臨機応変

今回は最近の体験を元に臨機応変について書いていきます。
本当に久しぶりに催眠術を披露しました。
(催眠心理療法では暗示を解くための催眠誘導は行いますが、催眠術でやるような暗示を入れることは一切行っておりません。)

催眠誘導を行う時この臨機応変さがとても重要になります。
催眠綉導を行ったとき全員が同じ状態になるわけではありません。
誘導文を丸暗記しその言葉通り行っても誘導されている人の状態と誘導文の状態が違っていれば、集中できず現実の世界に引き戻され催眠誘導は失敗します。
催眠誘導を行いながら常に目の前にいる人の微妙な変化を感じ取りその状態にあった誘導文を作り替え入れていくことを行います。
つまり話をしながら常に臨機応変に次の状態を予想しながら言葉を考えていく必要があるのです。
常に相手の表情や行動を観察しどういった言葉を選択していくかなどは、日頃のカウンセリングでも役に立っています。
「こういった状態になったから~する亅と本などに書いるマニュァルが全ての人に当てはまるとは限りません。
せいぜい当てはまることが多いという程度です。
それよりも目の前にいる心理を観察し臨機応変に対応すべきなのです。

実は今回の講座では考えていた内容を話しながらガラリと変更しました。
その理由は今回の講座は相手が中学生であり、催眠心理療法という名称により催眠術のイメージを大きく期待していたからです。
その期待に出来る限り私も応え楽しみを共有して欲しかったのです。
他には相手が中学生なので新しい世界を体験し、大人でもあまり知らない人間の本質に少しでも触れて欲しかったからです。
中にはテレビで見た催眠術を「どうせやらせだろう」と考える人もいるでしょう。
しかし催眠術を通して理解して欲しいことは、自分が考えている以上に潜在意識は大きく、能力はまだまだ無限だということを知ってもらうためです。
よく心理学や自己啓発の本などで「潜在意識の力を活用しよう亅と書いていますが、文章では理解できても潜在意識の力なんてよくわかりませんよね。
そこで催眠術を通して潜在意識の存在を理解し興味をもってもらいたいのです。
そんな理由で講座が始まるまで催眠術をする予定は全くありませんでしたが、失敗を承知で催眠術にチャレンジしました。
(実は2人ほど催眠術に失敗しています。)

内容がしっかり決まっている講座はそこまで内容を突然変えるのは無理かもしれませんが、やはり相手があっての講座(コミュニケーション)です。
興味を持ってもらえるような内容をもっと詳細に打合せして考えていなかったのは反省すべき点ですが、臨機応変で相手に合わせることも大切だと感じました。

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