしれませんが、それでも昭和の時代の人間関係とは全然違ったものがあると私は感じています。 ではナゼ人間関係の希薄化がメンタルヘルス悪化に繋がっていくのでしょう? 人間関係が密であれば、自分の考えや意見をありのままに伝え、困ったときには素直な気持ちでお互いに助け合うことができます。 しかし人間関係の希薄化により、人と接することをしないため自分の考えしか持てず、全てが自分中心になってしまいます。 また人間関係の希薄化により周りからの援助も減るのは勿論ですが、それ以上に自分の状態を正しく認識できないこと問題だと私は思います。 私はカウンセラーですので、今まで様々な問題を聴いてきました。 しかしその中で多くの人が悩んでいることは、どうでもいいことまで自分で勝手に創造(ここでは『想像』という言葉より『創造』が当てはまる)していることです。 自分の世界での思い込みが強くなることで、正しく判断できず悩むのです。 しかし人間関係を密に取っている人は、色々な人の考えを基に創造し今の自分の中にある考えを正していくことができます。 自分の世界の中で悪く創造し、しかもストレスを自分の中で大きくし、症状を更に悪化させていくといった悪循環になっていきます。 今回「心遣いアンテナ」という主題にも関わらず、なぜメンタルヘルスのことを書いているのか・・・。 実は自分のこと(考えや価値観など)を正しく知らなければ、自分に対して嘘を付くようになってしまいます。よくウツ病の人に「頑張って」と言ってはいけないと言いますよね? それはなぜかと言えば、人から「頑張って」と言われると「頑張らないといけない」と無意識のうちに考えるからと言われます。自分でも気付かないことを無意識に行うことが問題になるからです。 『心遣い』をすることの大きな目的はコミュニケーション能力を高めることな のですが、コミュニケーションの基本はまず自分を正しく知ることです。自分 がどう感じどう考えているのかを知り、そして相手に正しく伝え、相手の考え や価値観を知り相手を受け入れていくことが必要です。 いつもは相手に対しての心遣いを書いていますが、今回は自分に対しての心遣 いの重要さをメインに書いてみました。 実は『心遣い』は相手に対してだけではなく、自分にも大切なキーワードなの です。 心遣いアンテナが広がることにより他人とのコミュニケーションだけではなく、自分とのコミュニケーションを取れるようになることを信じています。 |
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【心遣いアンテナ7 相手を想うこと】 |
これはある漫画で読んだお話。 ある病院に勤める医師(男性)と病院の掃除をする人(女性)とのちょっとした恋愛のお話です。 恋愛のお話はここではどうでもいいのですが、ここでは私が感じたことを私の観点で書いていきます。(はっきり憶えてないのでちょっと脚色ありかも??) その医師はお昼の御飯には必ず白御飯と梅干しか食べなかったそうです。 それをずっと見ていたのが掃除をしていた女性。その女性はずっと「あの人は医師をしているのにお金がなくて可哀想だ。」とずっと思っていたそうです。 それがあまりにも不憫である日その医師に手作りの弁当を持っていったそうです。 だけどそこで食べてくれるのは、他のおかずには全く手を付けず白い御飯と梅干だけ。それを何回作っても必ず白い御飯と梅干だけ。 だけど休日にはデートをするようになり、デートの時には普通に何でも食事をしているのです。疑問に思い、ある時遂に「何故お昼はいつも白い御飯と梅干しか食べないの?」と質問をしてみたそうです。 そこで医師からの言葉、「私の診察に来るのは健康な人はいない。ひょっとすれば美味しい物を食べたくても食べることができないかもしれない。そこで私がお昼に食べた美味しそうな匂いをさせていたら患者はどう思います?」と返ってきたそうです。 そこで「この心遣い」に惚れて結婚をするというお話。 さてこれを読んでいる皆さんは医師の人はほとんどいないでしょう。 しかしこの「心遣い」は何も病気の人だけに限っての心遣いではないことはわかるはずです。 例えばあなたがとても大好きな人と初めてのデートをする時、あなたは決して匂いのキツイ物を食べていくことはないと思います。 そこには匂いだけに限らず、少しでも自分のマイナス要素を失くすため、あれこれと考え何とかプラスの要素を増やせるように努力をするはずです。 人の心理からすると第一印象がとても重要で、その第一印象が悪ければその印象を回復させていくだけでもかなりのパワーが必要になってきます。 