ショー催眠動画Ⅱ

今回は前回から引き続きショー催眠動画を基にコミュニケーションスキルのポイントのお話をしたいと思います。
YouTube動画→https://youtu.be/L2EVkZE_E2c
催眠術(ノーカット) 15分28秒

前回も書きましたが、その女性の方とは初対面です。
このショー催眠の動画の撮影は、進行など打ち合わせはなく相手の反応を見ながらノーカットで行っています。
(※冒頭の部分と最後の部分だけは編集しています。)
もっと細かく書けば、催眠誘導に対しての反応を見るために動画撮影の前に一度だけリラクゼーションを行う催眠誘導を行っています。

まず4秒辺りから3回深呼吸をしてもらっています。
この時私は右手を上下させ相手の呼吸に合わせていますが、最後の1回は相手の呼吸を私のリズムでしてもらっています。
信頼関係が深まると今回のように相手が私のペースに合わせてくれます。
そういったところでも信頼関係の深さを測ることができます。
ちなみにこれはペーシングという技術です。
ペーシングとは相手の話し方や状態、呼吸などのペースを合わせることです。
これは信頼関係を深めるためにはとても重要でかつ効果的なスキルですので覚えておいてください。

次は50秒辺りで私は座っている位置を移動しています。
これは動画撮影前に一度誘導したときに右手の重みから倒れかかったのでそれを支えるためです。
安全な状態を確保することで相手に安心感を与えます。
言葉を聞いてもらえればわかりますが「私のズボンに手が触れると・・」と言っていますが、これは「こうなるとこの先にこうなります」と説明してあげることで相手の安心感につながります。
この安心感の積み重ねが更に催眠状態が深くなるポイントになります。

次は1分38秒辺りから数を数えています。
ここでも先ほど説明したペーシングのスキルで相手の呼吸に合わせ数を数えています。

次は1分45秒辺りで席を移動していますが、今度は私が座っている方向と反対に倒れ掛かっていたので支えるために移動しています。
そして女性の右腕に軽く触れていますが、これは「もし倒れても相手をしっかり支えますよ」と意識してもらうためです。

次は3分47秒辺りで催眠を覚醒していますが、その時の女性の表情を観察してください。
目が覚めた瞬間、素の表情から笑顔を出しています。この瞬間に意識が戻りました。

次は4分34秒の辺りで右手が開かないという暗示を入れていたのですが、その女性はネイルをしていたため、右手に力を入れることで右手が痛いだろうということで、暗示を早々に解いています。

次は7分14秒辺りで下の名前を「ドラミちゃん」にしているのですが、「アニメにもでてきそうな名前ですよね」と私が言うと女性の方が一瞬真顔に戻りました。
自分の名前がきっと好きなのでしょう。
ですので名前を褒めることにしています。

今回の解説はここまでにしておきます。
次回はこれからもっとたくさんの暗示を入れていく上での見るポイントなど詳しく解説していきますのでご期待ください!

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