質問の方法

今回は質問の方法について書いていきたいと思います。

皆さんもご存じの方が多いとは思いますが質問の方法には、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンという方法があります。

ここでオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンを初めて聞いたという人もいるかもしれませんので簡単に説明をしておきます。
まずオープンクエスチョンとは相手に自由に考えてもらい、自由に答えてもらう質問です。
例えば「あなたはどんなドラマが好きですか?」と相手に制限を与えず自由に考え答えてもらう質問です。
それに対してクローズドクエスチョンとは「YES/NO」で答える質問です。
例えば「あなたはドラマが好きですか?」といった質問です。
どちらの質問方法にもメリットとデメリットがあります。
簡単にオープンクエスチョンのメリットは答える人が自由に答えることができるためより多くの情報を得ることができます。
デメリットは答える人の自由度が高いため話があまり得意でない人や考えがまとまっていない場合はうまく答えられず答える人に心理的負担が発生します。
クローズドクエスチョンのメリットは答える人が直感的に答えやすい所や、意思を明確にしやすいことです。
デメリットは答える人が尋問されている感覚になったり、会話が広がらなかったりするところです。

心理カウンセリングの時は相手が「どんなことで悩んでいるのか?その起こった現象だけで判断することなくどのような心理状態や価値感によってその悩みができたり、強化されたりしているのか?」を理解することが大切になってきます。
そのため私はできる限り相手に制限を与えず自由に話せるようにオープンクエスチョンをするようにしています。
しかしオープンクエスチョンにはデメリットが存在します。
オープンクエスチョンは自由に答えることができるからこそ自分でも明確にできていないことを話そうとするとどう説明すれば良いかわからなくなり話せなくなる人もいます。
そのため相手の心理状態や価値感を知るためには、ある程度の予測を立てクローズドクエスチョンにて「YES/NO」で話の流れを掴みつつ反応を見極め、自分の言いたいことは何かを明確にしてもらうように意識しています。
話の流れを作ってあげることができれば、少しずつですが相手も話すことに慣れ、自分の話していいことを理解し、自由に話せるようになっていきます。
また最初からオープンクエスチョンで自分のことを自由に話してくれる人にも、私の認識が間違っていないかの確認や相手の意志の確認の意味でもクローズドクエスチョンを時折混ぜながらするように意識しています。

これは心理カウンセリングだけでなく人とコミュニケーションを取る際には必要で大切な方法だと考えています。
質問方法のメリットをどう活用すれば相手とのコミュニケーションを円滑に取れるかを意識してみてくださいね。

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