当然その逆のテクニックもあり、印象を悪くしておいてから「実はこの人良い人だったのね。」と思わせることもあります。このテクニックの欠点はある程度の印象の悪さを調整しなければなりません。 つまり下手をすると本当に印象の悪い人になり、嫌われてしまう可能性もあります。 人とのコミュニケーションを行っていく上で、この「第一印象をいかに良くしていくか」が実はとても重要になってくるのです。 あなたは「人からどんな印象を持ってもらいたいか」ということをもう一度よく考えて人と接してみるとまた違ったコミュニケーションが取れるのではないでしょうか? |
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【心遣いアンテナ6 無意識の信頼関係】 |
私は催眠という技術を使って悩みのある方にカウンセリングを行ったり、またある所では人が楽しめるようなショー催眠を趣味で行っております。 つまり私は催眠のプロなのですが、皆さんは催眠を間近で見たり、体験したりしたことはありますか? 多分ほとんどの方はNOだと思います。 そこでここだけの特典(笑)として催眠の基本を少しだけ書いてみたいと思います。 まず基本として、催眠は人を操ったり、言いたくないということを言わせたりすることはできません。 では、何故テレビではあんな面白いことを行うことができるのでしょうか。 実はそこには無意識の信頼関係が鍵を握っています。 「この人は信頼できる」と思う人に頼まれる仕事と「信頼できないと思える人」にもし同じ仕事を任されたとき、あなたはきっとやる気が違ってたりするはずです。 他にも恋人からお願いされたときと知り合いからお願いされたときの違い。 無理な頼み事をされても通常であれば断るのに、信頼関係がある人の頼み事であれば「ちょっと頑張ってみた」という経験をした方は多いと思います。 実はこの無意識の信頼関係を築くことこそが催眠誘導といっても過言ではありません。 催眠をされる方は必ずこの『信頼関係を築く』ことに気を配ります。 相手にとって心地の良い気を配ることができ無意識の信頼関係を築くことができれば、催眠は半分成功しているのです。 こういった状態になれば、「面白いからやってみよう」とか「この人ならここまで話をしても大丈夫だ」といった自分の中にある許容範囲を広げていくことができるのです。 相手をいかに心地のいい気を配ることができるのかを書いてある、また題名でもある『心遣いアンテナ』というのは、実は全てこの『無意識の信頼関係を築く』紹介だったのです。 ちょっとだけ想像してみてください。 家族や友人に頼み事をしても無理だった過去。 仕事でお客様に気に入ってもらえなかった過去。 気に入った異性に対してデートのお誘いを断られた過去。 etc・・・。 この無意識の信頼関係を築くことができれば、これからあなたはどんな人に変われるでしょう? あなたがもし「他の人と比べて自分の人生、損をしている」と考えている人がいれば、人を変えるのではなく、自分を変えてみてはいかがでしょうか? 今回の内容をもう一度理解した上で、これからの内容を読むことで、少しでもあなたが望む人にあなたが変われると私は信じています。 |
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【心遣いアンテナ5 人を覚えること】 |
「色々な人と会うが顔と名前が覚えることが出来ない・・・。」といったことをよく耳にします。 きっとあなたの周りでもそういった人は多いはず。 では仕事が出来る人、多くの人から慕われる人、誰からも気軽に声をかけてもらっている人というのは実はこの顔と名前を覚えることが大前提にあります。 ちょっと想像してみてください。 パーティーの席などでたくさんの人がそれぞれの人たちと名刺交換し、自分の手元にはたくさんの名刺が集まり、しかもたくさんの人と話をしている。 パーティーも終わり、数日たったある日、別のイベントでまたまたくさんの人と名刺交換をすることに。 そんなとき、自分は全く覚えていないにも関わらず前回に参加していた方が「○○さん、お久しぶりです。先日の〜〜のパーティーでお会いした××です。 お子様の体調はもう良くなりましたか?」と名前を言われ、その時に話した内容まで出され声をかけられれば、あなたはどう感じますか? まず自分を覚えてもらっていることに喜びを感じるはずです。 