ミクロとマクロ

今回はカウンセリングをしていて問題を整理するためによく使うテクニックを紹介します。

ミクロの視点とマクロの視点で見るということです。ミクロの意味は極小、微視的といった意味です。
その反対にマクロの意味は巨大、巨視的といった意味です。
簡単に言えばミクロは小さな視点で物事を捉え、マクロは大きな視点で捉えるということです。
しかしどうしても気付かなければ視点が狭まり、小さな視点で見てしまい大きな視点で見ることができなくなりがちになるのです。

またその逆の場合もあります。

例えば、夫婦喧嘩で悩んでいる人がいます。
夫婦喧嘩というのはお互い価値観の違う人が一緒に生活するのですから当然合わない部分もあるのです。

「料理の味は濃い目が好きだ」「いや薄目が好き」や「もっと会話したい」
「いや話を聞いている」等々・・・。

細かなことで喧嘩に発展してしまいます。
これはお互いが幸せ(満足)に生活したいという願望からお互いの主張をぶつけるのです。
この状態は結婚生活に対し、お互いがミクロの視点で見ておりミクロの世界で自分を優位に立たせようと必死になっているのです。

ではもう一度なぜ結婚をしたのでしょう?

一人ではなく、お互いが一緒になることでお互いが幸せ(満足)に生活するために行う行動ですよね?
わざわざ喧嘩をするために結婚をする人はいないでしょう。
マクロの視点で見ると「一人ではなく家族と一緒に幸せ(満足)になるためにどうすることが大事なのか?」ということです。
目的をもう一度思い出すことが重要になります。
そうすれば、ミクロの視点でこだわりお互いが嫌になったり、イライラしたりして悩む必要が全くの無駄であることに気付くはずです。

逆に色々な問題があり、自分でもよくわからない不安や恐怖心で悩む人です。
マクロの視点で自分の悩み全体を感じ、落ち込んでしまうことが問題なのです。

こういったケースはミクロの視点で見ることが大事になります。
そう自分の中にある問題を一つ一つ整理していく必要があるのです。
そうすると案外一つの問題は小さかったり、対処が可能だったり、また放っておいても良い問題もあったりと気付くことができます。
そうすれば100あった悩みが90や80、時には50や0に減らすことも可能になるのです。

色々な視点を持ち、多角度から自分を見つめることができれば、自分で悩みをコントロールすることが少しでもできるはずです。
また他人に対しても色々な視点で見ることができれば相手を理解する気持ちが大きくなるはずです。
色々な視点を持つようにしてくださいね。

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