今回は「間」について書いていきます。

間というのはコミュニケーションにとても重要な部分を占めています。
間が抜けてしまえば間抜けになりますし、間が違えば間違いになります。
また人と人の間で人間になります。間には色々な意味があります。
この間を読み間違えれば人間関係にも大きな影響を及ぼすことになるのです。

まず間として物理的な空間があります。
パーソナルスペースのことです。
パーソナルスペースとは簡単に言えば心理的な縄張り空間のことで、他人がこの空間に侵入することで心理的な不快感が起きます。
この空間の大きさは、侵入してくる人との関係性や、自分の現在の心理状態、またその場の状況によって変化します。
例えばガラガラの電車で自分が座っている真横に全くの見ず知らずの人が座ればパーソナルスペースは侵され不快感や圧迫感などを感じるでしょう。
しかし隣の人と触れるような満員電車の場合であれば我慢できます。
初対面の人にこのパーソナルスペースを侵すと不信感につながり信頼関係に影響がでてきます。
しかし適度な距離を保ちつつ、少しずつ心理的な距離が縮めることにより物理的な距離も縮めていくことができるのです。
逆に言えばこのパーソナルスペース(間)が分れば現在の心理的な距離(信頼関係)が分るということです。
間(空間)を読む力はまさにコミュニケーションに必要な能力なのです。

もう一つの間は会話などの間です。
会話にも音楽と同じでテンポやタイミングがあります。
このテンポやタイミングを間の悪い人は遮ったりリズムを狂わせたりしてしまうのです。
芸人などではよくスベるとか言いすよね。
芸人はスベることでネタになり笑いが取れていいのですが、普通のコミュニケーションでは相手に不快感を与えるだけです。
この会話の間は言葉と言葉のインターバルのことでもあります。
この言葉と言葉のインターバルの長短を意識し話すことで「これから重要なことを言うぞ。亅と意識させたり、「これか何を言うのだろう?」と期待させたりすることもできるのです。
また自分の話をしているとき、この間が上手い人と下手な人では話を聴いてもらった感が全然違ってきます。
もし下手な人に聴いてもらったとすれば「もう話したくない。」とか「もういいや。」といった不満足な結果になるでしょう。
よく「話上手より聴き上手になろう。」と言われますが、ポイントはこの間の取り方のことではないでしょうか。
細かいことは色々とありまが、重要なのは相槌のタイミングです。
このタイミングさえわかれば、あとは相槌の言葉のチョイスなど後から勉強すれば良いのです。

このタイミングは相手の呼吸を観ることです。
相手の呼吸を意識して観ていますか?
スポーツや芝居、歌や踊りなど全て息を合わせることが必要です。
この息を合わせるのは言葉だけでなく本当に息を合わせる必要があるのです。
そういった経験している人はこの間を取ることが上手いように思えます。
呼吸を観たり合わせたりする訓練を知らない内に行っているのでしょうね。

呼吸を読むこともミュニケーションにとってはとても重要な能力となります。
あまり意識したことのない2つの間かもしれませんが、意識することであなたのコミュニケーションが変わるはずです。

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