たくさんの人がいたのに自分のことを覚えてもらっているということは、自分だけ特別な存在になった気がするはずです。 (皆さんも分かるとは思いますが、興味がない人はすぐ忘れているはずです。) 名前と顔を覚えるだけで、自分にとって特別な存在だと相手に感じさせることができるのです。 ある本の中で、キャバクラで働くデキるコンパニオンほど名刺をもらった後、しばらくしてから席を立つこと多いとありました。 勿論トイレに行くために席を立つのではなく、そこで頂いた名刺の裏にお客の様々な情報をメモするために立つのです。(外見の特徴やその場での会話の内容など) くれぐれもその場で名刺の裏に書くことは相手に失礼になるためは止めましょう(笑) 陰ではそんな努力をしている人が多いと言います。 実際に今度来て頂いたときに、前回の会話の内容をさらっと出されればあなたならどう感じますか? きっと嬉しいと思います。 心理のテクニックが書かれたビジネス書などたくさんの本がありますが、心理のテクニックを使い相手を操作しようと考えるよりもまず、相手に感心を持ち、覚えることこそが相手を自然に自分の方向へ向かせるテクニック(人と信頼関係を作る基本です。)ではないかと考えています。 ちなみに人の名前と顔を覚えるのは、あくまでも技術ですので技術を磨けば必ず誰でもできると私は考えております。 あなたの周りにいる達人に、覚える技術を聞いてみてはいかがでしょうか? |
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【心遣いアンテナ4 異性にモテルとは?】 |
私は異性にモテル人というのは、外見だけにこだわらず『人として魅力のある人』こそがモテルのではないか?と考えています。 ではどんな人が魅力があるのでしょうか? 当然魅力の価値観というのは人によって違うと思います。 しかしどんな人にも共通されて言えることは、「私に興味を持ってくれた人に好意を抱く」ことが前提条件なのではないでしょうか? 自分に全く興味を持ってくれないと愛を感じません。 逆に言えば無視をされると虐待にさえ感じてしまうのです。 ではこの前提条件を常に頭において、様々な人をよく見て、その人が望んでいることを言われなくても望んでいることを行動できる人があなたの周りにいたとすればどういった印象を持つでしょうか? 例えば、飲み会のときなどに「自分のコップの中身が少なくなってきたな〜」と感じている時にタイミングよく「次は何か飲む?」とさりげなく聞いてもらえたら・・・。 例えば、異性の友達と歩いている時に、地図を片手に迷っている人を見つけたときに「何処に行かれるのですか?」と優しく声をかけている異性の友達を見たら・・・。 あなたはきっとその人に悪印象は持たないはずです。 そこには、「人のことをこんなに感心を持って見てくれているんだ」という無意識に与えるメッセージが含まれているのです。 これは人気のあるホストやホステスが上手く利用している手でもあります。 (今回はそのテクニックは詳しくは書きませんが、またの機会に彼(彼女)ら行動などを徹底解剖します。お楽しみに!) 無意識に対して良いメッセージをたくさんの人に上手く送れる人と言うのは、モテル努力を何もしていない人に比べて、すでに差が付いているのです。 「モテない」と愚痴を言う前に、まずモテル人がどんな行動をしているのか人間観察してみれば、あなたとの違いが必ずあるはずです。 とりあえずは真似からでもいいので、自分から変えていくことができれば、きっとあなたはモテル人になれるはずです! |
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【心遣いアンテナ3 ジャケットの脱ぎ方】 |
私はこの話をある本で知りました。 その本の題名は『銀座のママが教える「できる男」「できない男」の見分け方』です。 以前に話題になった本でもありますので、読んだことがある方もいるかもしれません。 私はこの本の中で一番印象に残った話が、このジャケットの脱ぎ方です。 飲み会などの席で、ちょっと気が緩んだ時に、生活スタイルが表れるといいます。 ここでの脱ぎ方としては、脱いだ上着を裏返しにして半分にたたむのです。 当然全てを裏返すのではなく、裏が表になるように半分に折るのです。 そうすれば、ジャケットの表を汚さなくてもいいですし、ポケットの中身(外側のポケット)を気にしすぎることも無くなります。 私はこの話は「なるほど〜」と思いました。 