メンタルヘルス

新聞や雑誌で最近よく目にするようになってきたのが、「メンタルヘルス」です。
メンタルヘルスという言葉はよく就労者の心の問題として使われることが多いようですが、メンタルヘルスの問題はなにも働く人だけの問題ではありません。

当然子供からお年寄りの方まで全ての人が当てはまります。

ではこのメンタルヘルスの大きな要因の一つとして言われているのが、人間関係の希薄化です。

田舎の方にいけばまだまだ人間関係の希薄化ということを感じられないかもしれませんが、それでも昭和の時代の人間関係とは全然違ったものがあると私は感じています。

ではナゼ人間関係の希薄化がメンタルヘルス悪化に繋がっていくのでしょう?

人間関係が密であれば、自分の考えや意見をありのままに伝え、困ったときには素直な気持ちでお互いに助け合うことができます。

しかし人間関係の希薄化により、人と接することをしないため自分の考えしか持てず、全てが自分中心になってしまいます。
また人間関係の希薄化により周りからの援助も減るのは勿論ですが、それ以上に自分の状態を正しく認識できないこと問題だと私は思います。

私はカウンセラーですので、今まで様々な問題を聴いてきました。

しかしその中で多くの人が悩んでいることは、どうでもいいことまで自分で勝手に創造(ここでは『想像』という言葉より『創造』が当てはまる)していることです。

自分の世界での思い込みが強くなることで、正しく判断できず悩むのです。

しかし人間関係を密に取っている人は、色々な人の考えを基に創造し今の自分の中にある考えを正していくことができます。

自分の世界の中で悪く創造し、しかもストレスを自分の中で大きくし、症状を更に悪化させていくといった悪循環になっていきます。

今回「心遣いアンテナ」という主題にも関わらず、なぜメンタルヘルスのことを書いているのか・・・。

実は自分のこと(考えや価値観など)を正しく知らなければ、自分に対して嘘を付くようになってしまいます。よくウツ病の人に「頑張って」と言ってはいけないと言いますよね?

それはなぜかと言えば、人から「頑張って」と言われると「頑張らないといけない」と無意識のうちに考えるからと言われます。自分でも気付かないことを無意識に行うことが問題になるからです。

『心遣い』をすることの大きな目的はコミュニケーション能力を高めることな
のですが、コミュニケーションの基本はまず自分を正しく知ることです。自分
がどう感じどう考えているのかを知り、そして相手に正しく伝え、相手の考え
や価値観を知り相手を受け入れていくことが必要です。

いつもは相手に対しての心遣いを書いていますが、今回は自分に対しての心遣
いの重要さをメインに書いてみました。

実は『心遣い』は相手に対してだけではなく、自分にも大切なキーワードなの
です。

心遣いアンテナが広がることにより他人とのコミュニケーションだけではなく、自分とのコミュニケーションを取れるようになることを信じています。

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