リマインダーと心理トリガー

今回の内容はリマインダーと心理トリガーについて書いていきます。

まずリマインダーとは、あらかじめ設定した時刻に電子メールなどで予定を通知する機能やサービスで、利用者に大事なことを思い出させる通知のことです。
このリマインダーは大事なことをただ単に思い出させるのであって、やる気にはつながりません。
例えば、毎朝ジョギングを30分やると決め目覚ましをセットしていたとしても、「今日は疲れているから・・・」とか「天気が悪いから・・・」と言い訳をしてずるずるとやらないことに慣れてしまい、挫折する人が多いのではないでしょうか。
そう「やらなければならないこと」を思い出しただけでは長続きしないのです。
ではせっかく思い出したことを定着させるためには、どうするかといえば「感情をうまく引き出す」ことです。
人は感情を動機とし行動を起こすのです。

この感情を引き出すのに使われるテクニックが心理トリガーと言われます。
以前にこのコラムでアンカーリングを書きました。
アンカーは錨であり、トリガーは引き金です。
例えば私の場合なのですが、毎年ホタルの時期になれば一度はホタルを見に行きます。
このホタルこそが私にとっての心理トリガーであり、その心理トリガーにより過去にホタルを見た記憶を思い出すと同時にその時の感情を思い出すのです。

感情をうまく刺激することでモチベーションにつなげることができます。
例えばそれがプラスの感情であってもマイナスの感情であってもです。
例えばダイエットを決めた時を考えてみましょう。
リマインダーとしては毎日運動するという事です。
心理トリガーとして考えられるプラスの感情の場合は、痩せることで自分の好きな服が着られるなどがあります。
ではマイナスの感情の場合はというと、恋人や友人に「もっと痩せたら・・・」といったように自分が気にしていることを言われると悔しさや悲しさなどが出てきます。
そういった感情を逆手に取り、「絶対見返してやる!」と心理トリガーとし、リマインダーとして毎日運動を続けるモチベーションにつなげることができるのです。

ちなみにこの感情を呼び起こす(心理トリガー)ためには五感を刺激することが大切です。
私の例のホタルは視覚的刺激ですが、他にも思い出の音楽を聴く(聴覚)、おふくろの味(味覚)、大好きな花の匂い(嗅覚)、大切な人と手
をつなぐ(感覚)など考えればいくらでもあるはずです。
自分だけのお気に入りの心理トリガーを持っておけば、自分のやる気を出したいとき、自分自身を癒したいときなどの切り替えに役立てることができるでしょう。

またこれは自分に対しても、自分以外の人に対しても同じことが言えます。
相手が喜んだ状況などを覚えておいて、その時に似た状況を作り五感を刺激してあげるのです。
その人は心理トリガーをきっかけに、モチベーションもあげやる気を出して行動できるようになるのです。
一度自分の中の感情を引き出すものは何かを思い出してみてくださいね。

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