例えば自分のジャケットでなくても、誰かに預かった上着を大切に扱ってくれたとしたらどう思いますか? 「この人は、私のことを考えてくれる人なんだ」と思ってくれるはずです。 ただこの行動だけでは、当然気付いてくれるとは限りません。 しかし、常にこういった意識を持つことで、他にもその人のためにできることを探そうとできる人間になることができるはずです。 「そんなことをしてどうなるの?」と言う声もあるかもしれませんが、私はこの相手を大切に思う気持ちがお互いに持つことができれば、最高のコミュニケーションではないかと考えています。 最近コミュニケーションをうまくとることが出来ない人が増えているようです。 もしコミュニケーションの技術を上手くしていきたいのであれば、この相手に対しての気遣いに気付き、そして行動することをお勧めします。 相手が気付いてくれないかもしれませんが、見ている人はちゃんと見てくれています。 私は実際にある集まりで、この行動を友人から預かったジャケットで行ってみました。 私の中では、「きっと誰も気付かないだろうけど、大切に扱おう」という考えで。 すると気付く人は気付くんですよね。 その瞬間に褒めてくれる友人がいました。 そういった気遣いに気付いても、言葉で褒めてくれない人もいるでしょう。 しかし言葉で褒めてくれなくても、それはあなたに好印象を与えることは間違いありません。 そんな心遣いを多くの人に与えることが出来れば、きっとみんなから愛される人間になれるのではないでしょうか? |
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【心遣いアンテナ2 領収書】 |
今回は私が実際に体験した心遣いを受けて嬉しかったことです。 私は仕事柄(自営業)、仕事に必要な商品を購入すると必ず領収書をいただきます。 最近は領収書の発行も便利になっていますよね。 レジからレシートが出てくるように領収書が発行されます。(感熱紙タイプ) 私が「領収書をください。」というと、人によっては「レシートタイプですがよろしいでしょうか?」と声をかけてくれます。 当然、レシートタイプでも何の問題もありませんので、「レシートタイプでいいですよ。」と私は答えます。 その会話にも当然心遣いは入ってきているのですが、私が受けた心遣いはもう一歩先にありました。 それは何かと言えば、領収書を書いた後、最後に判子を押していますよね? 実は感熱紙タイプの紙は(それ以外もあり得ることなのですが)、判子を押してもすぐには乾かないのです。 領収書をもらうといつもその領収書を何処にしまうか迷ってしまいます。 財布の中に入れると、判子のインクが財布に付きそうだし、買った商品と一緒に入れるとしわくちゃになるかもしれないし、最悪失くすかもしれません。 だからといって、インクが乾くまで手に持って歩くのも嫌です。 (インクが付かないように印字面を折るというのも一つの方法かもしれませんが、印地面にインクが付くのもあまり好きではありません。) そのレジの方はどうしたかと言えば、判子を押した後にセロテープを貼ってくれたのです。 セロテープを貼れば、インクが他に付くことはないし、ちゃんと判子も見えます。 これは私の中ではかなりの衝撃を受けると同時に私に対する(私だけではありませんが)心遣いをしてくれた心地よさをいただくことができました。 そういった接客の方法(領収書の発行の仕方)があるのかどうか私にはわかりませんが、今まで領収書をもらった中でそういった心遣いをしてくれたのは一人だけです。 こんなちょっとした心遣いをしていただけただけで、私はずっとそのお店のことを憶えています。そしてそこに何回も通うことにもなっています。 接客されている方は多いとは思いますが、自分だけにできる心遣いの工夫をちょっと実行できれば、隠れファンが出来るかもしれませんよ(^^) |
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【心遣いアンテナ1 ある古本屋】 |
