ショー催眠動画Ⅲ

今回は前回から引き続きショー催眠動画を基にコミュニケーションスキルのポイントのお話をしたいと思います。
YouTube動画→https://youtu.be/L2EVkZE_E2c
催眠術師(ノーカット版) 15分28秒

前回も書きましたが、このショー催眠の動画を基に相手の反応を見ながらコミュニケーションのスキルを同時に学んでもらえればと思います。
前回の内容など気になる方は「心遣いアンテナ」のバックナンバーを掲載していますので参考にしてください。
「心遣いアンテナ」のバックナンバー→https://jams-h.com/online/column/

次は9分57秒辺りで数字の6を忘れるということでしたが、その女性の方は忘れるというよりも6が言えない状態になっていたので、あえて深堀せず女性の頭の中の状態を解説しています。
「あなたの考えていることをちゃんと理解していますよ」というメッセージでこれも信頼関係や安心感に繋げています。

次は10分46秒辺りでコップを塞ぐと声が出なくなる暗示を入れるために説明していますが、その女性は私の話を聞きながら一度口を大きく閉じています。
自分の口の感覚を意識した瞬間です。
その時頭の中では「コップの感覚が口に移るってどういうことなのかな?」と考えて証拠です。

次は10分55秒辺りでコップの淵に意識を集中してもらっています。
この時目は開いていますが、呼吸も大きくなり表情も無くなり催眠状態に入っています。

次は11分51秒辺りで一度暗示を解きましたが、その後暗示が残っていないか確認しています。
暗示が残っていたらその場でしっかりと暗示を解いてあげます。

次は12分57秒辺りで「コップを指で弾くと笑いが止まらなくなる」という暗示を入れていますが、両手でお腹を抱えて笑い始めています。
ですのでこういった楽しい感情はもっと感じてもらう方がいいのでもっと追い込んで笑ってもらっています。

次は15分00秒辺りですが椅子から立てない暗示を入れています。
それと同時に右手は頭の上で引っ付いています。
左手をどうしようか考え、「鼻に指を入れる」と提案したときの表情が一瞬ですが笑顔から拒否の表情を見せましたので、すぐに却下しています。

次は15分09秒辺りですが上に引き続き、左手はソファーに引っ付き身動きが取れない状態になっています。
ここで「こそばしましょうか?」と言った瞬間、一瞬後ろに逃げています。
明らかな拒否反応ですね(笑)。ですのですぐに暗示を解くようにしています。

いかがでしたか?
映像で確認できるように細かなところまで解説を行ってみました。
もちろん言葉で表現できない感じたことは他にもたくさんあります。
私は目の前にいる人を観察しています。
その相手がいるからこそコミュニケーションは成り立つのですから、相手の一瞬の変化など見逃さないように観察し、相手に合わせたコミュニケーションこそが技術だと考えています。

また今回のショー催眠は動画として残すことに催眠心理療法士として少し抵抗はありました。
なぜならショー催眠は暗示を入れることが目的であり、私の行う催眠心理療法は悩まれている方の自己暗示を解くことが目的になります。
誘導方法など共通していますが、目的は全くの逆にあります。
しかし今回の催眠というキーワードで自分の潜在意識の働きなどに興味を持ってもらえるのであれば、それもいいのかなと考えYouTube動画撮影を喜んで協力させていただきました。

最後に催眠と聞くと怪しいと思う方もいるかもしれません。
しかし実際は催眠の凄いところは催眠誘導者が凄いのではなく、催眠に誘導されている人が凄いのです。
催眠誘導者はあくまでも提案を行っているにすぎません。催眠に誘導されている人が頭では意識できない潜在意識を使い、普段ではあり得ないことを自分で起こしているのです。
頭の中で考えていることが当たり前だと考え自分の中で制限をしていることをちょっとした意識を変えることで制限を解除し、潜在意識の力を借りればこれまでとは違ったことを普通に起こせるのではないでしょうか?

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