好きを伝える

今回は好きを伝えることについて書いていきたいと思います。

ドラマの中で出てきた言葉です。

「何かを好きになる感情というのは言葉にして伝えないと心が麻痺してしまうらしい。
要するに好きなものがあるのに長い間、誰にも言わずずっといると心が感動する必要性がないと判断して何かを好きと感じることすらやめてしまう。
怖い言い方するけど好きが死んでしまう。」

心が麻痺するという言葉を聞いて、思い出すのはうつ状態の人です。
うつ状態の人は感情の鈍麻・平板化が起き喜怒哀楽の表現が乏しくなると言われています。
うつ状態の人は自分の感情をずっと抑え込み、我慢している人が多いのです。
本当は好きなことがたくさんあるのにそれすら気付かなくなってしまいます。
実際にカウンセリングでよく
「あなたの好きなことを教えてください。何でもいいですよ。」
と聞くことがあります。
うつ状態の人は悩みや不安で心がいっぱいになり、好きなことを忘れている場合が多くなっているのです。
そのため、悩みや不安を少しでも減らせるように好きなことを質問します。
「カウンセリングでそんなの聞いて何になるの?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし好きという言葉を日頃からできていなかった人は、好きなことを言葉にするだけで好きを思い出し、その瞬間だけではなくその後も自分の好きについて考えることができるようになります。
つまり好きを思い出すということです。

これが凄く重要なことではないかと私は考えます。
好きを思い出すきっかけさえできれば、再び好きなことを自分で考えることができるようになるからです。
実際にカウンセリングをしてから何日も経過した後も、
「そういえば私はこんなことが好きだった」
と感じる人も多いです。
好きは何でも構いません。
好きな芸能人でも家族や友達でも、又好きな映画やゲーム、漫画、食べ物、etc・・・。

あなたの中の好きは無限にあるはずです。
小さい子どもに好きなことを聞くと色々と教えてくれますよね?
聞かなくてもお母さんに「〇〇が好き~」と言いますよね。
それは小さい子どもは我慢や抑圧が大人と比べて少ないからです。
もしこの文章を読み、昔より感動することが減ったと感じる人がいるのであれば、ひょっとしたらあなたの心は感動する必要性を感じにくくなっているのかもしれません。

ちょっとだけ勇気を出して好きを言葉にして伝えてみませんか?
好きを伝えてもらった人はあなたの好きについてずっと覚えてくれている人もいます。
また相手もあなたと好きが同じで呼応してくれる可能性も大きくあります。
是非あなたの好きを誰かに話してみてくださいね。

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