ネガティブな内容になるかもしれないが、実際にあった事例をここで紹介し、心遣いアンテナの感度を少しでもあげていただきたいと思う。 仕事柄のせいか、たくさんの本を乱読している。そのため、新しい本を買い続けていればかなり出費がかさむため、古本屋をよく利用している。今や古本屋は私にとってなくてはならない場所になっている。 私は「この本が欲しい」と目的を持ち古本屋に行くのではなく、フラっと寄ってみるといった感じだが、必ずといっていいほど本を10冊以上は買い込む結果となる。 (値段が安いので、ついつい題名だけで気に入った本を次々と手にしていく結果なのだが) 今回はフラっと立ち寄った古本屋で実際にどんなことがあり、どう感じたかを書いていこうと思う。 この日もいつものように、題名をざっと流しながら見て適当に本を選んでいた最中のこと。 同じ筋にいる本を並べたり、整理したりしている若い店員(きっとアルバイトであろう)がいた。 その通路は、あまり広くなく2人がすれ違うのがやっとの狭さである。 私はその店員の動きを見ながら、なるべく作業の邪魔にならないよう、できるだけ離れて本を選んでいた。 しかし、その店員は他の筋に移動するときに、こともあろうか無言で私の前を通ったのだ。 心遣いがデキルようになるためには、相手軸で考えるというのを最初のメルマガに書いている。 そう、相手は友達でも家族でもなく、大切なお客様なのだ。 そのお客様が本を選んでいるにも関わらず、一言もなく通るなんて自分のことしか考えていない。 一言「前を失礼します」でも声をかけてくれれば、ダメという人はほとんどいない。 この一言あるのとないのでは雲泥の差である。 一言あるだけで、自分の存在を認識してもらえているという満足感さえ得ることができる。 人は、この存在感を認識してもらえるだけで嬉しいことなのだ。 こういった心遣いアンテナに気付きさえすれば、実行するのはそんなに難しいことではない。だけど気付かなければ実行できない。 この一言が言える人、言えない人あなたならどっちになりたい? 余談として、私は本をたくさん買うこと想定せず、かごを持たないのだが(いつも後悔する)この瞬間もたくさんの本を持っていた。 私であれば、「前を失礼します。よろしければかごをお持ちしましょうか」と声をかけるだろうな〜。 |
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心理カウンセラーが気付く、心遣いアンテナ |
心遣いという言葉をあなたはどう捉えているだろうか? 心遣いは相手軸(相手中心)にて配慮することができることだ。 この『心遣い』が「デキル人」と「デキナイ人」では実は全然違ってくる。 あなたの周りにもきっと、「この人には何でこんなに人が集まるのだろうか」と思える人がいるはずだ。 そこには何があるのか? そう心遣いがあるのだ。 この心遣いがデキル人は、当然のように人から好かれるし、コミュニケーションに必要な信頼関係も効率よく築きあげることができる。 心遣いがデキル人は、人から好かれ、信頼関係を人よりも早く築くことができるので、友人や異性から信頼を受け、魅力的な人になれるだろうし、また部下や上司からの信頼を得ることができるため出世も早い。 またこれは対個人としてだけの話ではない。 これはビジネスマンであれば、企業に対しても行っていくことができる。 相手の企業に対して、自分の会社のことばかり押し付けていたのでは、信頼関係は築くことはできない。 しかし相手軸で心遣いをし、また自分の会社にとってもいいと思える繋がりができれば、お互いの相乗効果にて成長していくスピードをあげることができる。 またこれはサービス業であれば、大事なお客様にも行っていくことができる。 私はこの『心遣い』は最強のコミュニケーションツールして利用できると感じている。 実際に私は心理カウンセラーとして人の悩みを聴く仕事をしている。 この時、相手との信頼関係ができなければ、相手は私に悩みを言うことをやめてしまうことになる。 しかし私(カウンセラー)には、人にはあまり口にしたことがないような話をするケースがほとんどである。 私はこの『心遣い』というコミュニケーションツールを愛用し、信頼関係を築きあげている。 心遣いはツールであるといった以上、「誰にでも手にすることができるツールだ」と考えている。 しかしそのツールを習得するには、まず気付くことが大事になってくる。 そうあなたの心遣いアンテナを常に張り巡らし、敏感になっていなければ、気付くことができない。 このメルマガを通して、現役の心理カウンセラーが日常の生活などで感じる心 遣いとはどういったものかを知ることにより、あなたはきっと心遣いができる 人になれるはずだ。 私は常に心遣いのアンテナを張り巡らせているため、かなり細かい所まで気付くことがあるが、それには「気付くことにより、成長して欲しい」という願望があることを理解して欲しい。 |
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